ヨンドゥ・ウドンタ

よんどぅうどんた

MARVELコミックの作品群の1つ『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』のキャラクター。

解説

ケンタウリIV出身で初代ガーディアンズ・オブ・ザ・ギャラクシーのメンバー。

全身が結晶の『マルティネックス』、巨大な身体を持つ『チャーリー27』などの仲間と共に行動していた。

ラヴェジャーズという宇宙海賊を率いる。

普通の弓矢を武器として使う。

MCU

演：マイケル・ルーカー、日本語吹替：立木文彦

宇宙海賊団ラヴェジャーズのリーダーで、クラグリンを始めとした多くの部下を従えている。

青い肌のケンタウリ星人。

厳つい見た目のわりには可愛いもの好きで、小さくヘンテコなオモチャを収集し、座席に飾るのを趣味としている。

ピーター・クイル / スター・ロードの父親代わり。

かつてはクリー帝国の奴隷闘士だったが、スタカー・オゴルドのおかげで解放されて自由になり、ラヴェジャーズに加わった経緯を持つ。

武器は一本の矢「ヤカの矢」。

弓の類は持っておらず、口笛を吹いて遠隔操作を行う使い方をし、その際モヒカン型の制御装置が赤く光る。

鉄の壁を容易く貫通する威力を誇り、かつ複数体の敵に対応できるほど精密で、赤い軌跡が残るほど素早い。本人曰く操作するときは頭で考えず心で撃つ。

1、2作目に見せる、彼のスマートかつスピーディーな無双っぷりは必見である。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー

オーブを持ち逃げしたクイルを連れ戻すために彼に賞金をかける。

中盤、クイルらガーディアンズを捕まえるが、オーブを持ったロナン・ジ・アキューザーが銀河を滅ぼすと聞き、さらに事態が解決した暁にはオーブを渡すといわれ、共闘の申し出を受け入れる。

決戦中、宇宙船を撃墜されて地上に落ちるが、襲ってきたロナンの部下たちを、矢で鮮やかに瞬殺する。

最後、オーブを手にしたが、それはケースだけであり、中にはヨンドゥの私物の人形が入っていた。が、それを見ても上機嫌に高笑いするのであった。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー：リミックス

冒頭、とある星の歓楽街でスタカーと再会し、実はラヴェジャーズを破門されていたことが判明。

理由は、かつてクイルを地球から誘拐したりと掟破りの人身売買に手を出したこと。つまり、20年以上前に破門されていたことになる。本作のヴィランであるエゴに言いくるめられてクイル以外のエゴの子供たちも誘拐していたらしいが、結局は私欲に負けて自ら掟を破ってしまったとの本人談。

そのクイルたちを捕まえたい惑星ソヴリンの女王アイーシャから直々にクイルの拿捕を依頼されるが、その気を見せなかったため、チーム内のテイザーフェイス派に反逆され、自身は拘束、ヨンドゥを信頼する部下たちは全員殺された（生きたまま宇宙空間に放り出されるという、きわめて残酷な仕打ちだった）。

が、テイザーフェイスに寝返ったと思われたクラグリンの協力で脱獄し、ロケットラクーンやグルートとともに、テイザーフェイス派を粛清する。

その後、惑星エゴにいるクイルたちのもとに駆け付け、ともにエゴを打倒するが、宇宙空間に放り出されたクイルに自分用の宇宙服を渡し、自らはクイルの目の前で死んでいった。その死因は、前述の部下たちと同じであった。

死後、ガーディアンズによって宇宙葬にされるが、その場には20年前に袂を分かった、かつての仲間たち（ラヴェジャーズ）が現れ、宇宙花火を供してくれた。

長年、ラヴェジャーズから放逐されたとして蔑まれてきたヨンドゥが最後に成した善行を、彼らも認めてくれたのだった。

ホワット・イフ...?

第3話にて登場。

本来の歴史と違い、クイルではなくワカンダの王子ティ・チャラを誘拐してしまう。

若いながらカリスマ性を発揮するティ・チャラを迎え入れたラヴェジャーズは海賊をやめて義賊となり、宇宙を滅ぼそうとしたサノスまでも改心させて仲間に入れてしまった。

そんなティ・チャラを、ヨンドゥは実の息子のように扱い、そして誇りに思っている。

しかし、ティ・チャラを失ったワカンダが一縷の望みを託して飛ばした無人の宇宙船を隠していたことが発覚。

血のつながった家族の想いを隠ぺいしていたヨンドゥとティ・チャラは、宇宙を支配しようとするコレクターとの戦いの場で仲たがいを起こしてしまう。

…が、それは演技であり、二人は結託してコレクターを撃破する。

戦いが終わった後、ヨンドゥは観念してティ・チャラを伴って地球へ行き、ワカンダ王家と引き合わせる。

本来なら罰を受けても仕方がないと覚悟していたヨンドゥであったが、ティ・チャラは彼を含めたラヴェジャーズを「もう一つの大切な家族」と、ワカンダ王家に紹介したのだった。

ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー ホリデー・スペシャル

クイルの少年期の回想に登場。

船員となったクイルがクラグリンとともにクリスマスを祝おうとしているところに現れ、「クリスマスなんてくだらねぇ！」「（自分へのプレゼントがあると言われ）ラヴェジャーズは施しなんて受けない！」「全部捨てろ！でないと一年間掃除当番にしてやる！」などとブチギレし、飾られていたクリスマスツリーを破壊した。

クラグリンはその経験から、クイルにとってクリスマスはトラウマになったとガーディアンズに語ったが、実はその後、クイルしか知らない顛末があった。

クリスマスツリーやプレゼントの残骸が捨てられたゴミ箱を見たヨンドゥは、その中に自分へ贈られるはずだったプレゼントを発見。好奇心に負けて開けてみると、小さな人形が入っていた。

それを気に入ったヨンドゥは、クイルに二丁のエレメンタルガンをプレゼント。

自室に置かれていたそれに気づいたクイルは、運転席にいるヨンドゥのもとに行き、二人は笑顔を交わした。

余談

MCUで演じたマイケル・ルーカーは、『GotG』3部作を監督したジェームズ・ガンによるDCコミックの実写映画『ザ・スーサイド・スクワッド』にサヴァント役で出演している。

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