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令呪

90

れいじゅ

TYPE-MOONより発売された「Fate」シリーズに共通して登場するキーワード。マスター資格とサーヴァントへの絶対命令権を意味するシンボル。
TYPE-MOONより発売された「Fate」シリーズに共通して登場するキーワード。マスター資格とサーヴァントへの絶対命令権を意味するシンボル。

概要

概要

聖杯戦争の参加資格・サーヴァントマスターである事の証にして、回数限定のサーヴァントに対する絶対命令権である。


サーヴァントは自らの意思を持っているため、必ずしもマスターに絶対服従というわけではなく、中にはマスターと意見が合わず、争った末に殺害してしまうサーヴァントもいる。(もっとも、マスターを殺害してしまうと単独行動スキルのあるサーヴァントでもない限り、自身も消滅してしまうというリスクもあるが。)

そんなサーヴァントの暴走を防ぎ制御するために、始まりの御三家の内の一つ「マキリ」が考案した「3回だけ絶対服従させることができる呪い」が令呪である。


付与・譲渡

付与・譲渡

聖杯の意思によって行われるが、その選定基準は基本的に「聖杯を求める者」を優先する。

故に始まりの御三家である「遠坂」「マキリ」「アインツベルン」の者やその協力者には優先的に配布され、それ以外は「開催地域付近にいて、聖杯を知る力ある魔術師」から選定される。

ただし、中には衛宮士郎雨生龍之介のように、魔術回路さえあれば「偶然サーヴァントを呼んでしまった者」にも配布される。


通常はマスター一人につき3画まで配布される。ただし、所有者の同意があれば心霊手術など魔術的な手段で剥ぎ取ることによって他者に譲渡可能で、これにより4画以上まで蓄積されることもある模様。

ただし、対象がマスター(元も含む)か「サーヴァントと魔術的に繋がりがある者」でなければ成立しない。

そうでない相手の場合は「偽臣の書」という書物を作ることで解決するが、この書の作成には令呪一画を消費する必要がある上に、一画以上の未使用令呪を内包していなければ機能しない。


Fate/EXTRA』における令呪は「聖杯戦争への参加資格」という意味合いをより厳格に持たせているため、予選を突破しサーヴァントを呼び出した者にのみ付与され、譲渡は完全に不可能となっている。


喪失

たとえ未使用でもサーヴァントを喪失した場合、令呪もまた剥奪される。

マスターを失ったはぐれサーヴァントが現れれば、聖杯自身の采配によって新しくマスターに再配布される場合があるが、再配布先の選定は「サーヴァントを失ってもなお存命している元マスター」を優先することが多い。なお、先述した御三家がこの状況に陥った場合、令呪の剥奪を免除される場合もある。


ただし『Fate/EXTRA』においては、決戦での敗者は死亡したか否かにかかわらず強制的に消滅させられるため、必然的に残った全ての令呪も剥奪されることになる。

3画全て消費した場合も同様に失格となる。


デザイン

デザイン

参加マスターの体のどこかに3画で構成された赤い紋章の形で浮かび上がり、傍からは刺青のように見える。

現れる場所に指定は無く、体中に令呪が走っている者も存在するが、使用時の演出との兼ね合いもあって近年の作品では手の甲にあるのがほとんどとなっている。

原則的にはデザイン的にどことも繋がっていない部分同士は別の画と扱うが、1画に相当する範囲のサイズはバラバラ。稀に、完全分離しているパーツ同士が1画を構成する特殊なデザインもある。


紋章のデザインには個人差があり、マスターによってデザインは異なる。

例として、実直なマスターや魔術師として優秀な者などは線対称・点対称、快楽殺人犯などの精神異常者は非対称の傾向がある。

ただし、これはあくまで形状とキャラの性格からのファンの推測であり、公式で形状と性格・能力の関連性が明言されたことはないので要注意。

令呪は魔術刻印の変形した所謂亜種のようなものであり、刻印のある部分に出るともされている。


令呪の効果を使用することに1画づつ消費され、紋章が消えていく。消えた部分は消しゴムで消したような跡が残るが、使いつくしたなどで失効した場合、その跡もすべて消失する。

逆に譲渡や奪取によって4画以上蓄積された場合、紋章が大型化・複雑化する。


Fate/Prototype』では、天使の羽を模したデザインで統一されている。(番外位のみ悪魔のような形状になっている。)また、羽の枚数で階級が分かるようになっており、一位が7枚羽で階級が下がるごとに羽が減っていく。


効果

効果

サーヴァントへの呪いのようなものに相当し、これを介して命令されると精神的・肉体的にその命令に拘束され、それに反する行動・思考をとれなくなる。

なお、命令が具体的かつ限定的であればあるほど効果が高く、逆に漠然とした命令の場合は殆ど効果が無い。


ただし、その効用はマスターとサーヴァントの力量差に左右されうるため、卓越した魔術師であれば曖昧な命令でも効果を発揮させることが可能。

逆にマスターの能力が低い場合や相手が高位の対魔力スキルを持つ場合には、有効化に複数画を用いる必要があったり、そもそも何画使おうと従えることは出来ないという場合もある。


また、マスターの意思とサーヴァントの意思が合致し、その上で具体的な命令を用いた場合は強力なブーストスキルとして応用することもできる。

この場合はマスターとサーヴァントと令呪そのものの魔力を合計してできる事ならあらゆる事が可能になり、空間転移という限りなく「魔法」に近い芸当など、圧倒的不利な戦況をひっくり返すほどの効果も秘める。


令呪は「事実上現代の魔術師には魔術で干渉できない」とされている対魔力Aのサーヴァントにも干渉する事が可能。これは単純に令呪の魔力がAランクを超えるということではなく、魔力による強制力以外にもサーヴァントは召喚の際に「服従の義務」(令呪を受け入れる)という契約を交わしているためである。そのため対魔力がいくら高くても完全に無効化というのはサーヴァントである以上不可能に近い。逆に対魔力は任意でランクを下げられるため、対魔力が高い程有用な効果を阻害といったことは起こらない。


デメリット

この令呪は非常に強力な魔術の一種に分類される。

つまりセイバーのようなAランクの対魔力、あるいバーサーカーのような高ランクの狂化スキルを持っている場合であれば命令に抵抗する事も不可能ではない。


とはいえ、抵抗には莫大な魔力と精神力が消費されることから身動きが取れなくなる他、二画以上の令呪で同じ命令を重ねることで抵抗力の高いサーヴァントも従えることが出来る。

しかし、異常なレベルに自我の強い英霊や、宝具の後押しで最大まで暴走したバーサーカー等は、令呪を三画用いても制御しきれないケースがある模様。


また、サーヴァントには「令呪を使用された」という自覚が残るため、マスターの個人的判断によって使用する場合はサーヴァントの反感を買う原因にもなりやすい。

この場合、令呪をすべて消費しマスターの資格=サーヴァントの制御手段を失った場合のリスクは計り知れないものとなる。


一応、令呪を全て失ったからといってサーヴァントとの魔力的な繋がりが絶たれるわけではないため、固い信頼関係を築く事が出来ていれば即座に裏切られることは無い。

もっとも、魔術師と英霊はどちらも一癖も二癖もある偏屈な人物が多く、さらに時代や立場の違いから来る価値観の相違も大きいため、そうした相互理解は中々に難しいのが通例ではあるのだが…。


また、極一部のサーヴァントはそれぞれ異なる特定の行為をマスターが行う事で、その令呪を強制的に一画ずつ消費させる特性を持つ。

そのサーヴァントの行動理念や性格を考えると、令呪が全消費された時にはほぼ確実に恐ろしい事になると考えていい。


サーヴァント以外への使用

令呪はサーヴァントの支配に特化した強制命令権を持つ魔術であるのと同時に、その一画一画が膨大な魔力を秘めており、サーヴァントと接続されていない状態ではあらゆる魔術に利用できる「無色の魔力」として使用することが出来る。


シリーズ中での使用例は、『Fate/Zero』では言峰綺礼が管理下の預託令呪を魔力タンクとして用い、衛宮切嗣の「起源弾」を防ぐ際に合計3画使用し、『Fate/GrandOrder』では藤丸立香第1部ラスボスに渾身の一撃を打ち込むため、自身への強化魔術として使用している。


ゲームでは

令呪の設定がゲームシステムとして取り込まれているものは、「回数制限付きでサーヴァントが強力なサポートを得られる」という内容である場合が多い。

宝具の開放や一時的な霊基(ステータス)の強化、回復など、中には「3画消費してサーヴァントを復活させる」というものもある。

実は設定にあるような「サーヴァントに行動などを強制させる」ような使い方をされることは、ゲームシステムでは現状殆どかったりする。


特殊な令呪

特殊な令呪

預託令呪

聖堂教会の監督官が管理している、過去・使われないままに退場したマスターの令呪。

監督官の判断により、自由に譲渡することが可能な他、発生する無色の魔力を利用してマスター側の魔術を強化することも出来る。

なお、この令呪は聖言(暗号のようなもの)によって保護されているため、卓越した魔術師であっても強奪は困難である。


神明裁決

聖杯戦争の統治者として召喚されたルーラークラスのサーヴァントは、特権として総参加者数×2画分の令呪を所持しており、全サーヴァントに対して必要に応じて命令を下すことが出来る。

ただし、この令呪は「サーヴァント1騎につきそれぞれ2回まで」と区別されているため、使用前に脱落したサーヴァント用の令呪を別のサーヴァントに対して転用することはできない。


対応したサーヴァントのマスターに対しては、ルーラー側の対応する令呪を預託令呪と同様に譲渡することもできる。


竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)

Fate/Apocrypha』にて、ある少年の肉体に発現した青い令呪。

通常の令呪と同じ機能も有しているが、その本質は別にある。

詳しくは該当項目を参照。


Fate/GrandOrder』における令呪

Fate/GrandOrder』では、令呪の制約が意味を成さない緊急事態であることに加えて「フィニス・カルデア」が開発した守護英霊召喚システム「フェイト」の恩恵もあり、3画全て消費した際のペナルティは咄嗟のサーヴァント制御権を失う程度に留まっている。

ゲーム上では消費された令呪は一日ごとに1画ずつ回復するようになっているが、漫画・アニメ作品ではレイシフト中の補充は不可(つまり、一つの特異点で使えるのは3画まで)となっている。

シナリオ中ではストームボーダーなどの一時的な拠点に戻れば予備のものを使用して補充できる描写がある。

カルデアのマスターが所持するものは、魔力リソースとしての令呪として比重が置かれているため、本来のものより性能を落とした分補充が容易くなっており冬木のそれに比べてサーヴァントに対する強制力は強くないのだという。そのため、カルデア式のサーヴァントには令呪を使っての強制転移などは基本的に不可能とのこと。仮にそういう使い方をするのであれば最低でもカルデアの施設なりの直接バックアップ、もしくは特異点や命令対象が令呪と術式に何らかの影響を与えてる場合に限られるとのこと。

シナリオ中ではサーヴァント等へのサポートに使用する描写があるが、これはただの演出なので実際のゲーム内では消費されていない。


主人公のでデザインが違うがゲーム中での効果は同じで、

戦闘中に画面右上の令呪のアイコンをタップすることで使用できる。

効果は3種類あり、令呪を1画消費する

  • サーヴァント1騎のNPを100%増加させる『宝具開放』
  • サーヴァント1騎のHPを全回復する『霊基修復』

と、全滅時に令呪を3画消費する

  • 全滅したパーティ全員を復活させる『霊基復元』(いわゆるコンティニュー

が使用できる。


大令呪(シリウスライト)

Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt』にて、クリプター達のみが有するという特権。

なお、これを授けたのは、カルデアの初代所長マリスビリー・アニムスフィアとの事で、異星の神は関与していない。

特異点の攻略における切り札。その規模は普通の令呪の数十倍になり、自分のサーヴァントに不可能を可能にさせるほどの規格外の指令を出せる。また従来の令呪のように純粋な魔力リソースとしても使用できる様子。

外部から強制発動させることも可能で、リーダーのキリシュタリア・ヴォーダイムと監視役のベリル・ガットがその権限を得ている。ただ、両者ともにその権利を放棄し、各人の判断に委ねているのが現状。


劇中では、この大令呪を用いて本来は倒せるはずがない神霊級の存在の打倒に繫げるという凄まじい力を発揮した。また、「世界を作り変える」というとんでもないことも可能なようだが、行使しようとした者は直前に阻止された為、現時点での詳細は不明である。


ただ、リスクがいくつかある。

まず「行使には保有者の命を代償とする」こと。使ったら最後助からないのである。

ある女神曰く「如何なる手段を以ってしても代替不可能。治癒の霊薬を浴びるほど服用させようと、回復機能に長じた礼装を使用しても無駄で、原初のルーンであろうとも叶わない」、文字通り絶対の致命傷になる。


もうひとつは「術者の魔術回路を瞬間増幅させる起爆装置」であること。文字通りの爆弾なのだ。起動させれば最終的には起爆装置の効果が発動し、使用者の魔力を爆縮させて、エリアごと吹き飛んでしまう。爆縮とは核爆弾の起動に使われるものであり、最低でもそのレベルの威力はある。

マリスビリーがクリプターメンバーにこれを刻み込んだのは、特異点修復に失敗、もしくは担当クリプターが逃走した時を想定し、外部から強制発動させ、特異点そのものを爆発処分する形で消そうと目論んでいたため。つまりそんな爆弾をクリプターに仕込んだマリスビリーは、最初から彼らを信用していなかったのである。

効果発動から起爆まではタイムラグがあるようで、爆縮する前に自害等で使用者が絶命した場合は、爆発は未遂で終わる。

ちなみ、使用者の最終的な死因が爆死である以上、これを使用したオフェリア・ファムルソローネキリシュタリア・ヴォーダイムの直接の死因は別にあるというのが妥当な話であり、上述の「行使には保有者の命を代償とする」とは少々矛盾する。(ただ、どちらにしろ大令呪の起爆を阻止できなければ使用者は死ぬ上、ある女神が大令呪の構造を理解した上で、助ければ自分たちも死ぬと踏んで上記のようなことを言ったのなら、矛盾はない。)


Fate/Requiem』における令呪

これまでの令呪とは要点から異なり、画数は不定で、消費魔力に応じ増減が決まるゲージ方式。

Fate/GrandOrder』の様に、聖杯からの魔力供給により回復するので、消失することはほとんどない。一方で、回復ペースについては言及が無いが、気軽に無駄遣い出来ない程度には時間が掛かると考えられる。

また、マスターの魔力残量を示すバロメーターとしての役割もある。


関連タグ

関連タグ

Fateシリーズ 聖杯戦争 サーヴァント

概要

概要

聖杯戦争の参加資格・サーヴァントマスターである事の証にして、回数限定のサーヴァントに対する絶対命令権である。


サーヴァントは自らの意思を持っているため、必ずしもマスターに絶対服従というわけではなく、中にはマスターと意見が合わず、争った末に殺害してしまうサーヴァントもいる。(もっとも、マスターを殺害してしまうと単独行動スキルのあるサーヴァントでもない限り、自身も消滅してしまうというリスクもあるが。)

そんなサーヴァントの暴走を防ぎ制御するために、始まりの御三家の内の一つ「マキリ」が考案した「3回だけ絶対服従させることができる呪い」が令呪である。


付与・譲渡

付与・譲渡

聖杯の意思によって行われるが、その選定基準は基本的に「聖杯を求める者」を優先する。

故に始まりの御三家である「遠坂」「マキリ」「アインツベルン」の者やその協力者には優先的に配布され、それ以外は「開催地域付近にいて、聖杯を知る力ある魔術師」から選定される。

ただし、中には衛宮士郎雨生龍之介のように、魔術回路さえあれば「偶然サーヴァントを呼んでしまった者」にも配布される。


通常はマスター一人につき3画まで配布される。ただし、所有者の同意があれば心霊手術など魔術的な手段で剥ぎ取ることによって他者に譲渡可能で、これにより4画以上まで蓄積されることもある模様。

ただし、対象がマスター(元も含む)か「サーヴァントと魔術的に繋がりがある者」でなければ成立しない。

そうでない相手の場合は「偽臣の書」という書物を作ることで解決するが、この書の作成には令呪一画を消費する必要がある上に、一画以上の未使用令呪を内包していなければ機能しない。


Fate/EXTRA』における令呪は「聖杯戦争への参加資格」という意味合いをより厳格に持たせているため、予選を突破しサーヴァントを呼び出した者にのみ付与され、譲渡は完全に不可能となっている。


喪失

たとえ未使用でもサーヴァントを喪失した場合、令呪もまた剥奪される。

マスターを失ったはぐれサーヴァントが現れれば、聖杯自身の采配によって新しくマスターに再配布される場合があるが、再配布先の選定は「サーヴァントを失ってもなお存命している元マスター」を優先することが多い。なお、先述した御三家がこの状況に陥った場合、令呪の剥奪を免除される場合もある。


ただし『Fate/EXTRA』においては、決戦での敗者は死亡したか否かにかかわらず強制的に消滅させられるため、必然的に残った全ての令呪も剥奪されることになる。

3画全て消費した場合も同様に失格となる。


デザイン

デザイン

参加マスターの体のどこかに3画で構成された赤い紋章の形で浮かび上がり、傍からは刺青のように見える。

現れる場所に指定は無く、体中に令呪が走っている者も存在するが、使用時の演出との兼ね合いもあって近年の作品では手の甲にあるのがほとんどとなっている。

原則的にはデザイン的にどことも繋がっていない部分同士は別の画と扱うが、1画に相当する範囲のサイズはバラバラ。稀に、完全分離しているパーツ同士が1画を構成する特殊なデザインもある。


紋章のデザインには個人差があり、マスターによってデザインは異なる。

例として、実直なマスターや魔術師として優秀な者などは線対称・点対称、快楽殺人犯などの精神異常者は非対称の傾向がある。

ただし、これはあくまで形状とキャラの性格からのファンの推測であり、公式で形状と性格・能力の関連性が明言されたことはないので要注意。

令呪は魔術刻印の変形した所謂亜種のようなものであり、刻印のある部分に出るともされている。


令呪の効果を使用することに1画づつ消費され、紋章が消えていく。消えた部分は消しゴムで消したような跡が残るが、使いつくしたなどで失効した場合、その跡もすべて消失する。

逆に譲渡や奪取によって4画以上蓄積された場合、紋章が大型化・複雑化する。


Fate/Prototype』では、天使の羽を模したデザインで統一されている。(番外位のみ悪魔のような形状になっている。)また、羽の枚数で階級が分かるようになっており、一位が7枚羽で階級が下がるごとに羽が減っていく。


効果

効果

サーヴァントへの呪いのようなものに相当し、これを介して命令されると精神的・肉体的にその命令に拘束され、それに反する行動・思考をとれなくなる。

なお、命令が具体的かつ限定的であればあるほど効果が高く、逆に漠然とした命令の場合は殆ど効果が無い。


ただし、その効用はマスターとサーヴァントの力量差に左右されうるため、卓越した魔術師であれば曖昧な命令でも効果を発揮させることが可能。

逆にマスターの能力が低い場合や相手が高位の対魔力スキルを持つ場合には、有効化に複数画を用いる必要があったり、そもそも何画使おうと従えることは出来ないという場合もある。


また、マスターの意思とサーヴァントの意思が合致し、その上で具体的な命令を用いた場合は強力なブーストスキルとして応用することもできる。

この場合はマスターとサーヴァントと令呪そのものの魔力を合計してできる事ならあらゆる事が可能になり、空間転移という限りなく「魔法」に近い芸当など、圧倒的不利な戦況をひっくり返すほどの効果も秘める。


令呪は「事実上現代の魔術師には魔術で干渉できない」とされている対魔力Aのサーヴァントにも干渉する事が可能。これは単純に令呪の魔力がAランクを超えるということではなく、魔力による強制力以外にもサーヴァントは召喚の際に「服従の義務」(令呪を受け入れる)という契約を交わしているためである。そのため対魔力がいくら高くても完全に無効化というのはサーヴァントである以上不可能に近い。逆に対魔力は任意でランクを下げられるため、対魔力が高い程有用な効果を阻害といったことは起こらない。


デメリット

この令呪は非常に強力な魔術の一種に分類される。

つまりセイバーのようなAランクの対魔力、あるいバーサーカーのような高ランクの狂化スキルを持っている場合であれば命令に抵抗する事も不可能ではない。


とはいえ、抵抗には莫大な魔力と精神力が消費されることから身動きが取れなくなる他、二画以上の令呪で同じ命令を重ねることで抵抗力の高いサーヴァントも従えることが出来る。

しかし、異常なレベルに自我の強い英霊や、宝具の後押しで最大まで暴走したバーサーカー等は、令呪を三画用いても制御しきれないケースがある模様。


また、サーヴァントには「令呪を使用された」という自覚が残るため、マスターの個人的判断によって使用する場合はサーヴァントの反感を買う原因にもなりやすい。

この場合、令呪をすべて消費しマスターの資格=サーヴァントの制御手段を失った場合のリスクは計り知れないものとなる。


一応、令呪を全て失ったからといってサーヴァントとの魔力的な繋がりが絶たれるわけではないため、固い信頼関係を築く事が出来ていれば即座に裏切られることは無い。

もっとも、魔術師と英霊はどちらも一癖も二癖もある偏屈な人物が多く、さらに時代や立場の違いから来る価値観の相違も大きいため、そうした相互理解は中々に難しいのが通例ではあるのだが…。


また、極一部のサーヴァントはそれぞれ異なる特定の行為をマスターが行う事で、その令呪を強制的に一画ずつ消費させる特性を持つ。

そのサーヴァントの行動理念や性格を考えると、令呪が全消費された時にはほぼ確実に恐ろしい事になると考えていい。


サーヴァント以外への使用

令呪はサーヴァントの支配に特化した強制命令権を持つ魔術であるのと同時に、その一画一画が膨大な魔力を秘めており、サーヴァントと接続されていない状態ではあらゆる魔術に利用できる「無色の魔力」として使用することが出来る。


シリーズ中での使用例は、『Fate/Zero』では言峰綺礼が管理下の預託令呪を魔力タンクとして用い、衛宮切嗣の「起源弾」を防ぐ際に合計3画使用し、『Fate/GrandOrder』では藤丸立香第1部ラスボスに渾身の一撃を打ち込むため、自身への強化魔術として使用している。


ゲームでは

令呪の設定がゲームシステムとして取り込まれているものは、「回数制限付きでサーヴァントが強力なサポートを得られる」という内容である場合が多い。

宝具の開放や一時的な霊基(ステータス)の強化、回復など、中には「3画消費してサーヴァントを復活させる」というものもある。

実は設定にあるような「サーヴァントに行動などを強制させる」ような使い方をされることは、ゲームシステムでは現状殆どかったりする。


特殊な令呪

特殊な令呪

預託令呪

聖堂教会の監督官が管理している、過去・使われないままに退場したマスターの令呪。

監督官の判断により、自由に譲渡することが可能な他、発生する無色の魔力を利用してマスター側の魔術を強化することも出来る。

なお、この令呪は聖言(暗号のようなもの)によって保護されているため、卓越した魔術師であっても強奪は困難である。


神明裁決

聖杯戦争の統治者として召喚されたルーラークラスのサーヴァントは、特権として総参加者数×2画分の令呪を所持しており、全サーヴァントに対して必要に応じて命令を下すことが出来る。

ただし、この令呪は「サーヴァント1騎につきそれぞれ2回まで」と区別されているため、使用前に脱落したサーヴァント用の令呪を別のサーヴァントに対して転用することはできない。


対応したサーヴァントのマスターに対しては、ルーラー側の対応する令呪を預託令呪と同様に譲渡することもできる。


竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)

Fate/Apocrypha』にて、ある少年の肉体に発現した青い令呪。

通常の令呪と同じ機能も有しているが、その本質は別にある。

詳しくは該当項目を参照。


Fate/GrandOrder』における令呪

Fate/GrandOrder』では、令呪の制約が意味を成さない緊急事態であることに加えて「フィニス・カルデア」が開発した守護英霊召喚システム「フェイト」の恩恵もあり、3画全て消費した際のペナルティは咄嗟のサーヴァント制御権を失う程度に留まっている。

ゲーム上では消費された令呪は一日ごとに1画ずつ回復するようになっているが、漫画・アニメ作品ではレイシフト中の補充は不可(つまり、一つの特異点で使えるのは3画まで)となっている。

シナリオ中ではストームボーダーなどの一時的な拠点に戻れば予備のものを使用して補充できる描写がある。

カルデアのマスターが所持するものは、魔力リソースとしての令呪として比重が置かれているため、本来のものより性能を落とした分補充が容易くなっており冬木のそれに比べてサーヴァントに対する強制力は強くないのだという。そのため、カルデア式のサーヴァントには令呪を使っての強制転移などは基本的に不可能とのこと。仮にそういう使い方をするのであれば最低でもカルデアの施設なりの直接バックアップ、もしくは特異点や命令対象が令呪と術式に何らかの影響を与えてる場合に限られるとのこと。

シナリオ中ではサーヴァント等へのサポートに使用する描写があるが、これはただの演出なので実際のゲーム内では消費されていない。


主人公のでデザインが違うがゲーム中での効果は同じで、

戦闘中に画面右上の令呪のアイコンをタップすることで使用できる。

効果は3種類あり、令呪を1画消費する

  • サーヴァント1騎のNPを100%増加させる『宝具開放』
  • サーヴァント1騎のHPを全回復する『霊基修復』

と、全滅時に令呪を3画消費する

  • 全滅したパーティ全員を復活させる『霊基復元』(いわゆるコンティニュー

が使用できる。


大令呪(シリウスライト)

Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt』にて、クリプター達のみが有するという特権。

なお、これを授けたのは、カルデアの初代所長マリスビリー・アニムスフィアとの事で、異星の神は関与していない。

特異点の攻略における切り札。その規模は普通の令呪の数十倍になり、自分のサーヴァントに不可能を可能にさせるほどの規格外の指令を出せる。また従来の令呪のように純粋な魔力リソースとしても使用できる様子。

外部から強制発動させることも可能で、リーダーのキリシュタリア・ヴォーダイムと監視役のベリル・ガットがその権限を得ている。ただ、両者ともにその権利を放棄し、各人の判断に委ねているのが現状。


劇中では、この大令呪を用いて本来は倒せるはずがない神霊級の存在の打倒に繫げるという凄まじい力を発揮した。また、「世界を作り変える」というとんでもないことも可能なようだが、行使しようとした者は直前に阻止された為、現時点での詳細は不明である。


ただ、リスクがいくつかある。

まず「行使には保有者の命を代償とする」こと。使ったら最後助からないのである。

ある女神曰く「如何なる手段を以ってしても代替不可能。治癒の霊薬を浴びるほど服用させようと、回復機能に長じた礼装を使用しても無駄で、原初のルーンであろうとも叶わない」、文字通り絶対の致命傷になる。


もうひとつは「術者の魔術回路を瞬間増幅させる起爆装置」であること。文字通りの爆弾なのだ。起動させれば最終的には起爆装置の効果が発動し、使用者の魔力を爆縮させて、エリアごと吹き飛んでしまう。爆縮とは核爆弾の起動に使われるものであり、最低でもそのレベルの威力はある。

マリスビリーがクリプターメンバーにこれを刻み込んだのは、特異点修復に失敗、もしくは担当クリプターが逃走した時を想定し、外部から強制発動させ、特異点そのものを爆発処分する形で消そうと目論んでいたため。つまりそんな爆弾をクリプターに仕込んだマリスビリーは、最初から彼らを信用していなかったのである。

効果発動から起爆まではタイムラグがあるようで、爆縮する前に自害等で使用者が絶命した場合は、爆発は未遂で終わる。

ちなみ、使用者の最終的な死因が爆死である以上、これを使用したオフェリア・ファムルソローネキリシュタリア・ヴォーダイムの直接の死因は別にあるというのが妥当な話であり、上述の「行使には保有者の命を代償とする」とは少々矛盾する。(ただ、どちらにしろ大令呪の起爆を阻止できなければ使用者は死ぬ上、ある女神が大令呪の構造を理解した上で、助ければ自分たちも死ぬと踏んで上記のようなことを言ったのなら、矛盾はない。)


Fate/Requiem』における令呪

これまでの令呪とは要点から異なり、画数は不定で、消費魔力に応じ増減が決まるゲージ方式。

Fate/GrandOrder』の様に、聖杯からの魔力供給により回復するので、消失することはほとんどない。一方で、回復ペースについては言及が無いが、気軽に無駄遣い出来ない程度には時間が掛かると考えられる。

また、マスターの魔力残量を示すバロメーターとしての役割もある。


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TYPE-MOONより発売された「Fate」シリーズに共通して登場するキーワード。マスター資格とサーヴァントへの絶対命令権を意味するシンボル。

概要

概要

聖杯戦争の参加資格・サーヴァントマスターである事の証にして、回数限定のサーヴァントに対する絶対命令権である。


サーヴァントは自らの意思を持っているため、必ずしもマスターに絶対服従というわけではなく、中にはマスターと意見が合わず、争った末に殺害してしまうサーヴァントもいる。(もっとも、マスターを殺害してしまうと単独行動スキルのあるサーヴァントでもない限り、自身も消滅してしまうというリスクもあるが。)

そんなサーヴァントの暴走を防ぎ制御するために、始まりの御三家の内の一つ「マキリ」が考案した「3回だけ絶対服従させることができる呪い」が令呪である。


付与・譲渡

付与・譲渡

聖杯の意思によって行われるが、その選定基準は基本的に「聖杯を求める者」を優先する。

故に始まりの御三家である「遠坂」「マキリ」「アインツベルン」の者やその協力者には優先的に配布され、それ以外は「開催地域付近にいて、聖杯を知る力ある魔術師」から選定される。

ただし、中には衛宮士郎雨生龍之介のように、魔術回路さえあれば「偶然サーヴァントを呼んでしまった者」にも配布される。


通常はマスター一人につき3画まで配布される。ただし、所有者の同意があれば心霊手術など魔術的な手段で剥ぎ取ることによって他者に譲渡可能で、これにより4画以上まで蓄積されることもある模様。

ただし、対象がマスター(元も含む)か「サーヴァントと魔術的に繋がりがある者」でなければ成立しない。

そうでない相手の場合は「偽臣の書」という書物を作ることで解決するが、この書の作成には令呪一画を消費する必要がある上に、一画以上の未使用令呪を内包していなければ機能しない。


Fate/EXTRA』における令呪は「聖杯戦争への参加資格」という意味合いをより厳格に持たせているため、予選を突破しサーヴァントを呼び出した者にのみ付与され、譲渡は完全に不可能となっている。


喪失

たとえ未使用でもサーヴァントを喪失した場合、令呪もまた剥奪される。

マスターを失ったはぐれサーヴァントが現れれば、聖杯自身の采配によって新しくマスターに再配布される場合があるが、再配布先の選定は「サーヴァントを失ってもなお存命している元マスター」を優先することが多い。なお、先述した御三家がこの状況に陥った場合、令呪の剥奪を免除される場合もある。


ただし『Fate/EXTRA』においては、決戦での敗者は死亡したか否かにかかわらず強制的に消滅させられるため、必然的に残った全ての令呪も剥奪されることになる。

3画全て消費した場合も同様に失格となる。


デザイン

デザイン

参加マスターの体のどこかに3画で構成された赤い紋章の形で浮かび上がり、傍からは刺青のように見える。

現れる場所に指定は無く、体中に令呪が走っている者も存在するが、使用時の演出との兼ね合いもあって近年の作品では手の甲にあるのがほとんどとなっている。

原則的にはデザイン的にどことも繋がっていない部分同士は別の画と扱うが、1画に相当する範囲のサイズはバラバラ。稀に、完全分離しているパーツ同士が1画を構成する特殊なデザインもある。


紋章のデザインには個人差があり、マスターによってデザインは異なる。

例として、実直なマスターや魔術師として優秀な者などは線対称・点対称、快楽殺人犯などの精神異常者は非対称の傾向がある。

ただし、これはあくまで形状とキャラの性格からのファンの推測であり、公式で形状と性格・能力の関連性が明言されたことはないので要注意。

令呪は魔術刻印の変形した所謂亜種のようなものであり、刻印のある部分に出るともされている。


令呪の効果を使用することに1画づつ消費され、紋章が消えていく。消えた部分は消しゴムで消したような跡が残るが、使いつくしたなどで失効した場合、その跡もすべて消失する。

逆に譲渡や奪取によって4画以上蓄積された場合、紋章が大型化・複雑化する。


Fate/Prototype』では、天使の羽を模したデザインで統一されている。(番外位のみ悪魔のような形状になっている。)また、羽の枚数で階級が分かるようになっており、一位が7枚羽で階級が下がるごとに羽が減っていく。


効果

効果

サーヴァントへの呪いのようなものに相当し、これを介して命令されると精神的・肉体的にその命令に拘束され、それに反する行動・思考をとれなくなる。

なお、命令が具体的かつ限定的であればあるほど効果が高く、逆に漠然とした命令の場合は殆ど効果が無い。


ただし、その効用はマスターとサーヴァントの力量差に左右されうるため、卓越した魔術師であれば曖昧な命令でも効果を発揮させることが可能。

逆にマスターの能力が低い場合や相手が高位の対魔力スキルを持つ場合には、有効化に複数画を用いる必要があったり、そもそも何画使おうと従えることは出来ないという場合もある。


また、マスターの意思とサーヴァントの意思が合致し、その上で具体的な命令を用いた場合は強力なブーストスキルとして応用することもできる。

この場合はマスターとサーヴァントと令呪そのものの魔力を合計してできる事ならあらゆる事が可能になり、空間転移という限りなく「魔法」に近い芸当など、圧倒的不利な戦況をひっくり返すほどの効果も秘める。


令呪は「事実上現代の魔術師には魔術で干渉できない」とされている対魔力Aのサーヴァントにも干渉する事が可能。これは単純に令呪の魔力がAランクを超えるということではなく、魔力による強制力以外にもサーヴァントは召喚の際に「服従の義務」(令呪を受け入れる)という契約を交わしているためである。そのため対魔力がいくら高くても完全に無効化というのはサーヴァントである以上不可能に近い。逆に対魔力は任意でランクを下げられるため、対魔力が高い程有用な効果を阻害といったことは起こらない。


デメリット

この令呪は非常に強力な魔術の一種に分類される。

つまりセイバーのようなAランクの対魔力、あるいバーサーカーのような高ランクの狂化スキルを持っている場合であれば命令に抵抗する事も不可能ではない。


とはいえ、抵抗には莫大な魔力と精神力が消費されることから身動きが取れなくなる他、二画以上の令呪で同じ命令を重ねることで抵抗力の高いサーヴァントも従えることが出来る。

しかし、異常なレベルに自我の強い英霊や、宝具の後押しで最大まで暴走したバーサーカー等は、令呪を三画用いても制御しきれないケースがある模様。


また、サーヴァントには「令呪を使用された」という自覚が残るため、マスターの個人的判断によって使用する場合はサーヴァントの反感を買う原因にもなりやすい。

この場合、令呪をすべて消費しマスターの資格=サーヴァントの制御手段を失った場合のリスクは計り知れないものとなる。


一応、令呪を全て失ったからといってサーヴァントとの魔力的な繋がりが絶たれるわけではないため、固い信頼関係を築く事が出来ていれば即座に裏切られることは無い。

もっとも、魔術師と英霊はどちらも一癖も二癖もある偏屈な人物が多く、さらに時代や立場の違いから来る価値観の相違も大きいため、そうした相互理解は中々に難しいのが通例ではあるのだが…。


また、極一部のサーヴァントはそれぞれ異なる特定の行為をマスターが行う事で、その令呪を強制的に一画ずつ消費させる特性を持つ。

そのサーヴァントの行動理念や性格を考えると、令呪が全消費された時にはほぼ確実に恐ろしい事になると考えていい。


サーヴァント以外への使用

令呪はサーヴァントの支配に特化した強制命令権を持つ魔術であるのと同時に、その一画一画が膨大な魔力を秘めており、サーヴァントと接続されていない状態ではあらゆる魔術に利用できる「無色の魔力」として使用することが出来る。


シリーズ中での使用例は、『Fate/Zero』では言峰綺礼が管理下の預託令呪を魔力タンクとして用い、衛宮切嗣の「起源弾」を防ぐ際に合計3画使用し、『Fate/GrandOrder』では藤丸立香第1部ラスボスに渾身の一撃を打ち込むため、自身への強化魔術として使用している。


ゲームでは

令呪の設定がゲームシステムとして取り込まれているものは、「回数制限付きでサーヴァントが強力なサポートを得られる」という内容である場合が多い。

宝具の開放や一時的な霊基(ステータス)の強化、回復など、中には「3画消費してサーヴァントを復活させる」というものもある。

実は設定にあるような「サーヴァントに行動などを強制させる」ような使い方をされることは、ゲームシステムでは現状殆どかったりする。


特殊な令呪

特殊な令呪

預託令呪

聖堂教会の監督官が管理している、過去・使われないままに退場したマスターの令呪。

監督官の判断により、自由に譲渡することが可能な他、発生する無色の魔力を利用してマスター側の魔術を強化することも出来る。

なお、この令呪は聖言(暗号のようなもの)によって保護されているため、卓越した魔術師であっても強奪は困難である。


神明裁決

聖杯戦争の統治者として召喚されたルーラークラスのサーヴァントは、特権として総参加者数×2画分の令呪を所持しており、全サーヴァントに対して必要に応じて命令を下すことが出来る。

ただし、この令呪は「サーヴァント1騎につきそれぞれ2回まで」と区別されているため、使用前に脱落したサーヴァント用の令呪を別のサーヴァントに対して転用することはできない。


対応したサーヴァントのマスターに対しては、ルーラー側の対応する令呪を預託令呪と同様に譲渡することもできる。


竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)

Fate/Apocrypha』にて、ある少年の肉体に発現した青い令呪。

通常の令呪と同じ機能も有しているが、その本質は別にある。

詳しくは該当項目を参照。


Fate/GrandOrder』における令呪

Fate/GrandOrder』では、令呪の制約が意味を成さない緊急事態であることに加えて「フィニス・カルデア」が開発した守護英霊召喚システム「フェイト」の恩恵もあり、3画全て消費した際のペナルティは咄嗟のサーヴァント制御権を失う程度に留まっている。

ゲーム上では消費された令呪は一日ごとに1画ずつ回復するようになっているが、漫画・アニメ作品ではレイシフト中の補充は不可(つまり、一つの特異点で使えるのは3画まで)となっている。

シナリオ中ではストームボーダーなどの一時的な拠点に戻れば予備のものを使用して補充できる描写がある。

カルデアのマスターが所持するものは、魔力リソースとしての令呪として比重が置かれているため、本来のものより性能を落とした分補充が容易くなっており冬木のそれに比べてサーヴァントに対する強制力は強くないのだという。そのため、カルデア式のサーヴァントには令呪を使っての強制転移などは基本的に不可能とのこと。仮にそういう使い方をするのであれば最低でもカルデアの施設なりの直接バックアップ、もしくは特異点や命令対象が令呪と術式に何らかの影響を与えてる場合に限られるとのこと。

シナリオ中ではサーヴァント等へのサポートに使用する描写があるが、これはただの演出なので実際のゲーム内では消費されていない。


主人公のでデザインが違うがゲーム中での効果は同じで、

戦闘中に画面右上の令呪のアイコンをタップすることで使用できる。

効果は3種類あり、令呪を1画消費する

  • サーヴァント1騎のNPを100%増加させる『宝具開放』
  • サーヴァント1騎のHPを全回復する『霊基修復』

と、全滅時に令呪を3画消費する

  • 全滅したパーティ全員を復活させる『霊基復元』(いわゆるコンティニュー

が使用できる。


大令呪(シリウスライト)

Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt』にて、クリプター達のみが有するという特権。

なお、これを授けたのは、カルデアの初代所長マリスビリー・アニムスフィアとの事で、異星の神は関与していない。

特異点の攻略における切り札。その規模は普通の令呪の数十倍になり、自分のサーヴァントに不可能を可能にさせるほどの規格外の指令を出せる。また従来の令呪のように純粋な魔力リソースとしても使用できる様子。

外部から強制発動させることも可能で、リーダーのキリシュタリア・ヴォーダイムと監視役のベリル・ガットがその権限を得ている。ただ、両者ともにその権利を放棄し、各人の判断に委ねているのが現状。


劇中では、この大令呪を用いて本来は倒せるはずがない神霊級の存在の打倒に繫げるという凄まじい力を発揮した。また、「世界を作り変える」というとんでもないことも可能なようだが、行使しようとした者は直前に阻止された為、現時点での詳細は不明である。


ただ、リスクがいくつかある。

まず「行使には保有者の命を代償とする」こと。使ったら最後助からないのである。

ある女神曰く「如何なる手段を以ってしても代替不可能。治癒の霊薬を浴びるほど服用させようと、回復機能に長じた礼装を使用しても無駄で、原初のルーンであろうとも叶わない」、文字通り絶対の致命傷になる。


もうひとつは「術者の魔術回路を瞬間増幅させる起爆装置」であること。文字通りの爆弾なのだ。起動させれば最終的には起爆装置の効果が発動し、使用者の魔力を爆縮させて、エリアごと吹き飛んでしまう。爆縮とは核爆弾の起動に使われるものであり、最低でもそのレベルの威力はある。

マリスビリーがクリプターメンバーにこれを刻み込んだのは、特異点修復に失敗、もしくは担当クリプターが逃走した時を想定し、外部から強制発動させ、特異点そのものを爆発処分する形で消そうと目論んでいたため。つまりそんな爆弾をクリプターに仕込んだマリスビリーは、最初から彼らを信用していなかったのである。

効果発動から起爆まではタイムラグがあるようで、爆縮する前に自害等で使用者が絶命した場合は、爆発は未遂で終わる。

ちなみ、使用者の最終的な死因が爆死である以上、これを使用したオフェリア・ファムルソローネキリシュタリア・ヴォーダイムの直接の死因は別にあるというのが妥当な話であり、上述の「行使には保有者の命を代償とする」とは少々矛盾する。(ただ、どちらにしろ大令呪の起爆を阻止できなければ使用者は死ぬ上、ある女神が大令呪の構造を理解した上で、助ければ自分たちも死ぬと踏んで上記のようなことを言ったのなら、矛盾はない。)


Fate/Requiem』における令呪

これまでの令呪とは要点から異なり、画数は不定で、消費魔力に応じ増減が決まるゲージ方式。

Fate/GrandOrder』の様に、聖杯からの魔力供給により回復するので、消失することはほとんどない。一方で、回復ペースについては言及が無いが、気軽に無駄遣い出来ない程度には時間が掛かると考えられる。

また、マスターの魔力残量を示すバロメーターとしての役割もある。


関連タグ

関連タグ

Fateシリーズ 聖杯戦争 サーヴァント

概要

概要

聖杯戦争の参加資格・サーヴァントマスターである事の証にして、回数限定のサーヴァントに対する絶対命令権である。


サーヴァントは自らの意思を持っているため、必ずしもマスターに絶対服従というわけではなく、中にはマスターと意見が合わず、争った末に殺害してしまうサーヴァントもいる。(もっとも、マスターを殺害してしまうと単独行動スキルのあるサーヴァントでもない限り、自身も消滅してしまうというリスクもあるが。)

そんなサーヴァントの暴走を防ぎ制御するために、始まりの御三家の内の一つ「マキリ」が考案した「3回だけ絶対服従させることができる呪い」が令呪である。


付与・譲渡

付与・譲渡

聖杯の意思によって行われるが、その選定基準は基本的に「聖杯を求める者」を優先する。

故に始まりの御三家である「遠坂」「マキリ」「アインツベルン」の者やその協力者には優先的に配布され、それ以外は「開催地域付近にいて、聖杯を知る力ある魔術師」から選定される。

ただし、中には衛宮士郎雨生龍之介のように、魔術回路さえあれば「偶然サーヴァントを呼んでしまった者」にも配布される。


通常はマスター一人につき3画まで配布される。ただし、所有者の同意があれば心霊手術など魔術的な手段で剥ぎ取ることによって他者に譲渡可能で、これにより4画以上まで蓄積されることもある模様。

ただし、対象がマスター(元も含む)か「サーヴァントと魔術的に繋がりがある者」でなければ成立しない。

そうでない相手の場合は「偽臣の書」という書物を作ることで解決するが、この書の作成には令呪一画を消費する必要がある上に、一画以上の未使用令呪を内包していなければ機能しない。


Fate/EXTRA』における令呪は「聖杯戦争への参加資格」という意味合いをより厳格に持たせているため、予選を突破しサーヴァントを呼び出した者にのみ付与され、譲渡は完全に不可能となっている。


喪失

たとえ未使用でもサーヴァントを喪失した場合、令呪もまた剥奪される。

マスターを失ったはぐれサーヴァントが現れれば、聖杯自身の采配によって新しくマスターに再配布される場合があるが、再配布先の選定は「サーヴァントを失ってもなお存命している元マスター」を優先することが多い。なお、先述した御三家がこの状況に陥った場合、令呪の剥奪を免除される場合もある。


ただし『Fate/EXTRA』においては、決戦での敗者は死亡したか否かにかかわらず強制的に消滅させられるため、必然的に残った全ての令呪も剥奪されることになる。

3画全て消費した場合も同様に失格となる。


デザイン

デザイン

参加マスターの体のどこかに3画で構成された赤い紋章の形で浮かび上がり、傍からは刺青のように見える。

現れる場所に指定は無く、体中に令呪が走っている者も存在するが、使用時の演出との兼ね合いもあって近年の作品では手の甲にあるのがほとんどとなっている。

原則的にはデザイン的にどことも繋がっていない部分同士は別の画と扱うが、1画に相当する範囲のサイズはバラバラ。稀に、完全分離しているパーツ同士が1画を構成する特殊なデザインもある。


紋章のデザインには個人差があり、マスターによってデザインは異なる。

例として、実直なマスターや魔術師として優秀な者などは線対称・点対称、快楽殺人犯などの精神異常者は非対称の傾向がある。

ただし、これはあくまで形状とキャラの性格からのファンの推測であり、公式で形状と性格・能力の関連性が明言されたことはないので要注意。

令呪は魔術刻印の変形した所謂亜種のようなものであり、刻印のある部分に出るともされている。


令呪の効果を使用することに1画づつ消費され、紋章が消えていく。消えた部分は消しゴムで消したような跡が残るが、使いつくしたなどで失効した場合、その跡もすべて消失する。

逆に譲渡や奪取によって4画以上蓄積された場合、紋章が大型化・複雑化する。


Fate/Prototype』では、天使の羽を模したデザインで統一されている。(番外位のみ悪魔のような形状になっている。)また、羽の枚数で階級が分かるようになっており、一位が7枚羽で階級が下がるごとに羽が減っていく。


効果

効果

サーヴァントへの呪いのようなものに相当し、これを介して命令されると精神的・肉体的にその命令に拘束され、それに反する行動・思考をとれなくなる。

なお、命令が具体的かつ限定的であればあるほど効果が高く、逆に漠然とした命令の場合は殆ど効果が無い。


ただし、その効用はマスターとサーヴァントの力量差に左右されうるため、卓越した魔術師であれば曖昧な命令でも効果を発揮させることが可能。

逆にマスターの能力が低い場合や相手が高位の対魔力スキルを持つ場合には、有効化に複数画を用いる必要があったり、そもそも何画使おうと従えることは出来ないという場合もある。


また、マスターの意思とサーヴァントの意思が合致し、その上で具体的な命令を用いた場合は強力なブーストスキルとして応用することもできる。

この場合はマスターとサーヴァントと令呪そのものの魔力を合計してできる事ならあらゆる事が可能になり、空間転移という限りなく「魔法」に近い芸当など、圧倒的不利な戦況をひっくり返すほどの効果も秘める。


令呪は「事実上現代の魔術師には魔術で干渉できない」とされている対魔力Aのサーヴァントにも干渉する事が可能。これは単純に令呪の魔力がAランクを超えるということではなく、魔力による強制力以外にもサーヴァントは召喚の際に「服従の義務」(令呪を受け入れる)という契約を交わしているためである。そのため対魔力がいくら高くても完全に無効化というのはサーヴァントである以上不可能に近い。逆に対魔力は任意でランクを下げられるため、対魔力が高い程有用な効果を阻害といったことは起こらない。


デメリット

この令呪は非常に強力な魔術の一種に分類される。

つまりセイバーのようなAランクの対魔力、あるいバーサーカーのような高ランクの狂化スキルを持っている場合であれば命令に抵抗する事も不可能ではない。


とはいえ、抵抗には莫大な魔力と精神力が消費されることから身動きが取れなくなる他、二画以上の令呪で同じ命令を重ねることで抵抗力の高いサーヴァントも従えることが出来る。

しかし、異常なレベルに自我の強い英霊や、宝具の後押しで最大まで暴走したバーサーカー等は、令呪を三画用いても制御しきれないケースがある模様。


また、サーヴァントには「令呪を使用された」という自覚が残るため、マスターの個人的判断によって使用する場合はサーヴァントの反感を買う原因にもなりやすい。

この場合、令呪をすべて消費しマスターの資格=サーヴァントの制御手段を失った場合のリスクは計り知れないものとなる。


一応、令呪を全て失ったからといってサーヴァントとの魔力的な繋がりが絶たれるわけではないため、固い信頼関係を築く事が出来ていれば即座に裏切られることは無い。

もっとも、魔術師と英霊はどちらも一癖も二癖もある偏屈な人物が多く、さらに時代や立場の違いから来る価値観の相違も大きいため、そうした相互理解は中々に難しいのが通例ではあるのだが…。


また、極一部のサーヴァントはそれぞれ異なる特定の行為をマスターが行う事で、その令呪を強制的に一画ずつ消費させる特性を持つ。

そのサーヴァントの行動理念や性格を考えると、令呪が全消費された時にはほぼ確実に恐ろしい事になると考えていい。


サーヴァント以外への使用

令呪はサーヴァントの支配に特化した強制命令権を持つ魔術であるのと同時に、その一画一画が膨大な魔力を秘めており、サーヴァントと接続されていない状態ではあらゆる魔術に利用できる「無色の魔力」として使用することが出来る。


シリーズ中での使用例は、『Fate/Zero』では言峰綺礼が管理下の預託令呪を魔力タンクとして用い、衛宮切嗣の「起源弾」を防ぐ際に合計3画使用し、『Fate/GrandOrder』では藤丸立香第1部ラスボスに渾身の一撃を打ち込むため、自身への強化魔術として使用している。


ゲームでは

令呪の設定がゲームシステムとして取り込まれているものは、「回数制限付きでサーヴァントが強力なサポートを得られる」という内容である場合が多い。

宝具の開放や一時的な霊基(ステータス)の強化、回復など、中には「3画消費してサーヴァントを復活させる」というものもある。

実は設定にあるような「サーヴァントに行動などを強制させる」ような使い方をされることは、ゲームシステムでは現状殆どかったりする。


特殊な令呪

特殊な令呪

預託令呪

聖堂教会の監督官が管理している、過去・使われないままに退場したマスターの令呪。

監督官の判断により、自由に譲渡することが可能な他、発生する無色の魔力を利用してマスター側の魔術を強化することも出来る。

なお、この令呪は聖言(暗号のようなもの)によって保護されているため、卓越した魔術師であっても強奪は困難である。


神明裁決

聖杯戦争の統治者として召喚されたルーラークラスのサーヴァントは、特権として総参加者数×2画分の令呪を所持しており、全サーヴァントに対して必要に応じて命令を下すことが出来る。

ただし、この令呪は「サーヴァント1騎につきそれぞれ2回まで」と区別されているため、使用前に脱落したサーヴァント用の令呪を別のサーヴァントに対して転用することはできない。


対応したサーヴァントのマスターに対しては、ルーラー側の対応する令呪を預託令呪と同様に譲渡することもできる。


竜告令呪(デッドカウント・シェイプシフター)

Fate/Apocrypha』にて、ある少年の肉体に発現した青い令呪。

通常の令呪と同じ機能も有しているが、その本質は別にある。

詳しくは該当項目を参照。


Fate/GrandOrder』における令呪

Fate/GrandOrder』では、令呪の制約が意味を成さない緊急事態であることに加えて「フィニス・カルデア」が開発した守護英霊召喚システム「フェイト」の恩恵もあり、3画全て消費した際のペナルティは咄嗟のサーヴァント制御権を失う程度に留まっている。

ゲーム上では消費された令呪は一日ごとに1画ずつ回復するようになっているが、漫画・アニメ作品ではレイシフト中の補充は不可(つまり、一つの特異点で使えるのは3画まで)となっている。

シナリオ中ではストームボーダーなどの一時的な拠点に戻れば予備のものを使用して補充できる描写がある。

カルデアのマスターが所持するものは、魔力リソースとしての令呪として比重が置かれているため、本来のものより性能を落とした分補充が容易くなっており冬木のそれに比べてサーヴァントに対する強制力は強くないのだという。そのため、カルデア式のサーヴァントには令呪を使っての強制転移などは基本的に不可能とのこと。仮にそういう使い方をするのであれば最低でもカルデアの施設なりの直接バックアップ、もしくは特異点や命令対象が令呪と術式に何らかの影響を与えてる場合に限られるとのこと。

シナリオ中ではサーヴァント等へのサポートに使用する描写があるが、これはただの演出なので実際のゲーム内では消費されていない。


主人公のでデザインが違うがゲーム中での効果は同じで、

戦闘中に画面右上の令呪のアイコンをタップすることで使用できる。

効果は3種類あり、令呪を1画消費する

  • サーヴァント1騎のNPを100%増加させる『宝具開放』
  • サーヴァント1騎のHPを全回復する『霊基修復』

と、全滅時に令呪を3画消費する

  • 全滅したパーティ全員を復活させる『霊基復元』(いわゆるコンティニュー

が使用できる。


大令呪(シリウスライト)

Fate/GrandOrder Cosmos_in_the_Lostbelt』にて、クリプター達のみが有するという特権。

なお、これを授けたのは、カルデアの初代所長マリスビリー・アニムスフィアとの事で、異星の神は関与していない。

特異点の攻略における切り札。その規模は普通の令呪の数十倍になり、自分のサーヴァントに不可能を可能にさせるほどの規格外の指令を出せる。また従来の令呪のように純粋な魔力リソースとしても使用できる様子。

外部から強制発動させることも可能で、リーダーのキリシュタリア・ヴォーダイムと監視役のベリル・ガットがその権限を得ている。ただ、両者ともにその権利を放棄し、各人の判断に委ねているのが現状。


劇中では、この大令呪を用いて本来は倒せるはずがない神霊級の存在の打倒に繫げるという凄まじい力を発揮した。また、「世界を作り変える」というとんでもないことも可能なようだが、行使しようとした者は直前に阻止された為、現時点での詳細は不明である。


ただ、リスクがいくつかある。

まず「行使には保有者の命を代償とする」こと。使ったら最後助からないのである。

ある女神曰く「如何なる手段を以ってしても代替不可能。治癒の霊薬を浴びるほど服用させようと、回復機能に長じた礼装を使用しても無駄で、原初のルーンであろうとも叶わない」、文字通り絶対の致命傷になる。


もうひとつは「術者の魔術回路を瞬間増幅させる起爆装置」であること。文字通りの爆弾なのだ。起動させれば最終的には起爆装置の効果が発動し、使用者の魔力を爆縮させて、エリアごと吹き飛んでしまう。爆縮とは核爆弾の起動に使われるものであり、最低でもそのレベルの威力はある。

マリスビリーがクリプターメンバーにこれを刻み込んだのは、特異点修復に失敗、もしくは担当クリプターが逃走した時を想定し、外部から強制発動させ、特異点そのものを爆発処分する形で消そうと目論んでいたため。つまりそんな爆弾をクリプターに仕込んだマリスビリーは、最初から彼らを信用していなかったのである。

効果発動から起爆まではタイムラグがあるようで、爆縮する前に自害等で使用者が絶命した場合は、爆発は未遂で終わる。

ちなみ、使用者の最終的な死因が爆死である以上、これを使用したオフェリア・ファムルソローネキリシュタリア・ヴォーダイムの直接の死因は別にあるというのが妥当な話であり、上述の「行使には保有者の命を代償とする」とは少々矛盾する。(ただ、どちらにしろ大令呪の起爆を阻止できなければ使用者は死ぬ上、ある女神が大令呪の構造を理解した上で、助ければ自分たちも死ぬと踏んで上記のようなことを言ったのなら、矛盾はない。)


Fate/Requiem』における令呪

これまでの令呪とは要点から異なり、画数は不定で、消費魔力に応じ増減が決まるゲージ方式。

Fate/GrandOrder』の様に、聖杯からの魔力供給により回復するので、消失することはほとんどない。一方で、回復ペースについては言及が無いが、気軽に無駄遣い出来ない程度には時間が掛かると考えられる。

また、マスターの魔力残量を示すバロメーターとしての役割もある。


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