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身体的特徴

四肢の指が偶数で、それぞれの指にを持つ。歩く時は中心2本の指(主蹄)に力がかかるようになっている(第三指と第四指にあたる)。かかとにあたる部分に小さな蹄が2つあり、副蹄とよばれる。


同じく四肢に蹄を持つウマ目(奇蹄目)とは伝統的に近縁とみられていたため「有蹄動物」という言葉まであるが、遺伝子解析から、その共通点は、収斂進化によるものとする見解が現在では有力である(だが、これに反論する形の遺伝子解析もある)。


分類

大変繁栄している動物群であるが、ウシシカキリンなど複数の胃を持つ反芻動物(反芻亜目、ウシ亜目)がその繁栄の中心である。反芻動物は他の哺乳動物が消化できない食物繊維(セルロース)を複数の胃の中の微生物に分解させ、その代謝産物と微生物そのものを消化することにより活用する。特にイネ科などの消化し難い植物において、反芻は大いに役立っている。この消化能力の高さに奇蹄目は対抗できず、その種数を大幅に減らすことになった。


反芻亜目以外の偶蹄目は、カバ(カバ亜目)及びイノシシ(猪豚亜目、イノシシ亜目)、足の構造が少々特殊なラクダ(核脚亜目、ラクダ亜目)に大別される。ややこしいが、ラクダは反芻亜目ではないが、反芻をする動物である。これはラクダ亜目の祖先が反芻亜目の祖先とは別個に独自に獲得したものである。上述のように反芻亜目は「複胃」と呼ばれる幾つかの部位に分かれた胃をもっているが、他の偶蹄類も同じような構造の胃をもつ。そのためラクダの祖先も反芻という能力を獲得しやすかったと思われる。


近年ではクジライルカを含む)がカバに近縁であると見做されるようになり、クジラ亜目として位置付けられる。それらも含めて「鯨偶蹄目」と呼ぶ事も多い。従来からクジラと偶蹄類には共通する解剖学的特徴が幾つもあることが知られ(気管支や胃の構造など)、両者の祖先が比較的近縁だろうということが早くに推測されていた。しかし、まだ脚があった頃のクジラの祖先の化石が発見されると、その脚の骨が偶蹄類と共通の構造を持っていたことが判明。更に遺伝子解析からも、クジラと偶蹄類の祖先が近縁というより、クジラが偶蹄類そのものに内包されるということが確実視されるようになった。


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