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吐き気を催す邪悪

はきけをもよおすじゃあく

漫画「ジョジョの奇妙な冒検」に登場するブローノ・ブチャラティのセリフ。
目次 [非表示]

吐き気をもよおす『邪悪』とはッ!

なにも知らぬ無知なる者を利用する事だ……!!

自分の利益だけのために利用する事だ…

父親がなにも知らぬ『娘』を!!

てめーだけの都合でッ!

ゆるさねえッ!

あんたは今 再び オレの心を『裏切った』ッ!




この呼び名・異名は人の闇に直接触れるものであり、本該当人物以外に安易に使うと荒れたり編集合戦の要因となります。ここに具体的なキャラクターの記載をする事と「ジョジョの奇妙な冒険」ページ以外でこのタグをつける事を固く禁じます。後述の更なる注意事項も併せてご覧ください。


概要

ジョジョの奇妙な冒険」第5部のシーンで ブローノ・ブチャラティが言った台詞のフレーズ。

全文は上記の通り。


ブチャラティの「過去」

ブチャラティが12歳のとき、漁師だった父親がゴロツキたちの麻薬取引を目撃してしまい、口封じのために襲撃される事件が起こった。

一命は取り留めたものの彼は瀕死の重傷を負い、ゴロツキたちは息の根を止めるために入院中の病院に忍び込むも、ブチャラティは父親を守るため彼らを殺害、なんとかその場を切り抜ける。

本作におけるイタリア警察は汚職まみれで頼りにならず、ブチャラティは終わらない報復から父親を守るため街を治める「組織」を正義と信じ忠誠を誓う決断をしたのだ。


しかし「組織」はブチャラティの父親を傷つけた麻薬の密売に関わっており、後にブチャラティもそれに利用されていたことを知る。

これが1度目の「裏切り」である。


もっとも、当時のブチャラティは事実上組織に生殺与奪を握られている立場で反旗を翻す力も覚悟も無かったため、ジョルノに出会うまでやむ無く黙認し続けていた。


「再び」の裏切り

ブチャラティ達の任務はボスの実娘トリッシュ・ウナを無事にボスの元に送り届けるまでの護衛であり、トリッシュは麻薬ルートを独占しようと企む組織の裏切り者に命を狙われていたため、ブチャラティもまたボスの命令は「娘を組織に巻き込ませず安全に暮らさせるため」だと信じて疑わなかった。


だが、ボスが娘の護衛を頼んだ真の目的は「自分の娘を確実に自らの手で始末するため」。それに気付いた直後、ブチャラティは怒りを露わにする。

つまり2度目の「裏切り」とは、ボスが自らの保身のためだけに何も知らない自分らを利用し、何も知らない実の娘をも平然と殺そうとした事を指し、ボスを主語にした裏切りを指している。


トリッシュの護衛は元々ポルポが担当する予定で拳銃自殺で命を落とした後にブチャラティ達が護衛を引き継ぐ事となったのだが、ポルポの人間性を鑑みれば、仮に当初の形で任務をこなした場合はボスの筋書き通りにトリッシュが始末されたと思われる。


余談

パッショーネのボスにして第5部のラスボスであるディアボロに限らず、ジョジョの敵キャラクターはジョジョのテーマである「人間讃歌」とは対となる「無知な者を自分の利益のため利用する」人物が多い。しかし他のキャラは文字通りの人外だったり、行動原理が常人には理解しがたい者だったりと「現実離れした」連中ばかりである。

一方ディアボロの目的は要するに「保身と権力の維持」であり、形や規模はどうあれ実際の犯罪でもあり得る動機である。さらに、あまりに行き過ぎた邪悪に対しては嫌悪感を示した上で自ら粛清に向かうなど、一応は倫理観を持ち合わせている部分もある。

劇中ではっきりと「吐き気を催す邪悪」と糾弾されたディアボロだが、ジョジョの邪悪及び悪役の中では現実的な悪党とも言えるのかもしれない。


反論

フーゴ「僕達のやってることは結局汚れ仕事だ! こんなの五十歩百歩の問題じゃないのか!?」


よく目に余る悪党を糾弾する際に使われるこの台詞だが、作中のブチャラティの怒りは半ば私怨のようなものであり、社会正義の側面からこのセリフを吐いているわけではない。


(程度の差こそあれ)マフィアが余計なことを知った身内を口封じするなどよくある話であり、よく見るとディアボロの本性を知っても他のメンバーはそこまで動揺していない。「父親」という存在に特別な感情を持っていたブチャラティだからこそ、堪忍袋の緒が切れたのである。

ブチャラティはトリッシュ護衛の任務を『父親として娘を守りたい』という真っ当な目的のものだと思い込んでいたため、この任務にかなり本気で入れ込んでおり、自らの命を捨て石にすることも辞さない姿勢だった。そんな崇高だと思っていた任務の実態がただの口封じだったことを知ってしまったことで、激しい徒労感と失望に襲われたことは想像に難くなく、これがブチャラティの吐き気を催すほどの怒りに拍車をかけていたのだろう。

加えて言うなら、ブチャラティは組織が麻薬に手を染めていたことを知ってからずっと組織に不信感を燻らせており、トリッシュの一件は悪党になりきれない彼が吹っ切れたきっかけに過ぎないと見ることもできる。


大義のない(ブチャラティが自分の都合で勝手に憤っているだけの)裏切りだったことを本人も承知していたのか、他のメンバーに同行することを強要しておらず、真っ先にブチャラティへ同行を申し出たのは自身の死に場所を求めていたアバッキオだった。


更なる注意事項

使い方には細心の注意を

改めてトラブルの元。

作者とてこのタグがついて嬉しい人はそういないだろうし、ファン同士の対立も生む。

特性上悪役キャラ・またはそれに近い行動をとっているイラスト・漫画作品にはこれがつく事が多いものの、本来は侮辱する言葉なのである。

(まぁ、このタグを意識してネタにしているイラストの場合は話が別だが…)

悪役だって乱用はダメ!

悪役キャラはどうしても「下劣」「外道」「邪悪さ」などが強調されがちなので、彼らの記事解説を読んで「コイツ嫌なヤツだな」と思ってもそれは自然なこと。実際悪役の項目はこのタグがついていることも多い。

でもちょっと待った。

「悪者キャラだから」・「自分にとって嫌なヤツだから」とこのタグをつける前に、悪役だからみんなが嫌いとは限らず、むしろ多かれ少なかれファンがいる事を思い出してほしいのだ。

そもそもこのタグ自体、悪役キャラを非難するためのものではない。


さらに「吐き気を催す邪悪」には「最もドス黒い悪」同様「何も知らぬ無知なる者を自分の利益のためだけに利用する者」という明確な定義が存在する。

そのため、どれだけ残酷な行いをしていたとしても、どれだけ平然と部下はおろか恋人に親兄弟まで切り捨てていたとしても、それが本人的には世界のため、平和のための行動であるならば、倫理観も誠意もへったくれもなくとも吐き気を催す邪悪ではないのである。

例えばプッチ神父は最もドス黒い悪ではあるが、一応彼なりに「人間を天国に導くため」の行動であるため、如何に非道であっても吐き気を催す邪悪ではない


また、インターネット百科事典においてディアボロ以外のキャラの形容に用いるのは「繋がり荒らし」と呼ばれる問題にも触れることになるため、基本的に好ましくはない。


最後に

汎用性の高さから広まったこのタグだが、元々は「ジョジョ」作中において非道な相手を非難するシーンで出たセリフである。

なので「悪役のレッテルとして乱用される」事以前に、ジョジョと関係ないものに濫用されること自体を嫌う人もいるのを忘れないでほしい。


どんなタグでもそうだが、節度を守って平和に楽しもう。


関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 黄金の風

ディアボロ ブローノ・ブチャラティ


対義語


類義語

同シリーズ第1部で登場した「悪」の形容詞。

同シリーズ第3部で登場したよく似た言い回し。定義も「何も知らぬ無知な者を自分の利益のためだけに利用する者」と「自身のためだけに弱者を利用し踏みつける者」で、酷似している。

同シリーズ第6部で登場した「悪」の形容詞。

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