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大ダーク

だいだーく

大ダークとは月刊誌ゲッサンにて連載されている林田球の最新作。宇宙を股にかけたダークSF作品である。
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概要

のべ18年の連載となった「ドロヘドロ」に続く林田球の最新作。

ドロヘドロ完結から一年も経たずに連載がスタートしており、半年後には単行本化されるなど、それまでの作者の刊行ペースからは考えられないほどトントン拍子で連載が進んでいる作品である。作者曰く、「軽く読めるコメディ」とのこと。


ドロヘドロ魔剣Xのようなダークファンタジー路線からは一転し、広大な宇宙を舞台にしたダークSFの世界が展開されている。だが、一般に知られるようなSF作品とは趣が異なり、一言で言えば林田の世界観が爆発した内容となってる。林田が感銘を受けたと語っている映画「エイリアン」に見られるようなギーガー調の舞台美術や、古典SFめいた宇宙観などが乱雑に入り交じったカオスな空気が全体に漂っている。「骨」が作品のメインイメージとなっており、そこかしこに骨をあしらったデザインがちりばめられているのが特徴である。


一方で林田特有のブラックジョークとユーモアは健在であり、作中に登場する無茶苦茶な設定や出オチ感溢れる宇宙人達も「宇宙は広いんだからそんなこともある」の一言で済ませてしまう大らかな作風となっている。


『このマンガがすごい!!2021』のオトコ編第7位にランクインし、

『次にくるマンガ大賞2022』コミックス部門において14位を受賞した。


ストーリー

無限の闇が広がる大宇宙。そこでは、ならず者達を中心にある男の噂が広まっていた。なんでもある男の骨を抜き取ってしまえばどんな願いでも叶えられるのだという。

その男の名は、ザハ=サンコ。宇宙中から命を狙われるサンコは相棒のアバキアンと一緒に、今日も襲い来る宇宙人達を片っ端からぶっ殺す!


登場人物

みぼすぱん

  • ザハ=サンコ

本作の主人公。身長190センチを超える巨漢の14才。超人的な肉体の持ち主であり、不死身に近しい生命力を誇っている。

理由は不明だが「ザハ=サンコの骨を手に入れた者はどんな望みも叶う」と宇宙中で噂されており、ならず者宇宙人から常に命を狙われている。

そんな地獄のような人生を送っているのに、天真爛漫でマイペースな性格をしている。相棒のアバキアンと共に何者がこんな運命を己に課したのか探る旅をしている。好物はミートボールスパゲッティ・パン、略して”みぼすぱん”。語呂が悪いなぁ・・・。


Avakian

  • 闇のニーモツ・アバキアン

サンコの保護者であり相棒のニーモツ(カバンみたいなもの)。普段はリュックサックのような形をしているが、骸骨頭のロボットような形態にトランスフォームする。体内に色んなモノを格納出来る便利なニーモツであり、口から火も吐ける。サンコが幼い頃から一緒に居る掛け替えのない相棒であり、彼と共にマイペースでオマヌケな旅をしている。


死ま田クン

  • 死ま田=デス

ザハ=サンコの数少ない友達。不気味な装束に身を包んだ六つ目の『死神』である。闇の世界で生まれた謎の生物であり、宇宙人の”死”を食べて生きている邪神のごとき存在。

すさまじい力、無数の特技、いかした見た目、豊富な知識、(たぶん)不老不死、そして楽しい心を持つ(自称)紅一点。

実際、特になんの代償もなく触れた相手にあらゆる死を与えることが出来る凄いヤツである。

そして前作の某キャラ同様、実は見目麗しい長身の美女。劇中最強クラスの実力を持っているためか、基本的にいい加減でマイペースな生き様を貫いており、強敵と遭遇しても瞬殺出来てしまうので敢えて高みの見物を決め込んだりしている。悪魔や・・・


  • 一(はじめ)=ダメ丸

自称「ただの人間」(16才)で老け顔をしている謎の存在。投げやりで出オチ臭い自分の呼び名を心底嫌っている模様。願いは改名することで、呼んで欲しい名前は「ヘルマスター」。不死身の肉体を持ち、精神操作もテクノロジーも得意としている超能力者。【光力塊】と呼ばれる組織から命を狙われており、登場するや否や彼らの尖兵の手によってバラバラに吹き飛ばされるというショッキングな初登場をかました。これ以降、ありとあらゆるシチュエーションで死にまくる死に芸キャラが定着してしまった。

彼とザハ=サンコ、アバキアン、死ま田=デスら四人は光力塊から「四匹の害悪」と呼ばれており、抹殺対象とされているが、彼だけ他の三人と面識は無かった。

光力塊の船の中でバラバラのまま吊るされ、猛毒を流し込まれて生き返って再生しないようにされていたところでサンコらと遭遇する。

彼は自分が改造したアーマータイプのニーモツ・”ナグールン”を「たった一人の友だち」として大事にしている。

好物は”にににめし”と名付けた三枚の肉を挟んだライスバーガー。


闇の武器商

  • 店谷=ボックス

ブラックホールの先にある闇の世界「クライ」で店を営む謎の武器商人。宇宙人の骨と物々交換で闇の武器を提供しており、ザハ=サンコの装備も彼女から仕入れたものである。だが店の名物は酒まんじゅうである。

商人らしく図々しい性分の持ち主だが、サンコらと関わるうちにろくでもない目にばかり遭っており、不憫キャラが定着している。


  • 光核人間マグマライドン

ザハ=サンコら「四匹の害悪」を抹殺するために彼等と敵対している宇宙宗教結社【ライトヘッド教団】が【光力塊】の技術を利用して開発した戦闘人間。教団の幹部である”カイガン”の魂をベースに様々な素材を混ぜ合わせ、シメに900人分の信者の魂を生け贄に捧げることで完成する悪魔の兵器である。

額から発射する強力な光線でサンコらを散々に苦しめたが、新兵器”闇の銃(仮称)”によって骨を抜かれて死亡。しかし、光核人間は生け贄さえあれば何度でも蘇る厄介な兵器である。


  • 教祖ビッグ=ピカス

【ライトヘッド教団】の現教祖。見目麗しい美少女のような見た目だが、実年齢は4014歳である。様々な超常の力を振るう怪人であり、教団信者達からは命をも投げ出すほどの支持を得ている。サンコらを始末するためにマグマライドンを生み出した張本人。語尾に「ピカ」と付けて喋る変な人。

【ライトヘッド教団】の創始者ではなく、始祖:光=アレンと呼ばれる人物が【ライトヘッド教団】の開祖であり、彼(?)も未だに健在である模様。


用語解説

  • 闇の世界クライ

常闇に覆われた異次元世界であり、ブラックホールを抜けた先に存在する。通常世界とは比較にならないほどの高重力・悪環境の世界であり、この環境に適応している”闇の住人”でなければまともに生きられない。もし普通の宇宙人が入ってしまったら、高重力でペシャンコにされたうえに闇を這いずり回る生物”シャドー”になってしまう。只の地獄だが、ここでしか手に入らない貴重なアイテムやテクノロジーもあるため、サンコ達はちょくちょく訪れている。店谷=ボックスの店もここにある。

  • 【光力塊】

大ダーク世界で使用されている数多のガジェットを生み出してきたテクノロジー企業。物質を圧縮保存する技術や、超高度な医療など、幅広い分野で活躍している。その前身はカルト宗教団体【ライトヘッド教団】の派生組織であり、今となっては消し去りたい過去である模様。ザハ=サンコ・アバキアン・死ま田=デス・一=ダメ丸ら「四匹の害悪」を抹殺すべく尖兵を送り続けている。

  • 【ライトヘッド教団】

宇宙各地に信者を抱えるカルト宗教団体。数千年の歴史を持つ一大結社であり、始祖・光=アレンという人物が興したとされている。現在はビッグ=ピカスという人物が教祖を勤めており、教団は教祖以下は大カイガン・カイガン・中カイガン・小カイガンの位に分かれている。理由は不明だが、ザハ=サンコらを「四匹の害悪」と呼んで抹殺対象にしている。【光力塊】はもともとここから派生した組織であるが、現在はぎくしゃくした関係にある。教祖クラスは古代の秘術に精通しており、「神秘の力」と称した様々な怪しい術を使いこなしている。


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