性欲

せいよく

動物に備わった種の繁栄に関わるメカニズム。アレやコレやしたいと思うこと。

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1 概要

2 人間の性欲

3 別名・表記揺れ

4 関連タグ

5 外部リンク

概要

性行為への欲求、あるいは衝動を指す。食欲、睡眠欲と並んで動物の三大欲求と言われる。

動物の生殖本能の現れであり、性行為を行い子孫を残すために存在している大事な欲求。直接的な個体の死に影響がないため、満たさなくとも問題ないとされているが、実際の所は存在しないと性行為の必要性が軽んじられ、子孫を残せず自身の血族や種族全体の死につながる。

人間の性欲

人間の場合は、性欲の対象や発現のメカニズムが極めて複雑怪奇なものになっており、ひと口に性欲といっても性交に結びつかないものが多い。フェチ、ペドフィリア、マゾヒズム、サディズムなどそのあり方（性的嗜好）は多種多様であるので、「人間だけが変態になる」と揶揄される事も多い（実際には多くの動物で死姦や異種姦などの「異常な」性行動が観察されているので、この見解には疑問がある）。

様々な感情と結びついており、特に恋愛感情とは密接に繋がっている。

ラブストーリーでも恋人役の距離感が縮むほど肉体的接触が濃密になっていき、作品によっては性行為に至るか、或いはそれがあったことを示唆する表現がなされる事がある。

多くの動物には性行動が活発になる発情期がある（哺乳類の場合は、メスは排卵の時期に一致する）が、ヒト（女性）には月経周期はあっても特定の発情期は存在しない。一般には二次性徴を迎え、生殖能力を獲得する頃に発生するものとされるが、それ以前から明確な性欲を抱いている人も多くいる一方、性欲を一生覚えない人もおり、性的な事柄に拒否反応を起こす人もいる。性欲の強さについても個人差が大きい（なお、無性愛は「性的指向がない人」のことであり、「無性欲」とは必ずしもイコールでない）。

度合いによっては、承認欲求が性欲に結びついていることもある。

一見否定しても死に繋がりそうにないが誰しもが持っている犯罪の動機にもなりうるほどの強い欲求であるため、集団を纏めるための敵役、悪役として非常に有効的であり、性欲に絡んだ政治、宗教、思想は非常に多い。

そのため、子供を残すための大切な欲求にもかかわらず、現代人は多かれ少なかれ性欲に対して嫌悪感を持っている。最古にして最大の風評被害の被害者と言って差し支えない。

性欲が動機となる犯罪は性犯罪と呼ばれ他の犯罪と差別化されている。強姦、痴漢などは被害者に強いストレスを与え、人格形成に影響を与えるケースも多いとされる。（ただし、強いストレスをもたらすのはなにも性犯罪だけではない。）

宗教によっては堕落をもたらす物、慎むべき物とされ、禁欲の対象のひとつとして数えられる。特にキリスト教は色欲を七つの大罪に含み、同様に不適切な性欲は罪であるとされている。仏教でも戒律で厳しく規制している。（ただし、上記の二例はあくまで爛れた性欲を禁じるのであって性欲そのものを禁じたものではない事に注意。）

旧約聖書のように性欲を推奨するような教義を持つ宗教、宗派も存在する。

技術の発展に寄与している側面もあり、『技術の発展は戦争とエロ（性欲）によって起こる』と言われるくらいである。眉唾ものだがインターネット（とそれを見るパソコン）の普及はHなサイトが見たかったから普及した、なんていう一説も…。