概要
ゴジラシリーズ第6作品。
前作「三大怪獣地球最大の決戦」にて初登場したキングギドラが引き続き登場。
また、当時のSF、宇宙ブーム真っただ中ということもあり、物語全体がSF仕立てになっており、ゴジラは他の惑星で戦う(これは60年以上の歴史の中でも今作だけである)。
さらに、ゴジラが当時流行っていたシェーをするなど、その時代を反映した作品となっている。
ゴジラシリーズでおなじみの「地球侵略をもくろむ宇宙人が怪獣を操り襲来する」というシチュエーションの原点である。
あらすじ
X星に探査チームが派遣され、そこでチームの富士一夫とグレンはX星人に出会う。X星はモンスターゼロ(キングギドラ)に攻撃され、X星人たちは地下での生活を強いられていた。X星人はガンの特効薬と引き換えに、ゴジラ、ラドンをギドラと戦わせるよう申し出た。
X星人の円盤によって二体はX星へ運ばれ、キングギドラとの戦いが始まる。しかし、X星人たちにはある陰謀があった。
スタッフ
出演者
余談
本作のオープニングおよびAサイクル光線車の活躍シーンで用いられる楽曲は後年「怪獣大戦争マーチ」と呼ばれ、平成ゴジラシリーズ以降は自衛隊の出動テーマとして多く用いられる。
大元は伊福部昭が1943年に手掛けた「古典風軍楽『吉志舞』」の一節で、東宝特撮映画には1954年の「初代ゴジラ」の巡視船しきねの出航シーンなどに用いられた通称「フリゲートマーチ」、1959年の「宇宙大戦争」の戦闘シーンに用いられた通称「宇宙大戦争マーチ」を経てこの曲に至っている。
また、本作からゴジラの着ぐるみが新調されている。
新規で着ぐるみが造形されたのは、これ以前は「モスラ対ゴジラ」の、通称「モスゴジ」からで、前作「三大怪獣地球最大の決戦」では、モスゴジを改修したものを撮影に用いていた。
本作で新たに作られた着ぐるみは、モスゴジと似た造形になっている。しかし顔つき及び下半身にかけての皮膚の流れが、モスゴジと決定的に異なっている。
こちらも複数が製作された様子で、「南海の大決闘」まで使用された。
「ウルトラマン」の「ジラース」に改造されたのも、この着ぐるみ(正確にはモスゴジの着ぐるみの身体に、この大戦争ゴジの着ぐるみの頭部を移植したもの)。
関連タグ
『ガス人間第一号』・『メカゴジラの逆襲』:本編上における「悲恋メロドラマ」の系譜作。
モスラ対ゴジラ/三大怪獣地球最大の決戦←怪獣大戦争→南海の大決闘