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現実における死亡確認

人間など生きてる生物がその生命活動を停止する(死亡状態になる)事を、本人以外の第三者が心臓や脈の停止などで確認することである。


人間の場合、火葬する場合や骨をに入れたり、法律上の戸籍を抹消する際には、専門職(医師もしくは歯科医師)による死亡診断書が必要となる。

なお、ニュースとかで聞く「心肺停止状態」とは、(どう見ても死んでいるようは状態でも)医者が死亡診断書を出すまでは「死亡」とは報道できない為に使われる言葉である。なので遭難者の遺体を捜索隊が見つた時は常に「心肺停止状態」であり、病院に搬送されたりして医者の診断を受けて初めて「死亡」となる。

即ち、刑事ドラマや探偵物マンガでよくみられる『一般人が死体を発見し、警察官が遺体を前にして初動捜査を開始』という展開は現実にはあまり見られない光景である。

ただし、首や胴などの体幹部が轢断されている、全身の腐敗や白骨化が始まってる、もしくは一般的な死の兆候に加えて体温の低下や死斑など複数の条件を満たすなど、医師に見せるまでもなく明らかに死亡している場合は救急隊がその場で警察に引き継ぐ場合がある。


ほとんどの人間が生涯に一度は(両親など家族や身内など)「死亡確認」を経験する事になるが、失踪や、なんらかの事情で行方不明(事故戦死等)になった場合は、法令に基づいて、規定の年数を経ると本人不在のまま、遺族が裁判所に申告して死亡が宣告されることになる。稀に遺族などが申告しない場合や、天涯孤独で申告する遺族が居ない場合などで死亡届が出されない事もあり、役所が戸籍書類の確認をしたら、100歳をはるかに越える人間が続出した事もある(中には史上最高齢も越えた例も)。そのため史上最高齢者認定の際は本人確認が必要とされる


生きたまま死亡確認される例としては、上記の失踪や行方不明を除けば、事故火事などで損傷の激しい遺体が別人のものとして死亡宣告される例もあり、なんらかの事情で本人がいなかった場合、本人が知らないいままに葬式も火葬も終えた後にひょっこり家に戻ったら、自分の(法律上の)死亡を確認するハメになる。(本外部リンクは行方不明+家族による別人の遺体を誤認)なお、こういう場合は役所に届ければ(法律上で)生き返る事も可能。

こういうネタはよく刑事ドラマ推理小説などでも散見される、漫画で有名な所ではジョジョの奇妙な冒険の第二部主人公ジョセフ・ジョースターが死亡確認→葬儀→・・・の最中に帰る、を経験している。


現実での事例

現実の有名な事例としては、旧日本陸軍士官の舩坂弘が敵陣に突撃した際に頸部を撃たれて昏倒し、米軍の医者から死亡と判断されたが3日後に蘇生した例がある。


現代では心肺だけでなく脳機能の喪失により死亡確認をしているが、近代以前では心肺停止をもって死亡確認をしていた上に計測機器も未発達だったため、瀕死となり極めて微弱となった心拍や呼吸を『停止した』と誤認してしまうことも多かったと言われている。無論、そのほとんどは葬儀など死に伴う手続きの間に本当に死んでしまうのだが、稀に何らかの理由で奇跡的に回復して目を覚まし、さながら蘇ったかのような現象を見せる場合があった。また、中世ヨーロッパにおけるペストやコレラの流行期には感染を恐れて死亡確認作業が粗雑になり、生きたまま埋葬されて棺の中で目を覚ます例が時折あったそうだ。これらの事から、吸血鬼やゾンビなど『生ける屍』の伝説が生まれたとの説もある。

こうした事情があったため、欧米圏では『生きたまま埋葬される』という恐怖はよく見られるものだった。そのため、地下で息を吹き返した後に地上へそのことを伝達できるような仕組みを供えた『安全な棺』が盛んに発明された時期があった。もっとも、棺の中の狭いスペースで可能な動きに依存するため、死体現象による体格や姿勢の変化に反応してしまうことも多く、誤報の記憶はあっても安全な棺により命拾いした例はないという。


現代日本では火葬が採用されているため、こうした『生きたまま埋められる』という恐怖とは無縁だが、『生きたまま燃やされる』という懸念はあるためそれに関連した都市伝説も見られる。

この手の事件を防ぐため、現代では死産した妊娠7か月以前の胎児や速やかに火葬する必要がある感染症による死者を除いて、死亡確認後24時間以内の火葬が法律で禁止されている。

なお、こちらに関しても火葬中に動き出す事例はよくあると言われている。ただしこれは生きたまま焼かれているとか蘇ったとかそういうことではなく、加熱に伴って一般的に発生する物理的な変形であり、市販の肉をフライパンなどで焼くと縮むのと同じ現象である。この時、肉の大きさや厚さによってはさながら生きているかのように動く状態になることもあるが、それと同じことが人間の遺体にも起きているのだ。


フィクションにおける死亡確認

事情は現実と似たようなものであるが、特に創作作品で有名なのは『魁!!男塾』の登場キャラ王大人による「死亡確認」の台詞である。


男塾一号生三号生との戦いである「大威震八連制覇」で出場した16選手のうち、11人が死亡したが、死体が確認されなかった者を除きその死亡を宣告した時の台詞として使われている…


…のだが、実は死んではおらず、全員生きていた事が判明。中には硫酸、火の海に落ちた者もいて「どう見ても助からないだろう」という人間でさえ何の説明もなく生きていたが、これらの矛盾はファンの間では「男塾ではよくある話」の一言でまとめられている。

もっといえば、当時の少年ジャンプの漫画では程度の差こそあるが「どう見ても死んだっぽいキャラが生きていた、または本当に生き返った」例は当たり前のようにあった。週刊少年マガジン』で掲載されていた(現在も続編が掲載中)「金田一少年の事件簿」でも「マガジンじゃ死んだら生き返れないんだぞ」という台詞が出てきたほど一般的であった(ただしある事件の最後に死んだと思われた真犯人と瓜二つで記憶を失っている人物が別の事件で再登場したということがある)。


王大人にこの台詞を言われたキャラクターは作中で一人として死亡していないため、いつしか「死亡確認」は、アテにならない死亡宣告を意味する「死亡確認を言われれば生存フラグになる」という扱いをうけるようになった。


王大人が「魁!!男塾」本編で死亡確認と言った回数は・・・


3回である


ネットスラング的な「死亡確認」でしか知らず、男塾をほとんど読んだこともない人間からはイメージとして、バトルが終了する度に王大人が毎度敗者に対し宣告する決め台詞のように思われているが、実はそれだけである。


王大人が試合の立会人となったのは「大威震八連制覇」のみで、それ以降の天兆五輪などではこの台詞を使う機会は遂になかった。

宣告された者は第一闘での蝙翔鬼卍丸、最終闘での月光だけで、それ以外は負けても死体(結局は生きてたけど)が残らなかったり、王大人による死亡確認の宣告場面はなかった。


民明書房刊「闘李美啞ノ畏図観」より


12屁江


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