概要
埼玉県所沢市に所在する野球場で、NPBチーム埼玉西武ライオンズの1軍本拠地。
1979年に西武ライオンズ球場として開場し、1999年に屋根を増設してドーム球場に改装された。西武ドームへの改称は1998年からだったが、その時点では屋根が完全には出来ておらずフィールドを覆っていなかったためドームを名乗りながら雨天中止の試合が普通に発生する有様であった。
ドームの西側から北側にかけては屋内スキー場の他2軍施設が集約されており、選手寮、屋内練習場、公式戦の行われる西武第二球場、サブグラウンドなどがある。これらの施設は1979年以来改築されず老朽化が進み、他球団と比較した練習環境の悪さが指摘されていたのだが、2018年頃から改築が進められ、西側にあった寮兼室内練習場がドーム北側に移転している。
最寄りの西武鉄道西武狭山線と西武山口線の駅名は、手続きの関係から球場が開設してからも一貫して西武球場前駅である。西武沿線以外の埼玉県民にとっては遠い球場であり、千葉マリンスタジアムや横浜スタジアムや神宮球場や東京ドームといい勝負、地域によってはむしろそっちの方が近い。
構造的には、丘陵地を掘り下げて構造物(掘り下げた斜面を利用したスタンド)を設置した既存の屋外球場に壁の無い屋根を装着しただけなので、ドーム球場でありながら場外ホームランも記録されている。冷暖房も十分に機能せず、横風での雨や霧なども入り込んでしまう。
コンサート会場として使われる事もあり、渡辺美里やももいろクローバーZ、水樹奈々辺りがよく知られている。近年は水樹に限らずアイドル系アニメを中心とした二次元系イベントが誘致されることが多い(※当記事メインイラストは水樹氏のパロディ)。
内陸に立地しさらに多摩湖に面しているため春先と秋は体の芯まで凍えるほどの極寒となる一方、夏場は席に座っていても汗が吹き出す灼熱の空間となり、体を動かそうものなら体温が上がりに上がるため、選手やイベント来場者が熱中症になる事例が度々発生している。このため、「セ・リーグ球団のファンは(西武との)日本シリーズで凍え死に、オタクは夏場のライブで蒸し焼きにされる」「勤労感謝の日(=11月下旬)前後に行われるライオンズのファン感謝祭で、ライオンズファンが選手やコーチの出す料理に並ぶのは他でもなく寒いから(選手からも炊き出しの様だとネタにされる始末)」「自然共生(強制)型」「球場に初めて来た外国人選手からサウナ呼ばわりされる」などと言われる始末。体調、特に夏場の水分の管理はしっかりと行いましょう。
命名権契約
- インボイスSEIBUドーム:2005年・2006年
- グッドウィルドーム:2007年
- 西武プリンスドーム:2015年・2016年
- メットライフドーム:2017年~2021年
- ベルーナドーム:2022年~
経営改善策の一環として命名権(ネーミングライツ)契約を交わしており、契約する企業が変わるごとに球場の愛称をコロコロと変更している。インボイスやグッドウィル時代にはライオンズの2軍チームも名称を変更していた。
2022年3月からは、ヘルメットスポンサーにもなっていた上尾市にある通信販売会社のベルーナが契約。
その他
気候が気候な割には球場近くにはコンビニが1軒程度と売店が少ないので、水分は出来るだけ出発地や経由地で買っておきしっかり補給する様に。