概要
戸塚慶文の漫画『アンデッドアンラック』に登場する古代遺物(アーティファクト)の一つ。
義足型の遺物(アイテム)。名称は「走刃脚」と表記し「ブレードランナー」と読む。
現在の使用者はリップ=トリスタン。
形状
精巧(アンティーク)な装飾が施された金色の義足。膝上から足指まである緻密な構造をしている。
下記の性能を発揮するための溝と穴が脛(すね)・脹脛(ふくらはぎ)・足裏に細工されている。
性能
走刃脚(ブレードランナー)の脛(すね)・脹脛(ふくらはぎ)・足裏に空いた溝と穴から高出力の空気を噴射もしくは光線(エネルギー)を発射できる。
足裏からの出力は、一瞬で視界から消えるほどの瞬発力・容易く2階分の高さを跳べる跳躍力・常時噴射する事で滞空力と空を駆ける高速飛行、といった高い機動力を発揮する。
脛(すね)の溝からは空気を噴射し鎌鼬もしくは刃状の光線(エネルギー)を発射する鋭い斬撃が出来る。この刃物は発射口に留めて-または刀身を生成してるような描写で-直接攻撃も可能。
更に局面へ合わせて、脛(すね)・脹脛(ふくらはぎ)に空いた溝と穴からの出力で浮遊なども可能。
3次元・飛行(ホバリング)の有効活用が可能。そして現在の使用者・リップはUNREPAIR-不治-の否定者(ひていしゃ:世界の理を否定する業の器になった者)。彼がつけた傷はいかなる治癒を否定する。これと組み合わせる事で近接戦の素早い動きで対象を殺傷・走刃脚(ブレードランナー)の凶刃による中~遠距離戦・さらに空中戦も応対して獲物を追い詰めて必殺できたりなど、反則的にリップの否定能力と相性が良い。
上記の性能から余談
現実世界で"ブレードランナー"といえば、両足義足の走者(スプリンター)「オスカー・ピストリウス」の異名としても知られる。
英語表記「Blade Runner(ブレードランナー)」としてみると、直訳で「Blade(刃物)」を持って「Runner(走る人)」という意味になる。漢字表記「走刃脚」は単語の意味・義足の性能をよく表した要約である。
関連項目
多くはSF作品の金字塔と評される作品名で有名。原作はフィリップ・K・ディックのSF小説「アンドロイドは電気羊の夢を見るか?」で、人造人間「レプリカント」を焦点(キーパーソン)に卓越した世界観が魅力。余談だが、1982年公開映画では劇中におかしな?日本語、日本文化が多数登場する。
現在の所有者・リップ=トリスタンは敢えて自分の両足を切断して走刃脚(ブレードランナー)を装備している。
リップが否定者となる前の時期を回想した場面では、普通に歩くなどの日常生活を過ごしていた健常者だった。
「アイツの為なら俺は全てをかけられる 両足だろーが 寿命だろーが 他人の… 命だってな…」
初登場から暫くは、リップの素性は不鮮明-元々が足に障害のある障がい者だったのか不明慮だった-で、上記の台詞(けつい)や後の動向から、彼は目的を達成するため自分の足を犠牲にする覚悟を決め、自他の命を傷つける凶刃となって走り続けているのだった。