概要
東京都世田谷区上馬四丁目にある東急電鉄田園都市線の駅(DT04)。
玉電時代に「真中(まなか)」停留場として開業し、同線が1969年5月11日に一旦廃線となったため、同停留場も廃止になったが、1977年4月7日の渋谷〜二子玉川間の地下線化による再開業(当時は「新玉川線」)に際し、現在の駅名に改めて再開した。駅名の由来になった駒澤大学に近い、旧「駒沢」停留場の位置(国道246号駒沢交差点付近)ではなく、やや渋谷寄りの地下に位置する。
駒大の他にも、駒沢オリンピック公園、国立病院機構東京医療センターが当駅を最寄り駅としている。
駅構造
島式ホーム1面2線。準急と各停が停車する。
次の駅
駅設置場所を巡り、裁判沙汰にも
当時の仮称は「駒沢公園駅」であった。
1968年に新玉川線の建設ルートが当初の蛇崩川ルートから、玉川線に沿ったルートに変更された際に発表された図面には、仮称・駒沢公園駅の設置場所は、駒沢停留場付近となっていたが、翌年に東急電鉄が世田谷区交通対策委員会にて発表した計画図面ではその位置が変わり、真中停留場付近になっていた。地元と駒澤大学はこれに反発し、あくまでも駒沢電停付近に仮称・駒沢公園駅を設置するように世田谷区へ要望したものの、受け入れられず、ついには行政訴訟に発展する。
裁判では原告側の主張は受け入れられず敗訴となるも、その後、駅名は「駒沢大学駅」とすること、改札口〜駒沢公園口間の地下通路を東急電鉄の負担で建設することなどという協定が結ばれ、現在の場所に建設されることが決まった。
利用状況
- 2023年(令和5年)度の1日平均乗降人員は71,168人である。
- 20(令和2年)〜21年(令和3年)度はコロナショックで駒大における各講義が断続的に中止になった影響もあり、当駅の乗降客数も激減した。
年度別
年度 | 乗降人員 |
---|---|
2004年(平成16年)度 | 62,708人 |
2005年(平成17年)度 | 63,256人 |
2006年(平成18年)度 | 65,234人 |
2007年(平成19年)度 | 68,721人 |
2008年(平成20年)度 | 69,558人 |
2009年(平成21年)度 | 70,601人 |
2010年(平成22年)度 | 70,814人 |
2011年(平成23年)度 | 70,244人 |
2012年(平成24年)度 | 72,696人 |
2013年(平成25年)度 | 74,329人 |
2014年(平成26年)度 | 73,760人 |
2015年(平成27年)度 | 77,135人 |
2016年(平成28年)度 | 78,217人 |
2017年(平成29年)度 | 78,934人 |
2018年(平成30年)度 | 80,970人 |
2019年(令和元年)度 | 80,468人 |
2020年(令和2年)度 | 44,827人 |
2021年(令和3年)度 | 56,268人 |
2022年(令和4年)度 | 67,494人 |
2023年(令和5年)度 | 71,168人 |
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