CV：観世智顕
概要
私立しんせん中学校の男子生徒でゆいたちと同じ2年3組所属。本格的な登場は第16話だが、第4話の時点から友人の小林りゅうじと共に時々モブとして登場していた。第6話ではらんの前に座っていた。
第16話にてたまごサンドに話しかけるらんに対し、「華満って変な奴」と悪口を言ってしまう(常人の視点から見ても違和感を覚えるため、仕方がないと言えるが)。
その後、『華満はサンドイッチと会話できる特殊能力者』と小馬鹿にするように友人に吹聴して、らんを傷つけてしまった。
一方で本人も普段から『宇宙人に攫われかけたことがある』・『うちの兄ちゃんはアメリカの宇宙センターで仕事をしている』・『1000匹の野良犬に追いかけられた』・『カッパの皿を集めている』など下らないホラを平気で吹いており(周りは信じてないようだが、よく言えば純粋、悪く言うと単純なゆいは本気で信じていたようで、ここねに呆れられていた、おいおい…。)、上記のらんの件についてはゆいに注意されても『変なヤツを変だって言って何が悪いんだよ！』と悪態をつくなど、自分勝手でデリカシーに欠ける節がある。
……と一連の件を挙げると何かとネガティブな印象を持たれがちだが、彼がこういう言動をしているのには理由がある。
彼は家庭の事情で両親から世話をあまり受けておらず、ずっと大学生の兄に食事を作ってもらっていたため、兄に対する思いがとても強かった。
もっと小さかった頃は、兄を喜ばせるために空想と想像を働かせて様々な物語を自分が体験したという体で喋っていたようで、兄もそんな弟の無邪気さを微笑ましく楽しんでくれていたようだ。
ところが、そんな兄が宇宙の仕事を夢見て遠くの大学に進学した（つまり彼が兄の件で吹聴していことは嘘というより願望であった）。
その寂しさを癒すためにかつて兄に対してやったようなホラ話を周囲に吹聴するようになった。それでみんなが面白がってくれることによって、兄との思い出を少しでも追体験できるわけだ。
あえてぶっちゃけていうと、虚言癖で寂しがり屋のかまってちゃんだということである。
そんな彼にとって「変な奴」に見えたらんは格好のネタであり、らんに何かの悪意を抱いていたわけではなく本当に「みんなにウケそうな面白い話題の提供者」としか考えていなかった。
兄が作ってくれた肉じゃがが好物で、その思い出の味をもう一度体験したいといろんな店に通って肉じゃがを頼んでいるが、どうしても何か違うということで物足りなさを感じているというナイーブなところもある。その物足りなさを言語化できずに半ば諦めていたが、らんがそれを「食べ物と会話できるかのような」言語センスで明確にそれを指摘したことで（甘味の量が問題であると同時に兄が調理に時間をかけていたことも知った）、言動は相変わらずだが彼はらんに対しての認識を改めるようになった。
第45話(最終話)では、ぱんだ軒に来店した。同じテーブルに座っていた小林りゅうじとともに元気良く出前に出発したらんを笑顔で見送った。顔のそばかすが消えていて登場初期よりイケメンだった。
演者について
演じる観世智顕は前作トロピカル〜ジュ!プリキュアにも男子生徒役で出演しており、2度目の出演となる今作では準レギュラーに昇格した。第16話放送終了後の更新で記事が追加され、本作の男子生徒ではレギュラーの品田拓海に続く公式サイト掲載となった。
関連タグ
小林りゅうじ：高木とつるんで女子に陰口を言っている人物。
知念大輔：過去作における同じく主人公の同級生。生意気かつ横柄な性格で主人公側ともあまり仲が良くなかったが後に関係が改善された点や不器用で繊細なところが共通している。ただし陰口をいわない一方で粗暴に見えるものの元から根は真面目という相違点も。
横川信子：名門シリーズでの、レジェンドキャラ。彼女も、罪のないホラ吹きだった。
山崎貴史：同じく、普段からホラばっかり吹いているホラ吹き野郎。こちらも周りは信じていないが主人公が単純な性格ゆえによく騙されていると言う共通点がある。一応ストッパー的存在がいるが、小学生4年生から中学生に学年が上がっても、どれだけ幼馴染の彼女に叱られても尚ホラを吹くのをやめないため、一見晋平よりタチが悪いとも思えるが、晋平と違い人の陰口を言うような陰険さは全くなく、単にからかっているだけである(と思われる)。
ギルバート・ブライス：『赤毛のアン』に登場する因縁の男性繋がり。こちらの相手は主人公にてその主人公に殴られる結果を辿った。
ダミアン・デズモンド：同時期放送のアニメに登場する女子に陰口を言う男子繋がり。連れのクラスメイトがいる点も共通。こちらも上同様1人の女子に殴られる結果を辿った。
オベロン・ヴォーティガーン:晋平よりも遥かに性根の腐った悪党であり、一つの世界を滅ぼすためだけに主人公に友好的に接し散々利用していた根っからの大嘘つき野郎。因みに、こいつの天敵である人物の中の人がらんと同じである。
