概要
大阪府大阪市にあるJR大阪環状線・近鉄奈良線・近鉄大阪線・地下鉄千日前線の駅。JR線と近鉄との乗り換えのための連絡改札口が設けられており、乗り換え客で混雑することも。 JRから近鉄への乗り換え改札をJRが、近鉄からJRへの乗り換え改札を近鉄が管理する。環状線内回りのりば(1番のりば)の乗り換え改札の近鉄側にJRのみどりの窓口(営業時間7:30-19:30)・みどりの券売機(利用時間5:00-23:00)と近鉄定期券・特急券自動発売機があり、環状線外回りのりば(2番のりば)の乗り換え改札のJR側に近鉄特急券売り場がある。
周囲には西日本最大のコリアンタウンが存在するため、ホームに降りた時点で焼肉やキムチの匂いが漂う。
近畿日本鉄道(A04・D04)
- 所在地:大阪市生野区鶴橋二丁目1-20
近鉄における大阪方の中核駅。アーバンライナー・ひのとり・しまかぜを含むすべての電車が停まる。駅長配置駅で、今里駅を管理する。
大阪上本町駅は、大阪線のりばが地上、奈良線のりばが地下に分かれているため、大阪線大阪上本町行きの電車に乗って日本橋、大阪難波、阪神なんば線の駅に向かう場合、当駅での対面乗り換えが便利である。布施以東の大阪線と奈良線を乗り継ぎ、布施を通過する電車を利用する場合は、当駅での乗り換えが認められる。
歴史
1914年4月30日:大阪電気軌道開業時に設置。
1932年8月:鉄道省線鶴橋駅開業に備え、大阪上本町方に0.3km移設。
1940年8月:上り線1線増設、ホーム増設。
1941年3月15日:参宮急行電鉄と合併、関西急行電鉄の駅となる。
1944年6月1日:戦時統合。関急が南海鉄道と合併し、当駅は近畿日本鉄道の駅となる。
1955年11月15日:ホーム新設。下り線1線増設。国鉄との連絡改札設置など改良工事を実施。
1956年12月8日:複々線化。
1970年3月26日:国鉄との連絡設備を拡張。
1975年9月13日:複々線を線路別から方向別に切り替え。構内配線を変更。中央2線(大阪線名張方面と奈良線難波行き)の大阪上本町寄りを立体交差化。
2007年4月1日:ICカード「PiTaPa」の利用が可能になる。
2019年1月23日:近鉄史上初となる接近メロディーが導入される。
構造
島式ホーム2面4線を有する高架駅で有効長は20m車10両編成分である。2階にホームがあり、1階の改札は鶴橋市場の中央にある東口と、JR大阪環状線との交点真下にある西口の2箇所。3階にはJR大阪環状線との連絡改札がある。
近鉄特急以外の列車については、1・3番のりばを奈良線(阪神電気鉄道直通列車含む)が、2・4番のりばを大阪線が使用する。
大阪難波発着の大阪線特急は1・3番のりばに発着し、駅東方にある渡り線(大阪難波→名古屋方面、名古屋方面→大阪難波)で転線する。あまり使われていないが、大阪上本町駅地上のりば→奈良方面、奈良方面→大阪上本町駅地上のりばへの渡り線、大阪線と奈良線の間に上り線から下り線への渡り線もある。
1・2番のりばの今里寄りには、日本で一番小さなファミリーマート店「ファミリーマート近鉄鶴橋駅1番ホーム東店」がある。
1番のりばの向かい側には使われていないホーム跡がある。これは2面4線になるまで奈良方面行き電車のホームとして使われた。この時まで現在下り用である1・2番のりばは上本町行き電車のホームとして使われた。ホーム跡には広告掲出スペースがある。
のりば | 路線 | 方向 | 方面 |
---|---|---|---|
1 | 近鉄特急 | 下り | (大阪難波始発)名古屋方面/伊勢志摩(宇治山田・鳥羽・賢島)方面/奈良方面 |
奈良線 | 下り | 東花園・大和西大寺・奈良方面 | |
2 | 近鉄特急 | 下り | (大阪上本町始発)伊勢志摩(宇治山田・鳥羽・賢島)方面 |
大阪線 | 下り | 河内国分・大和八木・名張方面/伊勢志摩(宇治山田・鳥羽)方面 | |
3 | 奈良線 | 上り | 大阪上本町(地下)・大阪難波・尼崎・甲子園・神戸三宮方面 |
4 | 大阪線 | 上り | 大阪上本町(地上)行き |
隣の駅
- 名阪甲特急 (ひのとり)
- 名阪乙特急(アーバンライナー)
- 大阪上本町駅(A03/D03)-鶴橋駅(A04/D04)-大和八木駅(D39)
- 阪伊乙特急(大阪難波発着すべての電車・朝と夜の大阪上本町行き)
- 大阪上本町駅(A03/D03)-鶴橋駅(A04/D04)-大和高田駅(D25)
- 阪伊乙特急(大阪上本町駅発着)
- 大阪上本町駅(D03)-鶴橋駅(D04)(-布施駅(D06))-大和八木駅(D39)
- 阪伊甲特急 (土曜・休日)
- 大阪上本町駅(A03)-鶴橋駅(A04)-伊勢市駅(M73)
- しまかぜ (火曜日を除く)
- 大阪上本町駅(A03)-鶴橋駅(A04)-大和八木駅(D39)
- 阪奈特急
- 大阪上本町駅(A03)-鶴橋駅(A04)-生駒駅(A17)
大阪線
- 快速急行
- 急行・準急・区間準急
- 大阪上本町駅(D03)-鶴橋駅(D04)-布施駅(D06)
- 普通
- 大阪上本町駅(D03)-鶴橋駅(D04)-今里駅(D05)
奈良線
- 快速急行
- 急行・準急・区間準急
- 大阪上本町駅(A03)-鶴橋駅(A04)-布施駅(A06)
- 普通
- 大阪上本町駅(A03)-鶴橋駅(A04)-今里駅(A05)
JR西日本(JR-O04)
- 所在地:大阪市天王寺区下味原町1-1
駅長配置駅で、寺田町駅・桃谷駅・玉造駅・森ノ宮駅を管理する。駅シンボルフラワーはアジサイ。
歴史
1932年9月21日:鉄道省線城東線(現在の大阪環状線)の桃谷駅-玉造駅間に新設開業。
1955年11月15日:近鉄との連絡改札設置など改良工事を実施。
1961年4月25日:城東線が大阪環状線の一部となり、当駅も大阪環状線の所属となる。
1970年3月26日:近鉄との連絡設備を拡張。
1987年4月1日:国鉄分割民営化。JR西日本の駅となる。
1988年5月11日:8両編成の電車が停車するため、電車が停車しない部分に柵を設置。
2003年11月1日:ICカード「ICOCA」の利用が可能となる。
2009年10月4日:大阪環状線・大和路線運行管理システムを導入。
2015年3月22日:発車メロディを導入。楽曲は桂雀三郎 with まんぷくブラザーズの「ヨーデル食べ放題」。
構造
相対式ホーム2面2線を有する高架駅。
改札口は、千日前通に近い中央改札、近鉄の西口と同じ場所にある西口、中2階のブックオフ改札口の3箇所のほか、近鉄との連絡改札が内回りのりば、外回りのりばそれぞれにある。
ホームは3階にあり、ホーム内にはセブン-イレブンハートイン(1番のりば)、ロッテリア(2番のりば)のほか、立ち食いうどん・そば店がある。
ホームから1フロア下りた中2階にブックオフがあり、そこにつながる改札口もある。この改札口には自動改札機以外何もない。
2015年3月22日、「大阪環状線改造プロジェクト」の一環として発車メロディを導入。楽曲は桂雀三郎 with まんぷくブラザーズの「ヨーデル食べ放題」。当駅周辺に多くの焼肉店があり、駅周辺のイメージに焼肉が定着していることにちなんでいる。
隣の駅
桃谷駅(JR-O03)-鶴橋駅(JR-O04)-玉造駅(JR-O05)
Osaka Metro(S19)
- 所在地:大阪市天王寺区下味原町1-24
1969年7月25日開業。駅は千日前通の下にある。日本橋管区の駅にあり、同管区駅長が当駅を管理する。
構造
島式ホーム1面2線を有する地下駅。ホームドア設置済み。
改札が東西2箇所にある。千日前通と玉造筋が交差する下味原交差点の下に1~4号出入口(西改札付近)があり、JR鶴橋駅の近くに5~7号出入口(東改札付近)がある。JRと近鉄の乗り換えは6号出入口が近い。
隣の駅
利用状況
近況
JR西日本
Osaka Metro
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は28,141人である。
利用状況比較表
事業者名 | JR西日本 |
| |
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年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 105,724人 | 211,448人 | 25,371人 |
2009年(平成21年)度 | 96,662人 | 193,324人 | 25,230人 |
2010年(平成22年)度 | 94,407人 | 188,814人 | 25,010人 |
2011年(平成23年)度 | 94,613人 | 189,226人 | 25,089人 |
2012年(平成24年)度 | 94,636人 | 189,272人 | 25,538人 |
2013年(平成25年)度 | 96,317人 | 192,634人 | 26,290人 |
2014年(平成26年)度 | 95,648人 | 191,296人 | 26,900人 |
2015年(平成27年)度 | 97,240人 | 194,480人 | 28,598人 |
2016年(平成28年)度 | 98,201人 | 196,402人 | 28,236人 |
2017年(平成29年)度 | 99,474人 | 198,948人 | 29,014人 |
2018年(平成30年)度 | 100,067人 | 200,134人 | 28,271人 |
2019年(令和元年)度 | 28,141人 |