曖昧さ回避
両者は500m離れており、Osaka Metro千日前線は終端駅の「野田阪神駅」を阪神の野田駅との乗換駅、1駅手前の「玉川駅」をJR環状線の野田駅とのそれぞれの乗換駅としている。また、JR東西線の「海老江駅」は阪神の野田駅の乗換駅としている。本項目ではそれらを含めて紹介する。
野田駅(阪神)・野田阪神駅(地下鉄)・海老江駅(JR西日本)
これら3駅は阪神電気鉄道株式会社本社と福島区役所の最寄り駅となる。
阪神電気鉄道(本線:野田駅)
- 所在地:大阪市福島区海老江一丁目1-11
待避設備を持つ島式ホーム2面4線の高架駅。駅番号はHS03。区間特急以下の種別の列車が停車。
ホーム有効長は6両分。内側2線が本線、外側2線が待避線。両端には渡り線がある。
隣の駅
- 直通特急・特急
- 通過
- 区間特急(平日朝に梅田行きのみ運転)
- 梅田駅(HS01)←野田駅(HS03)←尼崎駅(HS09)
- 急行
- 梅田駅(HS01)-野田駅(HS03)-尼崎駅(HS09)
- 区間急行(平日朝のみ運転)
- 福島駅(HS02)-野田駅(HS03)-千船駅(HS06)
- 普通
- 福島駅(HS02)-野田駅(HS03)-淀川駅(HS04)
Osaka Metro(千日前線:野田阪神駅)
- 所在地:大阪市福島区大開(おおひらき)一丁目14-18
相対式ホーム2面2線の地下駅。駅番号はS11。千日前線の起点。難波管区駅に所属し、駅長が配置されている。玉川駅を管轄する。
南巽行きの電車はホームドアのある1番線から発車する。2番線から発車する電車はすべて回送電車でホームドアがなく、日中は使われることがない。使われない時間帯は照明が消される。このように使用頻度が低い事もあり2番線のみ市営地下鉄時代の駅名表が残っている。
この2番線はエレベーターとエスカレーターが無くバリアフリー非対応であるため、2番線への到着電車(他の駅の野田阪神行き時刻表で★印がつく)では、阿波座駅・玉川駅を発車した後、進行方向前寄りから降りるようアナウンスが行われるほか、エスカレーターを利用する乗客には手前の玉川駅で後続の野田阪神行きに乗り換えるようアナウンスされる。
改札口は北改札・中東改札・中西改札・南改札の4ヶ所が設けられていたが、北改札・南改札を閉鎖する代わりに一旦廃止されていた中西改札を復元。2020年3月27日以降中東改札・中西改札の2ヶ所へ集約する形となった。阪神電車野田駅へは中東改札、JR海老江駅へは中西改札が便利である。
電停名称として大阪市電時代から使われていたことや「乗り換えの分かり易さ」を最優先した事もあるが、鉄道の駅として自社ではなく他の鉄道事業社の名称を駅名に含めた例はかなり珍しい。(同様の事例としては京都市営地下鉄東西線の「三条京阪駅」がある)
また周辺地域の通称ともなっており、イオンなどの店舗名や交差点名称にも使われている。
2015年以降、10月最後の週末に行われるハロウィンイベントに2番線が使われている。イベントは大阪スクールオブミュージック専門学校、大阪ダンス&アクターズ専門学校、大阪市立デザイン教育研究所の協力で行われる。
2017年まで第1部で行われた親子向けイベント「ハロウィンカーニバルトレイン」車内で行った仮装コンテストの表彰式が行われた。第2部のイベントで、ある駅から「ホラーナイトトレイン」(2015年は事前応募なしだったが、多くの乗客を楽しませられなかったため、2016年からは応募者から抽選で招待)に乗った乗客にパフォーマンスが行われた。また、2016年、2017年に行われた「ハロウィンゴーストトレイン」のイベントでは、2番ホームとそこに停車している電車にゾンビが潜んでいた。
民営化後初となる2018年のハロウィンイベントは「Osaka Metro Halloween」に名前を変更。内容はかなり怖いものとなり、土日とも事前応募制となった。当選者は一日乗車券(土日祝日用:大人600円、こども300円)を持って参加する。土曜はOsaka Metroのある駅から野田阪神駅までノンストップで「ハロウィン・ホラートレイン」を2回運行。日曜は野田阪神駅に現れるゴーストたちによって変貌した「ハロウィン・ゴーストステーション」を開催し、1回約15分のアトラクションが12回行われる。
隣の駅
野田阪神駅(S11)-玉川駅(S12)
JR西日本(JR東西線:海老江駅)
- 所在地:大阪市福島区海老江五丁目2先
島式ホーム1面2線の地下駅。駅番号はJR-H46。北新地駅が管理する直営駅。JR大阪環状線の野田駅と区別するため所在地の住所である「海老江」を駅名に採用した。上記2つの駅へは地下連絡通路で接続している。
淀川が近いこともあり、万一の洪水時の場合、駅入口を防水壁で閉鎖する事が可能な造りになっている。
すべての電車が停車する。日中時間帯は区間快速と普通電車が4本ずつの計8本が停車する。
隣の駅
新福島駅(JR-H45)-海老江駅(JR-H46)-御幣島駅(JR-H47)
利用状況
近況
阪神電気鉄道
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は32,419人である。
- 阪神なんば線の開業により利用者が減少傾向にある。
Osaka Metro(野田阪神駅)
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は27,287人である。
- こちらも阪神なんば線の開業により利用者が減少傾向にある。
JR西日本海老江駅
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗車人員は11,960人である(大阪府統計書より)。
利用状況比較表
事業者名 | 阪神電気鉄道 |
| JR西日本 | |
---|---|---|---|---|
駅名 | 野田駅 | 野田阪神駅 | 海老江駅 | |
年度 | 乗降人員 | 乗降人員 | 乗車人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 35,626人 | 31,051人 | 10,666人 | 21,332人 |
2009年(平成21年)度 | 36,868人 | 26,471人 | 10,595人 | 21,190人 |
2010年(平成22年)度 | 33,173人 | 25,621人 | 10,837人 | 21,674人 |
2011年(平成23年)度 | 33,375人 | 25,793人 | 10,999人 | 21,998人 |
2012年(平成24年)度 | 33,160人 | 26,052人 | 11,083人 | 22,166人 |
2013年(平成25年)度 | 33,340人 | 25,806人 | 11,073人 | 22,146人 |
2014年(平成26年)度 | 32,740人 | 25,555人 | 10,930人 | 21,860人 |
2015年(平成27年)度 | 32,371人 | 25,715人 | 11,035人 | 22,070人 |
2016年(平成28年)度 | 31,262人 | 25,161人 | 11,071人 | 22,142人 |
2017年(平成29年)度 | 31,782人 | 25,846人 | 11,411人 | 22,822人 |
2018年(平成30年)度 | 32,419人 | 25,859人 | 11,562人 | 23,124人 |
2019年(令和元年)度 | 33,183人 | 27,287人 | 11,960人 | 23,920人 |
野田駅(JR西日本)・玉川駅(地下鉄)
大阪市中央卸売市場の最寄り駅となる。国鉄時代には下記の野田駅から貨物線が接続されていた。
JR西日本(大阪環状線:野田駅)
- 所在地:大阪市福島区吉野三丁目1-12
島式ホーム1面2線の高架駅。駅番号はJR-O13。西九条駅が管理する直営駅。朝夕以外は快速電車は停車せず、日中は普通電車のみが15分間隔で発着する。
当駅横を梅田貨物線が並走しており、桜島線(JRゆめ咲線)安治川口駅発着の貨物列車や特急「はるか」「くろしお」が走行している。また駅から見える場所に銭湯がある。
地下鉄千日前線玉川駅は当駅改札口から大阪方へ少し進んだ先にある。(地下鉄4番出口)
2015年3月22日に発車メロディが導入された。楽曲はロシア民謡の「一週間」。大阪市中央卸売市場が近くにあり、日本語の歌詞に「日曜日に市場へ出かけ」とあることから。
隣の駅
- 大和路快速(大和路線直通)
- 通過
- 関空快速・紀州路快速(阪和線直通)
- 通過
- 区間快速(大和路線直通)・普通
- 福島駅(JR-O12)-野田駅(JR-O13)-西九条駅(JR-O14)
- 直通快速(阪和線からの直通。外回りのみ)
- 福島駅(JR-O12)←野田駅(JR-O13)←西九条駅(JR-O14)
Osaka Metro(千日前線:玉川駅)
- 所在地:大阪市福島区吉野三丁目1-5
相対式ホーム2面2線の地下駅。駅番号はS12。難波管区駅所属で、野田阪神駅が管轄する。
改札口は南改札、北西改札、北東改札の三か所に分かれているが
大阪環状線野田駅への乗り換えは北西改札から出るのが便利である(4番出口)
隣の駅
野田阪神駅(S11)-玉川駅(S12)-阿波座駅(S13)
利用状況
近況
JR西日本(野田駅)
- 2018年(平成30年)度の1日平均乗車人員は12,565人である(大阪府統計書より)。
Osaka Metro(玉川駅)
- 2019年(令和元年)度の1日平均乗降人員は10,783人である。
利用状況比較表
事業者名 | JR西日本 |
| |
---|---|---|---|
駅名 | 野田駅 | 玉川駅 | |
年度 | 乗車人員 | 乗降人員 | 乗降人員 |
2008年(平成20年)度 | 11,821人 | 23,642人 | 9,748人 |
2009年(平成21年)度 | 11,300人 | 22,600人 | 8,962人 |
2010年(平成22年)度 | 11,457人 | 22,914人 | 8,718人 |
2011年(平成23年)度 | 11,865人 | 23,730人 | 8,865人 |
2012年(平成24年)度 | 11,843人 | 23,686人 | 9,162人 |
2013年(平成25年)度 | 11,790人 | 23,580人 | 8,924人 |
2014年(平成26年)度 | 11,633人 | 23,266人 | 9,460人 |
2015年(平成27年)度 | 11,823人 | 23,646人 | 10,186人 |
2016年(平成28年)度 | 12,050人 | 24,100人 | 9,799人 |
2017年(平成29年)度 | 12,423人 | 24,846人 | 10,421人 |
2018年(平成30年)度 | 12,545人 | 25,090人 | 10,561人 |
2019年(令和元年)度 | 12,565人 | 25,130人 | 10,783人 |
関連項目
大阪市営地下鉄 大阪市交通局 OsakaMetro 千日前線
阪神国道駅 阪急今津線にある駅、この阪神とは大阪と神戸という意味で阪神電車とは関係ないが、阪神今津駅の隣駅でもあり、近くにあるという点では野田駅とやや似ている。