概要
1999年3月に『電撃G'sマガジン』の読者参加企画として始まった『シスタープリンセス』が2019年3月に20周年を迎えたことをきっかけに「シスター・プリンセス20周年VTuberプロジェクト」が始まった。
その第1弾として、2019年9月23日にデビューしたのがVTuber可憐である。
（9月23日は、可憐の誕生日である）
原作のイラストレーター・天広直人の画風を踏襲しつつ、現代風にリファインされたビジュアルは非常に可愛らしく出来上がっており、当時の「お兄ちゃん（シスプリファンの呼び方）」を満足させつつ、『シスプリ』を知らない若いユーザーも受け入れやすくなっている。
そのビジュアルとは裏腹に、歯に衣着せぬ開けっ広げなトークが真骨頂。
中の人を「OS」と呼び、口調は原作の可憐を踏襲しているが、20年の重みを感じさせる発言ばかり。
番組冒頭は、原作者である公野櫻子が監修したメッセージを披露するが、そのあとはOSの地が出たトークへ移行する。
キャラクターとしての振る舞いを「自我」と呼び、できる限り「自我を保つ」ことを目標としているが、早々に「自我が崩壊」してしまう。（最近は、自我を保とうとすることすらしていないが）
可憐自身は名を挙げないものの、アニメやゲームで可憐を演じた桑谷夏子が『G's』誌上でインタビューされたり、自身のブログで活動に（応援という体で）言及したりしている。
古参のファンにとっては、当時放送されていたシスプリの冠ラジオ番組を彷彿とさせ、受けている。
歴史の長い作品から生まれたVTuberであるため、冠番組に寄せられるメールも「結婚」「子育て」「仕事」「飲酒」「ダイエット」など、年季を感じさせるものばかりだが、対する可憐も妹歴20年を標榜する猛者なので、見事に受け切っている。
シスプリに関するトークは少ないので、シスプリの番組であるにもかかわらず、シスプリを知らなくても楽しめるという本末転倒な番組ではあるが、たまに当時できなかった番組裏話も出てくるのが侮れない所。
以上のように、可憐(シスプリ)を元にしてはいるが、性格・口調に関しては全く違うため、別物として扱うのがベターである。
活動
初期
毎週月曜20時に生配信されている『VTuber可憐の「シスター・プリンセス～お兄ちゃん大好き～」』という番組でメインパーソナリティを務めている。
ファンクラブ
プロジェクトには課金制のファンクラブもあり、課金額に応じて以下のコンテンツが楽しめる。（以下、VTuber可憐以外のコンテンツも含む）
- 500円以上－情報先行公開、生配信番組のアフタートーク
- 1000円以上-妹ポラロイド画像
- 3000円以上-今週の妹ボイス、Vtuber可憐＆VTuber咲耶のシスタープリンセス動画
- 10000円以上-今週のプレミアム妹動画(妹ボイス映像付きVer.)、VTuber咲耶アフタートーク
2021年4月以降
配信形態を大幅に変更。「お兄ちゃん大好き」は一旦終了しゲーム実況を中心とした不定期配信を行っている。
配信日、時間も明確に決まってはいないが概ね金曜の九時前後が多い。
これは、「お兄ちゃん大好き」が実質インターネットラジオ番組であった事から、よりVTuberらしい活動にシフトしたものであるとの事。その為か配信画面ではウリであった3Dモデルのモーションキャプチャがなりを潜めてしまったものの、「（モデルが）動かないのなら登場するのはVTuber化した妹に限らないで良い」という逆転の発想により鈴凛、四葉達が配信に登場、残りの妹の登場にも大いに期待が高まる。
尚、ラジオ番組形式を完全に廃した訳ではなく、FANBOXにて上記プラン月額500円以上に支援を行えばアフタートークが無くなった代わりにこちらに移行したお便りコーナーで以前と変わらぬノリを楽しめる。時間も10分前後と倍近くに伸び、月替わりでVTuber化した妹がゲストに来てくれるので（支援を行っていれば）実は前配信形態より沢山妹に会えるのである。
終盤
2021年8月に、10月1日をもって活動休止（終了ではない）することを発表。ファンクラブのコンテンツ追加も9月末までとなった（コンテンツ閲覧・ダウンロードは10月末まで可）。
2月に告知されていた9月23日のオンラインライブは予定通り開催。
そして最終日の10月1日、マシュマロ返信生配信をもって活動終了となった。
ただ、プロジェクトの範疇ではないものの、アニメ・ゲームで可憐を演じていた桑谷夏子が個人TwitterおよびYouTubeチャンネルを開設。
「次に可憐たちがコールドスリープから目覚めるまで」としながら、動画配信を行っている。
2021年12月25日には、コールドスリープから一時目覚め、アニメ『シスター・プリンセスRePure』ストーリーズパート主題歌を担当したcan/gooのクリスマスライブにゲスト出演した。
2022年2月16日には、2021年2月のオンラインライブ開催に伴うクラウドファンディングにて制作決定となった新規アルバム「シスター・プリンセス VTuber project~songcollection~」が発売された。
2022年11月から12月にかけては、再びcan/gooのライブツアーにゲスト出演するため、コールドスリープから一時目覚めた。
今回は東名阪ツアーということで、大阪・名古屋にも回ることとなった。
なお、シスプリが関係する地方イベントとしては、2002年の年末に開催されたラジオ番組「電撃G'sラジオ」公開録音（名古屋）以来、実に20年ぶりとなった。
関連人物
シスプリファンならお馴染みの「お兄様」LOVEな妹。可憐と違ってOSは自我を保っている事が多い。
可憐に続いて早期にVTuberデビューを飾ったにもかかわらず残念ながら露出は少なめ。
バーチャルライブでは可憐と「Love Destiny」をデュエットした。
三人目のVTuberデビューを果たした「お兄ちゃま」大好きな健気な妹。
OSはかつて可憐OSと組んでラジオパーソナリティをしていたがVTuberになっても相性はよく
…というか可憐を超える天然ぶり、もとい暴走傾向にあり。
クラウドファンディング成功によりデビューを果たした「あにぃ」と遊びたがりな快活な妹。
OSとは色んな意味で距離が近く、「親友」であるとの事。後述のライブでは何かにつけて筋トレにハマっている現状を語っていた。
衛と同じくクラウドファンディング成功によりデビューを果たした「兄や」を慕うおっとり系の妹。ライブでは可憐とのあるトークがファンの話題を攫った。2021年4月時点で露出が最も少ない妹であり今後の活躍に期待したい。
VTuber可憐に先立つ事一年以上前にデビューを果たしている御年8109歳という現役VTuber。
ゲーム版シスタープリンセスのファンという事でVTuber可憐の配信にも訪れており
可憐の一挙手一投足に対し悶絶する様がよくチャット欄で見受けられた。
後に可憐とのコラボグッズが出たり楽曲に携わる事が発表されたりとVTuber可憐との繋がりは深く、視聴者からは敬意と親しみを込めて「パトネキ」と呼ばれている。
尚、推し妹は雛子である模様。
2019年8月6日デビューの（つまり可憐より先輩である）新人VTuber。VTuber界の王を目指している。
主だった活動は歌ってみた系で、高クォリティのモデルと高い歌唱力を披露している。
VTuber可憐とは冠番組「花鈴すずめのちゅーんあっぷとーくV」（…の最終回）にて可憐が番組ゲストとして登場。（声優界的な意味で大先輩である）可憐の「年季の入った」トーク力にタジタジとなっていた。
残念ながら2021年8月15日を以って無期限活動休止。但し可憐とのやりとりが見れる動画は引き続き視聴可能である。
経歴
2019年
- 9月23日 デビュー。冠番組『VTuber可憐の「シスター・プリンセス～お兄ちゃん大好き～」』
2020年
- 2月12日 ソロアルバム「SONG LETTER～大好きなお兄ちゃんへ」リリース。
- 2月14日 アルバムのリリースイベント「バーチャルお渡し会」を開催。
- 5月11日 COVID-19感染対策として、番組を生配信からリモートでの事前収録に切り替え。
- 9月23日 お誕生日配信1時間スペシャル配信
- 12月28日花穂と一緒にやるスペシャル配信、この中でシスプリの歴史を揺るがす大珍事が発生した
2021年
- 2月14日 バーチャルライブ「シスタープリンセス・ライブステージZERO・ドリームシップ」開催。
- 3月1日 初の「企業案件」となる「ヤマトスマホもしも保険」の番宣を配信。
- 3月22日 活動内容のリニューアルを発表。
- 4月5日 この日の配信第77回をもってして「お兄ちゃん大好き」は一旦終了。
翌週16日からはゲーム実況などを中心とした不定期配信として装いも新たにスタートしている。
余談
- 日本語が読めない海外ユーザーの方々が、投稿するイラストの内容に関係なく「VTuber可憐」のタグを付加してしまう事案がいつからか発生している。
関連タグ
可憐(シスプリ) VTuber咲耶 VTuber花穂 VTuber衛 VTuber亞里亞
