概要
cv:緑川光
メタリック軍曹やアラレちゃんなどと同じ、完全なロボットタイプの人造人間。
大柄でモヒカン頭とプロテクターが特徴。17号、18号と同様の永久エネルギー炉を搭載しているほか、17号、18号にはないパワーレーダーが内蔵され、相手の強さと位置が判る。セルを除いた中では最強の人造人間だが、悟空を殺す以外のことはプログラムされていないことから、争いを好まず自然や動物を愛し、また弱者を思いやる心を持っているため、ドクター・ゲロからは失敗作とみなされていた。劇中でもセルが17号を吸収して第2形態になった際、近くにいた天津飯に逃げるように促したり、恩を受けたクリリンに対しては感謝の言葉を述べていたり、セルがセルゲームの会場を吹っ飛ばした時にミスター・サタンたちを助けてもいる。
両腕はロケットパンチ(ゲーム『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』『ドラゴンボール ZENKAI』では「ヘルズインパクト」)として発射可能な他、取り外して「ヘルズフラッシュ」を放つことも可能。
他にも自爆で相手を道連れにするため最終手段として、ブルマ曰く「地球がぶっ飛ぶ威力」というほどの超高性能爆弾が体内に内蔵されていたが、彼女が修理した際に取り除かれた。
セルが現れた際に初めて戦うことを決意し、ピッコロや17号よりはるかに強くなった第1形態のセルと互角に戦うが、17号を吸収し第2形態になったセルには力及ばず、右側頭部を破壊され倒される。その後、ブルマに修理され再びセルと戦うためにセルゲームに参加、気を持たない体質を生かしセルと共に自爆しようとしたが、爆弾が取り除かれていたことをクリリンに告げられ戦意喪失。セルに「もっとも、爆弾如きでこの私が死んだとも思えんがね」と吐き捨てられた後、頭部を残して完全に破壊された。しかし、頭部を破壊される直前、悟飯へアドバイスし超サイヤ人2への覚醒を導く重要な役割をはたし、悟飯に未来を託す。
セルゲームでは胸のレッドリボン軍のマークに代わりカプセルコーポレーションのロゴマークが張られていた。原作・アニメともにセルに破壊された後もドラゴンボールで蘇った描写は存在しない。
『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』の心優しき人造人間編では、タイムマシンで過去を訪れ少年時代(マッスルタワー攻略後)の悟空を狙い、悟空を守るため立ちはだかる8号と戦うがルートによっては悟空たちと和解する。また、ドクター・ゲロと戦わせると、「お前に従うようにはプログラムされていない」と発言し、創造主を倒すことに全くためらいを見せない。彼と同じく悟空抹殺を目的とする13号と戦わせると、「孫悟空を殺すのは俺の任務だ」とライバル視する。
なお、作中では取り除かれて使用できなかった自爆も使用できるようになり、自分の体力を1残して相手にダメージを与えることができる。
自然を愛する彼の性格はゲームにも現れており、『ドラゴンボールZ 真武闘伝』やアーケードゲーム『ドラゴンボールZ2 Super Battle』のエンディングでは自然や動物たちと共に生活する姿が見られる。
ベース
16号のベースは『DRAGON BALL フルカラー 人造人間・セル編 3巻』の「DRAGON BALL 龍球問答 鳥山明先生がお答え!!」によれば、ドクター・ゲロが若くして亡くした自分の息子をモデルにして作られたと解説されている。レッドリボン軍の上級兵士であったゲロの息子は敵の銃弾に倒れたことから、製作する際に戦闘で破壊したくないという思いが働き、結果的に心優しい性格を持つようになった。
余談
Zのデジタルリマスターである「ドラゴンボール改」でもCVを緑川氏が続投しているが、氏は同時に天津飯役も2006年に亡くなった鈴置洋孝氏から引き継いでいる。そのため、改で16号と天津飯が一緒に映っている場面では氏が一人二役演じる事となった。