概要
ガイロス帝国軍のチーター型ゾイド。サイズは中型ゾイドクラスに相当。
チーター型は史上初のモチーフであり、2016年の段階では、当機と後年のグラビティサイクスの2種類しか存在しない。
コマンドウルフやブレードライガーの高速戦闘に苦戦を強いられた帝国軍が両機を能力・量産性で勝る高速戦闘用ゾイドとして開発した機体。
バトルストーリーにおいては次期高速戦用ゾイドとして登場。ヘルキャットの隠密性とセイバータイガーの格闘能力、そして突出したスピードが本機のコンセプト。
限定的にオーガノイドシステムも使用している。
しかしその高速性能はライガーゼロやブレードライガーACなどの登場によって優位性はなくなり、更にライガー系に比べてパワーで劣ることや、高速格闘戦闘ゾイドである故の火力不足、オーガノイドシステムの採用による製造コストの高騰を招き、活躍の場はそれほど多くはなかった。
また、この機体には設定上はストライクレーザークローが装備されており、ストライクレーザークローを装備したのもこの機体が初であるが、大人の事情により下記の2作品では使用されることはなかった(無印では映像技術の限界によるもの、/0では主人公機の必殺技だったためか)。
アニメでの活躍
無印『ゾイド』のガーディアンフォース編にて古代ゾイド人の技術をひな型に開発された。
リミッターをかけ、拘束具を身に着けた状態でも高いスペックを発揮したが、リミッターをかけていた段階であるにもかかわらず、パイロットがその負担に耐えられずに気絶、その結果崖に突っ込んでしまいその影響でゾイドを動かすにあたって必要な『メモリーバンク』が損傷、ロールアウト直前で暗礁に乗り上げてしまう。
代わりにジェノブレイカーとの戦いで瀕死のダメージを受けていたアーバインのコマンドウルフのメモリーバンクを移植しようとするがアーバインは頑なに拒否、しかしムンベイの説得によりこれを了承する。
その後ルドルフが会談のために訪れていた会場が襲撃され、その援護のために不完全な状態で出撃、一時は機体の分解の危機すらあったがアーバインの叫びにコマンドウルフが答えるかのごとく覚醒(この際、コマンドウルフの影響でキャノピーの色が帝国ゾイド系のグリーンから共和国ゾイド系のオレンジに変化する)。現場へ急行し、敵を蹴散らしルドルフとルイーズ大統領を救出する。その後は晴れて正式にアーバインの愛機となり、バンのブレードライガーやトーマのディバイソンと共にジェノブレイカーやデススティンガーとの死闘を演じることになる。
元々格闘戦を得意とするゾイドではあるが、アーバインはコマンドウルフでの戦いが長かったためか射撃戦を行うことが多かった。
- なお、監督が同じ作品であるロックマンエグゼでは、ファイアマンからヒートマンへと受け継がれる際に、セリフはほぼ一字一句、担当していた声優らがほとんど集う、展開もほとんど同じというパロディが描かれている。
『ゾイド新世紀/ゼロ』では賞金稼ぎのジャック・シスコおよびケリー&クリスのタスカー姉妹の愛機として登場(キャノピーの色はグリーンでタスカー姉妹の機体は一部装甲が赤く変更されている)。前作にも増して迫力のある高速戦闘を披露、こちらはアーバインの機体に比べれば格闘戦も比較的多く行っている。高速戦闘ゾイドオンリーでミリ単位のコンビネーションを敢行し、スペック以上の戦闘を可能にするなど機体の限界を理解したうえでそれを引き出して戦い、主人公チームに主人公参入後初黒星をつけた。
キットとして
旧トミー(現タカラトミー)より発売されたポップアップキットはモーター駆動方式で、
動力部の小型化と外付け式の電池ボックスによりスリムな体型を実現。
尻尾を動かすことでコマンドウルフ同様、低速/高速の2スピード機構を再現しているが、
高速モードは一心不乱に脚をバタつかせるだけでまともに歩行させる事が出来ず、
ギミックとしては破綻をきたしてしまっている。
後にコトブキヤからもHMMシリーズとして発売されている。この時は、背部にマイクロミサイルポッドと腹部に格納式の衝撃砲を新たに装備しており、大幅に火力が上がっている。なお、テスト機体の拘束アーマーに見られた腹部前面のモールドは武器であるという説明がされた事はなく、単なるエアーファンである可能性もある。
関連タグ
ヘルキャット セイバータイガー コマンドウルフ ブレードライガー ライガーゼロ ライガーゼロイエーガー シャドーフォックス