──そのグルガン族の男は静かに語った
この大地震さえも単なる予兆に過ぎぬと
世界の光の源であるクリスタルを地中深く引きずり込み
魔物を生み出した大きな震えさえも
これから訪れるものに比べればちっぽけなものである
それは途轍もなく大きく 深く 暗く
そして哀しい
だが希望はまだ喪われてはいない
四つの魂が光に啓示を受けるであろう
そこから全てが始まり──
概要
ジョブチェンジシステムや召喚魔法が初登場。それらを駆使してもなお厳しい難易度。
初代ファイナルファンタジー・前作ファイナルファンタジー2と繋がりは持たないが、同様にクリスタルが中心となったストーリー展開を見せる。
FFシリーズの3作目にあたり、オリジナルのファミコン版とリメイクのDS版で大幅な差異が見られる。
2012年9月20日にDS版を基にしたPSP版が発売された。
後にファイナルファンタジーシリーズ恒例の要素となるジョブチェンジシステムや召喚魔法を採用したことで有名であり、またDSでのリメイク版が発売されるまで移植の話が何度も持ち上がっては消えるという数奇な運命を辿った作品であることでも知られる。
シナリオライター寺田憲史の旧スクウェアでの最後の作品。また「NASIR」ことナーシャ・ジベリが旧スクウェアでメインプログラマーを務めた最後の作品でもある。
ストーリー
4人の少年達はみなしごで 辺境の村『ウル』の長老トパパに育てられた
大地震でクリスタルが地中に沈み そこに出来た洞窟へとやって来た4人は探検気分
ちょっとした度胸試しのつもりだった‥‥
登場キャラクター
主人公
光の戦士 (DS版ではルーネス アルクゥ レフィア イングズ)
仲間キャラクター
敵
ジョブ一覧
基本ジョブ
たまねぎ剣士(FC版のみ。DS版では隠しジョブ扱いに)
すっぴん(DS版以降のリメイク作はすべてこちらに変更)
風のクリスタル
火のクリスタル
水のクリスタル
土のクリスタル
エウレカ
賢者(DS版以降は土のクリスタルへ変更)
忍者(DS版以降は土のクリスタル変更)
メディアミックス
本作のストーリーを題材にしたイメージアルバムと、本作の世界観及び一部登場人物を題材にしたコミックス作品が発表されている。
イメージアルバム「ファイナルファンタジーIII 悠久の風伝説」
1990年、ポリスターより出版。本作のBGMのアレンジ曲及び世界観をイメージしたオリジナル曲をストーリーを追う形で全7編のメドレーに編集し、それぞれの楽章の冒頭に英語のモノローグを付けた形で収録している(第6楽章はモノローグがなく、最初から曲が入る)。
原作アレンジ曲はどれも原曲のイメージに沿った良質なアレンジが行われており、名盤と名高い。収録オリジナル曲の一つである「Roaming Sheep」は後にファイナルファンタジー6のCMでも採用されている。
コミックス「悠久の風伝説~ファイナルファンタジーIIIより」
原作・寺田憲史、作画・衣谷遊。「マル勝ファミコン」連載、コミックスはKADOKAWAドラゴンコミックスレーベルで全3巻完結。
原作そのままのストーリーではなく、原作のジン戦付近・ハイン戦付近・ドーガとウネとの邂逅・ザンデ戦付近のエピソードを中心に大幅なアレンジを加えて構成されている。
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