概要
主人公・孫悟空の宿敵として登場した、世界征服を目論む魔族の長。
後にその出自は「ナメック星人」という地球から遠く離れた異星人で、尚且つ地球の神が分離させた悪の心の化身であることが明かされる。
名前の由来は木管楽器「ピッコロ・フルート」から。
なお、作中には該当キャラが二人登場しており、少年時代の悟空が出会った初代大魔王と、初代が作中生み出した息子である2代目が居る。「大魔王」の冠名が使われるのはほとんどの場合初代のほうで、2代目は単に「ピッコロ」と呼ばれることが多い。もしくは「マジュニア」「神コロ様」とも。
初代と2代目は親子であると共に初代の分身でもあるような特異な存在にあり、実際「ピッコロ大魔王」が死ねば共に死ぬはずの神が以降も生きているなど、その関係性が強調されている。
以降、初代ピッコロ大魔王について解説する。
人物像
CV:青野武(元祖)→島田敏(2015年~、ドラゴンボールヒーローズほか)
(分身である地球の神と兼役)
本作ではじめて登場した「純粋な悪者」。
その昔、武天老師こと亀仙人の師である武泰斗の放った封印術「魔封波」により、彼の命と引き換えに封印されたが、ピラフ一味によって封印を解かれ復活を果たす。自身の部下である魔族を次々と生み出し、ドラゴンボールを探させる。
部下は基本的に彼の口から吐き出される卵から生まれ、羽の生えた半魚人風の戦士タンバリン、参謀格でバラモス似のピアノ、ドラゴンタイプの戦士シンバル、巨体で素早い動きの戦士ドラムなどがいる。
本編では、部下にクリリンを殺害させる、ドラゴンボールで自らを若返らせた(※)直後に神龍を殺す、クジ引きで当たった都市を消滅させるなど、作中でそれまで誰もやらなかったような悪行の数々を繰り返す。
悟空との決戦でもその残虐性を見せつけ、彼の手足を一本ずつ砕いて生殺しにするなど優勢に立つが、最後は腹に大穴を空けられて満身創痍となる。
しかし絶命する寸前、その怨念を託した息子(の卵)を吐き出し、自身の仇討ちとその野心を託した。
その所業など一貫してシリアスな悪役にも思えるが、封印されていたのが電子ジャーであったり、卵を生む際の呪文が「ポコペンポコペンダーレガツツイタ…」という珍妙なものだったりと、鳥山作品らしいシュールレアリズム溢れるギャグ要素も含まれていたりする。
※この時にピッコロ大魔王が叶えた願いは、数十年後に更なる悪にしてその唯一の良心とも言うべき存在を誕生させる事となった。
外部作品でのピッコロ大魔王
ドラゴンボールエボリューション
演:ジェームズ・マースターズ(日本語版吹替:大塚芳忠)
ハリウッドにて制作された実写版におけるピッコロ大魔王。
かつて2000年前に地球を破滅寸前まで追いやった魔族で、現在まで幽閉されていたが復活し、次の日食が起こる日までにドラゴンボールを集めて地球を征服しようと企む。なお復活した経緯は不明。
部下にはマイという東洋人風の女戦士がいる(原作のピラフ一味の紅一点)。また、自身の体液から産み出したモンスターを率いる。
その正体ははるか昔に地球にやってきた異星人ナメック星人で、悟空とその養父である孫悟飯(じっちゃん)は大魔王の正体が「ナメック星人」であることを知っている。逆にピッコロも悟空の出生の秘密を知っている。
外見は毛髪のない緑色の肌であることは共通しているが原作のような触角はなく、服装もパワードスーツのようなサイバーな装備となっている。なお、ゲーム版には強化形態の「ネオピッコロ」が登場している。
ドラゴンボールヒーローズ
HG8-SEC2
元のパワーはたった1000と最低クラスだが、「大魔王のフルパワー」によってパワーが15000もアップする 速攻アタッカーの代名詞。ただし、バーサーカータイプで初期気力が少なく、ラウンド終了時にパワーが半減してしまうため、持って2ラウンドまでといったところだろうか?
とはいえガードと体力は高めなのでいざという時は盾にできるかも。
ちなみに渾身の一撃を持っているので狙った相手に超強力な気力ダメージを与えることもできる。
HGD4-19
敵に与えるダメージ常時3倍、バーストにより固定ダメージ+3000、必殺技に必要なエナジーはたったの4という極端なメリットがあるが、
肝心なパワーがたったの2800であるうえにアタッカーにしたラウンド終了時、受けるダメージが永続で2倍になるという極端なデメリットもある扱いが難しいかもしれないアタッカー。
不屈の戦いユニットでパワーを底上げするかターブルを連れてくると超ミラを超えるアタッカーになるので持っているなら是非試してみよう。