ソニー・コンピュータエンタテインメント(SCEI)より発売された家庭用ゲーム機。2006年11月11日(土)発売。略称は「プレステ3」、「PS3」等。「プレイステーション2」の後継機にあたる。
スペック
BD-ROMメディア及びオンラインでの配信に対応しているゲーム機だが、Blu-ray Videoの再生機能や、別売りのアプリケーション「torne」による地上波デジタル放送受信・録画機能など、強力なメディアプレイヤー機能を有する多機能端末である。
ネットワーク機能を標準装備しており、インターネットへの接続を前提としている。Blu-rayディスクの視聴、ホームネットワーク(家庭内LAN)に接続された機器に蓄積された動画や写真、音声の再生も可能で、ゲーム機としてだけではなく、様々な使い道がある。
オンラインサービス・Sony Entertainment Network(SEN、かつてはPlaystation Networkと呼ばれていた)に接続することで、オンライン対戦やPlayStation Store内でのゲームソフト・ダウンロードコンテンツの購入、体験版のダウンロード等はもちろん、仮想ビデオレンタルサービスまで受けることが可能。
同社製PSP、PS Vitaとの連携機能も持ち、これらによってコンテンツを持ち出す際の「母艦」としても機能する。これらから本体を操作したり、対応ソフトであればそのまま呼び出してプレイすることも可能(リモートプレイ)。
また、Webブラウザを標準搭載。今となっては珍しくなった独自エンジンのブラウザである。しかしながら独自エンジン故にプラグインなどの拡張機能に対応できないという弱点も持つ。
高性能機ゆえに大容量メモリを搭載しているような印象があるが、搭載メモリ量はわずか256MBでしかない。メモリ不足と推定される症状でフリーズする事例も報告されているが、単一スペックのハードを大量に売るゲーム機のビジネスモデル上、メモリ容量の変更は困難である。
ただし256MBというのはメインメモリの話であり、PS3はそれとは別にVRAMとして256MB積んでいるので実質的なメモリ量はライバル機であるXbox360と全く同じである。
512MBのメモリをひとつ積んだライバル機と違いPS3がメモリを分割したのは、一つのメモリに対してCPUとグラフィックボードからの同時アクセスが行われる事による速度低下をそれぞれ専用メモリを与えることで回避する目的があると思われ、またメモリの転送速度自体も同世代機の中では格段に速かった(SONYのゲーム機は基本的に高速メモリを積む傾向にある)。
メモリが2つにわかれているがそれぞれはデータをやりとりすることができるため、1つの512MBのメモリとして扱うことも可能である。
初期モデルは価格が高く、消費電力も非常に多かったが、現在の物は値段も手頃になってきており、消費電力も3分の1以下に抑えられている。しかし、PS2ソフト互換廃止やUSBスロット数の減少など、コスト削減の上で犠牲になった機能もあるので、「これから買いたい」という人はこれらの点に要注意。
余談
コントローラから本体への通信がBluetooth(無線時)やUSB(有線及び充電時)で行われるため、パソコン用にデバイスドライバを作る有志や(USB接続)、USB-Bluetoothアダプタを製造している某メーカーがPS3コントローラ専用受信機(Bluetooth接続)にするプロトコルスタックを公開している。
関連タグ
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