- 花のなでしこの別名。
- 日本人女性を讃える言葉。
- 宇宙戦艦はカタカナ表記。 → 「機動戦艦ナデシコ」
- 田村ゆかりと堀江由衣の声優ユニットはひらがな表記。 → 「やまとなでしこ」
- サッカー女子日本代表の愛称。 → 「なでしこジャパン」
概要
日本の固有種であるナデシコの総称で、その中のカワラナデシコの異名に当たる。
「撫でるように愛しい子(女性)」という意味の「撫でし子」から、女性や子供にたとえられて、『万葉集』や『枕草子』などで女性や秋の七草の一つとして和歌に詠まれた。
そして、その派手さの無い淡紅色の美しい花と、か弱くも慎ましく控えめで、清らかで凛とした美しい日本女性の理想像が重なって、女性の美称の意味になった。
戦国時代に入ると家でも安心して暮らせない環境となり、この時代の女性にはただ器量と美しさを求めるだけでなく、主人が戦で留守の間に家を護る「勇ましさ」「力強さ」も求められるようになった。そういった世情の変化から戦国時代以降は「大和撫子」にも「女性らしい強さ」が求められるようになったのである。その強さの中には女性として、また大名の妻として恥を晒すことなく自ら命を絶つ方法や覚悟も含まれていた。
そんな大和撫子も第二次世界大戦終結後に西洋の文化や思想、特にフェミニズムが入ってきたことにより急速に数を減らし、もはや一部のご老体を除き、絶滅してしまった。
時代錯誤の女言葉、ダサピンク現象(ネットスラング)などに代表される誤った大和撫子の定義が横行していただけで、本来の意味の大和撫子は絶滅してないという説もある(大和撫子に代表される品格のある女性像が、メディアの誤った報道により、「頼りない女性」「時代錯誤な女性」「召使いのような女性」「Aラインの服しか着ない女性」と誤解されてしまい、その風潮に反抗する為に、わざと横暴に振る舞う女性が増えてしまった。元々お淑やかさと同じぐらい横暴さも女性の特徴で、ネットが出て来る前はそこが有名じゃなかっただけ、という説もある。)。
pixivでは単にお淑やかな美人の絵だけでなく、かっこよかったり戦う姿の女傑、肝っ玉母さんなどの絵も多く描かれている。
名の通り大和撫子な艦これの大和さんと、日本のおかん・鳳翔さん。