概要
- ギリシャ文字の一つ →Σ。数列における重要な記号でもある。
- ロックマンXシリーズに登場するイレギュラー。→当該記事を参照。
- Zektbachに登場する人物。
- ダイの大冒険に登場するハドラー親衛騎団の一員。チェスのナイトの駒から作られた。
- ルパン三世第二シリーズ最終話に登場した兵器用ロボット。
- ゲーム、ラングリッサーⅤの主人公。
- 日本の声優事務所。→シグマ・セブン
ロックマンXシリーズにおけるシグマ
CV:麦人
人物像
スキンヘッドに、両目を横切る赤い2本の傷のような模様が特徴(作品に合わせて模様は変化する)。
Dr.ケインの最高傑作とも評価される高い戦闘能力と優秀な頭脳、多くのレプリロイドを引きつける高いカリスマ性を持つレプリロイド。
イレギュラーハンター第17精鋭部隊の隊長であり、エックスとゼロの上司でもあった。
しかし、X1時点でハンターとして信頼の置かれる存在であったが、多くの部隊の隊長や隊員と共に離反し、人間に反旗を翻す。
その正体は、シグマウイルスという悪性のコンピュータウイルス。ゆえに倒されても何度も復活を遂げることができる。
シリーズのほとんどの作品にてラスボスを担っている。
その姿形、武器、大きさ、舞台なども作品ごとに変わっており、統一性がない。
主に第二形態まで存在し、第一形態は人型、第二形態は大型化する傾向にある。
エックスとの関係
エックスに対しては、成長の可能性こそ感じていたものの、当初は自分の脅威にとはならないと考えていた。
しかし、以後幾度も対峙し計画を阻まれたことにより、段々と憎しみにも似た執着心を抱くようになる一方、レプリロイドとしての能力に一目置くようになる。
ゼロとの関係
ゼロに対しては後述する事件の因縁もあってか、高い能力を持つレプリロイドという認識があったようである。
独自にその過去を調べ、計画のために利用しようと画策するなど、エックスよりも執着の程が露骨に表されている。
各シリーズでの動向
X1当時は「人間を抹殺してレプリロイドだけの世界を作る」という目的は明らかになっていたが、なぜシグマがイレギュラーとなったのか、その理由は不明であった。
X1で登場したシグマはダミーのボディであり、エンディングのラストでその事実が示唆される。
X1にてダミーのボディを破壊されて以降は自分自身は表に出ず、黒幕として暗躍するようになる。
以後はカウンターハンター、ドップラー博士、レプリフォースなど、己の手足となる者達を意のままに操り、戦乱を起こして行った。
X2で初めて「シグマウィルス」としての正体を現す。
X3にはドップラー博士により抗体のワクチンプログラムを開発され、ラストバトルではそれを用いた攻撃を受け完全に消滅するかに思われた。
だが、結局これでも倒されることは無く、以後も復活を続けることになる。
X4では、巨大イレギュラー「イレギオン」を利用してスカイラグーンを襲撃させ、その罪をレプリフォースに擦り付けてイレギュラーハンターを衝突させてレプリフォース大戦を発生させた。
また、前日譚としてまだ彼がイレギュラーハンターであった時に発生し対応した、謎の紅いイレギュラー(ゼロ)によるハンター惨殺事件について描かれている。
最初は優勢を保っていたものの、段々と相手の戦闘能力に翻弄されてしまい、結果としては辛くも勝利を収めたものの、破壊寸前に追い詰められることとなった。
両まぶたの傷はこの戦いの際に付いたものと思われる。
X5では久々に表で反乱を起こす。ダイナモを雇い、スペースコロニー・ユーラシアを地球へ落下させる。
エックスたちの活躍で被害は最小限に抑えられたものの、予め世界中に散布されたウィルスと相乗して、地球を壊滅状態に陥れることに成功する(X6以降はこの崩壊した世界が世界観となっている)。
また、ワイリーと手を組み、ゼロを覚醒させようと企んだ。
巨大なファイナルシグマWに変貌し、エックスと戦うものの敗れ、死ぬ間際にゼロとエックスを口からの光線で破壊したが、ゼロのバスターで倒されてしまった。
それ以降の作品では、世界征服よりもより、エックスたちに対する執着心が優先されているような言動を放つようになる。
X6では、ゼロのDNAを悪用したゲイトの手によって復活。
(ただし、シグマ曰く「あの程度では死なぬわっ!お前の助けなど必要なかったわ!」らしい。)
復活が不完全なせいかゾンビのような姿で現れ、言動もたどたどしいがエックスやゼロに対する執着心は変っていない。
第2形態・ヘルシグマに変貌するものの、エックスとゼロの敵では無かった。
しかし、撃破された直後にもかかわらず、
「無駄だぞ!無駄だ!わかるだろ? 死なんっ!このぐらいで…わかるだろ?」
と既に自身の復活を確信しており、エックスやゼロも少々うんざりした反応を見せる。
X7では、「センセイ」という呼び名でレッドアラートのリーダー・レッドに接触し、コピー能力を有したアクセルを利用して「組織の強化」と偽り、エックスとゼロのDNAデータの収集を計画する。
ゼロからはゴキブリ扱いされ、
「貴様ら(エックスとゼロ)の命を自分のものにするため、何度でも、何度でも、な・ん・ど・で・も蘇ってやる!!」
と、言い放つ。
ライフルを駆使してエックス達に襲い掛かるが敗北し、巨大な第2形態で挑むものの敗れる。
最期はアクセルと共に共倒れをしようとするも、
アクセルが化けたレッドに不意を突かれ、彼の攻撃で奈落の底へと突き落とされた。
X8では、ルミネ誘拐に伴う新たな計画にて暗躍する。
また、新世代型レプリロイドの能力を利用してのコピー体をいくつも配置していたが、
本体に満たない戦闘力によってエックスたちには見破られていた。
これまでと違い人型形態のみの戦闘だが、全身が変色し、悪魔のような異形の姿となっている。
新世代レプリロイドを自身のこどもたちと称する。
実は新世代レプリロイドの体内にはシグマのデータが植え付けられている。
全力でエックス達に挑むものの、返り討ちに遭って倒された。
更にルミネによって亡骸を足蹴にされてしまった。
イレギュラーハンターXにおいては、本シリーズ作品上での描写や設定と比較して、その背景が若干変わっている。
戦いの目的はエックスの「レプリロイドの可能性」を知るため「レプリロイドの未来を賭けた戦い」となっている。
のだが、エックスやVAVAから狂ってるとまで評された。
その他
講談社刊「ロックマンX4 XtoZ攻略ファイル」の記事などでは、この戦いによってゼロの持つウイルスに感染しイレギュラー化し、それがX1での反乱の原因ともなったとされているが、X8でルミネが語るところに拠れば、シグマは自らの意思によってイレギュラーとなっているという。
(X8の8体のボスのイレギュラー化も同じ理由であるとルミネが語っている)
ちなみに麦人がアテレコをしている作品には、
必ずと言っていいほど「終わりだ!」と叫びながら繰り出す攻撃を持つ。
各形態
ロックマンX
シグマ(第1形態)
最強のハンターとして君臨していた頃の姿で戦う。
ビームサーベルを装備しており、これを使って斬りつけてくる他、
壁を蹴っての三角跳びも披露。額のランプのようなパーツからはビームの弾を撃つ。
ウルフシグマ(第2形態)
未完成の狼形巨大メカニロイドと合体した姿。
掌から放つ稲妻、口からは火炎やビーム弾を放ちいずれも驚異的な破壊力を誇る。
その火力からロックマンXシリーズ最強のボスとも言われている。イレハンでは攻撃の種類が増えるもののやや弱体化。
ロックマンX2
ネオシグマ(第1形態)
両手にクローを装備したシグマ。
とても素早く、鉤爪の他にも雷を用いた攻撃を繰り出す。
戦闘中にワープをするようになったのもこの作品から。
シグマウイルス(第2形態)
ワイヤーフレームのような頭の姿で登場。ゲージはない。
口から、破壊光線と雑魚敵を吐く。
通常のバスターが通じず、チャージショットか特殊武器のみダメージが通る。
その後X3やX5でも登場。
ロックマンX3
セイントシグマ(第1形態)
円型シールドを持ち、ブーメランのように投げつけてくる。
また、軌道の異なる火の玉を六発連続で発射してくる。
全体的に挙動が早く、かなりの強敵。
カイザーシグマ(第2形態)
ドップラーに作らせた、最強のボディを身に纏った姿。
ミサイルや爆弾、巨大なバスターなど強力な武器を多数搭載し、
特殊武器が通用せず、弱点武器が皆無に等しい程強い防御力を持つ。
スピードは非常に遅いが、エンディングで表示されているパラメータ上ではヴァジュリーラFFよりも早い。詐欺か。
ロックマンX4
シリーズ最多の3連戦となっているが、機種がプレイステーションに完全移行したこともあってか、前者2体はパターンが決まっていたりプレイヤーの立ち位置次第で攻撃が変化したりと攻略がしやすくなっている。
シグマファントム(第1形態)
ボロ布で全身を隠した死神のような姿。鎌を持っている。
ライジングファイア、龍炎刃しかダメージが通らない。
デスシグマ(第2形態)
ボロ布を脱ぎ去った姿。
目からレーザー光線、肩からブーメランを放つ。
また、先述の死神姿で私用していた鎌を使った攻撃も行う。
シグマガンナー(第3形態)
人型メカニロイドと合体した姿。
レーザー銃を持っている。
アースシグマ(第3形態)
ボロボロの大型シグマヘッド。
吸い込みや、口から、突風や岩を吐く。
ロックマンX5
シグマヘッド(OPボス)
濃縮されたシグマウイルスを積んでいる、シグマの頭部。
建設中の女神像の中に潜んでいた。
サイコシグマ(第1形態)
マントを着けて登場する。
サイコダッシュ、ヘルブレイド等を使う。
ファイナルシグマW(第2形態)
支援者・ワイリーが製作した究極のボディを身に纏った姿。
シグマの形態の中でも最大の大きさを誇り、顔だけで画面が半分埋まる。
エックス達が辿りつくのが予想より早かったため未完成であったが、
本人曰く「まー、これでじゅうぶんだ」
ロックマンX6
バイオシグマ(第1形態)
ゾンビのような姿をしている。
動きは遅いが、口から吐くバグショットの速度は速い。
ヘルシグマ(第2形態)
皮を剥がされた巨大なゾンビのような姿になっており、体中にコードが接続されている。
下半身と両腕が地面に埋まっている為、
口腔に埋め込まれている発射口で攻撃を仕掛けてくる。そこしか攻撃が効かない。
ロックマンX7
シューターシグマ(第1形態)
連射がきくライフルを装備している。
これまでのシグマには珍しく、銃で攻撃してくる(シグマガンナーはメカニロイドとシグマの融合体のため除外)。
第2形態(名称不明)
ファイナルシグマW、ヘルシグマに次ぐ巨大な姿。
腹部から破壊光線、口から火球、手からプラズマ弾を放つ。
ロックマンX8
コピーシグマ(ボス)
チャージショット、ダッシュ斬り、目から火炎レーザー、手から跳ね返る弾を発射する。
その正体は、新世代レプリロイドが変身した偽者。シグマパレスではわらわら湧く。
オリジナルシグマ(ボス)
黒く変色しており、悪魔のような姿をしている。
右手の大剣、目からの火炎レーザー、手からのリング光線、衝撃波を武器にしている。
コミックボンボンおけるコミカライズ
X1では一人称に「俺」を用い、原作よりも若々しい印象で描かれた。
ゲームとは異なり両まぶたの傷は指先に備え付けられた銃によって自ら付けたものであったが、
X4が打ち切りの形で終了しシグマがゼロに負傷させられるシーンは描かれなかったため、矛盾は避けられた。
裏切り者は即座に抹殺する冷酷さを持つが、アルマージの男としての誇りを懸けた戦いに理解を示し独断を許すという男気も持っていた。
しかしX2以降では一人称が「わし」に変化、人格も狡猾さを前面に押し出すようになっていった。
戦闘力はラスボスらしくシリーズでも常にインフレ気味。
X1ではエックスのみが使用出来るという伝説の技であった「三角蹴り(ゲームでいう三角跳び)」をエックス以上のスピードで使用し、VAVAをも瞬殺したフルアーマー状態のエックスをビームサーバーでズタズタに切り刻み一時は機能停止にまで追い込んだ。
X3では更にインフレが加速し、X2におけるシグマを上回る強さを持つナイトメアポリスを一蹴し、それよりも更に強いVAVAMk-2をも圧倒的な力で撃破してきたフルアーマー状態のエックスをこれまた一方的にボコボコにした。
前述したとおりX4は打ち切りと言う形で終了したため、ほとんど活躍の機会は得られず。
作者にとっては毎回の如くラスボスとして登場するため、漫画では描き辛いキャラであったと言う。
余談だが「X3」では、エックスを籠絡するために彼の夢の中でサマードレス姿の美少女に変装し、挙句にオールヌード姿まで披露している。ちゃんと大事なところは隠していたが。
プロジェクトクロスゾーン2
どうやら彼が登場するらしい。
Marvel vs. Capcom: Infinite
ウルトロンと目的の一致により結託したシグマがインフィニティストーンの力で合体し、ウルトロンΣとなってヒーロー達の前に立ちふさがる。
ベースはウルトロンだがちゃっかりケツアゴになっていたりトゲ腕輪がついていたりする。
全生物に対してサイバーウィルスを感染させるという目的がある模様。
余談
ロックマンエグゼに出て来た電脳獣ファルザーはバグであるグレイガを排除するワクチンプログラムであったが暴走してしまったという過去があり、エグゼ版のシグマと言える。
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エンター・・・こちらもコンピューターウイルスと関連性がある。さらに何度でも復活する事が出来ると言う点では共通点がある。
グローラ・ザイファルト・・・戦闘前台詞としてX4の死神シグマの台詞を引用している。