概要
逆関節形態になったバッタレッグの跳躍力で空高く跳びあがり高度190m(霞が関ビルより上)から敵目がけ急降下、赤・黄・緑のエネルギーのリングを通過し敵を撃破するいわゆるライダーキック。
オーズの体重は84㎏なのでただ落ちてきただけで16万5千J(1.6tの岩をブチ砕く威力)もあり、実際はオーラリングサークルを通り抜けることで威力も増大しているのでそれだけの破壊力はあってしかるべき…なのだろう。
しかしこの技、とにかく劇中での扱いが不遇である。
具体的に言えば
- 初使用が第3話。第2話で使用された剣系必殺技の「オーズバッシュ」より登場が遅い。劇場版仮面ライダーWに先行出演した際の必殺技もオーズバッシュ。
- しかもその初使用でカザリの妨害(前述のコンクリートを風で飛ばし盾にする)が入りヤミー撃破ならず。オーズ史上最初にして唯一の「初使用でヤミーを撃破できなかった必殺技」。
- 17話で初成功するも、バースとの同時攻撃となり、単独での撃破はならず。
- その後も使用するたびに高確率で何らかの邪魔が入って成功しない。
- タトバでもメダジャリバーやメダガブリューの必殺技が使われる。
- 最終回でウヴァさんを倒したかと思ったら直後に復活され、最後まで名誉挽回ならず。
- そもそも本編において単独で敵を撃破できたことがない(バースや他のコンボとの連携では成功している)
などなど、本当に伝統のライダーキックなのかという扱いの悪さである。
まあ、歴代の剣ライダーを見て行けばライダーキックを使わずに相手を刺殺、斬殺するのは珍しくもない事ではあるし、オーズバッシュ自体があまりに強力かつ高射程・広範囲であることにより不遇になるのもいたしかたないとも言える。
一応、劇場版では財団Xの戦闘員を蹴散らすことに成功している上、将軍と21のコアメダルではオーズ軍団のトドメ技としてガラに引導を引き渡している。
しかし『仮面ライダー大戦』では昭和ライダーとの戦いでタトバキックを放つもライダーマンのロープアームに捕まり地面に叩きつけられ不発と、またも不遇な扱いとなってしまった(一応その後、怪人を蹴散らしたりメガリバース装置に突入する際に使用したときは成功しているが)。
ショッカーにより歴史が改変された『スーパーヒーロー大戦GP』でも仮面ライダードライブに一発目をかわされており相変わらずであったが、最終決戦で放った際は見事成功。放送開始から4年目にして初の単独での怪人撃破となった(相手は同じ「王」の名を持つシオマネキングなのも中々ツウな演出である)。
派生作品での扱い
- 『ガンバライド』では活躍させることもできるが、他のライダーと違い劇中技収録時にレジェンドレアになれず、さらに「タトバ チェンジ・ザ・メダルズ」に必殺技を奪われることもあった。(ちなみに、本編で成功するのがもう少し遅かったら、ガンバライドの方が先にタトバキック成功という事態になっていた)
- 『ガンバライジング』では長らく単独で登場していなかった(連続技の一部・他のライダーとの合体技としては登場していた)が、ガシャットヘンシン1弾でLRタトバコンボのバースト必殺技としてようやく単独収録された。
- 『ライダージェネレーション』シリーズや『クライマックスヒーローズ』シリーズでは超必殺技の座をオーズバッシュに奪われている。
- 『グレイトバトルフルブラスト』のアシストアタックもオーズバッシュである。
- 『ロストヒーローズ』シリーズではオーズが最初から使える技として登場するのだが、『ロストヒーローズ2』では「敵単体に打撃を低い命中率で放ちます」と表記されている。(まあ、それでもストーリー序盤から使える高威力の技であることは確か)
- 『バトライド・ウォー』シリーズではオーズタトバコンボの通常必殺技という扱い。ジャンプ上昇時にも攻撃判定があるためコンボにも組み込みやすい優秀技である。
とまあこのように全てというわけでは無いが、ゲーム作品でもやや不遇な扱いが多い。
なお、『仮面ライダー鎧武』の「オーズアームズ」、『仮面ライダーゴースト』の「オーズ魂」もタトバキックと同様の必殺技を使用している。
余談
ライダー系の不遇必殺技には他に仮面ライダーキバエンペラーフォームの「バッシャーフィーバー(エンペラーアクアトルネード)」や仮面ライダー電王ライナーフォームの「デンカメンチョップ」などがある(これらの技はそもそも出番すらなかったのだが)。
亜種形態のタカキリーターの必殺技はタトバキックと同様に3色のリングを通過し相手を切り裂く。しかし残念ながらこちらも不発となってしまった。
関連イラスト
関連項目
プロミネンスドロップ - タジャドルコンボの放つキック。無論両脚蹴り。
RXキック - 同じくドロップキック型のキック。こちらはリボルケインの前の繋ぎ技として使われることが多かったが、それでもバズーカ3発分もの威力である。