あらすじ
MAPPOのエージェント・北斗英二が任務で派遣されたある高校に、MAPPOの宿敵である、人造人間集団・ナンバーズがやってきた。
ナンバーズを殲滅しようとする北斗は、ナンバーズ・”No.1”である難波零一に勝負を挑むも、軽くあしらわれてしまう。
しかし難波が来た目的は、『失われた青春を取り戻すこと』。
その為に彼は兵器を取り除き、代わりに対青春装備なるものをつけていた。
難波を追ってきたNO.20を圧倒した後に二人は友達になる。
彼らは甘くほろ苦い青春を手に入れるのか――――?
登場人物
MAPPO
- 北斗英二(エージ)
MAPPOきっての天才少年。IQ180の頭脳にオリンピック選手ほどの身体能力を兼ね備えている。
後述の潤の護衛の為に、組織から派遣されてきた。
その為、ナンバーズを発見すると警告音を鳴らす眼鏡など、常に武装をしている。
零一曰く、「正義に青春を奪われた男」。
名前のモデルは『ウルトラマンA』の主人公・北斗星司と円谷英二監督。
MAPPOの美少女エージェント。英二と同じ学校に派遣されてきた。
クールビューティな外見に反し、賢さとデリカシーに欠けている一面を持つ。
初めはナンバーズ1(零一)を倒すことを目標に掲げていたが、話数を重ねるに連れ、学生生活を謳歌するようになる。
甘いものに目が無く、すぐ食いすぎて太り、すぐ痩せる。
- アンドリュー・シンドー
ハゲにグラサンの筋肉ムキムキの巨漢。英二の先輩であるが、デリカシーがアンヌ以上に欠けている。
オンオフの切り替えが激しく、休みの日は凄くイキイキしている。
- ミコナミ・ユウ
13歳の天才少女。MAPPO専属の科学者で、知識欲が高い。七倉博士(後述する委員長の父)の弟子。
左手にフクロウのパペットを付けており、いつも腹話術で話す。
ナンバーズを必死で解析しようとするが、型破りすぎる彼らに振り回されている。
ナンバーズ
- No.1/難波零一
ナンバーズ1。外見は人間型。
数字が低い程強いのでナンバーズで一番強いと思われる。
ナンバーズから田舎娘のような理由で脱走してきた。
青春を謳歌する為、学生生活に役立つらしい「青春装備」を身に着けている。
(普通の武器および兵器は「青春に必要ない」という理由で取り除かれているが、圧倒的な近接戦闘力を持つため大概の相手にはなんとかなる)
分け合ってエージと一緒に暮らしているが、あまりにだらしない生活態度をとっているためしょっちゅう喧嘩している。
アンヌに片思いしているが、アタック方法がバカ丸出しのためハチから事あるごとに止められている。
本人曰く、「悪に青春を奪われた兵器」。
- 「軍神」No.8/南場八
ナンバーズ8。
難波に忠誠を誓っており、従順。外見は犬型。
組織からいなくなった難波を探すために、自分も組織を離れて連れ戻しに来た。
無許可なので脱走者。砲術及び射撃の名手で、軍人風の外見をしている。
情報収集および情報操作が得意である為、零一より若者の常識に詳しくなり、彼がいない所ではプールに行ったりテラスハウスに住んでいたりと、リア充生活を満喫している。
- 「剣聖」No.5/ゴロー
ナンバーズ5。見た目は完全に熊のぬいぐるみ。
眼帯を付けボロボロの外套を羽織った侍型で、剣術は全ナンバーズの中で最強。
野生化していた所を委員長に拾われ、それ以来は学校の飼育小屋に飼われている。
義理人情に厚い性格であるためか、彼女にはとても従順。
頭はすこぶる悪い。
登場当初は普通に喋っていたが、現在では「無情の誉れ」のようなぶった切った喋り方をする。
- 「神創頭脳」No.7/軟葉 ナナ(ナナ)
ナンバーズ7。シングルスで(外見が判明していないNo.4を除き)唯一の女性で兎型。
バーのママのようなもったいぶった話し方をする大人な女性。
人間心理を瞬時に把握する能力を持ち、カード占いの方式で未来予測を行う。身体能力は末尾ナンバーズより劣る。
その占いは圧倒的な演算能力に起因する未来予知能力であり、的中率は100%。ただし恋愛占いにしか使われない。
- 「完全兵器」No.3
ナンバーズ3。鮫型。
海中戦最強の現ナンバーズ筆頭。生真面目で料理ジョーズ。
偽名として海野幸恵を名乗るが男性。
- 「戦艦切り」No.6
ナンバーズ6。アザラシ型。
艦艇を一刀両断するほどの大剣を武器に使う。同じく剣士のゴローを尊敬している。
- 「鳥葬」No.9
ナンバーズ9。全ナンバーズ中最速の機動力を有するペンギン型。苦労人。
以上の三の倍数トリオはエージたちの隣の部屋に住んでいる。
- 「失敗作」No.2/ツー
ナンバーズ2。ライオン型。熱血。
近接戦においては零一と互角の猛者であるが、あまりに大量のエネルギーを消費するため、常に電源コードと接続していないと活動できないという失敗作。
のちにバッテリーが内蔵されるも、消費電力の問題は解決しておらず、充電が減ると作画が簡略化され、熱血感が減る。
一般人
学級委員長。父親がMAPPOと深く関わってる世界的な権威を持つ科学者の為、MAPPOからは最重要クラスの保護対象となっている。
立場上、常識人枠になるのだが、ナンバーズとは知らずにゴローをペットとして従えたり、MAPPO本拠地で行われた試験で合格し、自動二輪免許を習得したりと、常人ではない描写が目立つ。
- 東光太
クラス1のモテ男。イケメンで気さくで、1年にしてサッカー部のキャプテンと言う天才児。
ハチ曰く三浦春馬級のリア充度(測定不能レベル)を有しているが、ある女性の事が気になっている。
- 藤アキ
英二たちと同じクラスの女子生徒。漫画家を目指しており、集英社に専属の担当までいる。
普段はニブくてトロいが漫画に関しては『朝比奈ミクルの冒険』ばりの偶然の一致を見せる。
- 梔子
英二たちのクラスの担任である女性教師。常に笑みを絶やさない明るい性格で、トレードマークは笑顔と水玉のリボンで結んだポニーテール。
名前と頭のリボンから、作者の前作品『恋のキューピッド焼野原塵』に登場した女子中学生・梔子今日子(くちなし きょうこ)が成人した姿であるらしく、中学時代は極度のコミュ障であったが、紆余曲折を経て志した教師になるという夢を叶え、現在のような明るい性格に変わることができた。
用語説明
- MAPPO
MonsterAttackProfessional&PacificOrganization(モンスターアタックプロフェッショナルアンドパシフィックオーガニゼーション)
対人造人間専門平和組織。MAPPOは通称である。
この機関により特殊な訓練を積んだエージェントは世界中に派遣されている。
- ナンバーズ
世界征服を企むDr.モサリーナが率いる人造人間集団である。
また、人造人間のことも指す。数字が1に近い程、高い戦闘能力を誇る。5と6は遺伝子改造された生物だが、他の7人は機械型らしい。
よって、一桁「シングルス」は一人が戦艦に匹敵するほどの強さを有する(ただし、なぜかみんな2頭身かつ動物のモチーフが入っていて可愛らしい外見をしている)。
余談
- 作者及び担当編集が筋金入りのウルトラマンバカのため、登場人物の名前の大半はウルトラシリーズのキャラから取られている他、出てくるギャグにもウルトラシリーズへのオマージュが多く見受けられる。
- 作者の前作品である『恋のキューピッド焼野原塵』に登場していた梔子今日子が英二たちの担任教師として登場している他、諸事情から人間界で行列のできるコロッケ店の店長となった魔人・ゴルゴンの名前が間接的に登場している。
関連イラスト
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前作→恋のキューピッド焼野原塵