概要
深海棲艦の一種。
ろ号作戦などのクエストで撃沈対象に指定されている「補給艦」とはこれのこと。
当然ながら、演習において速吸や神威を撃破してもクエストは達成できない。
当初、補給艦は味方には存在しなかった為である。
球体の艤装と一体化した妊婦のような姿をしており、顔にあたる部分は機械のようになっている。
もっとも、ただでさえ全貌を確認しづらい深海棲艦な上に下記の通り通常版は一切攻撃しない為、
カットインを拝む機会が少なく、その容貌はあまり知られていない。
この敵が初登場する2-2「バシー島沖」では、戦艦や重巡のお供としてわらわらと出現する為、補給艦を倒すデイリークエストやウィークリークエスト達成にもってこいである。
ちなみに同海域の名前の元ネタと思われる「バシー海峡」は、太平洋戦争時に多数の日本軍の輸送艦がアメリカ軍の潜水艦に撃沈された別名「輸送船の墓場」とされる海域であり、この敵が多数出現するのはそれに由来しているのだろう。
また、随伴艦が旗艦をかばうシステムが実装されて以降、旗艦(戦艦、重巡洋艦など)をかばって撃沈されるシュールな光景を見ることができるように。輸送船団とは一体……
彼女らは主にボス海域から外れた海域で行動しており、基本的に戦闘能力は皆無。
主に任務の標的としてプレイヤーの艦隊から狙われることとなる。
ただし、elite以降になると主砲を装備し、自力で反撃してくるようになる(割合ダメージが入り、少し痛い)ので油断禁物。
ちなみにeliteクラスは夜戦カットインも仕掛けてくるが、火力が15と低いうえに雷装は0なのでさほどの威力ではない。
2014年02月26日に実装された5-4「サーモン海域」では、flagshipクラスが登場。
ボス旗艦であり、戦艦ル級flagship2隻(ボスゲージ残り20%ではル級がタ級に変わり、空母ヲ級flagshipも追加)をお供にしている。
こちらはeliteクラスから大幅に強化され、火力と装甲はそれぞれ55、65と重巡リ級eliteクラス並みに、耐久値は130と装甲空母鬼(HP150)に迫る高耐久力となった。装甲が強化されたことで、駆逐艦などの低火力の艦娘ではダメージを与えにくくなっている。
また、eliteと異なりこちらは火力が高めなので夜戦カットインの威力もそこそこあり、こちらの艦娘を一撃で大破させてくることも。
それにしても重巡洋艦より硬い補給艦って一体何なの……
一般に輸送艦は大量の物資を積むために大きな容積の空間があり、また重量物を搭載するために非常に浮力が高く、沈めるのは意外に難しかったりする。
一例として、海上自衛隊の護衛艦「ゆきかぜ」らが撃沈処分しようとしたものの、当初の砲撃ではびくともせず、魚雷まで使ってようやく沈んだタンカー「第十雄洋丸」の件などをご覧になれば解りやすいだろう。
二次創作の深海棲艦サイドを描いた漫画等では、その役割から深海棲艦のお母さん的な役柄を任されることが多いが、その独特のフォルムがそそるのか、pixivに投稿されるイラストとしては艦娘達のアッチ系のネタに使われてしまうことが多い。
2期『艦これ』における輸送ワ級の新たな役目
2期では輸送ワ級の出現場所が心なしか増加し、4-2や4-3、4-4のボスマスにも出現するようになった。港湾棲姫を無印のワ級が囲むのは艦これ改を彷彿とさせる。
さらに、ワ級が出現するマスでは獲得経験値が多い傾向にあるという事が明らかになった。
仕様変更で3-2-1や潜水艦レベリングがし辛くなった一方、このような変更が行われていたのである。
特に5-3「第一次サーモン海戦」と5-4「東京急行」に存在する「敵泊地投錨中輸送船団」では1期の東京急行を上回る経験値が得られる(5-3では1期の頃からあったが、此方の場合戦闘回数が増えてボスで燃料・弾薬ペナルティがかかるようになる為、邪魔とすら言えるものであった)。
そして、この「敵泊地投錨中輸送船団」マスは夜戦マス。2期のアップデートで夜戦マスでの燃料・弾薬の消費が緩くなるように変更されている(正確には期間限定イベント海域と同じ仕様になった)為、単純な1戦だけで見ればその効率は3-2-1の比ではなく、かつての東京急行に勝るとも劣らない。
1期3-2-1:S勝利で384、燃料・弾薬20%消費
1期東京急行:1マスあたりS勝利で504、燃料・弾薬20%消費
2期敵泊地投錨中輸送船団(第一次サーモン海戦):S勝利で最大660、燃料・弾薬10%消費
2期敵泊地投錨中輸送船団(東京急行):S勝利で最大588、燃料・弾薬10%消費
…しかし、この事実がわかってもなお「以前のレベリングマップを返せ」という声は絶える事はなかった。
理由は非常に簡単、このマスはどちらもかの夜戦の鬼・重巡リ級flagshipとの夜戦マスを超えた先にあるからである。
少しでも安定させるためには消費の重い砲撃支援艦隊は必携であり、結局総合的な消費は必然的に重くなってしまう事となる。
当然門番マスで大破させられてしまえば雀の涙ほどの経験値しか得られず、任務も達成できない為不安定かつ非効率なのである。
ワ級レベリングの効率化の動きはまだまだ先になりそうだ。
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アニメ劇場版において、とうとう体形からのネタが公式に採りあげられてしまった!?
冒頭に深海棲艦側の棲地に対する夜襲で、多数のワ級が撃沈されるが、その直後、テレビ版で撃沈された如月が、人体部分を破壊されたワ級の球体部らしきものの中から、全裸で現れるという衝撃的な生還を果たしたのだ。
補給艦と言われるワ級が、実際のところ何を運んでいるのかは不明である(深海棲艦の補給、活動のためのエネルギー源や資源が何なのかも、その供給が必要であるのかも含めてこれまたよくわかってない)が、アニメ版の設定では補充の兵員を輸送しているということだろうか。
しかし劇中の物体は本当にワ級なのか? 既出のワ級の姿では確認できない、ワイヤーで縫い合わされた巨大な口から如月を放出していたが、カードゲーム版のイラスト等で窺えるワ級の下部には、左右後側から太いホース状の付属器官が前方側へ伸びており、これが劇場版映像にも見て取れる。人体部が等身大とすれば、球体部の中に艦娘が入っているサイズ的にも辻褄は合っている。
ワ級だとして、なぜ中に如月が? 運んでいただけなのか。それとも…!? 如月についての詳細は彼女の項に任せるが、劇場版アニメで示された艦娘と深海棲艦の関係。そこにワ級が大きく関与している可能性が示されたと言える。