概説
魔法を扱うための素養や知識と、剣術などの武術を扱う技術が必要とされる職業。その為、魔法戦士になるのは非常に難しいが、その分、距離を問わずに戦うことが出来る万能職でもある。特撮やアニメなどのスーパーヒーロー・スーパーヒロインの多くもこの属性を持っている。
……のはずなのだが、大半のゲームの場合、魔法においては魔導を極めた魔法使いの上級職(賢者等)に勝てず、武術においても戦士の上級職(パラディン等)に勝てないという「器用貧乏」な側面も持ち合わせている。加えて耐久面でも物理職の耐久と魔法職の耐久の中間位になるため若干脆くパーティでの扱いに困る点も否定できない。結果的にステータスの合計が大体同じになるタイプの世界だと物理魔法両方に割り振られるステータスの影響で他が低く中途半端になってしまいがち。(厳密には魔法ではないがポケモンの物理と特殊の両刀型のステータス配分をされたポケモンの大半が抱える問題がコレ。)そういった制限のない世界ならいくらか希望はある。大抵のゲームは結局攻撃の際に使っているのは剣術か魔術のどちらかなので使ってないステータスは腐るのである。逆に言えば攻撃時のダメージ計算に物理と魔法の両方の合計値または平均値を参照するタイプの攻撃があれば輝ける…かもしれない。
一方で強くしすぎた場合他の物理・魔法職を全て食ってしまいこの職だけでいいじゃんという勇者様が生まれてしまう危険な職でも有る。バランスというのは難しい所なのである。
特にドラゴンクエストシリーズでこのイメージが強く、いわゆる「器用貧乏」の代名詞であるサマルトリアの王子を始め、9以外のほとんどの作品で「物理面が魔法使い寄り、魔法面が戦士寄り」という超中途半端な職業として設定されている。
一応6と7ではメラゾーマを習得するためにこの職業になる必要がある……が、ぶっちゃけそれ以外に魅力がないという中途半端さである。
テコ入れとして魔法による属性付加を行い、剣技として繰り出す「魔法剣」などの特殊スキルを専売特許とするキャラクターも存在する。
上述したドラクエ9はこのタイプで、属性の影響の大きさから、高難易度のボス戦ではほぼ必須級の貢献度であり、歴代の魔法戦士の中で間違いなく一番輝いていた。
ちなみにFF等に登場するものは魔法「剣士」であり、微妙に名前が異なる。
FFではむしろ赤魔導士が初代から魔法戦士としての役を担っている面がある。
魔法戦士を扱った作品
魔法戦士シリーズ(アダルトゲーム:Triangle作品)
魔法戦士スイートナイツ~ヒロイン凌辱指令~
魔法戦士スイートナイツ2~メッツァー叛乱~
魔法戦士シンフォニックナイツ~女神を継ぐ乙女たち~
魔法戦士エリクシルナイツ~運命に繋がれし乙女たち~
魔法戦士レムティアナイツ~光の乙女たち~
魔法戦士フェアリーメイズ
魔法戦士スイートナイツコンプリートDISC:魔法戦士スイートナイツ/魔法戦士プリンセスティア/魔法戦士スイートナイツ2が収録
魔法戦士コンプリートディスク2:魔法戦士スイートナイツ2/魔法戦士シンフォニックナイツ/魔法戦士エリクシルナイツ/魔法戦士レムティアナイツ/光臨天使エンシェル・レナが登場する
魔法戦士 Complete Disc3
魔法戦士 Complete Disc4
セイクリッドセイクリッドグラウンド:魔法戦士スイートナイツ2/魔法戦士シンフォニックナイツ/魔法戦士エリクシルナイツ/光臨天使エンシェル・レナが収録
魔法戦士の学園祭~FANDISCの乙女たち~:魔法戦士シンフォニックナイツ/魔法戦士エリクシルナイツ/魔法戦士レムティアナイツが登場する
魔法戦士エクストラステージ ~10th Anniversary~魔法戦士スイートナイツ/魔法戦士レムティアナイツ/光臨天使エンシェル
魔法戦士エクストラステージ2 学園感獄
……だが、「魔法『戦士』」なので、
「魔法」で『戦う士』と言う意味になり、「剣を持たないただの魔法使い」
となってしまい、少し戸惑うかもしれない。
なので、魔法「剣士」とした方が分かりやすい。
ちなみにアルバス・ダンブルドアは魔法戦士隊長、ウィゼンガモット首席魔法戦士と言った肩書を持っているが、これは「剣を持たない魔法使い」の方である(世界観上「一般人の魔法使い」が当たり前なので戦闘職としての魔法使いと単なる魔法使いを区別する意味合いがあるのだと思われる)。