概要
正式な表記は「キメラ=アント」。
第一級隔離指定種に認定されている昆虫。非常に貪欲で凶暴な蟻。
女王蟻は摂食交配という特殊な産卵形態をとり、他生物を食べることでその生物の特徴を次世代に反映させることができる。外見的特徴や習性、時には前の生物としての記憶が残ることもある。
女王は種の繁栄をはかるために、より強い生物に目をつけて捕食しようとする傾向がある。各個体の好き嫌いは全く異なるが、餌として気に入った種は徹底的に喰い尽くすため、他の生物を絶滅させる危険がある。別名グルメアント。
本来キメラアントは普通の蟻と同様の姿を持ち、身体も大きいが、その大きさも昆虫の枠組みから見た場合での「大型」でしかない。
本編に登場する人型で自我と知性を持つ巨大な女王キメラアントが、どのようにして生まれ流れ着いたのかは、作中でも未だ明らかにされていない。
後に、本来は暗黒大陸地域に生息している生物であることが判明している。
危険生物評価リストによると、亜人種タイプのキメラアントは「危険度B」。
(凶暴性B~C、数B、繁殖力B-1、破壊力A)
「早急にせん滅させる必要のある危険生物で、その方法は確定してはいるがコストが高く、ハイリスク。国単位~国際的な対応が不可欠」。
キメラ=アント編
『HUNTER×HUNTER』におけるキメラ=アント編と呼ばれる長編。
キメラアントは本来女王蟻で10cm程度の大きさだが、体長2mとおぼしき巨大な女王蟻の脚が浜辺で発見される。グリードアイランドクリア後、カイトと再会したゴンとその一行は、人間をも捕食しかねない巨大キメラアントの存在を危険視し調査を開始する。
生態と特徴
凄まじい生命力と銃弾にも耐えうる頑強な体を持っている(最も、雑務兵は銃撃を受けて死んでいるようなひ弱な連中がおり、イカルゴのように遺伝子ベースによっては軟体の蟻も存在する)。体が両断されても頭が無事なら、すぐには死なない。
蟻同士は電波通信でやり取りができる。また携帯電話の会話も傍受できる。ただし王と護衛軍は電波を使えず、逆に女王は声を出して会話することができない。
女王の巣は穴を掘るものではなく、泥や糞で建築するタイプである。大量の建築アリが築城し、女王は死ぬまでそこで暮らす。
兵隊蟻は神経毒を持っている。これによって、獲物を生け捕りにし長期保存する(ラモット曰く「人間なら1か月は動けない」)事が可能。
ベースとなった生物が女性であれば女性らしい外見や性格を持って生まれる。ネフェルピトーもこれに当たるようだが、詳細は不明。
人間を捕食したことで念能力の素質を備えた。人間なら規格外才能のゴンやキルアとすら比べ物にならないスピードで自分の能力を修得する。六系統をぶちぬいたような異能も多い。
全ての兵隊蟻は産まれたときから階級を持っている。詳細は下記にて。
階級
女王―(直属護衛軍)―師団長―兵隊長―戦闘兵/雑務兵 ←(分裂)→ 王―直属護衛軍
直属護衛軍
師団長
兵隊長(+雑務兵)
繁殖
女王は各階級の兵隊蟻をひとしきり産み終えると造兵を中断し、王を産む為の妊娠期間に入る。王が産まれると階級は分裂し、王は直属護衛軍を引き連れて巣を離れる。その後女王は一定の周期で王を産み続け、王は他生物と交配して次世代の女王を孕ませる。
兵隊蟻は生殖能力を持たないとされているものの、女王が死亡した後に限り、本来生殖能力を持たない兵隊蟻でも強引に他種族の雌と交尾し兵隊蟻を産ませることができるらしい(前述した女性型個体に関しては不明)。
種族として、女王と王だけが王族・親子で、それ以外は同族と認識していない。キメラという特性上、お互いでも身体の構造自体が異なる。王は他者を捕食するが、共食いでもなく、食物連鎖からして捕食関係にあるだけである。
危険生物評価リストによると
「数B」=数百~数千の数になる
「繁殖力B-1」
また特殊な繁殖例として、念能力で人間を蟻化させることのできるザザンとシャウアプフがみられる。
キメラアント討伐隊
NGLで多数のハンターや民間人が死亡したことで、討伐隊や研究チームが編成された。
以下は王を討伐するために結成されたチームのメンバーである。
ネテロ、モラウ、ノヴ、ナックル、シュート、パーム、ゴン、キルアら。
関連イラスト
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