※ここから先は『Fate/Grand Order』七章に関わるネタバレがあります。
概要
双貌の獣ラフム
qkde! qkde! g@'fffffffffff!
(たのしい!たのしい!ギャハハハハハハハハハ!)
ストーリー後編で登場する魔獣。ティアマトから産まれた「新しい人類」。解析したDr.ロマン曰く、エルキドゥの量産型。故にクラスはランサーとなっている。旧人類を喰らい、ラフムに作り直す事が可能。登場直後はまだ幼体であり言語も文字化け(かな配列と英字配列で翻訳可能)であるが、短時間でカタコトではあるが会話ができるまでに知性が発達する。
生命体としても強靭で、捕食行為をする必要がなく、無性生殖で繁殖できるという厄介極まりない能力を持つ。
それぞれの個体が持つ情報を共有できるという一種の真社会性生物のような特徴を持ち、人間を遊び半分で殺したり人間を嘲笑うなど一見すると残虐かつ卑劣に見えるが、個体ごとに自我があるように見せているだけで実際はただの人形。飛行特化形態に「ベル・ラフム」がある。
節足動物と人の口を掛け合わせたような生理的嫌悪感を放つ見た目と、雑魚とは思えない硬さでトラウマになったプレイヤーも数多い。
また、その在り方は言うならば「人類の悪性のみを抽出、凝縮して無理やり形にしたようなもの」といったところであり、人類の暗黒面と言って差し支えないものだろう。
ゲーム上では
クラスはランサーで、HPは初戦から15万超という目を疑いたくなる数値で、以降は6万弱~13万弱が団体で出現するので、弱点クラスでも上手く立ち回らないと削りきれない。
加えて、スキル「けたけた笑い」で単体に対する強化解除によってバフを抹消と防御デバフを頻繁に行う上に、終盤は特殊スキル『地響き』によって隊列がランダムに入れ替えられてしまうため、こちらの戦略を悉く乱される。
また、飛行特化形態の「ベル・ラフム」はクラスがセイバーに変わり、HPも20万~50万超とさらに高くなる。オマケに使用スキル「せせら笑い」は強化解除とNPチャージ20%ダウンというより厄介な効果になっている上に、チャージアタック「空走り」を受けるとQuick性能を大幅に低下させられ、効果が切れるまでQuick攻撃のダメージが悲しい位少なくなってしまう。
そして、ラスボス前はクラスが相性関係を一切持たないビーストⅡへ変わり、19万×11体を相手取る。
普通に削ろうとするとかなり時間が掛かるが、ここでの個体はクラス特性に“神性”を持っている上に、即死耐性が低いという弱点がある。
エレシュキガルからのサポート『冥界の護り』で、NP獲得量50%アップが常時入るため、アルジュナの宝具『破壊神の手翳』等の即死宝具を連発していけば、ことごとく蒸発させることが可能である。
まさかの再登場
エルキドゥの幕間で第七特異点に残存していたティアマト神の肉片より誕生した個体群が登場する。
本体より生まれたわけではないためか、7章のみたいに人間の言葉を使えるほど成長することができないようで、終始ラフム語でのセリフしかない。
それでもエルキドゥとはある意味同じ存在であるためか会話が成立しており、ラフムの発言を翻訳するとただひたすら母の解放を望む発言ばかりで、七章の時のような過度な残虐性は見受けられず、不利と悟れば撤退するなど、かなりおとなしくなっている印象を与える。
ティアマトの残滓が完全に消滅すると、世界を恨めないエルキドゥのことを憐れみながら、母と共に土に還ることを選んだ。
0;0:f ffs smi zai t5.
30;m4 0;0;f 6j5を 30;m4
6j5f pte0 4o/ue
(われわれは ははと ともに つちに かえる)
(あわれもう われわれは おまえを あわれもう)
(おまえは せかいを うらめない)
余談
第七章最大の鬱展開要員であるラフムだが、最終章配信当初でストーリーの熱い展開そっちのけでプレイヤー達が魔神柱を我先にと素材目当てで倒そうとする様がラフムよりひどいと話題になった。
魔術王が人理焼却したくなった気持ちがなんとなく解ると言う人も。
また、二代目マシュのCVを担当する高橋李依は結構なショタコンであり、若き日の征服王や幼い英雄王などの少年サーヴァントが話題になるたび興奮からか奇声を上げて笑い転げる。具体的にはマフィア梶田がドン引きするレベル。
そのおかげで一部のリスナーから「ラフム高橋」とあだ名されるようにもなり(その他にも「ブケファラス高橋」など)、ついに自身のtwitterにラフム語でコメントし始めた。
尚、初期段階でラフムが発する言語は一見すると意味不明だが、これをPCの日本語キーボードに当て嵌めて、ローマ字入力→かな入力に変えてみると翻訳が可能である。
例えば、このページの一番初めにあった「qkde! qkde! g@'fffffffffff!」は「たのしい!たのしい!ギャハハハハハハハハハハハ!」と訳せるのだ。濁点や半濁点も1文字と数える。
更にアニメ化に際して別の翻訳方法で表現された。
放映前は逆再生など翻訳の仮説があったが、本編では音を平仮名にしてそれぞれの音を五十音順で2つ前の文字に置き換えると日本語になるという方法でラフム語が表現されたのだ。
例えば、本編で「きせかなきせかな」という読み方をこのやり方で訳すと「おしえておしえて」となる。
関連イラスト
関連タグ
シン・ゴジラ きのこ曰くモデルはゴジラ第5形態とのこと。
エヌマ・エリシュ モチーフとなったバビロニア神話。ティアマトに創造された6つの巻き毛がある男神、もしくはラハブと同一視される海魔と伝わる。
外部リンク
※この先ネタバレ注意!
正体
上記するように大半のラフム達はティアマトから形成されたものだが、実はウルクを襲った個体のいくつかはウルクに元々住んでいた民達を捕らえ、それらを遺伝子・細胞単位で作り替えて生み出した現人類の再利用品である。
このラフムに作り替えられた時点で元の人物の性格および思考などは完全に消滅し、当然だが肉体も材料として使われるだけで人間の面影などまるで残らないため、すぐさま他のラフムと同じ存在に成り果て、ただひたすらに破壊活動を繰り返すようになる。
ただしごく稀に僅かながら自我が残っている個体も存在するようで、それらは単独行動を行うこともある。ゲーム内では戦闘中、とあるラフムの些細な行動により事実が明らかになる。
だが、マスターは違和感こそ覚えるもののゲームの進行上必ず倒さなければならない敵である事と、さらに気づいたとしても他に選択肢がない以上どうしようもないため否応なしにも戦わざるを得ない状況に陥る事になる。(主人公も戦闘後に同様の違和感を感じ取っている)。
さらに問題の場面が映像化したアニメ15話では、ぐだ男がこのラフムの行動から正体を明確に察してしまうシーンに変更されており、さらにトラウマを植え付けることとなってしまった。