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キラークイーンの編集履歴

2022-01-30 08:38:50 バージョン

キラークイーン

きらーくいーん

1・イギリスのロックバンド、「QUEEN」が発表した楽曲。 2・また、それを元ネタにした「ジョジョの奇妙な冒険」に登場する吉良吉影のスタンド。
  1. イギリスロックバンドQUEENが1974年に発表した楽曲。
  2. 荒木飛呂彦の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」の登場人物、吉良吉影が持つスタンド(超能力が形を成したもの)。名称は1.に由来する。
  3. FLATの同人ゲーム及び派生作品。シークレットゲームを参照。

QUEENのキラークイーン

Killer Queen

アルバム『シアー・ハート・アタック』に収録されている。


日本では2004年、ホンダの自動車『モビリオ』のCMソングに起用されていたり、空耳アワータモリ倶楽部)以前から『gunpowder gelatine→がんばれ田淵』という空耳が紹介されていることで知られる。


ジョジョのキラークイーン

4部「ダイヤモンドは砕けない」では

キラークイーンいい押しの日

【破壊力 - A / スピード - B / 射程距離 - D / 持続力 - B / 精密動作性 - B / 成長性 - A】


容姿

随所にドクロのデザインをあしらった、型の筋肉質な獣人のような姿。

右手人差し指の先端には起爆スイッチが付いている。


能力

近距離パワー型のスタンド。パンチで人体を貫通させられる程のパワーを持つ。一方でパワースピード共にAの真の一線級と比べるとスピードの面では一歩劣っており、純粋な殴り合いではクレイジー・ダイヤモンドに劣勢を強いられている。


そして、手で触れた物を「爆弾」にする能力を持つ。


  • 第一の爆弾

”バイツァ・ダスト”【負けて死ね】

キラークイーンが触れたものを爆弾に変える。


爆弾は2種類×2種類の合計4種類の性質を使い分ける事ができる。


まず「何が爆発するか」について、

  1. 「爆弾自体が爆発する」
  2. 「爆弾に変えた物体に触った者を内側から爆発させる」

の2種類の性質のどちらかを持たせることができる。

後者の場合、爆弾になった物体そのものは爆発後も無傷で残っている。


次に「どうしたら起爆するか」について、

  1. 「キラークイーン右手のスイッチを押すことによってのみ爆発する」(重ちーと交戦した際には左手でスイッチを押していた)
  2. 「他の物体に接触すると即座に爆発する」

の2種類の起爆方法を選択できる。

前者の場合は言い換えればキラークイーンが起爆スイッチを押さない限り何をしても爆発しないが、望まない対象を巻き込まないように爆破タイミングを意図的に調節する事ができる。

後者の場合は誰かが触ると勝手に爆発してしまうため、意図しないタイミングで爆発してしまうリスクがあるが、スイッチどころかキラークイーンを出していなくても、吉良本人が視認できない所でも爆発させることができる。


これらをそれぞれ組み合わせ、爆弾化する時に性質を決定する。

ただし性質は対象を爆弾に変える時にしか決められず、一度爆弾に変えてしまったら後から性質を設定しなおすことは出来ない。また、一度何かを爆弾に変えると、その爆弾が爆発し終わるまでは新たに爆弾を作る事は出来ない。また、自由な距離で爆発させられるといっても自分を巻き込む位置での爆発はできない。これは接触型の爆弾であっても同様。



爆弾にするものは幅広く選べるようで、最終決戦では猫草の能力によって触れるようになった圧縮空気弾(つまり空気)を爆弾にしていた。能力によって『爆弾』にされているので、空気弾を叩こうが潰そうが切り裂こうがしぼむことはない。

とりあえず「触ることが出来て、実体のあるもの」ならば何でも良い、という事なのだろう。


爆破の精密性もなかなか高く、「美那子と彼氏」のケースでは、彼氏の方はイヤリングと耳だけを残し、美那子は右手以外を消滅させるなど、爆破の規模や、対象のどこを残してどこを消滅させるかも、吉良が自在に決めることが出来る模様。腕の血管の一部だけを爆破して、血管に入った空気を取り出したこともある。爆破の規模も調節可能であり、殺傷能力を十分に持つ爆破にすることもできれば、自分を巻き込まず無音で蒸発するように爆破することもできる。

しかし基本的には被害者は跡形もなく消しており、欠片一つ残さない。この性質により、吉良は長年にわたり証拠を残さず殺人を続けていた。


制約らしい制約がなく汎用性が極めて高いのが第一の爆弾の強みであり、作中でも戦闘に証拠隠滅にと大活躍している。触れたものを爆弾に変えるということは、言い換えると「触れられたら負け」と呼べる能力であり、戦う相手はキラークイーンの手のひらに細心の注意を払わねばならない。


後述する第二・第三の爆弾は強力無比である代わりに制約も多く、使いどころが限定的になりがちなクセの強い能力であるため、最終決戦の戦闘でも主に使われたのは第一の爆弾だった。


康一との戦闘の際には、吉良吉影はこのスタンドを「この指先はどんな『物質』だろうと『爆弾』に変えられる...そして、それに触れたものは『爆破』される」と説明している。

ちなみに、爆弾自体が爆発する爆弾と接触型の爆弾は、実のところ彼が川尻浩作になるまで一度も使用していない(辻彩を爆破したときもよくコマを見ると服のボタンからカチリという音がしている)。


しゃべらない君は実にカワイイよ

【破壊力 - A / スピード - C / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - E / 成長性 - A】


- カシワクラツトムオールスターバトル) / 森川智之(TVアニメ)

キラークイーンの左手に装着されている、骸骨の顔がついた手榴弾に戦車のキャタピラがついたようなデザインのスタンド。 「熱」に反応して対象を自動的に追尾し、爆発攻撃する性質を持つ。遠隔自動操縦型。

スタープラチナに3ページ半もオラオララッシュを食らっても、少しへこんだりキャタピラが取れたりする程度ですむ驚異の頑丈さを誇る。


第一の爆弾とは少々勝手が異なり、「温度の高いものを追尾してキャタピラで追いかけ、対象に触れると爆発を起こす(炎などの高温の場合は直接触れる前に爆発する)」という性質を持つ。

人体に接触してもすぐには爆発せず、十分なスピードがあれば引きはがすことも可能。爆破が起こってもシアーハートアタック自身はそのまま残るので、攻撃対象と認識できるものが周囲にある限り稼動し続ける。

※実写版では1名を殺害した後即座に逃走しており、個別に攻撃対象を設定することも可能なのかもしれない。

加えて遠隔自動操縦型のスタンドであるため、吉良本体とかなり離れていても関係なく強力なパワーで動くことができる。攻撃力は極めて高い。突進攻撃だけで掌を貫通することもできる。

恐怖を煽るためか、「コッチヲミロォォォ!!」という機械的な音声を発する。また「今ノ爆発ハ人間ジャネェ~」としゃべった事もあり、攻撃対象外にある物体を判別する程度の認知能力は持たされている様子。


吉良自身はこの能力に弱点は無いと断言していたが、広瀬康一東方仗助との戦闘に際しては、下記のように複数の弱点を露呈している。


・動きが「温度の高いもの」を追いかけるだけでワンパターン。人間の体温を目指すとかではなく、単に「とにかく温度が高い場所」を目指すため、近くで火が燃えていたりするとそっちに突っ込んでしまう。(康一のエコーズAct2には「ドジュウ」のしっぽ文字を貼り付けられて無力化されている)

・遠隔自動操縦型であるため、視覚情報を本体に送るような機能は持っていない。シアーハートアタックに何か起こっても本体の吉良には把握できない。(ただし、「対象を始末したら帰還する」ということと「対象を爆破するまで決して『やめない』」という性質から、帰還したのなら対象の始末が終わったということは自動的にわかる。そもそも「この世のどんな事よりも(シアーハートアタックを)信頼している」、「(現場に)戻ってみるのはヤバイ」と作中で言っている吉良がわざわざ確認に戻ったりすることは考えにくい。)

・性質は遠隔自動操縦型であるため、多少破壊されても本体へのダメージフィードバックはないが、エコーズAct3のようなスタンドによる特殊な攻撃の効果は本体までその効果が伝わってしまう。ただし、シアーハートアタックはあくまでキラークイーンの左手でしかないため、フィードバックがあるのも吉良の左手だけに留まる。


吉良の肉体の内左手だけと連動しているという極めて珍しいタイプのスタンドであり、上記3番目の弱点によって追い詰められた吉良は、左手を切断するという凄まじい手段で完全に自由になったシアーハートアタックを仗助たちに差し向けている。


しかしそれでもスタンドごとの相性というものはあるもので、クレイジー・ダイヤモンドには「治す能力」であっさり本体に左手ごとシアーハートアタックを戻されてしまった。キャタピラが接地していなかったせいか、スタンドパワーも無意味だったようだ。


上記のような弱点もあり仗助には相性が悪いせいか、はたまた何か他の事情があるのか、キラークイーンの左手に戻されてからは一切使われなくなった。


名前の由来は上述の、「キラークイーン」が収録されているアルバム「Sheer Heart Attack(シアー•ハート•アタック)」のアルバム名。


【破壊力 - B / スピード - B / 射程距離 - A / 持続力 - A / 精密動作性 - D / 成長性 - A】


終盤、川尻浩作になりすまし生活していた吉良は、浩作の息子・川尻早人に追い詰められ、後先を考えず彼を殺害してしまう。

もはや空条承太郎らに探し出されるのは時間の問題という絶望的状況となり、町を離れて遠くへ逃げる事を勧める父・吉良吉廣に対して、吉良はプライドのためにも決してそれはしないことを断言。すると「矢」が独りでに動き出し吉良を貫く。この時に新たな能力「バイツァ・ダスト」を身につけた。


第一の爆弾でいうところの「スイッチを押すことで爆発する」「爆弾に触れた人間が爆発する」タイプの爆弾。ただし今までと違い、直接誰かに触れても爆発しない。

吉良吉影の正体を知る、「スタンド使いでない人間」にキラークイーンが憑依して発動する。その間は小型化したキラークイーンが憑依した人間を完璧にガードし、敵からの攻撃や自殺を防ぐ(なお、このキラークイーンはファンの間でミニキラークイーンと呼ばれることが多い)。

その人物から吉良の正体の情報を得ようとする(憑依された人間が教えようとしたかどうかは問わない)か、相手がこのミニキラークイーンを見ることで爆弾が発動。吉良の正体を知ろうとした人物を相手が何人でもまとめて確実に爆殺する。いかなるスタンド能力をもってしても抵抗は不可能。同時に時を「吹っ飛ばして」1時間ほど戻す(時間そのものを『爆破』し、無かった事にする)。

作中では、明確には吉良について聞いていなかったまわりの人物たちも爆破されたが、早人の自殺を止めるキラークイーンの姿を見た=吉良について早人伝いに知ったという事で爆破されたようだ。反対に早人などに聞かなくても吉良本人は吉良について知っているので、早人を攻撃から守ったキラークイーンを見ても爆破されることはなかった。

時間が戻る前に起きた出来事は『運命』として残り、バイツァ・ダストを発動している限り時間が戻った後でも再現される。例えば『爆死すること(吉良の正体を知って爆殺される→時間が戻る→吉良の正体を知っても知らなくても、同時刻にはひとりでに爆死する)』などは作中で主に描かれている『運命』の例である。運命として繰り返される出来事は物体だけでなく人間の行動にも適用され、『電話番号を間違える。』『帽子をかぶせる。』『自分の名を名乗る。』と言った行為も、繰り返される。ただし、憑依されている者の行動次第では、この運命は変わりうる。

時間が戻ったことは、キラークイーンに憑依されている人間以外は感知する事が出来ない。このことは吉良本人も例外ではなく、時間がもどったことを知っていて記憶もそのまま保持していられるのは憑依されている本人だけである。ただし、発動と同時に時が戻った初回については吉良だけが記憶を持ち越せていた。

バイツァ・ダストの存在を知っている人間ならば、不自然な出来事(何もしていないのに突然割れるカップ、路上でいきなり爆死する人間など)を見ることによってそれが『バイツァ・ダストによる運命』だと推察し、何度時が戻ったのかを推測する事は不可能ではない(憑依されていた早人を除くと、作中では吉良しかこの能力を知っている人がいなかったため、この方法で推測できた人物は「早人の反応を見た」吉良しかいなかった)。

バイツァ・ダストによる1時間のループは、吉良が「バイツァ・ダスト」を解除するまでは吉良のことを知ろうとする者が現れる限り何度でも発動する。


憑依されている人間に対する攻撃は、吉良本人のものであってもキラークイーンが自動防御を行う。「バイツァ・ダスト」を解除するには吉良の意思による任意解除しかない(無防備になっている吉良本体を倒すことでも解除できる可能性はあるが、作中では早人が猫草を使った殺害に失敗したため不明)。


一見無敵と思えるこの能力だが、いくつか弱点も存在する。


  1. バイツァ・ダストを発動している最中はキラークイーンが対象の人間の所に行ってしまっているため、その間は本体の吉良自身が完全に無防備になり、戦闘能力が皆無になること。そのため、発動中に対象の人間とは関係なく吉良本体に攻撃を加えてくる者がいた場合、バイツァ・ダストを解除するしかなくなる。
  2. 吉良が能力を解除した時点で全てのバイツァ・ダストに関する現象(運命)は消滅するが、解除するまで『既に起こった事実』は消える事はない。そのため、戻すタイミングによっては無敵の能力で一方的に敵を葬ってしまう事も出来れば、苦労した挙句に全くの無駄に終わってしまう事もある(時が戻った直後に能力を解除してしまうと、解除しなければ爆死していたはずの『敵』が爆死しなくなる、など)。
  3. 一度能力を解除してしまった場合、再び強く絶望しなければ発動できない

このスタンド能力の真の目的は、吉良吉影が追い詰められて絶望することがあったときに、その自らの記憶すら爆破する事で絶望を吹き飛ばし、絶対的な安心を得ることである(そもそもキラークイーンの全ての能力は、吉良吉影の願望である「平穏」を叶えることに関係している。対象をあとかたも無く消滅させる「爆弾」という能力、第一の爆弾はトラップとして使えば安全な場所から一方的に抹殺できるし、第二の爆弾は現場に赴くリスクすら拒否することができる)。


名前の元ネタはクイーンの楽曲「Another One Bite The Dust」。

「Bite The Dust」は英語圏の慣用句で、「決定的な破滅」「手の施しようのない崩壊」を意味する。また日本語でも「地を舐める」という慣用句があるように、「勝負に負けて地面に這いつくばる」という意味もあり、「負けて死ね」はその意味での意訳だと思われる。


なお、劇中で吉良がバイツァ・ダストを発動させたシーンは一度も描かれていない。アイズオブヘヴンなどゲーム作品でこの技を使う際は、原作ラストバトルで行われたある演出がバイツァ・ダストの発動シーンとして使われている。


8部「ジョジョリオン」では

8部

8部に登場する吉良吉影も、同姓同名の別人ではあるがスタンド「キラークイーン」を有している。大まかなスタンドデザインは4部と変わらず、爆弾に関する能力も変わらず持っている。

ただしこちらは「爆発性のあるシャボン玉を飛ばす」能力であり、人体やバイクのタイヤなどに仕込ませて内側から破裂させることができる。また手から「シアーハートアタック」を複数飛ばすことができる。こちらは4部のものと比べると精密性に優れており、ミクロサイズにまで小さくして血栓を破壊して幼少時の仗世文を救っている。


キラークイーン(ジョジョリオン)


その他

2006年ユニクロとのコラボ企画で「キラーダンシングクイーン」「キラータイガークイーン」という別デザインが公開されたことがある。

センシティブな作品


余談

能力の由来は、元ネタの楽曲のサビ「She's a Killer Queen Gunpowder, gelatine Dynamite with a laser beam(彼女はキラークイーン、ゼラチンか火薬か、それともレーザービーム付きのダイナマイトか)」と言う歌詞だと思われる。

また「Sheer Heart Attack」は【心臓を一突き】、「Another One Bites the Dust」は【また誰かが殺される】と意訳される。どちらも見敵必殺のシアーハートアタック、誰にも知られず邪魔者を葬り去るバイツァ・ダストの体を表す流石のネーミングセンスである。


仗助のスタンドクレイジー・ダイヤモンドとは、「壊れた物体を直す能力」を持つことから作中でもある意味「壊す能力」を持つキラークイーンとは正反対の性質を持つとして度々対比されており、仲間と共に身を挺してでも人々を守る仗助と自分の平穏を保つためなら他人も平気で傷つける吉良の各々の性格を象徴している。


関連タグ

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない スタンド ジョジョの奇妙な冒険・スタンド一覧

吉良吉影(4部8部

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