概要
連載当初は「怪盗とんちんかん」が大富豪の邸宅にあるゴミに等しいものをわざわざ予告状まで出して盗み出すドタバタなギャグストーリーだが、次第に学園もの・クイズ・各キャラクターに焦点を合わせた話などにシフトし、盗みに関する話は少なくなる。そのことを自身でネタにもしている(珍しく盗みの話が連続すると「2週続けて盗みネタが…」と作者が出てきて言ったりした)。また連載当時同作の出版社である担当(つまり実在の人物)だった、茨木政彦、高橋俊昌と言った編集者をモデルにしたキャラクターも時折登場する(ただし4代目担当だった近藤裕は作者へのツッコミだけでキャラクターとしては登場しない)。
コミックスは全18巻、文庫版はそれぞれのテーマにしたものをセレクトして全6巻発売されている。なおジャンプ連載中にあった過激な下ネタ回、連載当時倫理上問題は無かったものの2019年時点で差別等の抵触するものがあった回、上記の高橋俊昌が汚れ役だった回は収録していない(これは高橋が2003年初頭仕事中に急逝、作者が故人に対しあまりにも失礼と考えたことから。ただしキャラクターではなく担当編集者として作者にツッコミを入れる回では登場する)。
登場キャラクター
- 間抜作(CV:吉村よう)
- 中東風(CV:塩沢兼人)
- 発山珍平(CV:金丸淳一)
- 白井甘子(CV:日髙のり子)
- 天地無用(CV:塩屋翼)
- 名なしのゴンベエ(CV:島田敏)
- ぬけ子(CV:吉村よう)
- アンディ・ジョーンズ(CV:島津冴子)
- 本田ぽん(CV:松井菜桜子)
- 口中たん(CV:江森浩子)※アニメ版では「松本丹紅」に名前が変更されている。
- 校長(CV:龍田直樹)
- 明石奴(CV:西村知道)
- 吉沢狂子(CV:川浪葉子)※アニメ版では「吉沢今日子」に表記変更されている
- 森田元作(CV:池水通洋)
- 引飛未司質飛(CV:掛川裕彦)
- 毒鬼醜憎(CV:龍田直樹)
- 五十嵐ゆみ(CV:神代智恵)※苗字の読みは「いがらし」ではなく「ごじゅうあらし」である。
- 呂理子(CV:渡辺菜生子)
- 部活活子(CV:本多知恵子)
- 素歩落太(CV:難波圭一)
- 虚弱美女子
- 縄間田内蔵(CV:大竹宏)
- 毒鬼警部 / 毒鬼悪憎(CV:青野武)
- 白鳥ひよ子(CV:山本百合子)
- 大家のババア(CV:片岡富枝)
- 寝田切
- 大田
- 極道(CV:戸谷公次)
- 七志野拳之介
- ゴンベエの母
- 白井玉夫(CV:広中雅志)
- じいちゃん(CV:柴田秀勝)
- 野々山礼子(CV:富沢美智恵)
- 組長
- 宇宙人(隊長)(CV:大竹宏)
- 宇宙人(助手)
- ぬけちゃんロボ(CV:吉村よう)
- 近所のノラ犬(CV:龍田直樹)
- どんより雲
- トン吉(CV:古谷徹)
- 作者
- 茨木氏(CV:屋良有作)※モデルは当時の担当で後にWJ・ジャンプSQ編集長に就いた茨木政彦。
- 尚子夫人(CV:鶴ひろみ)
- 高橋氏※モデルは一時期、作者担当で後にWJ編集長の高橋俊昌(2003年没。文庫版では名誉のためほとんどの登場回が削除された。)
- 近藤氏
- 東郷十三(CV:銀河万丈)
- シシリアーノ(CV:屋良有作)
- ジュリアン
- 鋼鉄の筋肉と呼ばれた男
- 不死身で幻の殺し屋
- 魔女
- サイボーグ
- 巨匠
- 金髪の大男
- 不気味トリオ
- 抜作の悪の心
- 抜作の良心
- アンネナプタンポポホフ
- ペッチョチョチョチョリゲス
- 苦労沢明
- 死神くん
- 恩田みな子
アニメ
1987年10月17日から1988年10月にかけて全43話がフジテレビ系列局(ただし一部系列局除く)にて放送された。また、TBS系列局約2局やテレビ朝日系列局約1局でも、何らかの形で放送されている。
当時同じジャンプで連載されていた「ハイスクール!奇面組」の後番組で、スタッフもそのまま続投。主題歌も「うしろ髪ひかれ隊」が担当した(後期は生稲晃子のソロ楽曲)。なお「うしろ髪ひかれ隊」の母体であるおニャン子クラブはTV放映開始の1ヶ月前に解散している。
本放送中の1988年9月19日、昭和天皇が吐血し、バラエティやギャグ番組が自粛となる中、当作品も影響を受け、その週(9月24日)放送予定だった第42話は他番組に差し替えられ放送されなかった。なお2008年にDVD-BOXが2巻が発売され、この第42話が映像特典として収録された。
主題歌
オープニングテーマ
『ごめんねカウボーイ』(歌:うしろ髪ひかれ隊)1話~16話
『ほらね、春が来た』(歌:うしろ髪ひかれ隊)17話~26話
『麦わらでダンス』(歌:生稲晃子)27話~最終話
上記3曲とも、作詞は秋元康、作曲・編曲は後藤次利が担当。『麦わらでダンス』はアニメ放送当時広島東洋カープに在籍していた、リチャード・ランスロッティ(登録名・ランス)の応援歌として使用されていた。
エンディングテーマ
『メビウスの恋人』(歌:うしろ髪ひかれ隊)1話~16話
『誰も知らないブルーエンジェル』(歌:うしろ髪ひかれ隊)17話~26話
『夢に逢いたい』(歌:生稲晃子)27話~最終話
連載終了後
1991年に『ブイジャンプ』(『Vジャンプ』の前身)で「とんちんかん2』として復活。既に完結していたストーリーはリセットされたが、天池くんに3人の子供がいる設定になっていた。
翌年には『とんちんかん2』の設定を引き継いだ読み切り作品『ミラクルとんちんかん』が『月刊少年ジャンプ』で掲載され、その後設定を変更して連載化された。また、『ミラクルとんちんかん』が連載されていた時期にはジャンプ増刊でロールプレイングゲーム世界が舞台の番外編『ORIGINAL QUEST』が連載されていた。