概要・及び出典
OVA『冥王計画ゼオライマー』のロボット「天のゼオライマー」の強化版機体。
元々はOVAのメカデザイナー森木靖泰が描いた「八卦ロボを全部合体させてみた」というネタ的な簡単な解説が記されていた一枚絵の機体であった。
それをご丁寧にスパロボJのスタッフが、森木靖泰氏と協力して一部設定を作り起こして再現したのがこの「グレートゼオライマー」である。
これを全部組み合わせた事で、スパロボ史上五指に入るチートロボットが誕生した。
なおスパロボだけでなく現在は「機動戦隊アイアンサーガ」の方にもコラボイベントでゲスト出演した。
設定としては、鉄甲龍でルラーンが死の直前に開発した不完全なグレートゼオライマー(マサキオリジナルである「天」の性能部分が欠けている不完全版)との戦闘で辛くも勝利するが、大破してしまった天のゼオライマーを前述の不完全版グレートゼオライマーの残骸を使ってミキシングビルド改修した機体となっている。
八卦ロボに因んだ通称は「烈のグレートゼオライマー」。
性能
簡単にはっきり言うなら歴代最強格のチート機体。
2022年現在、30年以上に渡るスパロボの歴史の中において、版権作品が参戦する所謂「本家スパロボ」の中でも「単騎でラスボスまで倒せる無双機体」の一角として数えられている。今日では後輩のマジンガーZEROも加わり、イデオン・飛影と並んで版権スパロボ四天王と呼ばれる事すらある。
作品設定上ゲームシステム的に制約を受けやすいイデオンと異なり、入手に手間はかかるが圧倒的に使いやすいため、人によっては歴代最強版権ロボに本機を挙げる人も。
全体的に異様な高能力を誇り、ゼオライマー時の欠点だった地形適応が全てA(ゼオライマーは空B水C)となった。
ゼオライマーの時に引き続いて搭載されている次元連結システムによる軽減バリアと分身、地形に左右されず常に最大の移動力を発揮できる座標ジャンプ移動、そのうえHP・EN共に毎ターン大幅に回復するため、ぶっちゃけ無改造でもどうにでもなる。
さらに攻撃面では八卦ロボの全必殺技を低コストで連発でき(いまいち息の合わなかったシ姉妹のトゥインロードも分身して放てる)、メイオウ攻撃の強化版である「烈メイオウ」に至っては地球終了のお知らせといわんばかりの演出とそれに違わぬ桁違いの威力を発揮する。しかもMAP兵器版込みである程度連発可能。
そして、最弱武器の「デッド・ロン・フーン」ですら、フリーダムガンダムの必殺武器「ハイマット・フルバースト」を凌駕しているという凄まじさである。
欠点として「EN消費武器しかない」があるが、実際は前述の通り最弱武器ですらこの火力(ついでにP属性長射程)なので烈メイオウ連打でもしない限りあってないようなもの。
さらに恐ろしいのは、この機体に使われている技術が地球外文明や異世界、未来からの通信などによってもたらされたモノではなく、(作中における)完全に純粋な地球の技術によって建造されているため、開発者がその気になれば量産も出来てしまう点にあるだろう(長い目で見ればだが)。
武装
- デッド・ロン・フーン
多数の竜巻を合成し大竜巻を相手に叩き付ける格闘属性武装。風のランスターの武装。まだ地球に優しい。
- アトミック・クエイク
射撃属性武装。地のディノディロスの「地震攻撃」と山のバーストンの「核ミサイル」を同時に放つ。ゲームシステム上は合体攻撃でしか使わないが実際はそれぞれ単体で使用する事も可能と思われる。その後、この攻撃を彷彿させる出来事が実際に起きてしまったため、今後登場させる場合はこの武装が削除されるか、「地震攻撃」と「ミサイル」の別々の武装として登録されるものと思われる。
因みに初登場した時のスパロボJでは機動戦士ガンダムSEEDも参戦しているので、作中ではニュートロンジャマーのせいで核兵器は本来使えないはずだが、そんなものお構いなしと言わんばかりにバカスカ撃ちこんでいる。鉄甲龍驚異のメカニズムである。
- トゥインロード
射撃属性武装。火のブライストと水のガロウィンの合体攻撃をグレートゼオライマーが二体に分身して行う。連携が必要なら両方とも自分でやればいい、二人で息を合わせる必要もない完璧な合体攻撃である。こちらもゲームシステム上は合体攻撃でしか使わないが単体の「マグラッシュ」と「メガサーチャービーム」でそれぞれ使う事は可能と思われる。
- Jカイザー
射撃属性武装。月のローズセラヴィーの物。マサキ版の初期型ローズセラヴィーと異なりスカートアーマーを変形させる砲身形成を行う。ローズセラヴィーではルラーンの復元力の低さ故に必要だった機能だが、他にメリットが存在した為かグレートゼオライマーでもそのまま採用されている。そしてチャージなど必要ない。
- プロトンサンダー
格闘属性武装。雷のオムザックの武装。未完成時は「オメガ・プロトンサンダー」でありこちらが最強の武装扱い。攻撃エフェクト回数がオムザックの二倍となっている。
- 烈メイオウ
射撃武器。天のゼオライマーのメイオウ攻撃のグレートゼオライマー版。
余談になるがグレートゼオライマーでは不完全版グレートゼオライマーには存在しない天のゼオライマー由来の手甲部光球が有るので天のゼオライマーの「エネルギー波」や「次元連結砲」も使用可能と思われる。
入手条件
強制出撃以外のステージで天のゼオライマーを出さず、八卦ロボ全部を天のゼオライマーで撃破することが条件。
特にレベル等の縛りは存在しないので、強制出撃面でしっかりレベルを上げていれば特に苦労することはないだろう。
レイズナーMk-IIやダイゴウジ・ガイ、ストライクガンダムI.W.S.P.等諦めなければいけない隠し要素も多々あるが、入ってしまえばもう他のユニットの存在価値が消失する程度の性能なので、入手できないルートでのシナリオを見てみたいなどの理由がない限りは頑張って入手する価値はある。
令和の時代に立体化
グッドスマイルカンパニーのMODEROIDブランドで2020年7月末に販売された。
過去に天のゼオライマーが立体化した事はあったが、令和の時代にグレートの方も立体化するとは予想外だろう。
後に2022年1月14日には天のゼオライマーもMODEROIDブランドでリリース予定である事が発表された。これによって2体を一緒に並べることも可能になる。
関連タグ
イデオン:元祖スパロボチート機体。多少手間がかかるがグレートゼオライマーを超える射程無限の超広範囲・超高威力MAP兵器を持ち、やろうと思えばほぼMAP全域をカバーでき、さらに無限ENなのでこの超MAP兵器を息切れせずに連射可能と、殲滅力による無双という点においては随一と言える四天王筆頭格。
飛影:スパロボ四天王の一角にして元祖経験値泥棒。味方ユニットとして使えるまでの間、中立味方ユニットとして現れては敵陣に突進して当てて避けての囮戦法で経験値と資金をかっさらう。現在は新たにランカスレイヤーという称号も賜っている。
マジンガーZERO:スパロボ四天王期待の新人。攻撃力・防御力共に他の四天王に勝るとも劣らない性能を持つが、MAP兵器の範囲の狭さや燃費の悪さのせいで四天王の中では若干見劣りする。それでも十分すぎるくらい無双できるが。
ヴェルビン:ある意味対を成す存在
デスティニーガンダム:これも全部載せ混ぜラーメンのコンセプトでデザインされたMSで、主役MSでありながら最終クールのみ登場であったが…。全部載せには別の意味があった。
ネオ・グランゾン:スパロボオリジナルにおけるチート機体。空間歪曲能力があったり地上でブラックホールをぶっ放したり強化型であったり、更にはパイロットが科学者であったりと、設定や見た目にも何となく親近感がある。
ヤルダバオト:スパロボオリジナルにおけるチート機体。スーパーロボット大戦OG外伝においては最強武器をほぼ無限に連射できる性能があり、スタッフが「ゲームステータス設定をミスった」と冗談半分に言うほど。
ロックマン:言うならば敵対側の武器を最終的に全て装備できる点では…