植物の「菊」
キク科キク属の「キク」という植物種。元々は秋に花を咲かせる多年草。他のキク科植物と区別して「イエギク」とされることもあるが、観賞用に栽培されるキク科植物はヤグルマギクやヒナギク(デイジー)やマーガレットなど、他にもザラにあるので、混乱を招く呼称である。
昔は日本にはなく、中国から伝わった。読み方も中国語の読み方(ju2ジュ)を日本語にしたものである(つまりキクは音読み)多くの品種があり、様々な形の花を咲かせる。
天皇・皇室を表す紋章(十六八重表菊)に由来する日本の(慣習上の)国花として扱われる。パスポートの表紙や50円玉に刻印されている。
西洋において菊は墓参に用いられ、日本でも葬儀の際の献花には菊が用いられることが多い。そのため、生きている人(特に病床の入院患者)へ菊の花を贈ることは「死ね」と言っているに等しく、タブーとされている。(あくまでも日本特有の諸説らしい)
花言葉
「高貴」「高尚」「高潔」「清浄」
関連イラスト
「キク」以外の菊
「キク」以外でも、キク科の植物で「○○菊」などとして菊と呼ばれる種類は多い。ヨメナなど野生のキク科植物は「野菊」と総称される。キク科の記事を参照。筒状花と舌状花から成る頭状花序の構造はキク科植物の多くの種に共通しており、「キク」の多様な品種も相まって、写真やイラスト中の花が「キク」であるかその他のキク科植物であるかの判別は困難である。
日本の殺虫剤のメーカー日本除虫菊株式会社のKINCHOブランドで有名なのは除虫菊という種類で、こちらは殺虫剤の原料としても用いられる。
『菊』という名前の人物
関連タグ
菊理媛神 / ククリヒメノカミ / ククリヒメノミコト / キクリヒメノミコト
外部リンク
- キク(Wikipedia)