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2022-12-28 00:22:11 バージョン

きく

キク科キク属の多年草。一応園芸種の「キク」という種があるが、キク属をはじめとするキク科植物のいくつかの種をざっくりと指すことも多い。

植物の「キク」

狭義の「菊」はキク科キク属の「キク」という園芸種を指す。非常に多くの品種があり、大輪の「一輪菊」や、多くの小さな花をつける「スプレー菊」など、様々な形態の花を咲かせる。本来はに開花するが、初夏に咲く春菊(食用のシュンギクとは別)、盛夏に咲く夏菊、に開花する寒菊などの変種もある。


人為的に作り出された品種群であるが、シマカンギク(Chrysanthemum indicum)をはじめとする非常に多数の野生種が交雑した複合体であるため、一定した学名がない(Chrysanthemum × morifolium とかChrysanthemum × grandiflorumなどと表記される)。おびただしい雑種や変種のどこまでを「キク」と捉えるべきかも定説がなく、分類学上はわりと難儀な種である。


他のキク科植物と区別して「イエギク」とされることもあるが、観賞用に栽培されるキク科植物はヤグルマギクヒナギクデイジー)やマーガレットなど多岐にわたるので、混乱を招く呼称である。


日本文化における扱い

本種は日本産の野菊から独自に栽培化されたものではなく、中国から伝わったものである(ただし、伝来後に日本産ノジギクなども交配された)。読み方も中国語の読み方(ju2ジュ)を日本語にしたもので、つまりキクは音読みである。


天皇皇室を表す紋章(十六八重表菊)に由来する日本の(慣習上の)国花として扱われる。パスポート表紙50円玉刻印されている。


西洋において菊は墓参に用いられ、日本でも葬儀の際の献花には菊が用いられることが多い。そのため、生きている人(特に病床の入院患者)へ菊の花を贈ることは「死ね」と言っているに等しく、タブーとされている。(あくまでも日本特有の諸説らしい)


花言葉

高貴」「高尚」「高潔」「清浄」

「女性的な愛情」「破れた」「私を信じて下さい」「真の愛」


関連イラスト

菊謹賀新年Spraymum菊華


「キク」以外の菊

「キク」以外でも、キク科の植物で「○○菊」などとして菊と呼ばれる種類は多い。ヨメナなど野生のキク科植物は「野菊」と総称される。キク科の記事を参照。筒状花と舌状花から成る頭状花序の構造はキク科植物の多くの種に共通しており、「キク」の多様な品種も相まって、写真やイラスト中の花が「キク」であるかその他のキク科植物であるかの判別は困難である。


日本の殺虫剤のメーカー日本除虫菊株式会社KINCHOブランドで有名なのは除虫菊という種類で、こちらは殺虫剤の原料としても用いられる。


『菊』という名前の人物


関連タグ

表記揺れ:きく キク

植物  キク科

菊花 雛菊 野菊 マーガレット(木春菊)

和花 仏花 菊花壇 菊人形


食用菊 菊酒 除虫菊

菊の節句 / 重陽の節句 / 重陽


菊理媛神 / ククリヒメノカミ / ククリヒメノミコト / キクリヒメノミコト

菊紋 菊一文字 菊花賞 菊門


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