概要
国家としてのジオンについてはジオン公国を参照。
各作品中の描写では、天才的アジテーター(扇動者)によるデマゴーグ、人種的優越性の喧伝等、ナチスドイツを思わせる部分が多々あるが、そのままだと「ヤマト」のガミラスと被るからか、貴族制が採用されている。
ファーストガンダムの頃の命名規則は、ザク、ドム等、カタカナ2文字の造語で、ドイツ語由来の台詞は「ジーク・ジオン」だけであったが、シリーズが進むにつれて、公用語がドイツ語であるかのような描写が増えていった。
「機動戦士ガンダム」「機動戦士ガンダムZZ」「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」「機動戦士ガンダム 第08MS小隊」「機動戦士ガンダムUC」では、主人公が地球連邦の勢力側であるため、ジオンが敵対勢力側として描かれることが多い。
逆に「機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争」や「MS IGLOO」は、ジオン側の人間(=敗者)の視点から描かれた作品である。
ジオン視点では、他に「MS戦記 機動戦士ガンダム0079外伝(機動戦士ガンダム MS戦記)」等の作品がある。
とはいえ、群像劇でもある諸作品におけるジオンの描写は、たとえ連邦視点であっても単なる悪役や、やられ役にはとどまらず、主役勢に負けず劣らずの人気を得ているキャラクターも数多い。
作中に登場するモビルスーツをはじめとした兵器群についても同様であり、ジオンの機体や艦艇を愛するファンは無数に存在する。