同名の別人物
概要
ゼルダシリーズに登場する魔物の一種で、下半身は馬、上半身は人型のライオンという出で立ちのケンタウロス型の魔物。
シリーズを通じて『攻撃力が高い・やたら堅い』が共通し、ほぼ決まってデスマウンテンを根城にしている。
そして何よりボスではなく“普通の敵”扱いである。
出演作品(BotWまで)
初代ゼルダの伝説
デスマウンテンの守護神として待ち構えている。
両手に剣を持ち、初期装備では防御不能の剣ビームを放ってくる。
赤と青の二種が存在し、その気になれば序盤で挑むことも可能だが、真っ向から向かうと大体返り討ちにされる。
しかしブーメランを当てれば怯むため、やり過ごしたりハメ殺しが出来る。
乱丸によるコミカライズ版では物語の中盤に登場。マクト山に向かうリンクとワット(オリキャラ)の前に徒党を組んで行く手を阻む(マクト山にガノンの親衛隊が集まっているという偽情報でリンクを誘き出した)。兵隊ライネルたちのコンビネーションで順調にリンクを追い詰めるもワットの援護により怯んだところを逆転される。
最後は隊長ライネルとリンクの一騎討ちとなり、正面切って対決する。実力はリンクを上回っていたようだが、リンクが持つお守り(ゼルダがインパに託したトライフォースの在り処を示す鍵)から光が放たれたことで目が眩み相討ちとなる。
これによりリンクは命を落としたが、代わりにゼルダが犠牲になることで死後の世界から救い出してくれた。
この戦いで命の大事さを知ったリンクは、強い武具を手に入れたことで思い上がっていたことを自覚する。
こばやし将のコミカライズ版では中盤と終盤に登場。
デスマウンテンの守護神として徒党を組んでおり、装備が不足していたリンクに襲い掛かるが逃げられてしまう。
終盤ではマジカルソードを手に入れて大幅に強くなったリンクと再戦。すべてのトライフォースを手に入れたリンクに「こ生意気な小僧め!!」と怒りをきたし襲い掛かる。
コンビネーションでリンクを怯ませるも反撃されたことでまとめて倒された。
蜃気楼城の戦い
初代ゼル伝の後日談を描いたゲームブック。ゼルダ編で戦うことになり、なんとゼルダ1人で戦う。
ホワイトソードとマジックシールドがないとライフを失う。
敗北すると背後から迫って来ていた竜巻に巻き込まれてどこかへ飛ばされてしまう。ゼルダが死亡することはないがその後の冒険が厳しくなる。
ゼルダ姫を圧倒するほどの力を持つ強敵だったが、勝利ルートではホワイトソードとマジックシールドの力によって逆転され敗北する(この二つがない場合もライフの数の判定で勝利できる)。
ちなみに「ガノンを倒した後日、ゼルダ姫が1人でライネルと戦う」というのは後述の厄災の黙示録で描かれている。
神々のトライフォース
デスマウンテンの頂上付近に陣取っており、近づくと火球で攻撃してくる。
斬りかかろうとしても後退しながら火球を撃つので倒すは少々面倒。やはりブーメランで動きを封じたり、弓矢で攻撃するのが手っ取り早い。
続編である『2』にも登場しているが、動きは鈍重になり火球が火炎放射となるなど若干の変更がなされている。
田口順子版ではガノン戦の前哨戦としてリンクに襲い掛かるが、まったく歯が立たず見逃される形で逃げ出した。
ふしぎの木の実
剣ビームを撃ってきたり剣を扱うのは変わらないが、リンクが強化された物語の終盤で遭遇するため、縛りプレイでもしてない限りさほど苦戦することはない。
条件を満たせば金色のライネルが出現するが、耐久力はボスクラスになっている。
「ブレスオブザワイルド」系列
ブレスオブザワイルド
据え置きゼルダとしては久々の登場。
本作ではガーディアンと双璧を成すみんなのトラウマレベルの強敵となっている。下手なボスよりもずっと強いが本作でも相変わらず分類上は通常モンスターである。
過去作より威圧感が増しており、筋骨隆々、タテガミや顔は更にライオンに近くなり、一目でも「あいつはヤバい」と分かる。
その屈強な見た目に違わず攻撃も一発が重く、並大抵な装備では即死は茶飯事、殆どの盾は一撃で壊される。
下半身が馬であるため巨体ながら機動力も高く、更にボスと同じく属性による状態異常(炎上、麻痺、凍結)が無効となっている。
ハイラル各地に必ず単独で生息しており、決まった範囲を歩きながら時折雄叫びを上げる。魔物にも生活感を持たせている本作の作風の中にあって、全く生活感がない異質な存在である。
なお、一定範囲外に出るとワープして元の場所に戻る。
他の魔物より数段以上も視覚や聴覚に優れており、正面に限れば視認距離はガーディアンのそれに匹敵する。
物陰に隠れていても足音などで感知するため、並大抵な不意打ちは通用しない。
武器を使い分けたり、非戦闘時にバクダンを見つけると、距離を取って火球で吹き飛ばすなど、知能の高さも垣間見える。
ゲーム中では防具強化や図鑑登録などで何度かお世話になるが、用が無ければスルーが基本である。幸い僻地や高台などにいることが多いので、街道を外れなければ遭遇することはほぼない。
ストーリー上ではゾーラの里のエピソードの途中でライネルの生息地に赴く機会がある。ただ、序盤にゾーラの里を訪れた場合、その時点で挑むのは無謀に近く、必須イベントではないのでスルーするのがおすすめ。近づくとムービーになり、リンクが岩陰からライネルの様子を窺うシーンが展開される。ムービーが終わった後迂闊に動くと音で察知されて見つかり、しばらくすると襲いかかってくる。
RTAとしてはニューゲームからライネルを倒すまでのタイムを競う「ライネル討伐RTA」というものが存在する。バグ技を使うが世界記録は10分を優に切る。
武装
装備は各個体ごとに専用の剣・大剣・槍の中から一つ(闘技場の個体は例外として攻略を進めると炎の剣を持つ)+連弓(3連or5連)と刃付きの盾。
槍持ちは盾を所持していない。
上位に上がるほど武器に獣王~獣神の二つ名が付き、武器の威力とライネル本体の攻撃力及び体力が上昇。
ライネルが持つ盾は、相手の近接攻撃をガードジャストで弾く、或いはガードジャストの動作時に刃でダメージを与えるという半カウンター性能がある。(耐久値は消費する)
これで極位ガーディアンや白銀ライネルを倒したプレイヤーも居るから世の中分からないものである。
ちなみにライネルは盾の刃と剣を併用して斬りつけるモーションがあるが、直接防御することはない。
攻撃手段
基本的にどの攻撃や衝撃波もガードジャストで弾くことが出来る。
- 各武器による攻撃
片手剣は剣のみ(三連続)と盾も使った斬りつけ(単発)、大剣は叩きつけ(単発or連続)を行う。
また、共通する武器攻撃として、プレイヤーに向かってきてすれ違いざまに武器を振った後、急旋回して再度プレイヤーに向きあうというものもある(後述するダッシュ攻撃とは異なる)。槍持ちは武器の攻撃がこれとジャンプ攻撃しかないため、この攻撃が多い。
- ジャンプ攻撃
大きくジャンプして武器を叩きつけてくる。地面に叩きつけた際の衝撃波にもダメージと吹き飛ばし判定アリ。
槍持ちの基本攻撃だが、片手剣持ちも稀に行ってくる。
- ダッシュ攻撃
すれ違いざまに武器(片手剣か大剣)による一撃か、巨体と頭部の角を生かした突進攻撃。
どちらもスピードが速く高ホーミング性能を誇っており、ライネルがリンクから距離をとってから行うので、否が応でもダッシュ攻撃に対応しなければならない。
回避ラッシュでの反撃は可能。
- 回転攻撃
大剣持ちが行う。
プレイヤーがライネルから見て側面か背後に居ると円状に大剣を振り回す。
エフェクトの影響でガードジャストが若干難しいため、無理せずビタロックで足止めして待避するのも手。
- 火球攻撃
口から火球を三連発する。
マスターモードだと先読みして偏差射撃するようになり、盾を弾くので防御しても体勢を崩されて次弾がほぼ当たる。
地面の草木に着火した際には炎上ダメージを食らうが、上昇気流が発生し、これを利用して弓スローモーション攻撃等が行える。
- 爆発攻撃
白髪以上の上位種が行い、咆哮の後に武器を地面に突き刺して爆発させる。
威力も高めで範囲が広く、近付いて行った場合は殆ど初動から発動する。
範囲の目安は咆哮時にライネルを中心として発生する突風エフェクト。
ライネルの足元に居る場合でもタイミングを合わせればパリィで無効化可能。
ついでに言うとライネルの足元で発生した炎は別のモノに燃え移りでもしない限りダメージ判定は無いため、至近距離でパリィ後にそのまま近接戦闘を継続しても問題ない。
- 射撃
距離が空いていたりライネルより少しでも高い位置にプレイヤーが居る場合、弓矢を用いた攻撃に移行する。
個体ごとだが各種矢(氷・炎・電気・バクダン矢)を複数本纏めてその場or走りながら放ち、壁の裏や高台の上など死角となる位置にいる場合は、真上に打ち出してプレイヤーの直上から精密に当ててくる。
同時発射であるため威力も凄まじく、特に真上に撃った場合は発射→着弾までの間の弾道が全く見えない。
オマケに射程圏内であればプレイヤーの頭上に足場があっても貫通して直撃するチートっぷりであり、視界から外れても飛んでくるので油断は禁物。
- ドロップ品(ランダム)
剣・大剣・槍+連弓+盾(槍持ち無所持) |
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肝・ツノ・ひづめ数個 |
各属性矢・バクダン矢(マスターモード台地の個体)10本×0~3 |
ルビー、サファイア、ダイヤ、トパーズ数個(白銀以上) |
星のかけら0~数個(白銀以上) |
種類
進行度及びリンクの強化によって上位種に置き換わっていく。最終的にほどんどが白銀以上に置き換わり、武器も獣神クラスになるので、獣王クラス以下の武器を自前で図鑑登録したい場合は注意。
- (赤髪の)ライネル
最も初期のライネル。
HP2000
後に出現する上位種よりも縄張り意識が強いのか、遠目からでもプレイヤーを発見するや否や問答無用で襲い掛かってくる。
水の神獣を攻略する際にその圧倒的な威圧感と共にお目に掛かることになるが、道中で寄り道してポーチ枠を増やし、武器を充実させていれば初見でも腕次第で倒せる。
雷獣山の個体のみ上位種に置き換わることがない。(ノーマルモードとマスターモードで確認)
- 青髪のライネル
薄紫の鬣と青緑の体色が特徴の上位種。
アッカレ地方を中心に生息しており、武装は高頻度で獣王クラス。
体力は極位ガーディアンと同じHP3000。
リンクの強化度合いやストーリーの進行度によってはより上位に置き換わっていく都合で最終的には殆ど見かけなくなり、ノーマルモードのハイラル城の三の丸、剣の試練極位 17階でしか戦えなくなる。
- 白髪のライネル
HP4000
逆シマウマ模様に白髪の鬣のライネル。
この種類から作中でも屈指の威力を誇る獣神武器を装備するようになり、爆発攻撃が追加される。
マスターモードでは最序盤の台地にも生息しており、この個体は連弓でバクダン矢を用いて爆撃してくるうえに獣神の大剣を所持しているという初見どころか序盤で勝たせる気が全く無いオーバーキル仕様。
台地を出ていない序盤でも、武器と矢をかき集め、ヘッドショットで怯ませてからの馬乗り攻撃(武器の耐久が減らない仕様)を混ぜつつ、なるべく自然回復させないように時間を掛けてのゴリ押しは可能ではある。
この個体もノーマルモードでは進行度によってはハイラル城のニの丸(マスターモードでは三の丸)、剣の試練極位 23階(マスターモードでは極位 17階)以外では不在になるが、前述のマスターモードでの台地に居座る時の神殿南側の個体は白髪より上位には置き換わらない。
- 白銀のライネル
ノーマルモードでのライネルの最上位種。
ガノンの魔力の影響で白地に紫の縞模様が浮かび上がった禍々しい肉体を持つ。髪は黒色。
武器は獣神装備一式。
最上位種なだけあり火力も凄まじく、その攻撃は防具一式防御力30~40で剣の斬擊をひとたび食らえば、付与効果無しでも最低ハート10個以上、大剣に至ってはハート15個以上を一撃で当たり前のように持っていく。
攻撃アップ効果が付いた場合、防御40から剣・大剣の一撃でハートを20個以上も奪う。
最大強化した防具で固めない限り、白銀のライネルの攻撃をまともに耐えることはできない。
体力はHP5000と飛び抜けており、接近戦で真っ向から挑めば耐久フル状態の通常版マスターソード(攻撃30)+王家の剣(攻撃36)3~4本をほぼ丸々吹き飛ばす強靭な生命力を兼ね備え、オオワシの弓(三連発射・攻撃28)でバクダン矢を三本全部×数十発直撃させても倒せる気配がない化け物。
代わりに倒した際の戦利品として、ドロップ品に高価な宝石、低確率で貴重な星のかけら数個が個数ランダムで追加されており、文字通りのハイリスクハイリターンとなっている。
マスターモードでは更に半数以上の個体が金色に置き換えられていく。
- 金色(こんじき)のライネル
DLCのマスターモードにのみ一定の条件下で出現する、白銀よりも格上のライネル。髪は白色。
武装は獣神クラス一式。
とても神々しいのだが、例に漏れず攻撃力は尋常ではなく、更に武器にはダメ押しとばかりに高確率で攻撃アップ等の付与効果が付いている。
攻撃アップ付きの武器の威力次第(38以上+剣や大剣は攻撃100~108)では《フル強化した蛮族一式(防御60)》でも一撃でハート20以上を奪い、《最大強化の古代鎧一式(防御84)》の上からハート15~17個以上も消し飛ばす異常な火力を叩き出す。
殆どの防具はコイツの攻撃の前では無意味と考えて差し支えない。
接近戦で挑むなら妖精やミファーの祈りといった即死免除要素と、王家や竜骨クラスの武器を計10本は持っていくと心強い。
肝心の体力はHP7500と、白銀ライネル(5000)+赤髪ライネル(2000)+朽ちたガーディアン(500)という数値で、作中ではラスボスの次に硬い。
難関である剣の試練を経て覚醒し、並外れた耐久性と威力を発揮するマスターソードであれば一本で事足りるが、耐久値MAX(188)でダメージ補正防具を一式着込んで攻撃力を60→90まで底上げしても80数回も斬りつける必要があるため、倒し切るのは僅かニ体が限界。
攻撃パターンやドロップ品は白銀とほとんど変わらないため、よりスリリングな戦いがしたい人向けの腕試しの意味合いが大きい。
小技
装備が十二分に整っていればそのまま戦っても勝てるが、今作はライネルに対するハメ技が開発されている。
顔面に矢をブチ込むか、ウルボザの怒りでダウンさせる、或いは直接背後を取って背中に乗って叩けば武器の耐久値を消費せずにダメージを与えることが可能。
時間が掛かるものの、乗っている間は両手武器と片手武器の攻撃速度が統一されるため、乗っかったら即座に一番威力の武器に切り替えて連打殴打すると効率良く体力を削ることが可能。
そしてロデオが終わったら矢を顔面に当ててダウン、これをループさせる。
生態
危なっかしいライネルだが、青髪クラス以上の上位種は他の魔物と違い、プレイヤーを遠目から発見してもいきなり襲っては来ない。
敵対と見なされる行為 | |
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攻撃を加える | 至極当然。マモノマスクを被ってても攻撃される。 |
シーカーストーンの使用 |
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剣や弓を振ったり相手に向ける |
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間近まで接近する | マスクを被らない状態で目の前に来たら臨戦態勢→攻撃してくる。 |
ずっと居座る |
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色々と理不尽だが、やり込むプレイヤーには一種の“越えるべき壁“と認定され、巷では「ライネルさん」「先生」「師匠」と呼ばれ、プレイヤーに成長を感じさせる役目を見事に全うしている。
余談
- 魔物の強化は有志の検証から通称「討伐ポイント」と呼ばれる内部パラメータによって行われると云われているが、闘技場跡のライネルは他の個体と必要ポイント数が大きく異なっているのか、他のライネルが軒並み白銀になっても赤いままのことがある。
- 闘技場跡のライネルは攻略を進めると炎の剣を所持するようになるのだが、攻撃動作時に炎のエフェクトの影響で処理が重くなり、ラッシュ時に更にスローになるが、カメラの角度の調整(ライネルの腰~背中が映る辺り)で多少軽減可能。
- ウツシエの記憶によれば、100年前のリンクは白髪のライネル三体と各種ボコブリン数十体をマスターソード一本で屠り、かすり傷程度しか負っていない。
厄災の黙示録
ブレスオブザワイルド(以下、BotWと略す)と同じ世界観なので、他のモンスターと同じく登場。
大厄災を間近に控えた時代なので個体数が多く、中盤以降では2体同時や他のボス格モンスターと同時に相手取る機会もある。さらに神獣戦では一度に十数体のライネルが登場することもあり、BotWでは見ることができなかった組織的な行動が見られる。
赤色~白銀のほか、中盤からは厄災ガノンの魔力の影響で炎・氷・雷の属性を有した個体も出現する。さらに終盤には厄災ガノンの怨念に染まった「怨念のライネル」という新種が登場した。他のライネルよりも明らかにタフで手強い。
武器はBotWのものに加え、盾の代わりに片手剣をもう一本装備した二刀流スタイルも新たに登場する。ストーリー中では赤~白髪が片手剣、白銀が片手剣ないし大剣、炎は大剣、雷は槍、氷と怨念は二刀流であることが多い。
戦闘面に関して言うと、BotWで既に多彩な攻撃手段を有しているためか、本作オリジナルのモーションは少なく、本作のモンスターの中でも一際BotWそっくりな動きをしてくる(特に片手剣持ちが)。
回避ジャストのタイミングもあまり変わらないため、BotWをやりこんだプレイヤーが一番違和感なく戦えるのはおそらくライネルだと思われる。むしろゲームシステムの違いゆえ(世界観に沿って考えるとしたらリンクが全盛期かつハイラル軍のバックアップも充実しているためか)、一撃でハートがごっそり奪われることもなく、武器や盾も壊れたりしないので、相対的にBotWより弱体化しているともいえる。
ただ、あくまでも「相対的に」であって強敵であることに変わりはなく、しかも本作では終盤になると他のボスクラスモンスターと同時に相手取る機会が増える。混戦下では動きの速いライネルの動向を把握しきるのが難しいため、思わぬダメージを受けやすく、そうなるとむしろBotW時よりも厄介。ましてやライネル複数体を同時にとなった日には……。おまけに制限時間が設けられている場合も多く、その場合難易度はさらに跳ね上がる。
独自要素としては、一部の攻撃がシーカーストーンのアイテムでの攻撃チャンスとなっていることや、他モンスター同様ガードジャストや回避ジャスト等でウィークポイントゲージが出てくることなどがある。
なお、リンク操作時にスマッシュでトドメを刺す場合、BotWのように背中に飛び乗って斬りつけた後、剣を突き立てるという演出が見られる。
エンディング後のバトルチャレンジではゼルダ一人でライネル五人抜きしなければいけないので、しっかりと鍛えていないと大苦戦を強いられることに。これのクリアは真EDを見るための必須条件となっている。
2021年6月18日に配信された追加コンテンツ第1弾「古代の鼓動」にて危険個体の一つ、頑強な守りを誇る白銀のライネルが登場。ラスボス以上のタフネスを持つためHPが高く、しかもウィークポイントゲージがなかなか削れないので長期戦を強いられる。
ティアーズオブザキングダム
本作でも引き続き登場。相変わらずの強さを誇る。
今作ではガノンドロフの瘴気により、世界中の武器が朽ち果てて弱体化してしまっているが、
ライネルも瘴気の影響のせいか、なんと盾と弓以外ライネル武器を持っておらず、朽ちた兵士シリーズ〜王家シリーズの武器を装備するようになった。
また、本作から一部の個体は岩石の鎧を身に纏っており、そのままでは一切攻撃が通らない。
そのため、鎧の個体に関しては「○○ハンマー」や「○○削岩棒」など、一部の打撃武器で鎧を破壊する必要がある。
基本的には前作のライネルと同じだが、新たな特徴として右角が刃物状の「刃角」、左角が枝角状の「砕角」となっており、これを振り回して攻撃するモーションが追加されている。
この二種類の角は撃破時に一本づつドロップし、新要素「スクラビルド」で武器に合体させることで攻撃力を大きく底上げできる優れもの。
また優秀なライネルの弓や盾、鎧個体の場合は鎧破壊時にシールドバッシュダメージを増加させる「鎧片」をドロップするため、
早くも武器調達目的に討伐するプレイヤーも出てきているようだ。
水上闘技場のライネル
ハイラルの地下に広がる地底世界の一角、「水上闘技場」では、只ならぬ赤黒いモヤを纏った宝箱を守るライネルとの戦闘になる。
この場所での戦闘はなんと5連戦になっており、倒したそばから次のライネルが息つく暇もなしに登場するため、非常に難易度が高い。
順番は片手剣のライネル→両手剣の青髪のライネル→槍の白髪のライネル→片手剣の白銀のライネル→両手剣の鎧付き白銀のライネルとなっており、
特に最終戦の鎧付き白銀ライネルは「充分な火力の打撃武器が手元に残っていない場合、倒す方法がなくなり詰む」という点でも凶悪と言える。
また、地底世界の魔物の特性として『瘴気』を纏っており、あらゆる攻撃がそのダメージ分、リンクのハートの最大値を減少させてしまうという厄介な特性を持っている。
特に終盤の白銀ライネルの火力がこの性質と組み合わさった結果、
「たった一撃受けただけでも回復できない致命傷を負わされてしまう」という恐ろしい事態になった。被弾は最小限に抑えて戦うよう心がけたい。
不安な人は空島で手に入る「ヒダマリ草」を使ったサンサン料理を持ち込み、瘴気で失った体力のリカバリーを可能にしておくとよいだろう。
この水上闘技場は本作でも指折りの難易度だが、
件の宝箱の中身は苦労に見合ったとんでもないもののため、挑戦する価値はある。
また、スクラビルド素材として強力なライネルの角が手に入り、特に白銀ライネルの角は都合2本ずつ入手できるという点や、
副産物としてバッテリー拡張用の素材もドロップする点から、
上級者の中には赤い月の度に入り浸る者も出てきているようだ…。