概要
種類 | 超人系 |
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概要 |
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能力 |
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形 | (実の形等は不明) |
色 | (実の色は不明) |
備考 |
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余談 | ※地震専門の能力ではない |
超人系の悪魔の実の1つで、食したものは振動を操る「振動人間」となる。
ただ作中では四皇“白ひげ”エドワード・ニューゲートや“黒ひげ”マーシャル・D・ティーチのように大地や海を大きく揺らすほどに実の能力を引き出す能力者だったため、「震動人間」と呼称される(SBSでは、「震動人間」と別の呼称として明記されている)。
当初の能力者だった白ひげはその規格外の強さから「地震人間」とも呼称された。
超人系の中でも最強の攻撃力を有すると言われ、四皇クラスの実力者が使用すれば歴史に残る巨大地震に匹敵する程の規模(最低でもマグニチュード8前後以上の規模)の震動を起こす。
能力により大気にも触れることができるようになり、大気を殴りつければ大気にヒビをいれ、その振動は圧倒的な「衝撃波」となってかけめぐる。ただし空気の振動とはすなわち音であるため、ナギナギの実の能力者には無効化される可能性がある。
海の付近で能力を行使すれば、島一つをあっさり沈めることが可能な大津波を引き起こし、大地を殴れば、底の見えない巨大な地割れが発生する。
大気に触れられることを応用し、つかんだ大気をたたきつければ、島や海を丸ごと傾かせる(一瞬、天地がひっくり返ったと錯覚するほど)こともできる。
劇中では周囲の海ごと島一つを大きく傾ける程度だったが、ゲーム作品などでは一瞬ながらも本当に天地がひっくり返り、敵が「空に落ちていく」というとんでもない光景を目にすることもできる。
また、振動を直接相手の体に叩き込んだり、武器に纏わせ、一気に開放し巨大な衝撃波を生むことも可能。
直撃すればどんな武装も意味を成さずに破砕され、巨人族の海軍本部中将すらも一撃で沈んでしまう。
たとえ拘束されても海楼石などで能力を封じなければ、内側から振動を起こすことで、拘束具は振動の力に耐えきれず破壊されてしまう。
しかし、どんな能力も使い手が能力を使いこなせるだけの力量・技術などが伴って多くの使用幅を広げているからこそ、能力もより強力な使い方ができる程に昇華されていることが殆どで、能力者当人の力を超越するようなより力の大きい攻撃を繰り出すには、それをコントロールできるだけの力が必要となる。
このことから、使用者が実力者であったからこそ、上記のようなより強大な力(振動どころか震動の力)になったと言える。
また、絶大な破壊力と影響範囲のため、使いどころを間違えると味方にまで甚大な被害が及んでしまうのも欠点。
能力者
当初は”世界最強の男”と呼ばれた四皇”白ひげ”エドワード・ニューゲートが能力者だった。
白ひげ本人の規格外な高い戦闘力も相まって、マリンフォード頂上戦争では「世界を滅ぼす力」と呼ばれる程にまで磨き上げられていた。
しかし、老齢・持病による身体の限界、更に"黒ひげ"マーシャル・D・ティーチによる集中攻撃が致命傷となり戦死。
グラグラの実の能力者は姿を消したかに見えた。
だが、黒ひげは白ひげの遺体とともに黒い布の中にこもり、出てきた途端にグラグラの能力を披露。
このため、グラグラの実は作中で初めて2人以上の宿主が描写された悪魔の実となり、悪魔の実のメカニズムを読者が知る上で重要なヒントを与えた実となっている。
覚醒しているのか?
悪魔の実の能力には覚醒という段階があり、超人系の場合は自身の能力が周囲に影響を及ぼすようになる。
例としては
仮にグラグラの実の基本能力が「振動を伝える能力」で、覚醒能力が「物体を傾ける能力」なのだとすれば、能力を一度も使ったことのない黒ひげが最初から使えることに矛盾が生じる。
事実、黒ひげが島や海を傾かせたときは、それを完全にコントロールできるだけの力を有していなかった。
一度覚醒した能力は、他者が引き継いでも覚醒能力まで使えるということなのか?
「衝撃波」に関しては発生していないことも多くあり、黒ひげが能力者になった際には発生している描写が一つもないため、覇気の技術による白ひげ本人の覇気であった可能性もある。
ただ、全盛期はロジャーと互角に戦えた(ロジャーの死後は名実ともに世界最強の大海賊だった)白ひげが、『悪魔の実の覚醒というステージに到っていない』とは考えにくいため、作中で描写されたいずれかの描写が『覚醒』によるものか、あるいは『老齢のために全力で戦えていないため、悪魔の実の覚醒を引き出せなくなっている』かのどちらかだと思われる。
余談
東北地方太平洋沖地震による影響
アニメ版でこの実の能力が初登場した当時、近畿広域圏を放送域としていた関西テレビは、フジテレビ系主要局同時ネットから丁度1週遅れで同番組をネットしていた。
ところが、2011年3月11日に東日本大震災が発生。フジなど最速局ではこの放送が行われた後だったのに対し、関西テレビではちょうど3日後に放送を控えた状態で震災を迎えた……。
当然翌日曜日は全局で放送が延期となったものの、この実の能力があまりにダイレクトに直近の災害とリンクしてしまうことになってしまったため、関西テレビでは翌々週以降も放送期間を出来るだけ先延ばしすべく特別編を一定期間放送。
その結果最速局から6週にも及ぶ遅れが発生してしまい、長らくこの遅れが解消されなかった。
翌2012年8月に夕刻以降の時間を利用して当初遅れ分の5話を一挙放送し震災以前の1週遅れに戻したあと、2016年春の番組改編時期を利用して1時間放送を実施し、最速系列局との同時ネットに復帰。
この時の遅れを挟み、2006年10月の朝ローカルセールス枠以降以来9年半ぶりに最速系列局への復帰となった。
歴史に残る巨大地震の大きさ
歴史に残る巨大地震の規模はM8クラス以上のことを指すことが多く、震源域(岩石の破壊範囲)は数百km以上に及び、スーパーサイクルのようなM9クラスになると地震波が地球を数周以上する(数十万km駆け巡る)程巨大。
実際に東北地方太平洋沖地震の震源域は南北約500km・東西約200kmに及んでおり、およそ10万㎢にわたって破壊が及んだ。
また、地震の力はM7とM9は一見すると差がそこまでないように思えるが、実はM2違うだけで1000倍近くもエネルギーに差がある。
ここでも大津波を引き起こすほどの巨大地震の凄まじさが窺える。
「振動」と「震動」の違い
「振動」と「震動」の違いの区別ができていない読者も多いため、解説する。
振動 | 震動 | |
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意味 | 揺れ動くこと。物理的に揺れたり揺れ動いたりすること。 | ふるえ動くこと。ふるえ動かすこと。 |
例文 | 「窓が振動する」等 | 「大地が震動する」等 |
まとめると、『地震や噴火などの大規模な自然現象においては「震動」という言葉を用い、それら以外のスケールの小さい現象は「振動」を使用する』ということになる。
能力の本質と地学現象
作中やSBSの先入観で、グラグラの実の能力の本質は「地震を起こす能力そのもの」と主張するファンも多くなってしまったが、よく見ると能力を発揮しても地震の定義から明らかに外れている事象が多い。
また、何れも振動(震動)を起こしていることから、地震はあくまでもある一定以上に能力を発揮した際に発生する副次効果でしかないため、地震専門の能力ではないと言える。
そもそも、四皇クラスのように規格外な膨大な能力に相応しい実力者が能力者であるために、震災クラスのような強大過ぎる能力になっている。
実際、地震や津波等の大規模な地学現象については、非実力者のような普通のグラグラの実の能力者では、とても実現できる自然現象ではない。その具体的な理由としては、
- 地震や津波は、落雷や高圧線を遥かに超える程の膨大なエネルギーを元々働かせないと引き起こせない自然現象である
- 普通の人間が地震を起こせないのと同様、普通の能力者では地震を起こそうとしても、あまりにも膨大過ぎる能力によって、限界が来てしまうため、結局地学現象は何も起こせずに終わってしまうのがオチである
- 地震は、規模(マグニチュード)に相応しい実力で能力を発揮しなければ、無理難題である
- 上記の『歴史に残る巨大地震の大きさ』でも説明しているが、地震は性質上、M1違うだけでもエネルギー量が桁違いである
- 普通のグラグラの実の能力者では、地震を引き起こすために必要な能力が能力者の力量を遥かに凌駕することになるため、逆に能力者自身が自滅し兼ねない等の問題が起きる可能性がある
- 津波を引き起こす程の大地震は、最低の目安としてM7前後の規模で能力を発揮する必要がある
- 東北地方太平洋沖地震のようなスーパーサイクルと呼ばれる1000年に1度の頻度で発生する超巨大地震を引き起こすには、桁違いに膨大な能力として発揮する必要があるため、最低でも四皇クラスの実力者でなければ、とても実現できる自然現象ではない
- 作中で発揮している能力者は、白ひげ・黒ひげで、この2人は何れも規格外な強者であり、「非実力者が自ら膨大な能力として発揮できる」という事例は一切ない
等が挙げられる。
実際にどんな能力も、能力者は能力を使い過ぎると、制御しきれなくなる・使用制限が出る等の問題が起こり、余りにも膨大過ぎる能力故、逆に能力者自身が自滅し兼ねない事態に陥ることがある(主な例は、カゲカゲの実・オペオペの実等)
「アクア・ラグナ」と「グラグラの実による“津波”」
次いでに「アクア・ラグナ」と「グラグラの実による“津波”」について解説する。
また、「アクア・ラグナ」を津波と思い込んでいるファンも多いため、それについても記述する。
- アクア・ラグナ
毎年ウォーターセブンを襲ってくる高潮のこと。
気象現象や強風により海面が異常上昇する現象である。
- グラグラの実の能力による「津波」
膨大な能力として発揮したことで発生した海震によって起きる現象。
海底で起きた大きな震動・地震等が原因で、海底から海面まで海水全体が周囲に波として広がっていく現象である。波長は数~数百kmにも及ぶ。
まとめると、「高潮」と「津波」の違いである。その違いについては、基本的には「気象現象が要因」「地学現象等の気象以外の要因」のどちらかであり、その何れかの要因によって使用すべき言葉が変わる。
つまり、「アクア・ラグナ」は、気象現象が要因であるため高潮と呼ばれているものの、通常の高潮を遥かに凌駕する規模であるために、まるで津波のように見えているだけである。
なお、基本的に危険なのは、「津波」だろう。「津波」は、流れるプールとは全く比較にならないほどのスピードを誇り、海水全体が大きく持ち上がって多くの土砂などを沢山のものを巻き込んで陸地に襲ってくるため、絶対に泳ぐことはできない上、呑み込まれたらほぼ確実に命を落とす危険性のある波である(場合によって内陸から遠く離れた数十km先まで侵入するケースもある)。さらに「津波」は、根本的な事象が大きければ大きいほど非常に規模が大きくなり、隔てる地形が殆どなければ、普通に数千km以上も離れた場所まで到達し、場合によっては1万km以上も遥かに遠く離れた場所まで影響が及ぶこともある。ここでも、高潮と津波の差が明確に表していると言える。