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OSO18の編集履歴

2023-09-20 14:21:32 バージョン

OSO18

おそじゅうはち

OSO18とは、標茶町に生息するエゾヒグマの、駆除対象となっていた一個体の行政上のコードネームである。

概要

北海道標茶町に生息するエゾヒグマの一個体。

ウシが好物で、2019年以降、標茶町内および厚岸町の隣接地域にて、夜な夜な牧場を襲撃し、乳牛を食い殺すという蛮行を繰り返している。

被害総額は直接被害だけで8000万円を超え、間接的なものも含めると一億円をゆうに超えている

直接的な人身事故を伴わないヒグマによる獣害事例としては、過去最大の被害総額であるとも言われる。

今日までに襲われた乳牛は60頭を超え、日々その数を増やし続けている。そのうちの半数が命を落としているが、助かったウシもPTSDによりの出が悪くなるなど、乳牛として使い物にならなくなる例が多い。


被害者の中には牧場の経営が立ち行かなくなった人もいる。また、放牧場を持たない所有者から乳牛を預かって放牧する町営牧場にも被害が及んでおり、死亡した牛に対する所有者への弁済金の支払いに市民の税金が使われることから、町営牧場は一時的に新規の乳牛受け入れを拒絶している。すでに預かっている乳牛も所有者の元への返還を余儀なくされている。

放牧ができないため、標茶町・厚岸町内での乳牛の飼育頭数が平時より大きく制限されることとなり、必然的に発生する飼いきれなくなった乳牛は、肉牛として殺処分せざるを得ない。このような実情は、最悪の場合非正規雇用で働く牧場職員の雇い止めにさえ至らしめるものであり、たとえ直接的な人身事故に至らなくとも失業や廃業による間接的な死者を出しかねない、極めて憂慮すべきものである。


OSO18」のコードネームは、「標茶町オソツベツ地区で発見された、足跡の最大幅18cmのクマ」の意。一般にツキノワグマに比べて体が大型化するヒグマとしても異様な大きさであり、その体重は300kg~350kgと推定されるが、肥満によりそれ以上の体重となっている可能性も高い(400~450kgと推定する専門家もいる)。この体格から、性別はオスであると思われる。

偶然にも「OSO」はスペイン語で熊と言う意味がある。


性格

ネコイヌなど、遺伝的に近しい他の哺乳類に比べ、一般に愚鈍で頭が悪いとされるクマとしては珍しく、極めて高い知能を持っているとされる。

このため、その被害の甚大さにも拘らず、発見から3年が経過した2023年現在、いまだ捕獲に至っていないどころか、人間が直接その姿を目撃したことさえない

一般にクマはタヌキアライグマに似て食物への執着心が強く、一度襲った獲物はほんの少しだけ食べて放置し、翌日以降現場に戻ってきて残りを持ち運んで移動し、安全なところでゆっくり食べるという習性があり、襲われた獲物の周辺に罠を仕掛けることで簡単に捕獲できるが、OSO18の場合は翌日以降獲物のもとに現れないため、罠による捕獲ができない。獲物を猛禽類などに横取りされないよう、一時的に地中に保存しておくための習性である「土饅頭」をすることもない。


町営牧場に勤務する市職員の中には、この習性を獲物を食べるためではなく、猟奇的に弄ぶために襲っていると解釈する者もいたが、その後罠ではなく定点カメラを仕掛けたところ、堂々と獲物に近づいてきて持ち去っていく様子が記録されていたため、この行動は罠を罠と認識し、近づかないよう警戒しているという並はずれた知能によるものであることがわかった。

一般にヒグマには罠を罠と認識する能力はないため、このことはなんらかの理由により罠が罠として作動する様子を間近で見たために、強いトラウマを抱えているが故のことである可能性が高い。すなわち、自身の母親が罠により命を落とした子熊の成れの果てである可能性が高い。


罠だけでなく、電気柵の存在も認識しており、電気柵の下に穴を掘って侵入するという、普通のクマならまず思い付かないようなSS+の賢さをもつ

人間を極度に警戒しているため姿さえ見せないが、被害にあったウシの様子を見にきた職員を、物陰からこっそりと様子をうかがっており、わずかに目を離した十数分間の隙をついて、死骸を持ち去った例もある。すなわち、自らは相手の動きをつぶさに観察できるが、自らが相手に見つかる可能性はないところで息を潜める忍者顔負けのスパイ能力を有しているということ。賢さだけでなく、スピード根性までカンストしている。そもそも200kgを超えるホルスタインを真っ二つに引き裂く時点で、パワースタミナもヤバい。


とにかくもう色々なものがバケモノ級の強さであり、本当にエゾヒグマなのか、エゾヒグマから突然変異で進化した新種の生物ではないかとまで勘繰る人間もいる。


無類のおっぱい好きで、乳房だけ食べて他は残していくこともザラ。また、ほとんど食べていなくても乳房だけは必ず齧っていくらしい。そのため、襲われるのは決まって雌牛である。前述の通り幼くして母グマを亡くした可能性があり、母乳の味に飢えているのかもしれない。


2023年にはこいつより更に大きな「ライバル」がいる事も明らかになった。上には上があるのだ。


対策

罠が通用せず、人前に姿を現さないため猟銃による駆除もできない。まさに、打つ手がないとはこのことである。

ここまで人間を恐れるのは、人間に対する並々ならぬ恐怖と憎悪を持っていることの表れでもあり、万が一遭遇してしまった場合は全力で攻撃してくることは想像に難くない。安易な接触を試みるのは自殺行為である。


駆除へ

2023年7月30日釧路で一頭の雄グマが駆除された。

当初猟師は自覚が無かったものの後にDNA鑑定でこの熊がOSO18である事が判明した。めでたしめでたし。肉はジビエ料理店に出され美味しく頂かれた。

駆除当初は剥製にする話もあったものの、当の猟師が処理に困った挙句業者に引き渡して処分してしまった為に牙くらいしか残っていなかった。

(正確には仕留めた記念に頭部だけでも剥製にしようとしたが、銃弾で頭蓋骨が粉砕されており原型を留めていなかったが為に出来ず、仕方なく牙だけ残して処分した)



………だがOSO18が雌熊と交尾して子を作ってるのはほぼ確実の為近い未来OSO18と同じ特徴を持つⅡ世が牛を襲う可能性も危惧されている。


余談

9月になって、とんでもない事実がニュース報道された(ソース)

名称は明かされていないが、動物愛護団体を自称する本州の政治団体が、OSO18の駆除をかわいそうだからとの理由で猛批判しており、役場の通常の業務に支障をきたすほどの抗議電話などによって、駆除にまで手が回らなくなっているのだという。

被害者や地元民の感情を逆撫でするとんでもない行為であるが、クマちゃん可哀想クラスタ頭お花畑の人間にとっては、これほどの被害を出している個体であっても駆除することは堪忍ならないらしい。

OSO18のせいでまさに一家の大黒柱である乳牛を殺され、事業継続さえままならない牧場関係者は「かわいそうなヒトちゃん」ではないのだろうか。身勝手な政治的主張で他人の生活を脅かす行為は本当に勘弁してもらいたいところであろう。


関連タグ

北海道

獣害


三毛別羆事件…かつて同じく北海道で起こったヒグマによる獣害

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