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ギラ(キングオージャー)の編集履歴

2024-02-12 11:59:26 バージョン

ギラ(キングオージャー)

ぎら

ギラ (GIRA) とは、特撮番組『王様戦隊キングオージャー』の主人公で、クワガタオージャーに変身する。

「恐怖しろ! そして慄け! 一切の情け容赦無く、一木一草尽く!

貴様を討ち滅ぼす者の名は、ギラ! 邪悪の王となる男!」

俺様が世界を支配する!!


演:酒井大成有山実俊(幼少期)


概要

王様戦隊キングオージャー』の主人公。クワガタオージャーに変身する。

チキュー最大の国家・シュゴッダム城下の児童養護園育ち。

日々子供達の遊び相手としてやられ役の悪者を熱演するも、心には正義の芯が通った純真な好青年。


貧しい暮らしながらも国王ラクレス・ハスティーを敬愛していたが、バグナラクが侵攻した際、王の傲慢で卑劣な企みを知って憤慨し、自分が民を守る王となることを決意。

ラクレス達の虚飾の正義を打倒する邪悪の王を僭称し、ゴッドクワガタを目覚めさせ、本来王にしか扱えないはずのオージャカリバーでバグナラクに立ち向かう。


以降、反逆者としてシュゴッダムから追われる身となるが、その過程で他の王達と交流を持ち、知見を広める事で自らの「王道」を模索していく。


いずれ世界を支配した暁には、子供達に "レインボージュルリラ" なる思い出の料理を食べさせられる世界にしたい、という目標を立てている。


人物像

子供達を護るためなら我が身も顧みない正義感と優しさに溢れる青年で素の一人称は「」。

しかし上述の通り子供達とのヒーローごっこでは悪役を演じており、ラクレスの企みを知ってからは敢えて「邪悪の王」として偽悪的な言動をとり、無駄な高笑いも多い。

上記の口上も、元を辿れば悪役を演じていた際の決まり文句である。


とはいえ常時このテンションを維持するのは無理があるようで、気を抜くと素の口調に戻ってしまう。

脅迫や腹芸も得意ではなく、ラクレスへの反逆宣言から素が出るまでを観察していたヤンマには本当はワルじゃねぇだろ?と本性を早々に見抜かれている。


長らく孤児院の年長者として子供の相手をしてきたこともあってか、「邪悪の王」を名乗る国際指名手配犯としての身分しか知られていない異国であろうと子供とすぐさま打ち解けられるという人徳の持ち主で、現地の子供達から情報を得ることも多い。

そしてこの人徳は後に、冤罪の嫌疑をかけられた自分自身を救うこととなった。


貧困層育ち故か他国についての知識に乏しいらしく(シュゴッダムの徹底した格差社会故に仕方ないが)、ンコソパに関してはその技術力はおろか国名も知らなかった有様で、禁句モノの言い間違いをしてヤンマを激怒させてしまったことも。


一方で理不尽な徴税人を咄嗟に子供達を上手い事乗せる形で追い払う等、咄嗟の判断・機転に優れる柔軟な思考の持ち主。

さらには王にとって民は「守るもの」と強い意志を以て定義しながらも、それだけに固執せず他の王の在り方(ヤンマのように国民と地位の垣根を越えた仲間として一致団結する信頼関係、ヒメノのように信念を貫き望むままに生きる幸福の輝きを己が背で国民に教示する美学、カグラギのように弱いものや大切なものを守るためなら汗にも泥にも塗れて笑う覚悟、リタのように周りから理解を得られず孤立しても正しくあろうとする責任感など)、それぞれの真意や意味を深く知っては「そういう考えもあるのだ」と積極的に受け入れている。

同時にギラが根幹としている「どれだけ力が強くとも、他人を見下し愚弄する者には決して服従しない」という信念は国王達にも影響を与えており、事実ラクレスに屈しかけたヤンマとカグラギは、瀬戸際でギラの言葉に心打たれる形で反旗を翻した。


礼儀作法はヤンマよりは身についているようで、堂に入ったテーブルマナーを披露している。

また邪悪の王を演じる口上において中々に非凡な語彙を駆使することからも全くの無教養とは言い難い。


根菜の生噛りが好きなのかトウフの美食の数々の中でまっしぐらに泥まみれで虫食いの蕪を受け取り、「だからこそ(=豊かな大地に抱かれ実った、虫たちも虜にする)美味!」と絶賛。

カグラギのトウフ鍋でヤンマとヒメノが肉に殺到するのを尻目に「そのままでも美味!」と立派な大根を半ばまで法悦の表情で平らげていた。

もう片方の手には白ネギ・人参・白菜・きのこで山盛りの大ザルが確保されており、よほど気に入っている様子が窺える(工業国のシュゴッダムは旨い野菜が育つ綺麗な水・土壌に乏しい可能性も)。

余談であるがヤンマとヒメノのシュゴッドであるトンボカマキリ肉食でギラのシュゴッドのクワガタは樹液を好むことで知られている点から食事の好みも差別化されているのではとの見方もある。


オージャカリバーで変身やシュゴッドの制御を行う他の4人とは異なり、シュゴッドとの会話・意思疎通ができるという人智を超えた力を持つ(本人はヤンマに説明されるまでシュゴッドとの対話が常人には不可能だとは知らなかった)。

第3話でカグラギがゴッドカブトシュゴッドソウルを受け取る際に「ギラのシュゴッドを操る力」と口にしていたり、第4話でゴッドカブトを洗脳から解放している。

また第6話ではバグナラクがこの特異性を察したのか各国に仕掛けた爆弾を解除する条件としてギラを差し出すよう脅迫した。

完全な仮説であるが第1話でギラの叫びにより2000年の眠りから覚醒した事から実はゴッドクワガタのシュゴッドソウルは何らかの理由でギラの体内にあり、それが元で彼が他のシュゴッド達と会話が可能なのではないかという考察をする視聴者もいる。


容姿

髪は赤いメッシュがかかっており、右のこめかみに痣か入れ墨らしき赤い二本線がある(このこめかみにある痣のような模様は髪で隠れて分かりづらいがラクレスにもある模様)。


左側にシュゴッダムの紋章が付いた黒いケープをかけ、右側から赤い布が垂れ下がっている(動き回るには邪魔なのか、入手した初変身以降は左肩に巻き付けている事が多い)。これは国王の証であるようで、オージャカリバーと共にラクレスから強奪した物。

ケープの下に白基調のブラウス(ブラウスの上からハーネス状の赤いベルトを着けている)、黒いズボン、茶色のロングブーツ、ネックレス等を着用。

このネックレスは誰かに貰ったものらしい(演者インタビューより)。


「邪悪の王」を称するに相応しい出で立ちをしており、敵幹部と言われてもおかしくない姿である。

もっとも今作においては、他のメンバーもヤンキーわがまま姫陰キャ嘘吐きと敵幹部のような容姿・性格の曲者揃いではあるが。


  • 2年後

物語後半にあたる第二部では時間経過を経ていくつか容姿の変化がある。

まず序盤では王らしい装飾は黒いケープぐらいだったが、その下の服も赤い軍服に近いものを着用している。

また全体的に短かった髪の毛が若干伸び、全体的に後述する実兄の後任らしい外見になっている。


出自

本名はギラ・ハスティー

すなわち正真正銘のシュゴッダムの王族であり、ラクレスの実弟である事実が第5話で発覚する。


本来王鎧武装ができるのは王族だけであり、ゴッドクワガタの起動にクワガタオージャーへの変身も、実際にシステムを設計したヤンマからは「(平民であれば)ありえない」と証言。

この事を聞いたリタがこっそり両者から採取したDNAを、ヒメノが照合したことで確定に至った。

結果反逆罪や国宝盗難も「元から所有権のあるシュゴッダム王家」故に成立しなくなり、大手を振って故郷へ帰れることになった(ギラが「悪者である」という噂もラクレスの手によってでっち上げられた嘘に過ぎなかったとされる)。


それどころか国際裁判長の手からオージャカリバーを正式に託された事で、状況と勢いに押されたざっくばらんな形ではあるものの当初崩壊しかけていた五国同盟が、彼をシュゴッダム代表代理とすることで改めて締結されるという大義名分までも得る。


しかし第6話においてラクレスの策略により彼は再び濡れ衣を着せられてしまい、五国同盟も再度破棄されることとなる。


またギラがシュゴッダム王家の血筋であった布石として挙げられるのが第1話で王宮に忍び込む際、なぜか玉座の間へのルートを知っていた上に、誰にも気づかれずに侵入、つまり隠し通路のようなものを知っていた可能性が示唆されていた事。ラクレスも侵入者が目の前に現れたにもかかわらず、特に驚きもしていなかった。


第3話でもギラがイシャバーナの王族の前で恥をかかぬ程度のテーブルマナーを身につけていること、イシャバーナの(王宮の)シェフ達が再現したレインボージュルリラを「美味だがレインボージュルリラとは別物」と評価してみせた(=宮廷シェフの料理を冷静に評価出来るような食事の経験がある)こと、レインボージュルリラ自体も貧民がおいそれと口にできない高価な代物である可能性があることから、ギラが高貴な身分であることは匂わせられていた。


しかし、なぜギラが王家を放逐され孤児院で育てられたのか幼少期に食したレインボージュルリラは覚えていたにもかかわらず、自らが王族の存在であった事もラクレスが兄である事はおろか、自分に兄がいた事すらも忘れていた(ないし、一切口にする事がなかった)のかは依然謎に包まれている。

現状第1話からギラ自身のモノローグといった心中描写がされていないため、何気に彼のパーソナルな部分は殆ど明かされていないことが窺える。


これは同時にラクレス側にも謎が追加された形ではあるもののラクレスにとってギラが弟だと認識していればギラがオージャカリバーを起動できたのは当然であり、翻って第1話を見るとラクレスが「驚いていた」のはゴッドクワガタが目覚めた時のみでオージャカリバーを用いて変身したこと自体には疑問視する様子は見られなかった。


自称”王様”だった青年、決闘の果てに真の国王に

第20話にてラクレスとの1VS1の決闘裁判を制し新たなシュゴッタムの王となった。続く第21話では、ラクレスの元を去って各国の王国をさまよっていたドゥーガに自分に王として大切なことを教えて欲しいと側近に置き第23話の騒動の後正式にシュゴッダム国王に即位した。

五王国合同夏祭りにおいてはそれまで演じてきた邪悪の王から元の性格のまま民に寄り添う真の王となる決意をし、バグナラクとの最終決戦ではバグナラク及びデズナラク8世の真実を知り、やられたからやり返してきたこれまでの歴史に終止符を打つべく王として謝罪し、憎悪に塗れていたデズナラクの心を溶かし和解への道を切り拓いた。


邪悪の王、再び(新章ネタバレ注意)

バグナラクとの戦いから2年後を描く新章では、前述の通りシュゴッダム国王の正装を纏い兄ラクレスに近い容姿になっている。

第27話の六大王国の会議では、ギラとジェラミーを除く他の王が色々と2年間の間にやらかして投獄された為代わりに側近達が威厳を見せるために徒歩で来たり王が犯した失態に「申し訳ございませんでしたァァ!」と謝罪をすると大丈夫ですよと言わんばかりに労ったりなど苦労人な一面を見せている。

大量のシュゴッドの襲来時には民をコーカサスカブト城に率先して避難させており、今までと変わらぬ優しさと王として成長した姿を見せていた。

突如襲来した宇蟲王によりかつてのバグナラクと人類の戦いが星を滅ぼす『遊び』の一環として仕組まれ、シュゴッダム王家が彼の指示のもとその先導役とされていた事を知り激昂。

服従か破滅かの選択を迫られるも2年前の邪悪の王となった時のような不敵な笑みを浮かべ、


「断る!」

「破滅か服従、道が二つに一つなら、どちらでもない邪道を選ぶ!」

「俺様が、貴様を片付ける!」


「恐怖しろ! そして慄け! 一切の情け容赦無く、一木一草尽く!

貴様を討ち滅ぼす者達の名は…」


「王様戦隊キングオージャー!」


それに呼応するかの如く脱獄した4王が各地で戦線復帰。ギラも生きていたジェラミーと共に立ち向かう。


こうして、自らを上位存在とする宇宙の王に弄ばれてきた歴史に反逆する邪悪の王達の物語が、再び始まったのであった…。


  • 第28話

入れ替わり〜

ゴーマ・ローザリアの幻術によって他の王たちがそれぞれ入れ替わってる中、自身はジェラミーと入れ替わっていた。そのためいつものクラウンとカリバーではなく短剣であるクモノスレイヤーを順手持ちで構えスパイダークモノスに変身する。なおヴェノミックスシューターは使い慣れてない武器のためかクモノスレイヤーのみで戦っている。


互いをよく知るべきだと言ったジェラミーに対して2年前からワガママな4国の王たちを見てきたギラは「こういう時の彼らは自分の国の事しか考えない」と伝えた。


その後ジェラミー、ゲロウジーム、ドゥーガと共に街を見回っていると国民の1人が「ジェラミーの率いるバグナラクが敵な訳無い」と言ったことで2000年にわたるジェラミーの夢であった人とバグナラクが手を取り合えている事に気づき、ジェラミー(inギラ)の肩を置く。図らずもゴーマの策によってジェラミーとギラは互いの事を知るいい機会となった。


  • 第29話

2度目のゴーマとの戦いの中で身体が元に戻り、止めを刺そうとすると目の前に側近達が目の前に現れ技を止めた瞬間王様戦隊は側近達に切られてしまった。


事態収束後に事情聴取を行った結果、五道化の1人ヒルビル・リッチの術によって側近達がコントロールされ、それによって攻撃したことが判明。

しかし事情が分かった所で事態は収まらず、各国ではヒルビルにより「自分の敵を倒せ」と吹き込まれた一部の市民と、それに引きずられた者達による混乱が拡大していた。

これを受けて、何とか事態を収めるべく六王国会議を開催。「すべては自分達が好き勝手にした結果であり側近達はそれを止めるために王に刃を向けた」という筋書きの元、王位を側近達に譲位しようとしたが、これを見抜いていたジェラミーがゲロウジームと共に現れ、自分こそが全ての元凶(=敵)であると宣言。


元々敵対国家だったバグナラクであれば「敵」としての刷り込みも容易く、スケープゴートの悪者としては打ってつけだと考えたジェラミーの意図を汲み取り、王様戦隊はこの「茶番」に乗る形でジェラミーを撃退。この結果「敵」が倒れたことで人々の洗脳も解け、入れ替わりに現れたヒルビルを総力戦で撤退させた。


  • 第30・31話

バグナラクを訪れ、ジェラミーと今後の動き方について相談を持ち掛ける。

そんな折、サナギムの1人がゴッカンで行き倒れた遭難者を見つけたと報告。

リタが訪問していたイシャバーナへ遭難者を担ぎ込んだが、そこで男の正体が「神の怒り」を引き起こし、ヒメノの両親を殺した張本人であり、最後の宇蟲五道化グローディ・ロイコディウムであることが判明。

死者を蘇らせて暴れさせるというグローディの力、そして不死の体に大苦戦を強いられるが、同じく蘇っていたネフィラが乱入してきたことでその場は水入り。


その後、王様戦隊の分断・孤立とそこからの自滅を狙うダグデドの介入により、一時メンバーそれぞれが仲違いや独自行動を起こし連携が全く取れなくなる状況が発生。

しかしこれは、望まぬ復活を強いられた母を再び眠らせるべくジェラミーが仕掛けた盛大な芝居であり、王様戦隊もその意図を語らずして読み取り乗っかっていた……のだがギラだけは全く気付いておらず「行間!」と怒られてしまっている。


最終的にネフィラに引導を渡し、再び眠りにつかせることに成功したが、まんまと乗せられたことに怒るダグデドにより、メンバーと離される形で遠く離れた別の星に飛ばされてしまった。


  • 第32話

見知らぬ世界に困惑していたところをゾーリ魔に襲われたために王鎧武装して迎撃するが、なぜか変身できたのはギラのみであった。その後、キョウリュウジャーのメンバーと出会ったことで早々に仲間達との合流、および現状の把握を果たす。

2年前にダグデドが侵略の手を地球に伸ばし、デーボス兜武神デーボスとして復活させ、彼が率いる新たなデーボス軍を差し向けていた。キョウリュウジャーはこれを迎え撃っていたが、大本を叩かねばどうしようもないと判断した桐生ダイゴ空蝉丸は地球を出てダグデドの捜索に出撃。

残ったメンバーで迎撃を続けていたが、デーボ・センキングの登場により地球中からブレイブが奪われ、獣電竜も捕まったことでキョウリュウジャーは変身不能になってしまい、キャンデリララッキューロの助力を受けつつも劣勢を強いられていた。


キョウリュウジャー側には現有戦力とは別に、未来から送り込まれた後、ダイゴが発見して連れてきたプリンスという青年がいた。しかし、ソウジの弟子となった彼はまだブレイブが目覚めておらず、さらに獣電竜が不在=獣電池のチャージもできず、そもそも「パートナーとなる獣電竜に生身で打ち勝ちそのスピリットを授かる」という儀礼を受けられないプリンスは変身自体不可能であった。

そこで、「獣電竜の力をシュゴッドで代用できないか」と考えたギラは久々に「邪悪の王」ムーブを始め、ヤンマと共謀してプリンスに喧嘩を売ることでブレイブを引き出し、同時に自身を通してゴッドクワガタにプリンスを認めさせようと考えた。


この目論見は当たり、激突の中で己の未熟さと向き合い、ソウジの言葉の真意に気づいたプリンスはついに己の中のブレイブを目覚めさせることに成功。

キングキョウリュウレッドへの変身を果たした彼と並び立ってギラも王鎧武装、デーボ・センキングを撃破した。


なお、このエピソードで変身した際にギラの体内からゴッドクワガタの姿が現れる様子が描かれており、以前から囁かれていた「クワゴンのソウルはギラの中にあるのでは?」という仮説が「シュゴッドがいないのになぜ王鎧武装できたのか?」という本話での疑問に対する回答として、ほぼ裏付けられた形になる。

この事態を起こしたダグデドからすれば、「キョウリュウジャーはブレイブも獣電竜も失って戦えない、王様戦隊もシュゴッドのいない世界だから変身できない」という状況に追い込んで完封する目論見だったのだが、シュゴッドとのコンタクト能力を持ち、単独変身が可能なギラが完全なイレギュラーとして機能し、状況を打破された形である。


  • 第33話

復活した兜武神デーボスの攻撃でレジスタンスの基地が破壊され、キョウリュウジャーは負傷、子供達も不安に襲われているところに帰還。

リタと二人で子供達を勇気づけつつ、地球の服に着替えて復旧を手伝っていたが、そこでジェラミーからチキューのルーツが、地球において2000年前に起きた種族同士の争いの際、ゴッドコーカサスカブトに乗ってチキューに逃げ出した地球人であること、コーカサスカブト城の天井にあった壁画とジェラミーが発見した壁画が地続きであることを知らされる。


その直後、獣電竜を発見したもののアミィゾーリ魔に捕まったという知らせを受け、飛び出したプリンスを追って出撃、ゾーリ魔を蹴散らしてガブティラ達を解放。

そこに獣電池を通してダイゴの声が届くが、これを見たギラは自分もオージャカリバーを通じてチキューのゴッドクワガタと意思疎通できるかもしれないと考える。

この狙いは当たり、ギラの意志を受け取ったゴッドクワガタはコーカサスカブト城に残っていたスズメに接触(薬指に着けていたラクレスとの結婚指輪から城の最上部に向けて赤い光が走った)、彼女にコーカサスカブト城を起動してもらうと共に10大シュゴッドを連れて乗り込み地球に駆け付けた。


一方、レジスタンス達のもとにもゾーリ魔の大群が現れ、キャンデリラを中心に迎え撃つも変身不能が祟って数に押され始める。

ギラたちの方も復活した兜武神デーボスの奇襲を受けるが、レジスタンス側でヒメノが「かつては地球のメロディーが力を貸してくれたが、今は聞こえない」と聞かされ、「音を楽しむ心を忘れてしまっている」と考えた彼女は電子ピアノで「真の地球のメロディ=VAMOLA!キョウリュウジャー」を演奏、子供たちに歌ってもらうことでキョウリュウジャーを鼓舞。


同じタイミングでゴッドコーカサスカブトが到着、さらに解放された獣電竜達の力でキョウリュウジャーがブレイブを取り戻し、両戦隊が一斉変身。


「「「「「キョウリュウチェンジ!」」」」」

「「「「「王鎧武装!」」」」」


ガブリンチョ!

You are the king,You are the king,You are the king!


「聞いて驚けーっ!」

「挟撃の勇者! キングキョウリュウレッド!」

「弾丸の勇者! キョウリュウブラック!」

「鎧の勇者! キョウリュウブルー!」

「斬撃の勇者! キョウリュウグリーン!」

「角の勇者! キョウリュウピンク!」


『史上最強のブレイブ! 獣電戦隊キョウリュウジャー!』

「荒れまくるぜ~! 止めて見なぁっ!」


「ハーッハッハッハッハ! 最強とは王! 俺様のことだ!」

「邪悪の王、ギラ!」

「叡智の王、ヤンマ・ガストだ!」

「絢爛の女王、ヒメノ・ラン!」

「不動の王、リタ・カニスカ!」

「豊穣の王殿様、カグラギ・ディボウスキ~!」

「狭間の王、ジェラミー・ブラシエリ!」


「我ら、王様戦隊!」『キングオージャー!!』


この変身で一気にペースを握り返した二大戦隊はゾーリ魔をこともなく一蹴、巨大化したデーボスもキングオージャーキョウリュウジンによって撃破に成功。

戦闘後、ゴッドコーカサスカブトに乗ってチキューに帰還した。しかし、そこでギラを待っていたのは浦島太郎現象で経過していた半年の間にダグデドに支配・扇動されたシュゴッダム、そしてシュゴ仮面を名乗り君臨していたラクレスであった……。


  • 第34話~

キョウリュウジャーの地球に飛ばされた後、ゴッドコーカサスカブトで帰還するまでの間、チキューでは半年が経過してしまっていた。

この間にダグデドと、実は生きていたラクレスによってシュゴッダムが牛耳られており、シュゴ仮面を名乗るラクレスによって贅沢品を与えられた民達はすっかり堕落、かつて以上に腐敗し切った最低最悪の国に成り果てていた。


それでも孤児院の子供達が充実している様子を見て一時安堵するギラだったが、ラクレスからシュゴッダムの今の状況は五道化の支配する四王国から吸い上げた富で成り立っていることを聞かされて動転。

図らずもかつてラクレスが語った「民は道具、私が国だ」を地で行く現状を打開せんとしたが、「王様戦隊を捕まえたら王族になれる」というダグデドの扇動を受けた民達に追われヤンマたちと共に逃げ回るハメになった(ちなみにゴッカンとバグナラクは敬遠されているのか、リタとジェラミーは完全にスルーされていた)。


その後、襲ってきたキンバエジームは負傷していたゴッドクワガタの代わりに、実は地球からこっそりついてきていたミニティラ、もといガブティラの協力により合体したキングキョウリュウジンで蹴散らしたものの、敵地と化したシュゴッダムには留まれず逃亡。まず周辺の四王国奪還が先決としてンコソパに向かったものの、ヒルビルによって国民全員が洗脳されており、ヤンマの側近であるシオカラが事実上人質に取られてしまう。ヤンマが「0から立て直せる」国よりも「なくしたらそれっきり」の命を優先し、ネットワークの中枢たるテッペンコンピュータを破壊したことでヒルビルに見逃される形で撤退を余儀なくされ、結果ンコソパは事実上滅亡することになる。

ボロボロになって倒れたシオカラを抱えるヤンマに「謝るなよ。ヤンマは悪くない」とヤンマの苦渋の決断を尊重しつつもその語気には悔しさが混じっていた。


第36話にてイシャバーナを奪還したヒメノがいきなりチキュー全土に自分の結婚相手を探すお触れを出したことに困惑。

条件を満たしているという理由で見合い候補に指名されるも、ダンスは門外漢のようでまともに踊れなかった。


第39話にてンコソパ奪還前にてヤンマからオージャカリバーには五道化に匹敵する隠された力がある事を聞かされる。その源がラクレスが使っているオージャカリバーZEROとシュゴッタム王家に先祖代々伝わってきたランスとジェラミーのクモノスレイヤーと同じ人間の手では作れず人間には使い切れない力である事を知り、使えば体が壊れて倒れる可能性もある中それでも使いこなせる覚悟があるかヤンマに問われる。

これまでキングオージャーの力や獣電竜とシュゴッドのハイブリッドであるキングガブリカリバーを使ってきたギラは望むところだと答えンコソパ奪還のために行動を開始。ヒルビルに見つかる前に隠しコマンドを起動させるウルトラコンピューターを持って奇襲作戦を実行。城に入るとそこには因縁の敵であるゴーマの奇襲を受けるが、ジェラミーが助けに入り2人でゴーマと交戦。苦戦を強いられ他の3人も五道化に追い詰められウルコンも破壊されたことで絶体絶命に。


しかしギラ達が五道化を引き付けている間にシオカラがシュゴッド達のリミッターを解除、王様戦隊の新たな力王鎧武装・凌牙一閃を実行。その代償としてとてつもない痛みに襲われるが、短期決戦を仕掛けるためキングクワガタオージャーになり、リタとの連携でゴーマを圧倒し撤退まで追い込む。最後の一人となったヒルビルに6人で止めを刺そうとするも何故か撤退したはずのゴーマが身代わりとなってその首を討ち取った。戦いが終わり変身が解けると凌牙一閃の反動で地面に倒れこんだ。


続く第40話の予告やスチール画像ではギラがダグデドの手によって邪悪の王として煽られている様子が…


明かされる衝撃の出自、本当の真実

凌牙一閃の反動で全員がまともに動けない中、ギラはキングクワガタオージャーと凌牙一閃の重ねがけで他の五人よりも反動が大きいとされるが多少のダメージは残りながらも動けていた。シュゴッダムがゾンビ化したサナギム達の襲撃を受けているとの知らせを受けると、先にサナギムと戦っていたドゥーガと取り残された子供を避難させて一人サナギムの軍団と相対。

クワガタオージャーに変身するも、ダメージが完全に回復しきれていなかった為ピンチに陥る。するとガブティラを探しにプレズオンに乗ってチキューにやって来たプリンスが現れる。


軽く再会の挨拶を済ませた後、プリンスもキングキョウリュウレッドへ変身して2人でサナギム達を片付けるとクワガタオージャーは異常成虫化したサナギムを倒すためキングオージャーを召喚しようとした。だが、突如シュゴッド達は街を破壊し始めた。

当然、クワガタオージャーはシュゴッドを止めようとしたもののシュゴッドたちはギラの言葉を聞かず破壊活動を続けていた。


するとレッドがミニティラで何かを思いついた。クワガタオージャーはレッドの意図を理解し、キングキョウリュウジンへの合体を発動。合体指令で強制的に洗脳を解いて暴走を止め、プリンスがキングキョウリュウジンでサナギム達を倒すのを見届ける。

その後、プリンスから「地球では未だにデーボスの残党との戦いが続き、ガブティラがいないとキョウリュウジンが使えないため探しに来た」ことを聞かされ、別れ際に「ギラさんはずっと優しい邪悪の王でいてね?」と意味深な言葉を告げられながらも地球に帰るプリンスを見送った。


しかし、それも束の間だった。突如複数のモニターデミシュゴッドが現れ、モニターを通じてダグデドとラクレスから自身の力の出自が明かされる。




























明かされた出自

何故、ギラが初めて王鎧武装した日、キングオージャーを覚醒させることが出来たのか。

何故、ギラにはシュゴッドの声が聞こえるのか。



ラクレス「時は満ち、準備は整い、一刻の猶予もない。信じ難い真実を包み隠さず話そう。ギラは……“宇蟲王ダグデド様が生み出した生物”だ」

ダグデド「要するに…俺様の分身?コピー?……あぁ!こっちかな。俺様が“パッパでマッマ”なんでちゅよ〜ん♪」


それはギラがダグデドによって生み出された生命体だったからである。

ギラはシュゴッダムからダグデドへの忠誠の証として生まれ、シュゴッドを操れる宇蟲王の力を受け継いでいたのだ。それだけではない。ギラのみならず、シュゴッドを含む全ての昆虫生命体がダグデドによって生み出された存在であった。

所謂、人工生命体というものなのだろうか。

(とはいえ、ヒメノのDNA照合でシュゴッダム王家=ハスティー家の者であると証明されたことや、後の展開で、「ハスティー家の者にしか使えない」オージャカリバーZEROを扱えていたことなどから、ギラの中にハスティー家の遺伝子があるのは確かである。その証拠として、第43話にてギラ、ラクレスの父親であり先々代国王コーサス・ハスティーによる「滅びの力を賜りたい」という要望に対しそれを快く受け入れる形で彼の妻の胎内にギラを生み出していたことが判明している。)


それを証明するかのようにダグデドに操られ、エクストリームキングオージャーを起動。

国を破壊するために進軍してしまい、国民からも敵意を向けられたことで自分の力の源が真の邪悪の王由来のものであることに悲しんでしまうが、途端にエクストリームキングオージャーが動きを止め、オージャカリバーとクモノスレイヤーが光る。

同時にエクストリームキングオージャーは配下にいたゾンビ怪ジームを捻り潰した。

ギラを含む王様戦隊は剣を通じてシュゴッド達が自分の意思でダグデドに反逆しているのを感じ、イシャバーナでダグデド達の放送を見ていた他5人と共に立ち上がる。


ヤンマ「反逆者の王様戦隊、上等じゃねぇか!」


ヒメノ「シュゴッド達も自分の意思で宇蟲王に抗ってる。

    その気高さに王達は答える義務がある」


カグラギ「地を這い、泥をすすろうと、

     懐に秘めた刀は折れず!」


ジェラミー「この物語!奴の悲鳴で締めくくろう!」


リタ「ただ悪なる意志の元、私達は剣を抜く!」


ギラ「恐怖しろ!そしておののけ!

   王様戦隊キングオージャー…今より貴様を捻り潰す!」


自分の出自がどうであれ、滅びるべき悪意から民を守るため、反逆の戦士としてダグデドの支配を脱却したのだった。


第41話

ヤンマ達と共に今度こそダグデドを倒すために6人で挑むも、不死身の体を持つダグデドには凌牙一閃の力をもってしても倒しきれずにいた。カグラギがゴッドキングオージャーでダイゴーグを片付けた後国民が急に城に行き始めたことを知り、自分の国に戻ったジェラミー達に応援を求めるも動いたら爆発する爆弾を仕掛けられたため単身コーカサスカブト城に向かう。城の前にはラクレスが立っており、今度こそ決着をつけるため3度目となるラクレスとの決闘を始める。


刃と突きつけかつてのように説得を試みるも、その甘さを指摘され切り捨てられる。ラクレスがオージャクラウンランスを手にしたことで形勢逆転され、全シュゴッドの力を宿した一撃を受けて変身解除。ダグデドに不死身を斬る力を与えられたオージャカリバーZEROで止めを刺されそうになったが、ラクレスが剣を向けた先は自分では無くダグデドであった


道を違えた兄弟は再び交わる

ラクレスが自分ではなくダグデドを斬った事に困惑するが、「今すべきはダグデドを倒すこと」と諭され、共に戦いを挑む。戦いを通じて、これまでのラクレスの行動が全て宇蟲王を倒すためのものであり、越えるべき壁としてギラに立ちふさがり成長させていたことを感じ取る。変身が解けたラクレスからオージャカリバーZEROを受け取り、ダグデドの攻撃を耐えきりながら兄からの覚悟も込めて宣言する。


「俺様の名は、ギラ!

 汚名をかぶり、血に塗れ、邪智暴虐と成りさがろうと、

 ただ民を救わんとした王!ラクレス・ハスティーの弟!

 "ギラ・ハスティー"!

 俺様が世界を支配する!!」


王族としての名を初めて名乗り、渾身の一撃を放ってダグデドを撃破。2000と17年かけて兄ラクレスが為そうとした、ダグデドとシュゴッダムの因縁を断ち切ることに成功した。

そして王としてラクレスに民を守る覚悟を問われると、迷わずラクレスの意志を継いで王として国を守る事を決意した。それを聞いたラクレスは兄の顔になって「頑張れよ」と激励すると力尽きて倒れる。彼の身体を支え、幼少期のように呼びたくても呼べなかった「お兄ちゃん」と呼んだ。


第43話

ラクレスの取り調べに立ち会っていた所にドゥーガからの電話でシュゴッダムで国民が老人になったり赤ちゃんになっているという報告を受け、リタ以外の5人でシュゴッダムに向かう。そこにはミノンガンがおり、能力により5人全員子供の姿にされてしまった。年長者のカグラギの手も借りて全員で何とか変身してミノンガンに一太刀入れると、元の身体に戻ることに成功。他のみんなにもミノンガンを斬れば元に戻ることを伝えるもカグラギ以外精神までもが幼稚園生並みになったヤンマ達の相手をしていたため孤軍奮闘していた時、戦いの中で頭痛に襲われ変身解除してしまう。その後失った記憶を取り戻したギラはクワゴンが子供の時からずっと自分の中で一緒にいてくれたことを理解する。紆余曲折あって元に戻った5人でミノンガンにトドメを刺すと、中から倒したはずのダグデドが姿を現し因縁に決着がついていない事を悟った。戦いが終わり裁判所に戻るとリタから死刑を言い渡されたラクレスには執行猶予として王様戦隊の道具となれという贖罪の機会が与えられ、子供の時より届かなかった兄との手がやっと届いた事を実感した。

人間関係

実兄にして前シュゴッダム国王。

自分達国民を守ってくれる王様として信頼し敬愛の念を抱いていたが、上記の経緯を経て打倒すべき宿敵となり、ラクレスにとっては己の覇道に立ち塞がる障害として反目し命と王の資格を狙い合う関係に。

第5話で血の繋がった実の兄弟であることが発覚。しかし続く第6話では相対するや否や剣を振りかざし、リタとカグラギが止めなければ本気で斬り捨てていたほどの激昂を見せる。

そもそもギラ自身に王族の自覚が有ったのか無かったのか、兄の存在を認識していたのか、記憶喪失の類か努めて隠していたのかも現段階では不明(第8話では自身の誘拐事件のことを「覚えてない」とは口にしている)。ヤンマに「王子サマ」と揶揄された際には「僕の過去はここにはない」と王家への拒絶とも取れる態度を示していた。

だが一対一の決闘裁判においてラクレスの要求にギラの死は含まれておらず、とどめが刺せる状況でも急所を外れていたことから、ギラもラクレスの真意について違和感を覚え始めている様子が見られた。


テクノロジーの国ンコソパ総長。

第2話冒頭にて初邂逅。ラクレスによる死罪告知と共に兵に囲まれたギラの前に現れ、ゴッドトンボを駆り身柄を攫う。

自分の電子制御では動かなかったゴッドクワガタを目覚めさせ、王にしか使えないよう設計したオージャカリバーで変身までしてみせたギラに対し「てめぇがやったことは全部、ありえねぇんだよ」とその出自に違和感を抱く。

本性をあっさりと見抜いてみせた自分に対してもなお邪悪の王として振る舞うギラに「めんどくせぇ…」と呆れるも、ンコソパを襲うバグナラク・謝罪とギラの引き渡しを迫るラクレスらに持ち前の矜持で要求を撥ねのけ、国民一丸となりギラと共にこれを一掃した。

ンコソパの「王だの国民だの超越」し、力を合わせる「仲間」という関係性に感銘を受けたギラは自分に必要なものとして「俺様の仲間になれ!」とヤンマを勧誘。その返答は「なるワケねぇだろタコメンチ!」であったが…?


第3話ではギラを狙ったゴッドカマキリによる誘拐により一緒にイシャバーナへ連れ去られる羽目に。密かに気になっていたヒメノの実態に幻滅したヤンマは、彼女に手渡すつもりだった(HP解説より)一輪の花をギラに押しつけている。

再三に渡って「あなたは帰っていいわよ」とヒメノに帰国を促されるも、「俺もあいつ(ギラ)に用があんだよ!」と拒否。第4話でも「カグラギにギラ探しを手伝わせんだよ」と離れ離れになった状況で真っ先にギラを見つけようとするなど兄貴分のような面倒見の良さを見せる。

バグナラクが交換条件にギラの身柄を要求した際も、自ら敵のもとに向かおうとしたギラの前に誰よりも早く現れ、己が身が敵に渡ることの意味を説き、彼のラクレスに抗う意志を再確認した。この時「腑抜けた真似しやがったら俺がぶちのめす」と約束させた。


だがシュゴッド以外に頼らず、自分の力だけで敵に立ち向かおうとするギラの姿に苛立ちを募らせ殴りかかろうとするもあっけなく躱される。ここにきてようやく上記の「(仲間に)なるワケねぇだろ」を覚えていたギラと知らずギラを仲間と扱っていたヤンマとの間のすれ違いが解け、第7話にて互いを「仲間」だと認め合う仲に。どころか一部のバグナラク側にまで「心の友」だと思われているようで……

ちなみにヤンマがギラを呼ぶ際はほぼ「タコメンチ」なる個性的な呼び名を用いるが、本人がいないところでは普通に「ギラ」と呼んでいる(第4・7・9話など)。

第31話でダグデドの策により別次元チキューに飛ばされた際も仲良くくっついて飛ばされている。

第37話ではイシャバーナでひとつの皿でわさびと花を一緒に食べようとしている。


イシャバーナ女王。

ゴッドカマキリに命じ、第2話ラストで隣にいたヤンマも巻き込む形で自国イシャバーナへと連れ去る。

「私はあなたに興味がある」とヤンマの怪我アピールに目もくれずギラに顎クイして注意を引いた瞬間、セバスチャンにギラの手首に手錠をかけさせた。

上記の台詞がありつつも現状彼女が興味があるのは専ら(自国防衛の戦力増強のためか)ゴッドクワガタと三大守護神の方である様子。

第5話ではリタの依頼でギラとラクレスのDNA鑑定を行い、二人が実の兄弟であることを確定させた。


ゴッカン国王兼国際裁判所最高裁判長。

第4話ラストにて初邂逅。カグラギによる他国侵略の通報およびラクレスの主張する王剣強奪の罪状の是非をリタ自らが調査する。

第3話の時点ですでにギラの語った「レインボージュルリラ」に思うところがあったのか、続く第4話でシュゴッダム王家の食事の記録を調べていた。

「恨むならリタを恨んでくださいね」と唆すモルフォーニャに対しギラは「…恨まない」「正しさを守る人ほど嫌われる」「だから、あの人がそうだと言うなら…受け入れる」とリタの正しさと孤独に理解を示した。ちなみに、他のメンバーは基本呼び捨てで呼んでいるが、なぜかリタのみ「さん」付けで呼んでいる。(邪悪の王を演じているときは呼び捨てになる)


トウフ王殿。

第4話にて初邂逅。

第3話の時点で「どんな手を使ってもギラを連れて帰る」と言葉巧みにラクレス側に承知させ、ギラ捕縛を引き合いにシュゴッダムが管理するゴッドカブトをも借りつけることに成功。

ギラがハスティー王家の直系と判明後、国王代理のような形で五王国同盟が成された際には「こうなる事をずっと信じておりました」と発言。さしものギラも一切信じずヤンマやヒメノに「嘘つけ!」とツッコんだ。

ただ、カグラギの思想である「国とは民である、民こそが宝であり、民のためなら泥にもまみれる」という考え自体はギラの「王様は民を護るもの」という自身の王様像に近いどころか本質は全く同じのため、敵かもしれないと言われている最中でもスズメの様子を伝えたり、カグラギを案じたりと、信用する様子も見られた。


シュゴッドを操る力の争奪戦

シュゴッドと心を通わせるギラではあるものの、自分に力を貸してくれるのはあくまでシュゴッドたちの意志と捉えている。事実第6・7話でゴッドスコーピオンはギラの意図とは離れた動きを見せているが、各国の王達やバグナラク一派からすれば現状キングオージャーを唯一生身で操れる存在として最大戦力の鍵扱いされている。


第8話ではついにヒメノ発案で4ヶ国の王が結託し「ギラは私のもの大作戦」を決行。すったもんだの末に公にはギラを死んだことにして彼の生存を隠し、4国でギラの安全を確保・キングオージャー操作権を共有する誓約を交わしたものの、水面下では己が国でギラの力を独占せんと隙を窺う心理戦が開始された。


余談

  • 名前の由来はギラファノコギリクワガタ(学名由来の名前なのでその点は他のメンバーと同じとも言える)から。因みに「ギラファ」とはラテン語キリン(哺乳類なのでほぼ昆虫のテーマとは無関係だが)を意味する。
  • 制作途中までは他のメンバー同様に純然たる国王と設定されていた。
  • 48年間のスーパー戦隊の中で、一人称で「僕」を使用する戦隊レッドは『ジャッカー電撃隊』初期の桜井五郎以来(中盤から「俺」に変わっている)。
    • なお、特殊な例では皆「」を用いていた。
    • ただし、五郎と違い、最終回まで一人称の変更がなければある意味での初の『僕レッド』になる
      • ギラの使う「俺様」はあくまで悪役を演じている演技であるため、本心ではない
  • 仮面ライダー剣との橘朔也/仮面ライダーギャレンとは赤いクワガタ、キングの名を冠した金色の強化形態などの共通点があり、ギャレンの中の人が度々SNSで取り上げていた。また、キングオージャーにもギャレンと中の人が同じ敵幹部が登場した。
  • 情報公開当初は彼だけが他のメンバーと違って「シュゴッダムの“自称”王様」であることを強調されており、続報においても「シュゴッダムには既に正統な王と見なされている人物が存在する」「悪王を名乗り傲岸不遜な振る舞いをする」等の点が強調されていた為、放送開始前の時点では前作主人公である桃井タロウのような破天荒な人物として描かれる事を予想するファンが多かった。
    • しかしいざ蓋を開けてみれば「表向き理想的な君主として振る舞う暴君に反逆する覚悟を決め、敢えて悪の王を演じる子供思いの好青年」である事が判明した為、多くの視聴者から驚きをもって迎え入れられる事となった。
  • 劇中では邪悪な人物を演じる過程でよく高笑いを披露しているのだが、前作『暴太郎戦隊ドンブラザーズ』の主人公桃井タロウもよく高笑いを発していた事から、ファンの間でよく比較されている。それら意見をまとめると「ギラはあくまで演技なのに対し、タロウはガチのヤバイ笑い」というもの。姿が見えなくなった次回作でもドンブラザーズのミーム汚染がどれだけ深刻だったかが再認識される辺り、色々な意味で流石というべきか。
  • 3作連続で戦隊レッドが純粋な地球人でないのは初である。
  • ネット上では、「邪悪の王」と名乗り見栄を張る彼の姿が威嚇する小動物にしか見えない」「かわいい」とネタにされており、(主に女性ファンの間で)非常に好評。なお、このことは酒井氏御本人も認知済み。
  • 第1話のギラ覚醒シーンのイメージに登場したシュゴッドソウルのデザインは、ゴッドクワガタとは大きく異なるもので、かの有名な「赤いクワガタ」を思わせる。

検索について

ギラと検索すると同名の呪文がヒットするので、「ギラ キングオージャー」と入力したほうがいい。ちなみにキングオージャーと同期の仮面ライダーにはメラという人物も登場している。


関連イラスト

我は王なり「俺様が世界を支配する!」

我は王なり変装遊戯


関連タグ

王様戦隊キングオージャー 戦隊レッド

ギラファノコギリクワガタ

俺様が世界を支配する!:ギラの決め台詞及びギラのテーマBGMの曲名。詳細は個別記事を参照。


戦隊レッド

桃井タロウギラ???

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