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ダグデド・ドゥジャルダン

だぐでどどぅじゃるだん

ダグデド・ドゥジャルダン (DAGDEDO DUJARDIN) とは、『王様戦隊キングオージャー』の登場人物。
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「俺様は宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン! 星はお手玉、命は! 宇宙を遊び、万物を弄ぶ! 畏れ、敬い、ひれ伏して! 従い、崇め、奉れ!!」 (第27話)


「み~んな、俺様が滅ぼしたんだ〜♪どうやったか、分かりる〜?ヒントー! “人間とバグナラクが戦って、チキューはどうなった?” キレイになったんじゃない?」 (同上)


「フッハッハッハッハッハッハ! よぉくわかったねぇ……“ふざけてんだよ”」 (同上)


CV石田彰

スーツアクター清家利一


データ

体長/194cm及び自由自在

重さ/136kg及び自由自在

分布/シュゴッダム(昼)→宇宙

好物/お片付け

観察ポイント/ラクレスに授けた「不死身を殺す力」を逆手に取られ、ハスティー兄弟の反逆に敗北したようである。→実は頭部のインキュベータースペースに【クマムシ】型の本体が隠されていたようである。


概要

王様戦隊キングオージャー第2部より登場する、宇宙から襲来した侵略者を束ねる宇蟲王

正式名称は「宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン」。


キングオージャーの世界を支配しているといっても過言では無い、超常的存在。


外見

真っ黒で無骨だったデズナラク8世とは逆に、スッキリとした赤い服に、白と青を基調とした外套を纏った外見をしている。ロボットスーツの様に機械的な造形だが、装甲の隙間から見える生身(生体パーツ?)と思しき部分は黒く、ツヤツヤしている。

琥珀にも似た頭部のオレンジ色のカプセル「インキュベータースペース」の中にはクマムシの様な生命体が入っており、よく見ると王冠マントを装着している。全体的に見たらシュゴッドソウルにも似た外見を有する。

また、彼らのシンボルマークのブラックホールの意匠は腰のベルトと手のひら、肩とそこから伸びる装飾等至る所に配置されている。


ダグデド様(中身)

後述する様にそのスケールの大きさとチート過ぎる高スペックを持つ一方、実は頭部のインキュベータースペースに収まっている小さなクマムシ型の生命体こそが彼の本体である。


性格

一人称「俺様」(ただし、場面によっては「俺」だけの場合も)。

その立場や力に反して普段の言動は明るく飄々としており、他者に対してはフランクでさえあるなど一見陽気で子供っぽい無邪気な印象を与えるが、宇宙全体を「自らの部屋」と称し、その中にある数多の星々に住む命を蔑み「多過ぎる」との理由だけで滅ぼそうとする、本性は非常に傲慢かつ身勝手な性格。

チキュー人類と地帝国バグナラクを対立させる元凶を作った全ての黒幕であり、同様にこれまで数多の星の生命体同士を「お片付け」と称して対立・滅亡させてきた。

つまり、ダグデドは同情の余地のない完全に悪辣な存在であり、民を思いやる人物であったゆえに悪の道に進んでしまい、内心では人間の優しさを欲しがっていたデズナラク8世とは、カラーリングや外見だけでなく内面までも間逆なのだ。


また「超越者・上位存在」としての余裕か、他の生命体であっても(ダグデドの意を酌むのが大前提だが)ビジネスライクに接する器量はあり、過去にダグデド自身が『お片付け』の標的とした惑星に住まう知的生命体に「“俺様にひれ伏し、俺様に代わって種族間の対立・戦争を維持し楽しませる”のならば生かしてやる」と提案を持ち掛けたりもした模様。

上記のセリフから察せられる様に、彼にとって他の惑星やそこに生きる生命は「弄ぶ為のおもちゃ="おツブ"」に過ぎず、直属の部下さえも「自分を楽しませる“道化”」としか見ていない。その為、劇中では六王国の王や国民達を見下し、馬鹿にするかの様に散々煽り倒している。


プライドも頭一つ抜けて高く、自らが軽蔑する他生物に辱められた事があると、憤慨して最悪実力行使に出る事もあり、その癇癪っぷりにはジェラミー・ブラシエリ「とんだお子様だなぁ」と評している。

だがその短絡的行動も利用して、今度は五大国の国民を精神的に腐敗させる方法で仲間割れを誘発・自滅させるやり方に方針転換する等、煽り耐性の低さ故に陰湿かつ卑劣な報復手段を考え付き実行する思考がより強化されている。


周りの事情からそうならざるを得なかったギラデズナラク8世とは違い、正真正銘の邪悪の王。だがダグデドは自らがそう名指されるのを避けて立ち回っており、その不名誉な肩書を誰かに擦り付けた上で、事情を知らない他の者らが『邪悪の王』のレッテルを信じて責め立てた挙句、それに耐えられなくなった肩書を擦り付けられた者が暴発して自棄の虐殺等に走るまでの過程を、物見遊山で見物するのが大好物。


半面、潰し合いを演出して観客気分で見物する方法へ幾度となく成功して来た経験故に、趣向と言う名目で釣り出される等して根性等を丸出しながら不用意に戦場へ顔を出す迂闊さもある。

だが自分を害しようとする攻撃は不死身の身体で無効化してしまうので、単に誘き出してもこちらの攻撃は効かず、逆に格下が無駄な足掻きをしているとダグデドの物笑いの種にされ、より傲慢な勝ち誇りをされるに終わってしまう。


その一方で大のアイドル好き(いわゆるドルヲタ)であるなどお茶目な一面も見られ、ミノンガン・モウズ曰くハマっているアイドルはTHERAMPAGEイコ・マリナらしい。

ただ前述した様に、自分が安全に星を滅ぼす為として、侵略者としてのリスク等を押し付ける身代わり兼自滅劇の起点になる存在『邪悪の王』を演出し造り上げて来たと思われる節からして、“誰かの意図したキャラを演じる存在=偶像(アイドル)”であるという点に自分のやって来た所業を都合良く解釈して重ねている可能性がある。

要するに、宇蟲王のチキュー侵略・滅亡の為『邪悪の王』の偶像を押し付けられ陰ながら操られていたのがデズナラク8世と地帝国バグナラクなら、そうなる様演出・誘導した上で陰ながら見物していたダグデドはプロデューサーを気取っていたと言える。

また、後に手を組む事になる協力者に自身がどういった策略を展開するかドミノ倒しやらピタゴラ装置、模型等を用いて説明するというシュールな一面も


もちろん、『邪悪の王』役を押し付けた側の味わう地獄には無頓着かつ、想定している意図を果たそうが失敗しようがどの道切り捨てる腹なので、そこに演出者(プロデューサー)と演者(アイドル)の繋がりなど在りはしない。結局は惑星という大きな玩具を壊すのに酷使された挙句、役目を終えたら捨てられる哀れな道具にして玩具なのが、ダグデドの演出する『邪悪の王』の本質である。

そしてデズナラクの他に、チキューの『邪悪の王』候補となる人物17年程前から造っていた様子。その後本編終盤、五道化の一角が戦死したのを契機にある人物がそれを利用する事を提案したのへ乗り、その人物を起点として王様戦隊をチキューを滅ぼす敵へと貶め一網打尽とする策略へ打って出る事になる。


スケール、能力

その立ち振舞いやその力は一言で言えば、最早の領域そのものである。


体の伸縮を自在に変えられる様で、本来は宇宙の中でも姿を視認出来る程の超絶巨体(惑星と比べても何百倍もある)で、チキューと全く言語体型が異なる生命体。チキューに住む生命に合わせてサイズと言語を自由自在に調整している。

そして本来のサイズの彼から見て隕石は砂粒程度の大きさで、砂粒を弾く様に、文字通り指先1つで隕石を降らせ地上を破壊するのも造作も無く、加減を間違えると地球(チキュー)自体すら破壊してしまう程。また、大量のシュゴッド達を従えていたが……?

この桁外れなスケールより、その気になれば銀河級の超巨大サイズとなってチキュー程度の惑星など難無く叩き潰し直々にお片付けを終わらせる本気モード、エンド・オブ・ザ・ゲームを昆虫最終奥義としている。つまりは最初から本気で掛かれば惑星一つなど人間が蟻を踏み潰すのと同じ気分で滅ぼせるが、それをひたすら繰り返してお片付けを進めるのも味気無いと感じ、少しでも楽しもうとして考え付いたのが回りくどい遊び感覚での侵略・滅亡ゲームだったのである。


また、あらゆる場所へ瞬間移動できる能力を持つ他、不死身の域とも言える反則的な防御力も有する様で、第27話の初戦闘ではギラジェラミーの怒濤の連携に対し、ダグデドは戦闘体勢や防御を取る……事もせず、然らぬ体で「爪、伸びてるなぁ……」と自身の身だしなみを気にする素振りに終始していたも拘わらず傷1つ負っていない。第41話では、リミッター解除したキングクワガタオージャーと王様戦隊の同時攻撃すらも耐えている。

(しかしダグデドが力を付与した武具ならば、この防御を貫通して有効打を与える事が可能となる。)


更に第31話ではゲートを開き、対象を全く別の世界に転送する能力も駆使したり、第40話第48話グローディ・ロイコディウムの上位互換と呼べる、かつて死んだ怪ジームダイゴーグ挙句には宇蟲五道化すらも複製・製造して使役する能力も披露した。

この能力を持つ故、根本的には自分の配下といった有能な者も護ったり庇う様な真似はせず、戦死・損失しても複製してその力だけ使えれば良いとの放漫な考えに至っている節があり、余計に自身以外の命を軽視する価値観の後押しになっているのが窺える。


その不死身の身体で大半の攻撃は無効化し、隕石を落としたり土星型惑星を模したエネルギーカッターでの切り付け、掌を模したエネルギー力場を自在に発生させての空中浮揚や往復ビンタみたいな小技に、紙飛行機を思わせる形状の投擲武器である『宇蟲剣・ブラッドフォーク』を無数生成させての波状攻撃等を事実上ノーコストで行える。また力場発生を応用したバリアによる防御技も使用可能。

しかし前述の通り、宇宙規模に身体のサイズを調節可能な事から、わざわざ侵略先の住人スケールに身体を縮めて攻撃等をしているシチュエーションこそダグデドが舐めプをしている態度その物であり、戦闘時も余裕綽々で遊んでいる態度を取る。だがそれでも戦闘力は高く、不死身を殺す力を掠め取ったハスティー兄弟を恐れるどころか片手間に迎撃し玩ぶ余裕すら見せた。


とにかく宇宙に生きる命を徹底的に軽んじ、蔑んでいるのがダグデドの大きな特徴であり、命を奪う事を「片付け」と称し生命が1匹残らず絶滅して荒廃した星を見て「綺麗になった」と述べる歪んだ感性は、チキューの人類は勿論、我々現実世界の地球に生きる人類からも極端にかけ離れている。目的である部屋(宇宙)の整理に関しても「片付けはつまらん。だから楽しむ事にした」という呆れ果てた理由で、命と命を戦わせて星を滅ぼす遊びを発明したのである


チキュー人から見て圧倒的かつ、己の匙加減で数多くの命を奪っていく様は正に「災厄の神」とも評せる程、暴虐で理不尽極まりない。ダグデドの方も今日までの間、思い通りに数多もの命を消し去れる自分の立場に酔っている節がある上、そもそも滅ぼす星の住民を「自分らと意思疎通が図れる下等存在」程度にしか考えてない可能性も高く、対話は出来ても和解は限り無く不可能な、絶対的な侵略者であるのを所々に感じさせる。


半面、あまりにもチキュー人を舐めてかかっている為、本来一瞬で滅ぼせるはずの相手に(後述する様に)手痛いしっぺ返しを受ける事も多い。本来楽しみを兼ねて始めた地球滅亡計画が思う様に進まず遂にはつまらないと泣き言を言い出したり、戦隊側の策略に引っかかって無策の内にお気に入りの部下である五道化の一人を失い、それを皮切りにしてチキュー人が自身らを滅ぼす力を得て残りの五道化も次々に切り崩されるという失態まで見せてしまっている。

言ってしまえば、配下の五道化の繰り広げる策略に乗っかる形でマウントを取っている場合がほとんどで、歴代スーパー戦隊と比べても搦め手を得意とするメンバーの多いキングオージャーは決して相性が良い相手とは言えないのかもしれない。しかしそんな、自分の失態を逆用して侵略される側が反撃、逆に滅ぼされる事態へ陥ろうとも、自身が保有する力で難無く逆転出来るとの自負と傲慢もあってか「本気で潰せる相手(侵略対象)」と喜ぶ始末。

前述した部下の中には自身が倒された時の復活手段を全て管理していたまで含まれており、普通に考えれば余裕など見せている場合ではない(それどころか侵略を続けられる様な状態ですらない)のだが彼をあっさり切り捨てた挙句、物語終盤には嬉々としてチキューに襲撃をかけ、わざわざ等身大サイズで戦場に立っている始末である。

こうして自らの『部屋』と称した宇宙に拘り、その中にある存在へ危害を加える形で自分が上位である事を誇示し続ける様は、スケール違いの力を有するのに反して狭量さと孤独感、そして人間では理解できない程の狂気すら感じさせる。


各話の動向

宇蟲王降臨(第2730話)


第27話

第26話から2年後。チキューに留まるカメジム・ウンカ以外の宇蟲五道化を率いて、自らチキューの「掃除」をしようと来襲。

バグナラクを滅亡に追いやった後は、かの厄災「神の怒り」のごとき無数の黒いデミシュゴッドを伴い、ギラの前に姿を現す。


ピーマン、しいたけ、喰エッ!肩揉み券、茶碗ガンマン盆踊り……ウッウン! 悪りぃ、悪りぃ。言語調整してんだよ。俺の言ってる事、分かる?」

ギラ「分かるー!」

「よっしゃ!俺様は、宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン!」


チキューの言語で話せる様に調整した後自身の名前を高らかに叫ぶも、ギラに「グダグダ?」と名前を間違えられて気を損ねるやシュゴッダム近辺に大量の小惑星を落として威圧。

そして、カメジムからギラのことを教えられると彼を宇宙空間へとワープさせ、滅亡させた数々の屍の惑星を見せ付け、自分達が「お片付け」と称して数々の惑星を面白半分で滅ぼし、人類とバグナラクを争わせた元凶だと明かした。


チキューに帰還すると、歴代のシュゴッダムの王も自身の駒として操作してチキュー滅亡の片棒を担がせていた事実を暴露した上、シュゴッダム以外の国に宇蟲五道化を送り込んで陥落寸前に追い込み、ギラに服従か破滅か選択を迫る。

しかし、そんな要求をギラは突っぱね、ダグデドと真っ向から反抗する邪道を選ぶと決意。

更にゲロウジームから危機を伝えられた、投獄中のヤンマら4人の王が各国に帰還を果たし、2年ぶりに王様戦隊キングオージャーが出揃った。


キングクワガタオージャースパイダークモノスと交戦を開始するが、相手の攻撃を受けても傷一つ付かない強固なボディを持つ故に、身だしなみを気にする余裕ぶりを見せ付ける。

ある程度いなした後は各地の宇蟲五道化を呼び寄せ、「ちっちぇおツブの分際で、俺様に噛み付いちゃった。楽しみが増えたよ」とチキューを滅ぼすのに歯応えのある「玩具」を見つけたかの様な口ぶりで撤退。宇宙の「部屋」へと帰還した。


「余さず、こぼさず、命一粒残さず、片付けてやる……」


第28~30話

部下の宇蟲五道化による「掃除」という名のデスゲームを本格的に開始。

ゴーマ・ローザリアが既に自らの能力で王様戦隊の意識を入れ替え、混乱させる形でチキューを滅亡させるのを楽しそうにしていた一方で、ミノンガン・モウズが「力任せにチキューを滅亡させる」と発言した時は、ヒルビル・リッチの発言に同調する形で、「人間みたいなうじゃうじゃしたおツブ共は捻り潰したところで……必ず溢れる。ソイツがまたウジャウジャ増えてキリがない。だから勝手に戦わせて自滅させるんだ!」と仮に星を滅ぼしても生き残った生命体とのいたちごっこになると苦言を呈している。


また、一度はチキュー滅亡に失敗したカメジムを「一回休み」としてぐるぐる巻きにしている。


そしてゴーマの作戦が失敗した後、ビルビルが挑むがこれも失敗。少し癪に触ったのか、ヒルビルの頭を掴み、折檻を行った。尚、第30話で復活したグローディについては17年も音信不通の為、自身が生み出したにも拘らず忘れかけていた。


チキュー制圧後(第3141話)

第31話

前回にて復活を果たしたグローディ・ロイコディウムとの戦闘の最中、ジェラミーの母親・ネフィラが姿を現し、親子の再会を水を差すかのようにダグデド自らイシャバーナへ出陣。明日、ネフィラをシュゴッダムに送り込んで攻撃を仕掛ける事を宣言。


「信じる力だ、絆だ、仲間だ、友達だ、戦隊だ……ぜ〜んぶまやかし! お前たちは最期、“バラッバラのひとりぼっちになって滅びる”。楽しく見させてもらうよ!」


自分達が憎悪の根源である事を棚に上げると、これから起こり得る不吉な予言を言い残してその場を後にした。


ヤンマとジェラミーは決闘裁判関係なしに喧嘩をし、ヒメノ・ランはグローディの国際指名手配をかけてリタ・カニスカに依頼するが拒否され、彼女を罠にかけて檻に閉じ込める。

更にカグラギはダグデドに跪く事を決心し、ヒメノも同じ道を選んで胡散臭い宇宙交信に着手し始め、あれよあれよと王様戦隊のチームワークはバラバラに。

最後に残されたギラは皆を説得しようとするも全く効果が無くすっかり失望、たった一人で戦う覚悟を決めてしまう。


そして当日。異常成虫を果たして巨大になり、我が子を探して彷徨うネフィラがシュゴッダムを襲撃。

己が無力さを噛みしめるギラに「俺様にお手玉されて、どんな気持ち?」と嘲笑い、「俺様は宇蟲王ダグデド・ドゥジャルダン! お前達を遊びで滅ぼす者だぁ!」と第27話でのギラへの意趣返しと言わんばかりに勝ち誇るが、巨大化したネフィラは放たれた蜘蛛の糸で拘束され、「ドッキリ大成功」というプラカードを掲げたヤンマ達が登場した。


実は前述の諍いは演技で、全てはダグデドを騙す為に彼等が仕掛けた壮大なドッキリ。ネフィラもグローディに操られた傀儡である事も百も承知だった。

特に事前の話し合いはしていなかったが結果的にギラをも欺くほどの名演となり、チキューの民の前にその姿が曝け出され、更にバグナラクを陥れようとした事実とジェラミーの無実も明らかにされてしまう。


まさか「お手玉にしていた」はずが、逆に自分が「お手玉にされた」事実に驚愕し「つまらん」と吐き捨て一時撤退。

ネフィラがゴッドキングオージャーによって撃破された後、溜め込んでいた感情を爆発させるかのように激昂。


「もういい……王様なんていなくなっちゃえ! 最悪の場所に飛ばしてやるよ!」


屈辱を味わい怒り狂ったダグデドは、突如ゲートを開き、感傷に浸る彼等を「最悪な場所」と称される異世界へと転移。彼等を「バラバラ」にして自分の予言を強引に実行してしまった。


第32・33話

回想シーンで太陽系第三惑星・地球に侵略の魔手を伸ばしていた事が判明。

蝶絶神デーボス率いるデーボス軍から地球を守った獣電戦隊キョウリュウジャーを打倒すべく、兜武神デーボスを送り込みデーボス軍を再興させた。


第34話

チキューを守る存在がいなくなった以上、報復を兼ねたチキューの支配を画策。

かつてギラに敗北したラクレスを空席となったシュゴッダムの王に即位させ、ミノンガン以外の宇蟲五道化にシュゴッダム以外の国家を攻撃・占拠させる事に成功。


更にシュゴッダムの人々には「よーく聞けおツブ共!こいつら(王様戦隊)は民を見捨てた鬼だ!」と嘘の情報を信じ込ませ、ラクレスに5カ国から徴収したさまざまな品々を無償で提供させるよう操作。

すっかり民は偽りの平和に堕落しきり、半年前とは打って変わってギラ達を敵視し、ダグデドを神のように崇拝するようになってしまう。


そして、デーボスを打ち倒して元の世界に戻ってきたギラ達に黒いシュゴッドの大群勢による猛攻を浴びせて、何とか地上に降り立った彼らに、半年もの間に変わり果てたチキューの惨状を見せつける。更には捕まえれば王族となれるとシュゴッダムの民の欲望を刺激させ「王様狩り」を決行した。


第39話

チキューに居着いてから王様戦隊の抵抗を許し続けてチキューの「お片づけ」が全く進まない現状に、「チキューお片づけ、飽きてきた…」と愚痴をこぼすダグデド。だがカメジム達からは楽観的でバラバラな意見が飛び交う始末に、一度は納得したかと思いきや、遂に堪忍袋の緒が切れ、ンコソパに留まるヒルビルを含めた全員を拘束し、折檻を行う。


「おツブ如きにやられておいて何が面白いの? そんな事もわからないなら、お前達から片付ける! 『遊び』ってのは、真面目にやらなきゃつまらねえんだよ……!」

「いい加減、おツブ共の悲鳴で笑いたいんだ。だから……ちゃんとふざけろ!!」


五道化に圧をかけ、王鎧武装・凌牙一閃を解錠しようとする王様戦隊の迎撃にカメジム達を向かわせるが、ゴーマが王様戦隊に倒されるトラブルに見舞われ、この状況にすぐにラクレスを呼び寄せると「ゴーマ死んだのはお前のせいだろ?」と一言呟く。


実は、ゴーマが倒されたのはヒルビルの能力に目をつけ、彼女に入れ知恵を仕込んだラクレスの仕業。ゴーマは不運にもヒルビルが生き延びる為の身代わりにされてしまったのだ。


自分と同じように手を汚さずに外敵を排除する野心と威勢よく五道化に名乗りをあげたラクレスに、チキューの生命体を滅ぼすことを条件にゴーマの代わりの五道化として迎え入れた。


第40話

前回の戦いで満身創痍で残りの全員が戦闘不能に陥り、唯一完全に復調したギラを追い詰めるべく、とある策謀を巡らすラクレスの行動を観察しつつ協力。

シュゴッダムでゾンビ化したサナギム達をプリンスとの協力で蹴散らしたギラやシュゴッダムの民達に映像越しで現れ、「ギラは自身が作り出した人工生命体で、自分の不死身の肉体やシュゴッドを操る能力をまるまる受け継いでいる」というギラですら知らなかった衝撃の事実を暴露。


ねぇねぇねぇねぇ! 自分が操ってた虫達が俺様に支配されちゃうのど〜んな気持ち? ホントの“邪悪の王”になっちゃって、どんな気持ち〜!?


本当の意味で「邪悪の王」だったと言う真実を知り、打ちひしがれたギラを四面楚歌の状況へと追い込んで散々なじった後、作り出したザリガジームイラガジームの複製を率いて、操ったシュゴッド達を強制合体させたエクストリームキングオージャーでシュゴッダムを蹂躙し尽くそうと目論む。


しかし、エクストリームキングオージャーは突如を動きを止め、彼の命令に必死に抗う姿勢を見せる。ダグデドに作り出されたシュゴッド達も彼からの支配を逃れようと、ギラと共に戦う決意を固めていた。

そしてイシャバーナで一通りの状況を見た王達も彼の元は駆けつける事を決め、絶望しながらもダグデドを討伐すべく再びギラは立ち上がった。


第41話

未だに折れず自分へ立ち向かって来る、王様戦隊の猛攻を不死身の身体で難無く受け止めると、後詰めとしてダイゴーグ異常成虫状態で複製させ撤収。ラクレスを締め上げながら苛立っていた所、その彼より『シュゴッダム国民を乗れる限りゴッドコーカサスカブトへ乗せてチキューより脱出させ宇蟲王の配下(玩具)として献上する』『残った国は王を玉座ごと時限爆弾で吹き飛ばし内乱を引き起こさせて滅ぼす』との策を提案される(この際、星を模した模型とコーカサスカブト城/ゴッドコーカサスカブトの模型を弄りながら(“おツブ共”が) 死ぬまで遊び倒すぞ〜! ブーン…キーン…!と呟いていた)。

そして仕上げに『宇蟲王に逆らうギラをラクレスが自ら討ち取る』との宣言を聞き、それを成す為に五道化へ取り立てられた際に得られる力を前倒しで下賜して貰えないかとの取引を持ち掛けられ、了承する。


そして、提案を受理されたラクレスの仕掛けた策に(カグラギを除く)王様戦隊はまんまと嵌り翻弄され、孤立したギラはラクレスと一騎打ちを繰り広げるも、キングオオクワガタオージャーの一撃に地へ伏せられてしまう。

こうして宣言を達成する状況へ持って行った、ラクレスの傍らにダグデドは嬉々として出現。


「お前に不死身を殺す力を与える。ほ〜ら! 五道化に相応しい二つ名は……“暴虐のラクレス”!!」


自身と同様の不死身の身体と化したギラを殺すべく、取引通りオージャカリバーZEROに不死身の身体を貫通する力を注ぎ込みラクレスを“『暴虐』の道化”として配下に迎え入れると確約。彼の振るう刃がギラに振り下ろされるのを間近で見物するが、その直後、そのオージャカリバーZEROが自身に振り下ろされ、初めてまともなダメージを受けてしまう。

そう、あの17年前の時よりラクレスはダグデドを討つべく、他者を道具と蔑み自分も他者から嫌悪される『邪知暴虐の王』を長らく演じ、不死身のダグデドを討ち滅ぼす力を手に入れる瞬間をうかがい続けていたのだった。

そして長らく敵対相手として相まみえて来た弟・ギラを護るが如く彼と同じ目線に立ったラクレスより、「宇宙を救う時だ!!」と事実上の決別と反逆の言葉を宣言されたのだった。


vsハスティー兄弟(第42話)

「これが『痛い』ねぇ、それがどうした! たかが棒切れ一本、ポッキリ折っておしまいだ!!」


土壇場で裏切られた上、自身が不死身の身体を貫かれ倒される可能性が生ずるも、同時に興が勝ったかこの場での排除を選択。かつて兄弟の決闘裁判が繰り広げられた、昼のシュゴッダム郊外にある荒れ地での決戦の火蓋が切って落とされた。


ここへ至るまでに経験した、ダグデドの暴悪に従わなければならなかった屈辱とそれを覆す為悪役を滑稽に感じても演じ続けなければならぬ孤独な戦いを続けて来た過去をラクレスが脳裏で振り返るのを他所に、有効打を手にしたハスティー兄弟=クワガタオージャーオオクワガタオージャーを桁違いなスケールの波状攻撃で圧倒。

ギラがダウンして孤立したラクレスへ、「力もらった位で調子に乗りやがって!」と貶しながら無数に生成したブラッドフォークを投擲し迎撃させた隙に、ダーツの如く不意打ちで投げ付けたブラッドフォークで胸の中心を貫き重傷を負わせる。

変身解除したラクレスが苦し紛れにオージャカリバーZEROを投げたのを難無く弾き、倒れ伏した彼をなじるも、その間でオージャカリバーZEROを手にしたギラが強襲を掛けたのでバリアを展開し接近を阻む。


ラクレス「やれ、ギラ!! シュゴッダム2000年の呪縛を…永劫続く戦いと滅びの歴史を……終わらせろ!!」

「チクっと刺してそれで終わり? お前らは潰されるだけのみみっちいツブ!ツブ!!ツブ!!!」

ギラ「俺様の名は、ギラ…! 汚名を被り、血に塗れ、邪知暴虐と成り下がろうと…ただ民を救わんとした王!! ラクレス・ハスティーの弟…“ギラ・ハスティー”!!」

「おツブ如きが…!!」

ギラ俺様が世界を支配する!


しかし、力を振り絞ったラクレスに背後からオージャクラウンランスで刺された上で、クラウンランスの機能で召喚されたクワガタシザースに締め上げられた事で隙が出来る。それを見逃さなかったギラにロードフィニッシュでバリアを破られ、続けざまの一閃で遂に致命傷を浴びた。


「ぐわあぁぁーっ!! あぁ……あっ……フッ、フフフフ……フハハハハハ……! ハーッハッハッハッハッハ……!!」


自身が滅ぼされる事への現実逃避ともまだ余裕があるとも取れる哄笑を残しながら敗北。正体と思われるクマムシの姿に変貌すると同時に大爆散した。


かくして2000年の長きに渡りチキューを蝕み続けた宇蟲王はとうとう敗北を喫した……はずだった。


宇蟲王復活(第4347話)

第43話

ダグデドが撃破され、呑気に新年を迎えて餅つきをしつつも、心中穏やかではない遺された五道化だったが、突如「秘匿を破る時……」とこれまでとは違う荘厳さ溢れる声色で話すミノンガン。

カメジム等は素直に跪いて彼に力を分け与え、単身でシュゴッダムへ向かったミノンガンは自らの時間歪曲能力で、シュゴッダムの住民の年齢を操作し混乱を引き起こし始める。


ラクレスの裁判を行うリタを除く、自身のかつての記憶を思い出したギラによって放たれた必殺技を受けたミノンガンだったが、付けられた縦一線の亀裂がみるみると肥大化。すると……


「ヌフフフ……たっだいまぁ〜! 俺様は万物の創造主!俺様さえ創り出す! ダッハッハッハッ〜!!」


ミノンガンの昆虫最終奥義・マルチバースデイが発動、ミノンガンの体内からダグデドの並行同位体が別時間時期より召喚され、復活を果たした


長い時間をかけてようやく倒した巨悪の復活という最悪過ぎる状況に衝撃を隠せないキングオージャーの面々。

「最悪だろう? ず〜っと、も〜っと、最悪にしてやるからさ。覚えてろ?」と彼等を嘲笑うように改めて宣戦布告をすると、ミノンガンを連れてその場を後にした。


第44・45話

五道化から祝福される物の、おふざけ半分で有り余る力を全力で行使して彼らをボコボコにし、チキューを滅ぼそうと出向こうとしたグローディは惑星を飛ばしまくって静止。


「アカン、アカン、アカン! チキューのお片づけはやめや! 気に入ったんや、コレクションにすんねん!」

カメジム「ではではでは……チキューの生命は生かすと言うことで?」

「なんでやねん!! 最高のコレクションにしたいんや! おツブ達を絶望でぐっちゃぐちゃの顔でコンプリートしたいんや! だから、もっと……本気でふざけろ!!」


すると、一度は自身を倒したチキュー人を恨むどころか気に入った様子で、チキュー人を捕獲して、永久に自身の所有物にすると、何故か関西弁と化しながら、ノリノリで方針転換。

その手始めにヒルビルに力を分け与えて、洗脳能力を強化し、“コレクション”を集める足掛かりとするために送り込むも、呆気無く返り討ちに遭い戦死。

その上でヒルビルの最期を悲しんだ、ミノンガンが仇討ちとして単独出撃したのを放置して、加勢を求められたのも無視していたら氷の封印で氷獄に閉じ込められ、平行同位体の召喚による死亡時のバックアップも潰されてしまった。


第47話

「お前のご先祖様の星は、グローディがキレイにしたんだよ~♪カモ~ン♪

バグナラクが頼むから、グローディを創ってやったんだ! 死体に能力をぶち込んで、をお腹一杯食べさせて! 敵も仲間もみんな殺す、お片付け道具の出来上がり~!!アッハッハッハハハ! …お前もそうなるはずだったんだけどな~」

ジェラミー「生き残ったバグナラクは、チキューに逃げて来た。で、人間と戦わせた訳だ。何もかも、お前さんが悲劇の元凶か!!」

「それが俺には面白い。 おほっ、いい絶望顔するじゃないか! グローディ!一粒残らず、絶望させてやれよ~っ?!ヌッハハハッ!」


ジェラミーの王の証である“永遠の命の結晶”を打ち込まれ、生者に戻り倒される危険が生じたグローディを倒そうとする王様戦隊を妨害。かつてバグナラクの母星で死体を元にグローディを造り出し、バグナラクの星を滅ぼさせた上でその生き残りがチキューに逃れる原因ともなっていた真実を臆面も無く語り、それへ王様戦隊が怒りに震えている隙にグローディの呼び出していたセミシュゴッドの一体を降下させ、彼がつかまって逃げるのを手助けしてから撤収した。

その後、今度こそ「神の怒り」を完遂しようとしたグローディだったが、六王国総出の対策で一人も殺せぬまま手勢を掃討され、自身も静謐無き死の世界へ渡る末路に終わった。だがこの、自分がかつて造ったお片付け道具(兵器)の中でもより大きな実績を残したグローディが倒された結果を持って、遂にダグデドが本気で動く切っ掛けになった。


vsチキュー(第4849話)


第48話

「ハ~イッ! もし今、俺様の気まぐれで“チキューを全部キレイサッパリ片付ける”と言ったらどうする?」

王様戦隊「「「「「「……王鎧武装!!」」」」」」


「お前達にはさぁ、感謝してるんだよ? 五道化をキレイにしちゃってさ?…しかも、俺様が大昔にあげた力を使って、逆に俺様を倒そうとしてるんだろ?そんなおツブ会った事無いよ! 生まれて初めて、俺様が直々にお片付け遊びをするなら、今だと思わない?」


五道化が実質総崩れとなってもなお一切動揺は無く、対ダグデドの対策を話し合う王様戦隊の前に現れシュゴッダムを強襲。迎え撃つ6人をあっさりと変身解除に追い込んだ上で他の国に旧バグナラク軍の複製を呼び出し、無秩序の破壊を齎した上で宣戦布告した。


「おいおいおい! これくらいで終わってくれんなよ!?」

「ありがたがれ、諸君! 俺様の、俺様による、俺様の為の大掃除だ!」


対抗策が間に合わなかった事を受け、王様戦隊は遂に最終手段避難計画ゼロを発動。

それは、側近達に密かに「避難が完了するまで開けるな」と命じた荷物に各国の「王の証」を託し、ゴッドコーカサスカブトシュゴッドを用いて民達を別の星に避難させる……つまり、ダグデド撃破の計画が間に合わなかった場合、チキューを放棄し、民達だけは助けると共に、グローディ撃破の為に使ってしまったバグナラクの「王の証」の代用品を開発する、「いつか勝つ」為の移住計画であった(図らずもかつてのバグナラクの先祖とほぼ同じ行動を取ったとも言えるだろう)。


これを完遂するまでダグデドを釘付けにするべく、ラクレスに先導を任せ、王様戦隊は死力を尽くしてシュゴッダムで激戦を繰り広げる。

しかし今こそ討ち倒される可能性があってもダグデドはそれを意にも介さず、相手が決死で発動した王鎧武装・凌牙一閃と共に放った一撃も受け止めた上で、シュゴッダム全域を覆い尽くす程の隕石を召喚し、王様戦隊を壊滅させると共にシュゴッダムを瞬く間に廃墟へ変える。

更に王達が避難させようとした民達の中にカメジムを紛れ込ませ、隙を見て皆殺しにする算段も打っていた為、なおも立ち上がるギラを高所より我が物顔で見下ろし、ダグデドのチキューお片付け遊びは今度こそ達成されるかに思われた。


「み~んな片付いちゃったよ~? まぁ~だ続けんのぉ~??」 

ギラ「……悲鳴を上げろ…!!」


……が、これまで王達を間近で見てきた各国の側近達が命令を破り、それにラクレスも感化されて計画へ逆らった流れでカメジムが燻り出され、チキュー全国民の皆殺しは失敗に終わる。

更にハーカバーカへ繋がる扉も現れ、そこからかつてカメジムに抹殺された旧バグナラク最後の奈落王・デズナラク8世が姿を現し、カメジムを相手取っていたのは気付いていなかった。


第49話

「おツブをまとめて逃がそうとしたんだろ~? 今頃カメジムが台無しにしてるよぉ…♪」


避難民達の集合地点で何があったのかを知る筈も無く、民達が陽動の為に打ち上げた無人のゴッドコーカサスカブトが墜落するのを、絶望の叫びを上げたギラを傍らに目論見が失敗に終わったと大笑いする。

だが次の瞬間、王達の「逃げろ」と言う『正義』の命令に逆らい、王達と共に戦う『邪悪』の道を一丸で選んだラクレス率いる六王国の民=チキュー人の「反逆者」達が王様戦隊の救援に駆け付けた光景に唖然とするも同時に自分の目論見の方が失敗していた事を察知。

「何やってんだカメジム~……!」と毒付いて先程の大笑いから一転、あからさまな苛立ちを露わにし始める。


「なんでおツブが増えてんだぁ……? まとめてキレイにしてやるよ!」


直前の戦闘で疲弊したギラ以外の五王が回復する時間を稼ぐべく、ハスティー兄弟を先頭に「反逆者」達が向かってくるのを見て、変わらず自分は瓦礫の山の上に座ったまま無数の複製怪ジームとシュゴッドの群れを動かし、「神の怒り」を上回る大軍勢を差し向ける。

しかし、乱戦の内に「王様と共に戦う」意志で団結したチキュー人達は、戦闘要員が複製の軍勢を抑え込む後ろで非戦闘要員が様々な支援をする連携を自然に構築。元より戦闘に長けた者こそ多くなかったチキュー人達だが、士気の高さと数の多さに出身国ごとの役割分担でそれぞれが上手く戦い前線を持ち堪えたので、簡単に壊滅させる事が出来ず状況が膠着。


「出鱈目で、無茶苦茶! それが俺様! 為す術も無く、絶望しろ!!」


ならばと追い打ちに倒された五道化のコピー体を生成し、ついでに手から放ったビームでキングクワガタオージャーを変身解除させて優位を取ろうとするが、トドメの光球をデボニカに防がれ、彼女の開けたハーカバーカの扉からが参戦した事で一向に状況が引っ繰り返らず、逆に複製の軍勢の方が削られ続け減少。

更にカメジムもチキュー人の移動を止められなかった上で、デズナラクの手玉に取られる形でシュゴッダムに追い立てられており、コピーグローディ諸共空中に放り出された所をゲロウジームの追撃により瓦礫へ吹き飛ばされ脱落。


「なぁ~にやってんだぁぁ~……!?」


追い詰めているはずなのに全く思い通りにならず、絶望するどころか士気を高めて向かってくるチキュー人達、その間で満身創痍から介抱されて再度動ける程へ回復した上にセバスチャン達の余興「勝利の舞」で笑うといった心のゆとりも取り戻していた王様戦隊に対し、ダグデドの怒りは頂点に達する。


「何が面白ぇんだよぉ……!?これでお前達はグッチャグチャだっ!!」


絶対的存在たる自分だけが面白ければ良いと考えている彼にとって、仲間と共に面白おかしく笑い合うギラ達の姿は挑発行為に等しく、片手間に楽しめる遊びだった筈のお片付けに段々と本気になっていく。

躍起になって更なる複製軍団を投入するも、怪人態で満を持して現れたライニオール・ハスティーが、ラクレスのオージャカリバーZEROを借りて繰り出した一閃で残存の軍団が粗方消滅。


「ちゃんと殺しとけば良かったなぁ……!使い古しのおツブがっ……!!」

ライニオール「古き呪縛を過去に葬り、新たな時代に受け継ぐ…! “果て無き連なりの果てで、命は永遠に繋がってゆく”…!! ……これは、始まりの戦いだ!!」


更に斬り掛かって来た相手の一撃を罵声と共に受け止めて払い除けるも、その裏で残ったコピー五道化もネフィラ、そしてハチオージャーパピヨンオージャーに王鎧武装したイロキとカーラスによって撃破された事で遂に手駒が全滅。

ほぼ同時にハーカバーカへの扉が閉じた事で死者達は去った物の、ライニオールの言葉で何かを悟り、回復を挟んで奮起した王様戦隊を見てとうとう苛立ちを爆発させる。


「お前達は……何なんだっ!?」

ギラ「なーっはっはっはっは!! 貴様はいつまでも学ばんなぁ……ならば何度でも思い知らせてやる!」


思い通りにならない現実へ逆ギレの癇癪を起こしたダグデドに対して、この必然的な奇跡の発生を目の当たりにしたギラは希望に満ちた顔で、“王はここにいる”と暗に告げる口上を返すのだった。


ちなみにダグデドが上記の台詞を叫んだタイミングで、ちょうどBGMの「全力キング」の歌詞が「一切の退路を断つ 悲しみを支配する王者」に差し掛かっている。


vsキングオージャー(最終決戦)(最終話)

前話のラストから続く形で、今度は六人の王、そしてチキューの人々による堂々の名乗りを浴びせられる。


ヤンマ「俺は媚びねぇ、へつらわねぇ。誰が相手になろうとも、意地とドタマでブッちぎる……それがンコソパ総長、ヤンマ・ガストだ!」

ヒメノ「我が名はイシャバーナの女王、ヒメノ・ラン! ただ我がままに、我が道をゆく。散る事を知らぬ花……その気高きを知るがよい!」

カグラギ「民とは、命なり! 民の為には泥に塗れて手を汚す、それが! 豊穣の王殿様、カグラギ・ディボウスキィィ~!!」

リタ「法とは王を穿つ矛。法とは民を守る盾。なればこそゴッカンは不動なり! 地が裂け、天が降ろうとも、このリタ・カニスカは揺るがない!」

ジェラミー「俺は、ジェラミー・イドモナラク・ネ・ブラシエリ。人、バグナラク、全てを統べて、世界の運命(さだめ)を定める狭間の王様。 その有様を、永久に語り継ぐといい」

ギラ「恐怖しろ……! そして慄け! 一切の情け容赦なく、一木一草悉く! 貴様を討ち滅ぼす者の名は、ギラ・ハスティー! そして!」


『王様戦隊! キングオージャー!!』


ギラ「俺様達が……世界を支配する!!」


ヤンマの技術で不死殺しを宿したオージャカリバーを見るも臆する事なく、「不死身を斬る力か……面白いねぇ!!」と嘯き、王鎧武装した王達と正面衝突。

五人の王様に囲まれ袋叩きにされながらも、火球や投げ技で応戦し渡り合うダグデドだが、カメジムを討伐し戻って来たスパイダークモノスが加わり、糸で引き倒されて転倒した所に凌牙一閃を発動したクワガタオージャーの渾身の一撃を受けて吹き飛ばされる。

それでも余裕を崩さず、


「俺様が何様か……忘れるほどオツムがおツブなのかぁ~?」


と嘲笑するが、ヤンマにぼっちの王様だろ、スカポンタヌキ!」とあっさり切り返されて激昂。


「俺様は……宇蟲王! ダグデド・ドゥジャルダン!!」


遊びは終わりだと言わんばかりにエンド・オブ・ザ・ゲームを発動して元の巨大なサイズとなり、チキューごと滅ぼすべく拳を振り下ろす。

しかし、コフキ誰かからキャンディーとして受け取ったヒントを元に、「永遠の命」の代用品としてシュゴッドソウルの構造を利用する事を発案。

突貫工事で巨大シュゴッドソウルの器は完成した物の、中身の用意が出来ていなかった……が、王様戦隊はライニオールの言葉でその「中身」をどうするべきか気づいていた。


永遠の命とは、個を永遠とする物ではない。

命から命へ、意志から意志へ。無限に続く小さな命の繋がり、それこそがライニオールが学んだ「永遠」その物。

たとえ死によって命を失おうとも、そこに紡がれた絆は決して消える事はない。

そうして受け継がれ続ける「かつてありし者達」の生きた証、それこそが永遠の命なのだと。


そして、守護神キングオージャーにはそれを具現化する力がある。


ギラ「なーっはっはっはっは! 民共、聞けぇ! 貴様等の命、俺様によこせ!!」


久々に響き渡った「邪悪の王」の号令。

それに応じて、「反逆者」達もまた声を上げる。


『我ら民! 王に命を預けよう!!』


かつて地殻に飛び込んだデズナラクを止める為に考案された『人神融合・王鎧無双』。

そのシステムを応用する事で人々の命の力が一つに集まり、出現した超巨大シュゴッドソウルへ導かれる様に残りの「王の証」が集まり、シュゴッド達も参戦。最終極大の守護神・超絶怒涛究極完全体キングオージャーが遂に降臨を果たした。


振り下ろした拳を防がれたダグデドはそのまま本拠地である自らの部屋に飛び込まれてしまい、最終決戦の幕が上がる。


「星はお手玉、命は……宇宙を遊び万物を弄ぶ! 畏れ、敬い、ひれ伏して! 従い、崇め、奉れ!!」

「この宇宙は、俺様のものだぁぁぁぁーっ!!」


始まった戦いはもはや技も何もない、ひたすらの撃ち合い、殴り合い。

その末に、ダグデドが桁外れの戦闘力で完全体キングオージャーを半壊にまで追い込み、足蹴にして勝利を確信するも、その程度で王様戦隊を折る事はもはや出来ない。


ギラ「たかだか狭いこの部屋が、貴様の限界だ! 見るがいい! 魂を紡ぎ、意志を受け継ぎ、小さき命が繋がって、新たに生み出す巨大な力!! 『おツブ』如きが……!」

王様戦隊「「「「「「出しゃばるな!!」」」」」」


さんざん他人を「おツブ」と蔑んで来たダグデドだったが、ここに来て自分へその呼び名が向けられ、自分が宇宙の無限の広がりに向き合えない臆病者である事を勘付かれてしまう。

次の瞬間、奮起したシュゴッド達の自壊覚悟の反撃を受けて「部屋」の壁に叩き付けられ、そのまま炎上しながら崩れていく完全体キングオージャーのダメ押しの一撃で壁を壊されながら外へ放り出された事で「部屋」の外にある無限の空間にダグデドは晒されてしまう。


そして案の定、宇宙の無限に耐えられなかったかダグデドは、これまで散々潰そうとしていたチキューの荒廃したシュゴッダムへ逃げてくる様に出現。それと同時に頭部のインキュベータースペースが砕け、中に収められていた本体が露わとなる。

更に先程のダメージで立ち上がれずにいる所に、完全体キングオージャーを失いながら(シュゴッドソウルは回収済み)も宇宙の無限より舞い戻った王様戦隊が追い付いてくる。


ギラ「悲鳴を上げろ……!」

「ふざ、けるなぁっ……うわあぁぁぁぁぁぁっ……ギャァァァァーッ……!!」


そのまま6人の王が繰り出した一撃を叩き込まれ、必死の抵抗も虚しく本体であるクマムシ部分が切り刻まれ粉砕。残った体も風化して消滅し、呆気無い引導を渡された。

対して王達はそれに何も言わず、踵を返して民達の元に帰還するのだった。


かくして、巨大な力に物を言わせて宇宙の全てを弄び、狭い箱庭で民も持たず王を気取っていた「道化者」は、散々自分がそうして来た者達の如く全てを失い、宇宙の片隅で人知れず滅び去ったのだった。

また、宇宙一つを思いのままにする力を持ちながら、それすらも矮小にしてしまう宇宙の無限なる広がりから目を逸らした末、『宇蟲王』を名乗って振るった壮大な力の濫用やそれを後ろ盾にした傲慢な言動・暴挙等に溺れ優越感へ逃げた代償が、この何も残らない虚無な最期だったとも評せるだろう。


そして強大な力に溺れて卑小な末路を迎えた者(ダグデド)をネガとし、持てる力を出し合って一つになり偉大な物語を作った者達(チキュー人)という、対象的な評価を得た存在が誕生したと言えるかもしれない。


アドベンチャー・ヘブン』完全(円盤)版(ネタバレ注意!)





















死の国・ハーカバーカにて王様戦隊と交戦を終え、デボニカと彼らを見送り一人玉座の前に佇むライニオールの元へ強襲。この事から死の国へすら行けるという生死を超越した存在である事が匂わせられる


即座に怪人態王骸武装して迎え撃つライニオールであったが、ダグデドはその強大な力で最強の王である彼さえも消滅させてしまう。


「あーあ、つまんねぇ……」


王の消えた玉座を前にして、嘲笑う様に呟くのだった。


しかしこの時のライニオールは九死に一生を得ており、後に上述の本編第49話で彼から手痛いしっぺ返しを食らう事になるのであった。

あるいは、第49話での立ち回りからして実際は討たれた芝居を打ち、ダグデドからしばし身を隠していたかもしくは回復して力を蓄えていた可能性も高い。劇中のライニオールが敢えて悪役を演じて当代の王様戦隊の覚悟と実力を測り、ハーカバーカの扉を開ける案内人=自分達が現世に介入する鍵となるデボニカを王様戦隊と共に現世へ返したのも、終盤における反撃の布石とも見える。


そして、時系列を考えればこの時のダグデドは事実上の先行登場と言えよう


余談

  • 演じる石田氏は『獣拳戦隊ゲキレンジャー』のバエ以来、16年ぶりの出演となり(ちなみに、ハエモチーフの怪人は本作に既に登場している)、今作で初めて敵勢力のリーダーを演じる。
    • 石田氏の起用は制作スタッフ(特に脚本担当の高野水登)の「ダグデドを石田さんに演じていただき、かつて類を見ない悪を見せたい」との想いに基づく指名キャスティングが行われた旨が明かされている。オファーを快諾しダグデド役を引き受け、更に監督が唸る様なアドリブも入れ混ぜて想定以上の魅力を引き出しているとの事。
    • なお、高野氏は自身のTwitterアカウントにて「石田に演じてもらう前提で当て書きした」と投稿しており、大森敬仁プロデューサーへ若干半ギレ気味で猛烈なアピールを行った経緯を明かしていた。
    • 事実、よほど張り切っていたのか初登場回は段取りや必要以上の会話もすっ飛ばして番組の殆どが彼のフリートークライブ状態だった。良くも悪くもこの一話で彼の存在は全視聴者にかなりのインパクトを与えた事だろう。
    • 第42話で一度は撃破されたダグデドだが、東映オフィシャルサイトにて演者のオールアップ報告が無く(第42話終了後、テレ朝公式サイトの「宇宙害虫記」コーナーにはダグデドのデータがupされた物の)、第43話で引き続き登場。そのままキングオージャー最後の敵役を務め切った。
  • やたらと濁点が多い名前(実際ギラにグダグダと名前を間違えられた)だが、その名前の由来はクマムシの1種、ドゥジャルダンヤマクマムシと思われる。
    • 尚、クマムシとは昆虫では無いが、クモサソリと同じく、広義の意味で虫と呼ばれる動物である。
    • 広義では「最強の生物」に数えられているクマムシは、仮死状態になると極めてタフな生命力を発揮する虫であり、高電圧や放射線等といった実験にも平然と耐え、更には砂漠や寒冷地などの局地にも適応できる生存能力を誇る。一説によるとなんと生身で宇宙空間に10日間放たれても生き延びた実例もある。あらゆる命を弄ぶダグデドのモチーフがその強靭さ故に人間によってさまざまな実験台となっているのもまた皮肉な話である。
    • 人間の都合で送り出されたとは言え、宇宙空間にも到達した唯一無二の生物。「最強の敵」にして「宇宙を象徴する」としてはこれ以上無いモチーフだろう。
    • 担当声優の石田氏はこの名前について「まずキャラ名を間違えない様に頑張ります」とコメントしている。
    • 最終的に、自分の思い通りになる環境から叩き出されるや一気に弱体化、まともに動けなくなった所であっさりとトドメを刺された末路は、クマムシの適応能力の高さと物理的な脆弱さを皮肉も込めながら再現した物とも見れる。
  • 声優本人も触れている様に覚え難い名前だからか、ネットではギラに倣い「グダグダ」と呼ばれる他、似た響きの某モグラ某穴掘りゲーム呼びする層も
  • スーツアクターの清家氏は第1部の敵の首領・デズナラク8世を演じており、敵の王を演じるのは2体目となる。
  • 第31話で地球を「最悪な場所」と語っていたが、続く第32話にて新生デーボス軍を使い自身の手で「最悪の場所」にしたという真相が語られた。
    • しかもここへ王様戦隊を飛ばし、そこから帰って来るのに半年間ぐらい掛かるのを見越してその隙にチキューを掌握、帰還した王様戦隊にとって新たなる「最悪の場所」へ変える布石ともしていた(実質新生デーボス軍はその繋ぎ兼時間稼ぎにされたとも言えよう)。
    • なお、キョウリュウジャーが後輩の戦隊と共に倒した、蝶絶神デーボスを生み出した存在である創造主デビウスとの関連性は現時点で不明。
  • 第41話にてコーカサスカブト城/ゴッドコーカサスカブトの模型を弄りながらラクレスの話を聞くシーンがあるが、撮影に使われたコーカサスカブト城/ゴッドコーカサスカブトはガチのDX版。そのため、視聴者からは(おもちゃが) 死ぬまで遊び倒すぞ~!とネタにされている(実際、現実の時期が時期だけに販促も兼ねているのかもしれないが)。
  • 初めてギラ達の前の姿に現れ言語調整の台詞の一部が、後にネタになった。
  • 上述した様に、第42話で爆散する直前にクマムシの様な姿に変貌した他、笑い声が明らかに機械音が混じった不気味な物に変化していっており、視聴者からは「本当は頭部が本体で身体はロボットスーツでしかない」という説が上がっていたが、最終回で更新された公式ホームページの「宇宙害虫記」のダグデドの説明書きにて頭部が本体だと判明した。更によく見てみると本体部分にもマントらしき物を羽織っており、仮の姿は疎か本当の身体さえも虚栄に包んでいた心の弱さが窺える。
  • 頭部のインキュベータースペースと内包されたクマムシという造形はシュゴッドソウルに見立てる事も出来、ダグデドがシュゴッドを含めた全ての昆虫生命体の創造主であると共にクマムシのシュゴッド、あるいは一種の邪悪なキングオージャーと呼べる存在でもあるのかもしれない。
    • インキュベーターとは本来は孵卵器、つまり鳥類爬虫類孵化する適切な温度を保つ装置の事。そこに本体が閉じこもっているのは、自分の部屋から出て外の世界と向き合えない点や性格と合わせて「子供」という事なのだろう。
    • ギラに対して「俺様がパパでママでちゅよ」と言っていたが、ギラの名乗りの「邪悪の王」が元々は孤児院で子供達とのごっこ遊びに用いていた物で、本物の王となった彼に討伐される事となったのはなんとも皮肉である。
  • 作中におけるキングオージャー関連の描写を振り返ってみると
    • シュゴッド本体は機械技術で、そのコアとなるシュゴッドソウルの器もまた純粋な技術のみで作り出す事が可能な事
    • シュゴッドソウルのエネルギー源となる物は「(永遠の)命」である事
    • これらの事実から生命力をエネルギーに変え、自在に制御する技術が「シュゴッドソウル」。その生命エネルギーを動力源としたり、自らの意志や自我すら持つ新たな昆虫型生命を生み出す技術が「シュゴッド」だと考えられる。
    • そして肉体こそ脆弱ながら不死身に等しい生命力を持つダグデド本体がシュゴッドソウルの器(インキュベータースペース)に納まる事でその生命力から”無尽蔵の生命エネルギー”を得られるシュゴッドソウルとなり、その無尽蔵のエネルギーを自由自在に操る事が可能な機械のボディ、すなわちソウルの対となるシュゴッドと一つになった姿こそが我々のよく知るダグデド・ドゥジャルダンという推測を導ける。
    • そう、宇宙を支配し、数多の生命すら自在に操る力を持つ宇蟲王の正体とは、単体で完全体のキングオージャーに匹敵する力を持った始祖にして、悪意を抱いた究極のシュゴッドだったのかもしれないのだ。
  • それにしても、「不死身殺し」の力も、超絶怒涛究極完全体キングオージャーを構築するシュゴッド達や王の力、果ては王様戦隊の(一応のではあるが…)リーダーであるギラ・ハスティーにいたるまで自身の敗因は全てダグデド自身が生み出したものである。ダグデドに対してダグデド自身の力でしか討伐できなかった、といえば聞こえは良いが要は間抜けにも自身が見下してきた者達に自身を滅ぼし得る力を与え続けた為に実際に滅びる事となっただけの話であり、実に滑稽としか言いようが無い末路を遂げる羽目になった。

関連タグ

王様戦隊キングオージャー

宇蟲王 宇蟲五道化

クマムシ 絶対悪

チート 最強 不死身


スーパー戦隊歴代ラスボス

ソノナ/ソノヤダグデド・ドゥジャルダン


関連・類似キャラ

ドン・アルマゲ一つの宇宙を支配した独裁国家の頂点=王(ショーグン)に担ぎ上げられた宇宙思念体。アンラッキーに苦しんだ者のマイナス感情から生じた影の様な存在だが、それ故か自身以外の人物を軽視しており、自分に従う者≒民の集まりである独裁国家を犠牲にしてでも宇宙全土の生命を取り込む力を有した存在へ進化する事を目論んだ。そして最終的に目的は達するが、その過程の放漫さが仇となって得た力を使いこなせず、宇宙の全生命を味方へ付けた戦隊に敗北。一人侘しく滅び去り、何も残らない虚無の末路を迎えた。


ジニス弱小な生物が遺伝子改造により進化、自己増殖しての群体化で莫大なエネルギーを生産可能となったルーツを持つ戦隊首領。反面、身体の維持に相当なエネルギーを使うらしく、拠点の宇宙船の動力炉星のパワーを取り込む能力で代用しないと自由に使える分のエネルギーの確保が出来ないと思われる点も、ダグデド本体とインキュベータースペースの関係、引いてはシュゴッドソウルの根幹構造に近似する。

なおこちらは弱小な存在であった過去から目を背けており、それから逃れ続ける手段としてダグデドと同じくゲーム感覚で惑星ごと格下の生物を潰して玩び優越感に溺れる愚行を犯した末、戦隊に背けていたものを直視させられた挙句屈辱の感情に塗れながら倒される最期を迎えた。


ドン・ドルネロ血祭ドウコク:一人称が「俺」の首領繋がり。ドウコクは、(ダグデド程では無いが)めちゃくちゃ強い点も共通している上、最終回での巨大戦の流れが非常に似ているラスボス。


:戦隊シリーズの神繋がりで、ある意味ダグデドより強い。但し、こちらは最終的に和解している。また詳細は略すが、自己の限界を受け入れた上でそれをカバーする知略を練る思考能力等も持ち合わせており、超越存在である事も抜きにしても器量があって他者との対話・相互理解が出来る点が、ダグデドとの決定的な相違点と言えよう。


ハニワ腹話術師賭博師ベリトサーガイン晦正影ウンジェット:「小さな本体が人間大のロボットスーツを操縦している」系の戦隊怪人


バエ:前述の通り石田氏が戦隊シリーズで演じた虫モチーフのキャラ。こちらは、自分よりも大きな存在(巨大戦)に魅せられた、人間の体内に納まる程の小さな身体の持ち主で、

自分よりも大きな存在がある事に耐えられない、本体は人間大のロボットスーツの中に収まる小さな身体の持ち主であるダグデドとは対照的である。

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