概要
滝川駅(北海道滝川市)から根室駅(根室市)までの443.8kmの路線であるが、1981年に石勝線が開業し、2024年に富良野駅~新得駅間が廃止してからは滝川駅~富良野駅、新得駅~釧路駅、釧路駅~根室駅の3つに運転系統が分かれている。釧路駅~根室駅間については「花咲線」の愛称が付与されている。
花咲線の区間はエゾシカとの遭遇率が他の道内路線と比べて極めて高く、度々輸送障害が起きているのが問題となっている。
運行形態
上落合信号場~帯広・釧路間は石勝線方面へ直通運転する特急「とかち」「おおぞら」が走行する。それ以外の区間は普通列車のみのローカル線として、地域輸送を行っている。
上落合信号場~帯広貨物駅~釧路貨物駅間には、(石勝線経由で)JR貨物の定期貨物列車も設定されている。
花咲線の区間には早朝の下り列車と昼間の上り列車に「はなさき」が、昼間の下り列車に「ノサップ」の快速列車がそれぞれ設定されており、昼間の下り「ノサップ」と上り「はなさき」は釧路駅で特急「おおぞら」と接続している。
部分廃止
当路線のうち富良野~新得間は輸送密度が200人未満となっており、JR北海道は「単独では路線の維持が困難」であるとして2016年に当該区間の廃止検討を発表。地元自治体との協議の結果、2022年に当該区間のバス転換方針を決めた。
根室本線は整備新幹線の並行在来線以外では初めて、路線が分断される形となった。当該区間のうち、東鹿越~上落合信号場間は2016年8月の台風で被災して不通となっていた。
そして、2024年4月1日をもって富良野~新得間が廃止された。また、上落合信号場~新得間は、石勝線として存続された。
駅一覧
滝川駅~富良野駅間
新得駅~根室駅間
駅番号 | 駅名 | 乗換路線 | 備考 |
---|---|---|---|
K23 | 新得 | 石勝線 | |
K24 | 十勝清水 | ||
平野川信号場 | |||
K26 | 御影 | ||
上芽室信号場 | |||
K27 | 芽室 | ||
K28 | 大成 | ||
K29 | 西帯広 | ||
K30 | 柏林台 | ||
K31 | 帯広 | ||
K32 | 札内 | ||
K34 | 幕別 | ||
K35 | 利別 | ||
K36 | 池田 | ||
昭栄信号場 | |||
K37 | 十弗 | ||
K38 | 豊頃 | ||
K39 | 新吉野 | ||
K40 | 浦幌 | ||
常豊信号場 | |||
(K41) | 上厚内信号場 | ||
K42 | 厚内 | ||
(K43) | 直別信号場 | ||
(K44) | 尺別信号場 | ||
K45 | 音別 | ||
K47 | 白糠 | ||
K48 | 西庶路 | ||
K49 | 庶路 | ||
東庶路信号場 | |||
K50 | 大楽毛 | ||
K51 | 新大楽毛 | ||
K52 | 新富士 | ||
K53 | 釧路 | ||
B54 | 東釧路 | 釧網本線 | |
武左 | |||
別保 | |||
上尾幌 | |||
尾幌 | |||
門静 | |||
厚岸 | |||
茶内 | |||
浜中 | |||
姉別 | |||
厚床 | |||
別当賀 | |||
落石 | |||
昆布盛 | |||
西和田 | |||
東根室 | |||
根室 |
廃止区間
上落合信号場~西新得信号場間は石勝線として存続。