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概要編集

「釧網本線」とは、JR北海道が運営している鉄道路線の1つである。

北海道網走市にある網走駅(※石北本線と接続)と、釧路市にある東釧路駅までの区間、166.2kmを結んでいるが、東釧路駅方面への列車はすべてが1駅先の根室本線釧路駅まで乗り入れている。網走駅~桂台駅間が旭川支社、鱒浦駅~東釧路駅間が釧路支社の管轄。

2023年春のダイヤ改正で、細岡駅は4月25日~11月30日までの限定営業となった。


厳しい経営状況から「自社単独で維持することが困難な路線」の1つに指定されているが、宗谷本線石北本線と比べると廃止となった駅はかなり少なかったりする。

また南部では釧路湿原をかすめ、北部では知床連山やオホーツク海の絶景を望むロケーションから、夏場は「ノロッコ号」、冬場は「SL冬の湿原号」が運行され、「THE ROYAL EXPRESS」の北海道周遊ルートの一部に指定されるなど観光路線の一面も持つ。


運用編集

普通列車のうち全線通しで運転されるものは1日4往復。

区間運転のものは網走駅発着・釧路駅発着がそれぞれ1日2往復ずつ。

また、かつて快速列車として「しれとこ摩周号」(快速「しれとこ」を2018年ダイヤ改正で改称)が運行されていたが、停車駅の増加と通過駅の廃止により、末期はほぼ各駅停車に近い存在となっていた。2024年3月のダイヤ改正で「しれとこ摩周号」は普通列車に降格された。


駅一覧編集


駅番号駅名乗換路線備考
A69網走石北本線
B79桂台
B78鱒浦
B77藻琴
B76北浜オホーツク海に面する駅として全国的に有名。待合室には訪問者の名刺やサインが多数貼られている。
B75(臨)原生花園
B74浜小清水
B73止別
B72知床斜里
B71中斜里当駅と清里町駅の間に南斜里駅が存在した(2021年廃止)。
B69清里町
B68札弦
B67
B66川湯温泉駅から硫黄山が見える。また以前はSL冬の湿原号が当駅まで運転されていた。
B65美留和
B64摩周当駅と磯部内駅の間に南弟子屈駅が存在した(2020年廃止)。
B62磯分内
B61標茶SL冬の湿原号の現在の終着駅。当駅と茅沼駅の間に五十石駅が存在した(2017年廃止)。
B59茅沼冬場は駅付近までタンチョウが飛来する。
B58塘路2面2線。SL冬の湿原号復路便は当駅で普通列車と交換する。
B57(臨)細岡2023年ダイヤ改正から4月25日~11月30日までの期間限定営業駅。また当駅付近は当線でも有数の鉄道写真撮影スポット。
B56釧路湿原一部列車は通年、もしくは冬季のみ当駅通過。SL冬の湿原号往路便は当駅で運転停車する。
B55遠矢
B54東釧路根室本線根室方面
K53釧路根室本線帯広方面

使用車両編集

近年の物のみ。


H100

鉄面画 JR北海道H100形

2024年3月ダイヤ改正より全ての普通列車が当車両で運行されている。


キハ54

ようこそ道東へ

2024年3月ダイヤ改正までの主力車両。前述の「しれとこ摩周号」でも運用されていた。

また快速「しれとこ」「しれとこ摩周号」では国鉄時代の特急列車を彷彿させるヘッドマークを掲出していた。


キハ40

穏やかな時間

キハ54と共に2024年3月ダイヤ改正で撤退。


DE15/DE10

DE15ディーゼル機関車

「ノロッコ号」の牽引や「SL冬の湿原号」代走、更に始発列車の前に運行される落ち葉掃き列車(2022年度まで)等で入線している。またDE10は貨物列車が設定されていた頃には貨物を牽引していた。


C11

初夏の原生花園とSLオホーツク号

「SL冬の湿原号」を牽引する。以前は2灯ライトの207号機(上イラスト参照)とオーソドックスな1灯ライトの171号機の2機体制だったが、前者は現在東武鉄道へ貸し出されており、「SL大樹」等で運用されている。


関連項目編集

JR北海道 気動車 鉄道 ローカル線 石北本線 根室本線 ノロッコ号


外部リンク編集

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