海兵隊のコブラ
海兵隊のAH-1は海上飛行の必要性から「双発機(エンジンを2基搭載している)」となっている。
また、キャノピーは陸軍式のような『光の反射が少ないので、発見されにくい』ものと違い、
海兵隊式の『空気抵抗を軽減し、飛行性能を重視する』ものになっている。
アメリカ陸軍が新型のAH-64を運用するのに対し、海兵隊はこのAH-1WをAH-1Zに改修したうえで使い続けている。
これはAH-64は整備が高度(同型機を持たない全くのオリジナル機体である事も一因である)で、前線での修理だと不都合がある(AH-1はエンジン等一部の部品は汎用ヘリで数も多いUH-1の物が使用可能)為である。
陸上自衛隊ではAH-64を調達するも、様々な理由により調達を中止にしている。
更なる発展型としてAH-1Zが開発されている。
AH-1Tからの変更点
まずエンジンが換装され、飛行性能が改善されている。
次に火器管制装置が新型のものに換装されているので、夜間や悪天候でもミサイルを発射し、誘導する事ができる。
これによりミサイルに関してもAH-1T(TOWミサイルのみ)を上回り、さらに新型のAGM-114「ヘルファイア」ミサイルを運用できる。
対地センサーが充実し、運用能力が拡大したので従来のTOWミサイルの誘導性能も向上している(はずである)。
また当機から対空(対ヘリコプターがメインであるが)も意識されスタブウィング両端にチャフ・フレア発射装置、排気孔近くに赤外線ジャマー、暫定的にサイドワインダーとスティンガーミサイルの運用能力も付与され「対空は機銃とロケット弾だけ」という貧弱な状態から脱する事になった。