概要
宮本武蔵の幼馴染。
作州宮本村の浪人で、お杉の実子ではなく妾の子である。宮本村時代には武蔵と好んでつるんでいた。戦で名を挙げようと、武蔵が村を出る切っ掛けを作った。
初期の合戦では一度の戦闘で数人ほど一太刀も受けずに斬り殺していたが、情夫を続けるうちに次第に弱くなってきている。結果、水をあけられる形となった武蔵に対して時おり嫉妬心を露わにしている。
狡猾な面があり自らを強く、大きく見せようとすると同時に、英雄や豪傑への憧れも強い。だが、酒と女を覚えて詐欺を働いてきた都の日々を振り返る中で、自身が欺瞞や虚栄で塗り固められた人間であるということを強く恥じている。
初老となってからは、路傍で武蔵と小次郎の話を講談のように語り継いでいる。