1.『多幸感』『陶酔』を意味する英単語。
2.初音ミクによる楽曲のタイトル。
本記事では3について記述する。
概要
2011年6月に発売された、CLOCKUPによるアダルトゲーム。
2014年にはHDリマスター版が発売し、本作品制作チームの新作フラテルニテも発表された。
破壊願望を持つ少年が少女達と共に密室に閉じ込められ、謎の声により紡がれる不可解なゲームに巻き込まれていく物語。
当初は同日発売の別会社のエロゲなどの影に隠れる形となり注目されていなかったが、体験版配布後にはマニアックかつハードなゲーム内容や、特異的なキャラ達が織りなす意外なシナリオの数々から評価が見直され、2011年度2chベストエロゲー10位入賞を果たす。
同年12月にはOVAが発売され、2014年夏頃には第3巻が発売予定となっている。
登場人物
高遠恵輔(たかとお・けいすけ)
主人公。容姿は伏せられている。
少女に対し破壊衝動や凌辱願望を持っているが、それを心中に押し殺して善良に振る舞っている少年。
ある日突然、自らの通う学園の人間らと共に首輪をかけられた状態で『白い部屋』に閉じ込められ、少女達と自らの欲望のどちらを解放するかを選択することになる。
作中においては『開錠者』という、ヒロインらを『鍵穴』として指名しては指定された行為を行い、『鍵を開ける』役割に選ばれる。
真中合歓(まなか・ねむ)
恵輔のクラスメイト。孤独を好む、深窓の令嬢のような少女。
文武両道かつ聡明で恵輔とは関わりが無かったが、ゲーム開始直後に恵輔の隠す欲望を見破り、暴露しない事と引き換えに彼に服従を誓わせる。
一方で自らの衝動を解放するように甘い誘惑をかけるなど、その言動には謎が多い。
冷静だが気まぐれかつ飄々とした性格をしており、何を考えているのかを窺わせないミステリアスな雰囲気を持つ。
帆刈叶(ほかり・かなえ)
恵輔のクラスメイトにして幼馴染。
心優しい性格と、それだけに終わらない芯の強さを併せ持つ少女であり、恵輔とは互いに信頼し合っている仲。
しかしそれ故か否か、彼が少女に対して歪んだ願望を秘めていることは知らない模様。
身長が伸びないことを気にしているが胸だけは発育を続けているという、典型的な童顔巨乳。
白夜凛音(びゃくや・りんね)
恵輔の通う学園の風紀委員。
規律に従うことを何よりも重んじており、ルールから外れる人間には自他共に厳しく接している。
その為ゲームが開始された際にはその内容を不服としながらも、いち早くルールに順応し身を委ねた。
物静かで大人しそうな容姿をしているが、実際は学園内外を問わず他人とは積極的に関わる行動派。
蒔羽梨香(まきば・りか)
恵輔の後輩にあたる少女。学園では彼と同じく天文部に所属している。
繊細で泣き虫な性格だが、親しい相手にはとことん友好的に接するタイプで、恵輔にも子犬のようになついている。
ドジッ娘属性持ちで失敗も多いが、その愛嬌から周囲にはすぐに許される憎めない一面を持つ。
同じクラスの生徒らにもマスコット的存在として可愛がられているようだ。
葵菜月(あおい・なつき)
恵輔の通う学園の英語教師。
おっとりとした性格で教師としての風格には欠けるが、相手を立てる心優しい性格から生徒達からの人気は高い。
反面他の教師達からは楽天さが原因で嫌味を言われることもあるが、それもまた楽天さで気にせず日々を過ごしている。
担任を務めているクラスは恵輔よりも上にあたる。
安藤都子(あんどう・みやこ)
恵輔のクラスメイトで委員長の少女。
委員長らしく真面目で他人には厳しいが、その熱意は周囲にもしっかりと伝わっており皆から頼られることも多い。
作中ではその真面目さが災いしてゲーム開始直後に『謎の声』に激怒、参加放棄を宣言するが、それが原因で拷問装置の餌食となってしまい、ゲームから『除外』された。
彼女の脱落により、参加者たちはゲーム遂行以外での密室突破はありえない事を思い知り、ゲームに興じることとなった。