概要
PCでのみ発売されているFPSのお使いゲームである。
内容は月曜日から金曜日の間、普通のお使いを主人公のポスタル・デュードがこなしていくというものである。
しかしそのお使いをこなしている最中、行列や強盗等のストレス要因が度々発生する。
介入する気が一切ないなら無視してもいいし、我慢ならないなら大暴れしてもいいというゲームであり、結果はプレイヤー次第で大きく変わる。
例
- スーパーにミルク($5)を買いに行く。
- レジ前に長い行列ができている。
- 素直に並んでもいいし、時間が惜しいなら蹴飛ばして全員どかしてもいい。あるいは店員を射殺してミルクを無料で手に入れることもできる。
ほかにもチャック全開で放尿も可能と、正にやりたい放題である。
ただ、酷く暴力的な描写や不謹慎なジョークが数多く存在するため、いわゆる「残酷ゲーム」として名指しで非難されることも少なくない。
登場人物
ポスタル・デュード
本作の主人公、近くのスーパーに行くのにも拳銃を持っていくという「イカれた人物」として描かれている。
ゲーム会社に勤めているものの、「俺はビデオゲームが大嫌いなんだよ」という、どうして入った。
デュードの奥さん
やりたい放題のデュードでも頭の上がらない怖い人、毎日毎日、いろんなお使いを頼んでくる。
デュードが「お前をお使いリストに入れてやろうか」と言うところをみると殺してやりたいとか思っているのだろうか?
ちなみにゲームの最後の日、あることが原因で驚くべき行動に出る。
チャンプ
飼い犬、ゲーム始まって早々、デュードに小便をひっかける。
暴力ゲーム反対団体
デュードの勤めるゲーム会社の前でゲームの規制を訴えている団体。
ある出来事がきっかけで、デュードが追いかけまわさせることになる。
図書館反対団体
図書館で本を燃やせと主張している団体。
もちろん、ある出来事がきっかけになり、攻撃してくる。
お肉屋さん
デュードの町のお肉屋さん。
デュードがバーベキュー用の肉をもらいに行ったことがきっかけで色々起こる。
お店の中は結構広く、奥の方ではエラいことになっている。
狂信者
うん、まあ、その、うん、狂信者。
危ない思想の持ち主で、事あるごとにいろんなパニックを起こす。
風貌を見たら何を信仰しているか分かる。
クロッチー
パラダイスシティで大人気の玩具。
見た目がアレである。
ウサーマ・ビン・ラーディン
コメントは差し控える。
MOD
Week in Paradise
ポスタル2とウィークエンドを一つにまとめるMOD。
月曜日から日曜日まで続けてプレイできるようになる他、月~金曜日でもウィークエンドの追加武器が使えるようになる。
また、欠損描写の改良や武器の追加、NPCのバリエーションの増加等も含まれている。
Eternal Damnation
Resurrection Studiosというチームが作成したMOD。
元のポスタル2とは違い、ステージクリア型のホラーゲームになっている。
武器にチェーンソーやバットが追加されている。
シリーズ
ポスタル
記念すべき第一作目。
箱庭で主人公を操り、武装、非武装かかわらずある程度殺せばゲームクリアというトンデモゲーム。
精神世界を意識したとされるアナログなタッチは、内容からすればさほどグロくはないのだが、「死」を記号のように扱う内容なので、むしろグロくないことが本作の特徴を際立たせているとさえ言える。
日本国内では「全米発売禁止」がセールスポイントとなったなど、ありえない理由で知名度が上がったタイトル。
ステージはパレードやデパートなど明らかに銃をぶっ放してほしくないところばかり。
さらに追加パッチで秋葉原、道頓堀、さらに日本語音声も付いてくる。
ご購入の際は、ゴールデンパックなどでポスタル2と一緒に入っているので、そちらをご購入ください。
ウィークエンド
ゲーム本編では描かれなかった、土曜日、日曜日を描く作品。
内容はもちろん、お使い型、しかしそれでも内容は色々ぶっ飛んでいる。
自由度は低くなっており、一本道。
その代り、武器にスレッジハンマー、マシエト(鉈)、サイズ(大鎌)が追加されており、ゾンビや新しい敵も追加されている。
ポスタル2・ロシアより愛をこめて
パワーアップキットとは違い、単品で売られている。
舞台はロシアに代わり、物語の目的はデュードのなくなったナニを探す物語である。
新たにパチンコ、悪臭ソックス、フライパンが武器に追加された。
Postal3
2011年の12月に発売。FPSからTPSにジャンルを変更。
プレイヤーの行動次第で善と悪にゲーム内容が分かれる。
映画
実写映画化され2007年に公開された。日本では劇場未公開・ソフト未発売。
ゲーム同様、かなりグロテスクな表現をされており、アメリカではR指定されている。
監督はハウスオブザデッドなどを手掛けた、ウーウェ・ボル。
主演はザック・ウォード(デュード役)。
評価
911事件を茶化すシーンがあり、試写会ではそのシーンで200人が途中退席。
政治的配慮から1500館の劇場で公開される予定が4館まで縮小され、公開2週間で打ち切られた。
最低助演男優賞、最低スクリーンカップル賞、最低監督賞の三部門でノミネートされ、最低監督賞を受賞したという。
その一方、ホーボーケン国際映画祭では作品賞と監督賞を受賞した。