ユンケルの由来
「ユンケル」の由来はドイツ語のユンカー(Junker)で、日本語に意訳すると「貴公子」という意味である。「黄帝」は漢方医学の祖ともされる、中国の伝説上の帝王である。
ちなみに当初のユンケルは錠剤の薬であった。1967年(昭和42年)10月より、滋養強壮ドリンク「ユンケル黄帝液」の発売を開始した。発売当初はアンプル型のガラス容器だったが、後に現在のスクリューキャップ型に変更される。2008年8月からは「ユンケル」の箱入りドリンク剤に添付していたストローを廃止した。
今までに販売されたユンケル
ユンケル黄帝液【第2類医薬品】 - 「ユンケル」シリーズの基盤製品(2004年10月に徳用の10本入りを追加)
ユンケル黄帝L【第2類医薬品】 - 女性向けに辛味を抑えたマイルド香味タイプ(2004年10月に徳用の10本入りを追加)
ユンケル黄帝ゴールド【第2類医薬品】 - ニンジン・イカリソウなど5種類の植物性生薬を配合
ユンケルD【第2類医薬品】 - 黄精を配合。体が重く感じる時の滋養強壮に
ユンケルD2【第2類医薬品】 - マツモトキヨシのみ販売、成分は「ユンケルD」と同様
ユンケル黄帝ロイヤル【第2類医薬品】 - 黄精を「ユンケルD」の2倍量にした上、エレウテロコック流エキスを配合
ユンケルファンティー【第2類医薬品】 - 15種類の生薬(植物性12種類+動物性3種類)を配合。「ファンティー」とは中国語で黄帝を意味する。
ユンケルスター【第2類医薬品】 - 20種類の生薬(植物性18種類+動物性2種類)を配合。現行の「ユンケル」シリーズ内における最高級品(50ml入り4,078円)
ユンケル黄帝液40【第2類医薬品】 - 1本40ml入り。40代からの滋養強壮に
ユンケル黄帝L40DCF【第2類医薬品】 - 1本40ml入り。カフェイン無配合のマイルド香味タイプ
ユンケル黄帝液DCF【第2類医薬品】 - カフェイン無配合タイプ
ユンケルスーパー黄帝液II【第2類医薬品】 - 滋養強壮・体が疲れた時の栄養補給に。冬虫夏草配合
ユンケル黄帝-L【第2類医薬品】 - かぜ等の発熱性消耗性疾患や食欲がない時の栄養補給に。冬虫
夏草配合
ユンケル黄帝ロイヤル2【第2類医薬品】 - かぜ等の発熱性消耗性疾患時の栄養補給・滋養強壮に。エレウテロコック・ゴオウ配合
ユンケル黄帝D【第2類医薬品】 - 6種類の生薬と5種類のビタミンを配合
ユンケルロイヤル黄帝【第2類医薬品】 - エレウテロコック配合。商品名が似た「ユンケル黄帝ロイヤル」とは別物の製品
ユンケルファンティ【第2類医薬品】 - 16種類の生薬とビタミンを配合。商品名が似た「ユンケルファンティー」とは別物の製品
ユンケルローヤル・C - 黄精流エキスとローヤルゼリー、ビタミンC500mgを配合。当初は医薬品として発売されていた。医薬部外品のユンケルとしては最初の製品
ヒューゴユンケル【第2類医薬品】 - 4種類の生薬とタウリンを配合。低カロリー設計
スパークユンケル【第2類医薬品】 - 3種類の生薬・ビタミン・タウリンを配合した飲みやすい味の「ユンケル」。低価格設定。
ユンケルジュニア - 5~14才までの小児用で、飲みやすいフルーツ味。パッケージにはサトちゃんが描
かれている
ファンテユンケル3Bドリンク【第3類医薬品】 - 2000年3月発売。肉体疲労時のビタミンB1の補給に。100ml入り
ファンテユンケル【第3類医薬品】 - 2007年7月発売。3種類の生薬を配合したピーチ味の医薬品ドリンク。100ml入り
ファンテユンケルゴールド【第3類医薬品】 - 1999年3月発売(2003年1月にデザインリニューアル)。セイヨウサンザシ、ローヤルゼリーを配合した100ml入り
ファンテユンケルロイヤル - 1999年3月発売(2003年1月にデザインリニューアル)。タウリン2000mgとエレウテロコック・黄精・ローヤルゼリーを配合した100ml入り。当初は医薬品として発売されていた
ユンケルローヤルF - コウジン、オウセイ、ローヤルゼリーなど10種類の生薬とビタミンB2・E、タウリンを配合したミニドリンク
ユンケルローヤルD2 - 特につらい疲れに。ニンジン、オウセイ、ローヤルゼリーなど8種類の生薬とビタミンB2・Eを配合したミニドリンク
ユンケルローヤルゴールド - かぜなどの発熱性消耗性疾患時の栄養補給に。エレウテロコックやセイヨウサンザシなど5種類の生薬とビタミンB2・Eを配合したミニドリンク
ユンケルローヤルV2 - 2013年3月発売。疲れなどの肉体疲労時の栄養補給に。後述の「ユンケルローヤルV」に比べ、ニンジン流エキス・ローヤルゼリーエキス・ニコチン酸アミドの配合量を増量し、ビタミンB6を追加した処方強化版。
ユンケルローヤルV - 疲れなどの肉体疲労時の栄養補給に。ニンジンやローヤルゼリーなど4種類の生薬とビタミンを配合したミニドリンク。
ユンケルローヤル・C2 - 体が疲れた時の栄養補給に。前述の「ユンケルローヤル・C」に比べ、オウセイ流エキスの配合量を1,000mgに倍増し、チオクト酸を追加した処方強化版。
ユンケル滋養液ゴールドα - 2011年9月発売。かぜ等の発熱で消耗した体の栄養補給に。7種類の生薬とビタミンB2・Eを配合したノンカフェイン設計のミニドリンク
ユンケルローヤルB3α - 2012年5月発売。3種類の生薬とビタミンB1・B2・B6を配合し、ピーチライチ味に仕上げた女性向けミニドリンク。就寝前でも服用できるノンカフェイン設計
ユンケルローヤル200 - 2011年4月発売。手ごろな価格ながらローヤルゼリー・生薬・タウリン・ビタミンを配合
ユンケルローヤル100 - ローヤルゼリー・タウリン・ビタミン配合
ユンケルローヤルA - アミノ酸・生薬・ビタミン配合
ユンケルローヤルS - 2009年4月発売。シリーズ初となるボトル缶を採用した100mlドリンク
スパークリングユンケル【炭酸飲料】 - コエンザイムQ10・カフェイン・3種のハーブエキス・ローヤルゼリー・ビタミンB2/B6・ナイアシンを配合したカロリーゼロ設計の炭酸飲料。
歴代CM出演者
ガッツ石松(1978年 - 1979年、初代CMキャラクター)
山城新伍 (1980年 - 1983年、2代CMキャラクター)
藤村俊二(1984年 - 1985年、3代CMキャラクター)
高瀬春奈(同上)
滝裕次郎(不明)
タモリ(1985年 - 2001年、4代CMキャラクター)ミスター・ユンケルの呼び名もあった。1988年に新語・流行語大賞の「特別賞・人語一体傑作賞」を受賞した。
ユンケルのCMを2001年10月頃に終えた後、翌2002年5月頃から同社のアセスのCMイメージキャラクターに就いた。
中山エミリ(2001年 タモリと共演)
イチロー(2001年 - 現在、5代CMキャラクター)
歴代キャッチコピー
「強くなるクスリ」
「疲れたらユンケル」
「ユンケル黄帝陛下、ヒーローのお時間です」(山城新伍)
「疲れがタモレば、ユンケルだ」(タモリ)
「ユンケルンバで、ガンバルンバ」(同上) - この言葉は1988年の新語・流行語大賞で特別賞を受賞した。
「ユンケ列車で、黄帝駅」(同上)
「ユンケルックは、ガンバルック」(同上)
「my condition my YUNKER」(イチロー)
ユンケルとタモリ
タモリが司会を務めていた『森田一義アワー 笑っていいとも!』(フジテレビ系列。1982年 - 2014年)の放送終了後のフリートーク内で、「ユンケルを飲んだら風邪が治った」「疲れてるときにユンケルは良いよねぇ」と発言したところ、佐藤製薬からタモリ宛にユンケルが大量に贈られた。これをきっかけに、ユンケルシリーズのテレビCMにも出演するようになった。ちなみに佐藤製薬は、1991年9月頃まで『笑っていいとも!』の番組後半部のネットスポンサー(隔日)を務め、その後は2000年代前半まで『笑っていいとも!増刊号』にて関東地区のローカルスポンサーを務めていた。
ユンケルとイチロー
「ユンケル」のCMキャラクターに、イチローが迎えられたのは2002年のことで、ある社員が「イチロー選手はユンケルが好きらしい」という情報を聞きつけて、出演交渉を開始したという。
プロ入り前からユンケルを愛飲していたイチローは、数々のオファーの中、 ユンケルの顔となることを選択したようだ。
ちなみにイチローが試合前に飲んでるというユンケルは、シリーズ33種類の内2番目に高い「ファンティ(3150円)である。
また、イチローが試合1時間前に必ずユンケルを飲んでるという事をWBC優勝決定時に福岡ソフトバンクホークス(当時)の川崎宗則に暴露された。
この事がきっかけでユンケルの売上げは一気に上がり、ご褒美として川崎は背番号でもある「52」にちなんで52本のユンケルが贈られたそうだ。