概要
霊夢が『東方茨歌仙』の登場した際のものである。
同作においては各キャラクターの二つ名は「四字熟語をはじめとした四文字からなる語」と「そのキャラクターの種族や職業など」の二つの要素で構成されており、前段の語はそのキャラクターが体現する要素によるものとなる。
本名称においては、霊夢は<「自由奔放」な「人間」>として表現されているのである。
自由奔放
「自由奔放」とは、何ものにもとらわれることなく、自分の思うままに振舞うこと、あるいは振舞う様子を指す語である。
「自由奔放に生きる」などの言葉として用いられる。
「自由」はここでは心のままであること、自在に、思うとおりに、などの意味をもち、「奔放」は伝統や習慣にとらわれず思うままに振舞う事を指す。
文脈によってポジティブにもネガティブにも中立的にも用いられる用途の広い語である。
「空を飛ぶ程度の能力」
博麗霊夢の主たる能力のひとつである「空を飛ぶ程度の能力」(「主に空を飛ぶ程度の能力」とも)は、単に空中へと舞いあがることのみを意味しない。
「空を飛ぶ」は観念的なものにも及んでおり、諸々の制御や限界、抑圧などといった個々のありかたを拘束する観念的「重力」からも解き放たれ得ることを示す。
霊夢は物理的な意味においても概念的な意味においても「自由奔放」を体現するキャラクターなのである。
一方で霊夢は各作品を通して様々な失敗や迷いなども多様に経験しており、その「自由奔放」は中身のない野放図なのではなく、霊夢というキャラクターが重ねてきた厚みのある歴史があるとも言えるだろう。
ただ、それら様々な歴史を重ねても変わらない霊夢という人物の根幹にあるものこそ、あらゆる制約に縛られない、思うままに空を飛ぶような「自由奔放」なのである。