花とゆめコミックスで連載中の漫画「暁のヨナ」の主人公ヨナとその幼馴染(従者)ソン・ハクのカップリング。
作中における二人
暁のヨナの作中において、この二人は物語を動かす
タブル主人公的立ち位置として描かれている。
だがあくまでもハクはヨナの従者であり主人公はヨナである。
漫画序盤での関わり
二人の関係は幼少期から始まる。
ハクは高華王国に仕える部族の一つ風の部族の民であり、風の部族長ソン•ムンドクの連れ子として時折宮中を訪れていた。
その際ハクはヨナの父イル国王からその武の実力を買われヨナの護衛として宮中で住まうよう度々頼まれていたが、ハクは王家や貴族に関わることを嫌い、またイル国王の娘ヨナ姫の側にいると「調子が狂って仕方ない」という理由からそれを断り続けていた。
ヨナとハクは主従関係であるものの気心の知れた幼馴染として高華国の宮中では兄妹のような間柄だった。
ハクはヨナに対して密かに好意を抱いていたが、ヨナが(同じく幼馴染である)イル国王の兄の息子スウォンに恋心を抱いていることは快く思っており、
スウォンにならヨナを任せられると従者として二人の将来を見守りつつヨナへの想いを抱えたまま複雑な心境下にあった。
そんな中、いつもしつこくヨナに言い寄ってくる火の部族長の息子カン•テジュンから彼女を庇った際(テジュンをあきらめさせる為にヨナが咄嗟についた嘘ではあったが)ヨナに自分への好意を告げられ動揺し顔を赤くした。そしてどうしても引き下がらないテジュンに自分はヨナの専属護衛であると言い放ったことを機に、ハクは正式にヨナの専属護衛となる。
ハクはイル国王から改めてこれからもヨナを護ってやってほしいと頼まれ、ヨナに最も近しい従者として決意を固めるのだった。
そして物語は動きだす
平和を愛するイル国王の統治の元争いの気配の無い高華国だったが、長きに渡り国王暗殺を目論んでいたスウォンによってイル国王が殺されたことで事態は一変する。
ハクは口封じの為殺されそうになったヨナを救出。
味方であるミンスの協力によりヨナと共に宮中から脱出し、精神を病んだままの彼女を連れ高華王国から逃亡した。
その後、数々の出会いを経て立ち直ったヨナと共にスウォンに奪われた高華王国を取り戻す為、建国神話の伝説の四龍の生まれ変わりを探す旅に出る。
二人の恋の行方
〈※漫画のネタバレ含む〉
巻を増すごとにヨナとハクの絆の強さや恋愛的描写が強調されている。
ハクは従者としての身分をわきまえヨナへの想いを隠し、彼女が想いを寄せるスウォンと結ばれることを祝福していたが、スウォンの反逆によりヨナと深く関わるようになったことで皮肉にもその隠し通そうとしていた気持ちは隠しきれない衝動へと変わっていく。
はじめはハクからの好意を表す行動にヨナはまったく気づいておらず完全にハクが空回りしている状態だったが、ある出来事をきっかけにヨナはハクを異性として意識するようになり、テントで二人きりになることを避けるようになったり、(客寄せの為のサービスだったとはいえ)他の女性を抱きしめるハクを見て胸を痛めたり、自覚無く嫉妬してしまう等、現在ではヨナもハクへの特別な想いに気づき始めている。
またハクは四龍の一人であるジェハにヨナへの気持ちを感ずかれており、ことあるごとにそのことでからかわれている。
ちなみに同じく旅の仲間であるユンにもそれを悟られており、ジェハとユンにとって二人のじれったい関係は暗黙の了解となっている。