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ハクヨナ

はくよな

漫画『暁のヨナ』の主人公ヨナとその幼馴染かつ従者ハクのカップリング。
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花とゆめコミックスで連載中の漫画暁のヨナ』の主人公ヨナとその幼馴染(従者)ソン・ハクカップリング


作中における関係

暁のヨナの作中において、この二人は従者関係であり物語を動かすタブル主人公的立ち位置。運命に抗い必死で生きようとするヨナをハクは護衛として命懸けで護ろうとしている。


年齢はハクが18歳、ヨナが16歳(初登場時15歳)で、ハクがヨナより三歳年上。

身長差は31cm。


物語が進むにつれ戦闘も増え少年漫画色の強くなる暁のヨナにおいて、本誌では二人で表紙を飾ることも多く、少女漫画という点においてはメインカップリングとして二人の恋模様が進展していく。


作中ではヨナに意地悪な冗談を言ってからかったりわざと怒らせるようなこともするハクだが、ふざけながらも様々なことに心悩み葛藤するヨナの心情を誰よりも理解しており、陰ながら修行している姿を見守っていたり、ヨナが隠していた体調不良を見抜いて心配するなど常に彼女のことを気にかけている。


  • それぞれの抱える想い

物語を通してハクは、ヨナの父であるイル国王の願いもあり今までと変わらず「姫」としてのヨナを護りたいと思う反面、日々逞しく成長していく彼女の勇姿をこの目で見届けたいという戦士としての高揚感もあり、その相反する複雑な感情を抱えながらヨナを支え続けている。


またヨナも、常に身を呈して自分を護ってくれるハクを絶対に死なせたくないという強い想いがあり、その想いが四龍探しの旅の根幹になっている。

ハクに甘えてはいけないと無茶をするあまり自ら危険に飛び込んでしまうことも多いが、その行動の裏にはハクに認めてもらいたいという願いもある。


序盤での関わり

二人の関係は幼少期から始まる。


高華国に仕える風の部族の戦士であるハクは、風の部族長ソン・ムンドクの連れ子としてヨナの住まう宮中を度々訪れていた。その度ヨナの父イル国王からその卓越した武の実力を買われ「ヨナの専属護衛」として宮中で住まうよう何度も勧められていたが、ハクは王家や貴族に深く関わることを嫌い、またヨナ姫の側にいると「調子が狂って仕方ない」という理由からそれを断り続けていた。(おそらく照れ隠しだったと思われる)


ヨナとハクは立場は違っていたものの、気心の知れた幼馴染として宮中では兄妹のように親しい間柄で遊び仲間、過去回想のエピソードからもヨナがハクにとても懐いていたことが窺える。


ハクは密かにヨナに淡い恋心を抱いていたのだが、一方でヨナは(同じく幼馴染である)イル国王の兄の息子、スウォンに恋焦がれ夢中になっていた。ハクは仕える身としてそのことを心良く思っており、信頼しているスウォンにならヨナを任せられると二人の将来を一歩引いた立場から見守り続けていた。しかしその反面、ヨナへの想いを抱えたまま少し複雑な心境下にあった。


そんな中、いつもヨナに言い寄ってくる火の部族長の息子カン・テジュンから彼女を庇った際に(テジュンをあきらめさせる為にヨナが咄嗟についた嘘ではあったが)ヨナに自分への好意を告げられたハクは動揺し顔を赤くした。そしてどうしても引き下がらないテジュンに自分は国王直々のヨナの専属護衛であると言い放ったことを機にハクは「専属護衛」という立場を意識するようになり、イル国王から改めてヨナを護ってやってほしいと頼まれ、ハクはヨナに最も近しい従者として正式に任命され揺るぎない決意を固めたのだった。


そして物語は動きだす

平和を愛するイル国王の統治の元争いの気配の無い高華王国だったが、長きに渡り国王暗殺を目論んでいたスウォンによってヨナの目の前でイル国王が殺害されたことで事態は一変する。


ハクは口封じの為殺されそうになっていたヨナを間一髪助け、味方であるミンスの協力により共に宮中から脱出。愛する父を目の前で殺され、精神が壊れたままの彼女を連れ高華王国から逃亡した。


その後、追われる身となり森を彷徨うことになった二人。ヨナの精神は回復する兆しは無く、完全に心を閉ざしてしまっていた。それでもハクはヨナを献身的に支え、大量の毒蛇に囲まれたヨナを助けた際に足を負傷してしまう。ヨナはハクから投げかけられた言葉と自分を守る為に彼が負ってしまった痛々しい傷を見て、徐々に感情を取り戻し始める。


そして森での逃避行の末、ハクの故郷である風牙の都(風の部族の里)に落ち延びた二人は、ここでつかの間の間の休息をとることとなった。


ハクはヨナの今後の身の安全を考え、育ての親ムンドクにヨナを託し何も告げず一人で旅に出ようとするが、駆けつけたヨナの必死の説得と「でも、お前が欲しいもの」「私にハクをちょうだい」という驚きの言葉に折れ、迷った末仕方なく一緒に旅に出ることを了承した。


道中二人を追って来たテジュン率いる追手達に襲撃された際、毒矢を受け敵に斬りつけられながらもなお自分を護ろうとするハクの危機を目にし、隠れているよう念押しされていたヨナは応戦。そして崖から落とされそうになったハクを必死で支え、涙を零しながら失いたくない想いを爆発させた。


  • 余談(落下時の描写)

このあと結局二人共崖から落ちてしてしまうのだが、その際ハクは瀕死の重症ながらも意識を失ったヨナを空中で抱え、衝撃を少しでも軽くしようと試みたが失敗。

ヨナを庇うような体勢で地面に衝突し、意識を失った。

この場面は漫画の本編には無いが単行本巻末のおまけ漫画に落下時のハクの奮闘ぶりが描かれている。


アニメではこの場面は本編に組み込まれており、漫画版よりコミカルさの増した表現となっている。


  • アニメ6話

ハクとヨナの絆の強さを強調するアニメでのヨナ覚醒回〈アニメ第6話前半〉は見所、物語の一つの山場として二人の感情表現が激しくハクと追手達の戦闘シーンは、少女漫画原作と思えないほどの激しいバトルを展開。そのため作画、演出、音楽など総合してファンから高評価を得た。


  • 単行本11巻のおまけ漫画

購入者特典ペーパーの再録漫画にて

「暁のヨナはラブが少ない」という読者からのコメントを読みあげるヨナの隣で、何か言いたそうにヨナを見つめているハクとその視線にまったく気づいていないヨナ、という序盤の二人の関係を象徴しているような、ハクにとってはなんともモヤモヤする4コマ漫画なのだが、オチはハクヨナ的にとてもおいしい内容になっている(ちなみにヨナは誰と誰の恋愛を指しているのかわかっていない)


  • 暁のヨナ番外編第二弾

2015年1月24日に発売されたハクとヨナが表紙の「ザ花とゆめ3/1号」にハク(将軍時代)とヨナ(姫時代)の二人のショートストーリー【今日はおやすみ】が掲載されており、片想いなハクとヨナの天然さ極まるほのぼのとした内容になっている。


セリフ集


―俺を道具だと思えばいい

俺の主はあんただ

あんたが生きる為に俺を使え

俺はその為にここにいる


―こんなにぼろになって

無茶して

死んじゃうかと思った…っ

勝手に行かないで

ハクだけは

そばにいなきゃだめ


―ハクは私の幼馴染みで

城を出てからも独りになってからも

見捨てずそばにいてくれたの

ハクは一緒じゃなきゃ嫌!


―ちゃんと戻ってくださいよ

でないとこの先、

うぜェくらい側を離れませんからね


―あんたが閉じ込められた時

陛下にお願いしたんですよ

連れて行くなって

あんたを連れて行くなって

他には何も望まないから

それだけはやめてくれって


―それでも…

お前を守る為なら

誰かを犠牲にしてでも

武器を手にしたいと望むの


―命じればいい

あんたが本気で命じるのならば

俺はそれを拒めない


―不条理なまま死ぬのは嫌

お前を失うのはもっと嫌

その為なら神の力だろうと

私は手に入れたい


―どうしたら、やめてくれますかね

どうしてそんな

無謀な事ばかりするんですかね

このお姫様は

時々、縛りつけておきたくなるんだよ


―これは私の歩んでいく道だから

選んだ道だから

だからハクは、哀しまないで

私を…導いて


―ハク、怖いよ、本当は凄く

ハクがいなくても

頑張ろうと思ったのに

怖くて ハクを探してしまう

私はこんなに弱い

負けたくないのに


―あんたのことばっかりで

苦しいな

お言葉に甘えて、好きなことさせて頂きました

お気遣いありがとーございます



―無茶を言う…あんたが…大事すぎる


二人の恋の行方

  • 変化していく関係

咆哮


巻を増すごとにハクとヨナの絆の強さや恋愛的描写に変化がみられる。


今まで自分の身分を弁えてヨナへの想いを押し殺してきたハクだったが、スウォンの反逆事件以降共に旅を続け、ヨナとさらに心を深く通わせるようになったことでその隠し通そうとしていた想いは時折隠しきれない衝動となって現れるようになる。


ハクはヨナに対して今まで通りの対応であるものの、ふとした時に真剣になりヨナに想いを伝えようとするそぶりをよく見せるようになった。


そしてヨナのハクに対する気持ちにも変化が見えだす。


当初はハクからの好意を示す言動や行動にもヨナは意識するそぶりはなく完全にハクだけが空回りしている状態だった。


要所要所でハクを失いたくないと訴え、思わせぶりな大胆告白でハクを困惑させることが多いヨナだが、それはあくまでも信頼している従者・幼馴染としての信頼、親愛の気持ちであり、それはそれでハクにとっては嬉しいことなのだが、普段まったくと言っていいほどヨナから異性として意識されていないことはハクも十分痛感しており、少々複雑に思いながらもヨナの天然さに歩調を合わせるしかなかった。


が、ある出来事<単行本11巻参照>をきっかけにヨナはハクを異性として意識するようになる。


恥ずかしさからテントで二人きりになるとひどく緊張するようになったり、顔を近づけられると赤面する、(客寄せの為のサービスだったとはいえ)ハクが他の女性を抱き寄せるのを見て胸を痛めたり、自覚無く嫉妬してしまう、至近距離で見つめられるとうまく喋れなくなる、体が触れ合うと水の飲み方がわからなくなるほど混乱する、ハクの笑顔を見て幸せな気持ちになり、ずっと見つめてしまっていたことを指摘され激しく動揺するなど、


ヨナも今までの主従関係とは違う、ハクへの特別な想いに気づき始めている。


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暁のヨナ ヨナ(暁のヨナ) ソン・ハク カップリング

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