対象や貢献の度合いなどにより様々な種類の勲章が存在するのが一般的で、この他当人の社会的地位を表す一種の身分証として授与されることもある。他に、外国から来たVIPに対して友好の証として授与する例がある。その場合は当人が授与している最高勲章の一級上を授与するのが礼儀とされる。
また、王室関係者など特別な身分にある者に対して授与する勲章もある。
勲章にはその国の歴史的、文化的背景などが色濃く繁栄され独特の美しさを持つことからそれを収集するマニアも少なくなく、その希少性から高値で取引されることも珍しくない。
だが、勲章は大抵の場合金銭での売買が法律によって禁止されており、本来ならマニア間での売買は慎むべき行為である。しかし、基本的に罰則が存在しないため日本に限らず世界的に勲章の金銭による売買が横行しているのが現状である。
かつて、日本の某デパートで勲章の見本市が催されたときイギリス最高の勲章であるガーター勲章が売買の対象として陳列されていたことが判明し、しかも鑑定の結果本物だったことからガーター勲章がイギリス最高の勲章であることや、ガーター勲章は授与者が亡くなると本国に返還しなければならないこと、ガーター勲章の歴史的経緯やその地位に鑑み事態は外交問題にまで発展した。そして何故本来返還されねばならないはずのガーター勲章がデパートの見本市に出てくるのか、その出所を巡ってイギリス政府からそのデパートに対して説明を求める騒ぎとなり、更には日本政府をも巻込む一大事件となった。
尚、勲章によっては授与者が亡くなると同時に国に返還せねばならなかったり、また授与者の死後も所持することが認められ、遺族が授与者の生前の功績を偲ぶことができる国もある。日本は後者に入る。
日本の勲章に対する評価は非常に高く、日本の勲章は勲章というより芸術品とも言われ、そのデザインの美しさは世界でも一、二を争う。
尚、授与者以外の者が勲章を身に着けて正式な場に出ることは世界共通で禁止されている。また、制度廃止により着用禁止となった勲章も存在する(例:金鵄勲章)。
今後もこのタグを付けたイラストが増えんことを願わんばかりである。